応急修理要員
Last-modified: 2018-04-02 (月) 18:58:28
No.042 |
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 | 応急修理要員 | 応急修理要員 |
装備ステータス |
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火力 | | 雷装 | |
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爆装 | | 対空 | |
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対潜 | | 索敵 | |
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命中 | | 回避 | |
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射程 | | |
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装備可能艦種 |
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駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 |
備考 |
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全艦種に装備可能*1 補強増設枠に装備可能 |
プロのダメコン(ダメージコントロール)集団。 艦娘の戦闘による致命的な被害を最小限に抑えることによって、大切な艦娘を轟沈(ロスト)からお護りします! 艦隊決戦のリスクマネージメントに、ぜひどうぞ! (発動すると消滅します) |
ゲームにおいて 
- 効果
- この装備を搭載した状態で艦娘が轟沈した場合、この装備を「消費」したうえで復活できる。復活に際して耐久力が回復するが、ほとんどの場合、損傷状態が「大破」のレベルまでしか回復しない。ただし、復活した戦闘の最中は、いかなる場合においても轟沈しない。
- 轟沈について
- 大破状態の艦娘がいる状態で次マスへ進撃を選ぶと、その艦娘は次マスでの損害によっては轟沈という艦娘喪失の可能性が発生する」という原則がある。
- その轟沈を回避するアイテムの1つ、通称ダメコン。装備しておけばダメコンの装備数だけ轟沈回避が可能。
- 複数装備してもひとつずつ発動され、発動した戦闘中(航空戦→夜戦の一連動作まで)は轟沈保護がかかるため、2つ装備して2連続で大破進撃する等も可能。(ちなみに1艦娘が1戦闘中に複数消費することは無い)
- なお、勘違いしやすいが、「1戦闘中には1艦娘しか轟沈しない」という訳では無い。大破した艦が2隻いる状態で進撃すれば、次の戦闘中に2隻とも轟沈する可能性があるので注意。(尚ダメコンをその両方の艦に載せていれば、両方とも発動する)
- 複数装備時の発動優先順は「補強スロ→1スロ→2スロ→3スロ→4スロ」になる。修理要員と女神を両方装備している場合でも、この優先順に消費される。
- 使用方法
- 1,スロットに装備しておく。(補強増設で追加した装備スロットにも装備可能)
- 2,応急修理要員・応急修理女神を装備した艦娘が大破状態から進撃を選ぶ。
旗艦に装備していて旗艦大破の場合は次マスに進む前に使用するかどうか選択し、進撃後最初の戦闘開始時に発動し50%程度まで耐久値を回復する。
- 3,進撃先のマスで「修理要員装備済み、かつ、前マスで大破状態になった艦娘」が「残り耐久値を越えるダメージを受けた場合」に発動する。
- 4,一度轟沈する演出があるので勘違いしない様に。その後ダメコンが発動(専用演出有り)し、いくらかの耐久値(最大耐久値の20%という報告も有り)を残した状態で復活する。
- 艦隊司令部施設と同様、使用法を間違うと艦娘の喪失(轟沈)という取り返しのつかない事態を招くので、装備管理に自信のない提督は「使用しない」という選択肢もある事は肝に銘じておきたい。
- レア度☆1つのコモンアイテムだが、それなりに貴重なアイテムである。間違っても捨てないように。特に初期に登場する任務「はじめての廃棄!」で。
- 一部の任務やイベントで手に入るが、いずれも1回きりなので注意しよう。もっと欲しい場合は課金を受けるしかない。
- ちなみにダメコンを装備ロックしてもダメコンはしっかり発動するし、また消費される。
- もっともロックしておけば誤破棄する確率がほぼ0%になるため、ダメコン全種にロックを掛けておくことを推奨。
- ちなみに応急修理女神でもそうだが、演習時には発動しない。仮に敵艦隊に装備されていても発動しないのでご安心を。
- 消費アイテムだが装備スロットを使用するので、その分他の装備を載せる余裕が無くなる。特に索敵値によるルート分岐がある海域では注意。
- 装備スロットを塞いでしまうので戦力が低下するという欠点があったが、2015年夏イベと同時に登場した補強増設により、要員や女神専用の新スロットを作ることが可能となった。
- 随伴艦(旗艦以外)装備時の効果
- 効果は説明文にもある通り。一旦轟沈演出が流れた後ダメコンが発動し、最大耐久値の20%まで回復した状態で復活する。
- 尚、艦娘の大破は最大耐久値の25%以下のため、ダメコン発動後の進撃は大破進撃となるため注意されたし。
- ダメコンによって復活した戦闘は、戦闘開始時は大破でなかったものと同じ扱いになるため、その戦闘中に再度轟沈することは無い。
- これで大破進撃も1回は安心である。ただし応急修理女神と違い復活後も大破状態で、燃料・弾薬の回復も無いので戦力としては期待できない。
- 火力を担当する艦が艦隊の一部分である場合、これで火力担当艦を無理やり維持して進撃しても結局ボスを倒しきれなくて無駄に終わる場合が多い。
制空権確保専門の空母や低コストな予備連撃要員、索敵やルート固定のために編入した元々戦闘能力を期待していない艦などに使うのが一般的。
- あくまで、「1隻大破しただけで、戦力的にはまだ行けるのに撤退を強いられる」と言うケースを回避するに留まる代物と考えよう。
- ただし、1回発動するとアイテムが消える消耗品なので、ご利用は計画的に。
- 旗艦装備時の効果
- 旗艦は大破した時点で次の戦闘に進む前に強制的に帰還させられるため、2014/4/23のアップデートより前は、装備しても発動する場面に遭遇する事が無く、意味が無かった。
- 2014/4/23のアップデートより、旗艦に装備した場合は別の効果が用意された。
- 強制大破撤退の場面になった時、未使用のダメコンを装備していると、戦闘終了後にダメコンを消費して大破撤退を回避して進撃するorそのまま帰還する
かを選べるようになった。
- ちなみに修理要員と女神を両方装備している場合、どちらを消費して進撃するのかも選べるのでご安心を。
- 進撃する事を選んだ場合、進撃後最初の戦闘開始時に応急修理要員を消費し、50%程度まで耐久値を回復し、中破状態に戻る。
システム上、回復後が大破状態であっては意味が無いので当然なのだが、このお陰で旗艦以外が復活する時よりも戦力的に期待が残る分ちょっとお得。
- 尚、仮に応急修理要員を消費した後の戦闘がノーダメージであったとしても、戦闘が開始した時点で消費されているので注意。
- 但し進撃を選択した後、家具箱やバーナー等の資源マスや気のせい等の戦闘の無いマスに進み、そのまま一度も戦闘マスに行かずに帰投した場合は消費されない模様
- 連合艦隊の第2艦隊旗艦は大破しても、進撃時にダメコンを使用することができない。(ただし旗艦なので轟沈することはない)
- 2017年9月現在、図鑑で拡大すると一部画像がない場面がある。
小ネタ 
「急げ!ダメコンの手際こそ、艦の命運を左右する作業だ!グズグズしてたら海の底だぞ!」
- 元ネタは、各国海軍に存在するクルーたち。応急修理専門のクルーというのは基本的に存在せず、本来任務である戦闘等から一部人員を割いて応急修理にあたる。
- 海上自衛隊では応急工作員と呼ばれる。
- 「装甲」というのが「喰らってもダメージにならない」よう受け止める装備であるのに対し、「ダメージ・コントロール」とは「受けたダメージが広がらない・全体の手遅れにならない」ように閉じ込める装備やリアクションのことである。
- 現代では敵の砲弾・ミサイル等を撃ち落としたり(ハードキル)、チャフやフレアで妨害(ソフトキル)する技術が登場し、艦の運動性を落とし建造費を嵩ませる装甲は廃れた。
一方でダメコン技術は飛躍的に進歩し、ダメコンこそが現代の装甲と言われることもある。
- ダメコンには2種類ある。
- ひとつは防火隔壁や消火装置といったハード面でのダメコン。もうひとつは人員配置やマニュアル、日々の教育といったソフト面でのダメコンである。
- 軍艦のどの部分に消火設備を配置するかというのも重要であるが、単純に消火設備と言っても火災が発生したら水をかければよいというものではない。軍艦内部には射撃管制装置をはじめとする精密機器が搭載されていることから、消火薬剤や水成膜泡消火装置、粉末薬剤なども使用される。これにガス消火装置なども併用される。更に火災で発生する煙から乗員を守るための酸素呼吸器なども搭載されている。近年では自動化も進んでいる。
- なおハードで意外と重要なのが材質。ダメコンが進んでいる国では、布切れ一つ取っても不燃性や難燃性のものを採用するなど徹底されている。また、乗員を守るために有毒ガスが発生しない様にすることも重要なことから、使用される塗料に至るまで重要となる。
一方進んでない国は戦闘艦艇にアルミや木材を使ってたりする。…難燃加工してると信じたい*2
- そしてもう一つ、艦内配置も重要。被弾しやすい位置に弾薬庫や重要設備があるかないかでは被害が天と地ほども違う。被弾した際に全電源喪失や消火装置の停止が起こらないように、分散配置することは重要となる。実際、太平洋戦争当時の日本の艦艇は、整備のし易さからボイラーや缶を集中配置していた。一方の米海軍の艦艇は分散配置しており、整備が手間であるものの、被弾しても日本の艦の様に行動不能になることは少なかったという。これらは軍艦の設計・構造そのものに関係してくるため、ただ単に消火設備を設ければよい、離れた個所に分散していれば良い、とはいかない。
では被弾しやすい場所はどこ?というデータは実戦以外で得るのは難しい。昔のように重要設備を装甲でガチガチに固めるわけにはいかないのだ。
- 以上2点が後述の「シェフィールド」と「スターク」の差につながったといえる。
- 艦これは「要員」とあるので後者の方だろう。おそらく妖精さんたちは艦娘が轟沈しないように、日々訓練と教育を欠かさず、マニュアルを制作しいざという時に備えているのだろう。偉い。
- 現実のダメコンは最高軍事機密のひとつである。その国のダメコンを知るということはその国の弱点を知るということだからだ。
- 現実世界でダメコンに強いといわれているのは米海軍と海上自衛隊*3である。これは太平洋戦争で大規模な海戦を行い、その時の教訓を生かしているから。
- さらにアメリカの場合は先見の明がある。たとえば太平洋戦争時の空母において、日本海軍は実戦で甚大な被害を受けてからようやく対策に乗り出した*4が、
一方のアメリカ海軍は実戦を経験する以前から第一次大戦の戦訓などを参考に対策に余念がなかった*5。しかも日本海軍は、予算節約のためアメリカ海軍と比較して軍艦の乗員数を抑えており(翔鶴の乗員が約1,660名。これに対しアメリカ海軍の場合、翔鶴より一回り小さいはずのヨークタウンが約2,220名、エセックスになると約2,600名)、非常時の人海戦術の面で劣っていた(予算節約のためアメリカの軍艦より乗員の数が少ないのは、海上自衛隊になった今もそうである。海上自衛隊の護衛艦は戦闘時には総員配置としなければならないが、アメリカ海軍の軍艦は戦闘時も当直体制で乗員を交代させる。そのためアメリカ海軍の軍艦は何日でも戦闘態勢を継続できるが、海自の護衛艦では乗員の体力的に2~3日が限界である)。
この差はそのまま日米機動部隊の打たれ強さの差になり、当時の海戦の主役が航空機とそれを集中運用する空母であったことから、戦争の趨勢に関わる決定的な差になったのである。
- 英:爆弾なんて跳ね返せば大丈夫→重装甲化
米:爆弾なんて当たっても被害を最低限に抑えれば沈まない→ダメコン充実
日:爆弾なんて当たらなければどうということはない→猛烈な回避訓練
…というように空母が登場した当初の各国の運用思想の違いも、その後のダメコンの確立に影響していると思われる。
- 米空母ヨークタウンは珊瑚海で損傷を受けるも僅か数日の応急処置だけでミッドウェーに復帰し、ミッドウェーでは飛龍艦載機から2回の波状攻撃を受けるも大破止まりで持ちこたえた*6。
また同型艦のエンタープライズは南太平洋をはじめ幾度となく海戦で破壊され、日本軍に5、6回撃沈判定されたものの終戦まで生き残っている。しまいにはついたあだ名が「不死身」だったとか
勿論、ほぼ同時期にレキシントンやワスプなど喪失した艦も出してはいるものの、それらの戦訓からダメコンは更に強化され、米帝の物量チート発動後に大増産されたエセックス級に至っては、並の空母なら沈没しかねない、大戦末期の日本軍機の特攻などに対しても高い効果を発揮し、大戦を通して喪失ゼロだった。*7
ただし米軍の場合は30年代後半になるまで軍事予算がかなり絞られていた為、空母建造時に十分な防御を施す事が出来なかったという切実な理由もあった米軍もなんだかんだで貧乏神の呪いが……。
例えばヨークタウン級などは艦内区画の細分化で浸水量を限局化出来るように設計されていたが、対雷撃防御力そのものは日本空母に比べても特に優れていた訳ではない。
エセックス級になって対雷撃防御がかなり向上したもののそれを打ち消す形でトップヘビーという問題が発生、米海軍では片舷に2発の魚雷を受けたら横転沈没しかねないと危惧されていた。
敵である日本海軍にはバレずに済んだけど
- これに対し、実質火がついたら助からない
攻撃一辺倒の状態から出発した日本空母は、珊瑚海で損傷した翔鶴の修理が、被害状況の検証などもありミッドウェーに間に合わなかった。
またミッドウェーでは、主力空母4隻が奇襲を受けた際に延焼を止められず、沈没を早める結果となった。
更にミッドウェーの戦訓から、消火装置の増設や可燃物の撤去といった防火対策が急遽行われ一定の効果はあった反面、不備も散見され万全とは言えず、
マリアナで消火ポンプの故障が致命傷となって沈んだ飛鷹や、ガソリンタンクの強度不足にダメコンの不手際が重なって爆沈した大鳳など、多くの犠牲を出している。
結局ダメコンがほぼ完備状態になるのはレイテ前*8と、遅きに失した感があった。
ダメコンは国運をも左右しうる、ということ。
- ただしアメリカ海軍がダメコン能力を十分に発揮出来たのは「戦闘終了後の戦場の支配権」を確保していたから、という点が重要である。
日本海軍が早々に損傷艦を放棄しなければならなくなったのは戦闘終了後に戦場の支配権を喪失している事が多かった、というのが非常に大きく影響している。
ダメコンを実施する場合、浸水対策及び火災拡大防止の為に速度を落とさざるを得ないため、さらなる敵の攻撃が予想される場合は非常に困難な事となる。
ガダルカナルを巡る一連の戦闘において米海軍が損傷艦に十分なダメコンを施せたのは日本艦隊が夜明け前に航空攻撃圏を離脱しなければならない(つまり一度後退した日本艦隊はその晩にはまず戻ってこない)、という時間的制約に縛られていた事が大きい。
比叡の例を見ても判るように、敵攻撃下でダメコン作業を実施するというのは不可能に近いのである(比叡は舵機室への浸水に対する遮防作業が成功寸前で何度も中断させられている)。
なお、日本海軍も大破着底状態から復活した青葉、艦首をもぎ取られながらも幾度も応急修理を重ねて本土帰還を目指した熊野など、優れたダメコン能力を発揮した艦がある事は忘れないでほしい。
- 他に格納庫の方式にも日米で違いがあり、これもダメコンに大きく響いた。
日本空母が格納庫を閉鎖式にしたことは艦載機の塩害からの保護や、荒天時の風雨による流失防止という利点はあるものの、被弾時の被害を増加させ、後の喪失の原因となった。
一方、開放式のヨークタウン級やエセックス級といった米空母では被弾時も爆風が外に逃げ、また爆弾や艦載機などの危険物を海中に投棄することで、誘爆や艦載機への延焼被害を限定できた*9*10。
- なお、帝国海軍では昭和の初めごろまでソフト面でのダメコンはそれほど重視されていなかったのだが、ある事件を経て1936年度に応急訓練規則を制定。ダメコン教育に力を入れることとなっている。
- 前年には第四艦隊事件、更に2年前には深雪と電の衝突事故など、軍艦の大破・全損事故が相次いだことが恐らくその原因であるとされ、元造船官で艦艇研究家の福井静夫氏は特に深雪損失でダメコンの不備があったことを指摘している。
- この訓練導入により、第二次大戦では大破艦を幾度も生還させるほどの高い水準でのダメコン技術を得ている。
引火性が高い航空機用ガソリンに対する防火・消火への備えは後手後手だったが
- 逆に弱いとされているのは欧州各国海軍(と海軍運用経験が短い途上国)である。
第二次大戦時に大規模な海戦をあまり経験していないため、つい最近までダメコンというものがなってなかったとされる。
ユトランドとかマレー沖海戦はどうした。
- 第一次世界大戦の時点ではドイツがダメコンに関して先行していたと言われており、ドッガー・バンク海戦などの戦訓で消火設備の強化や防火扉の設置などを行った。ユトランド沖海戦でドイツ巡洋戦艦が多大な損害を受けながらも沈没した艦が少なかったのは戦訓でダメコンを強化したのが影響しているとされる*11。
- しかしイギリスは「外側(装甲)を厚くしておけば問題ない」という思想が横行し、逆に内部の防火対策を怠ってしまった(ある意味英国面だが、ユトランドの紙装甲や巡戦フッドの一撃爆沈という教訓が真逆に働いた結果かもしれない)。
- 実際、1982年のフォークランド紛争のとき、英海軍の駆逐艦「シェフィールド」が1発のエグゾセAM39対艦ミサイル(しかも不発)によって火災が発生。
艦内にある可燃性材料に引火・延焼(配電盤ケーブルや補機のディーゼル燃料に引火したらしい*12)→毒ガスと火災の拡大により消火不能→沈没という事態が発生している。
これを教訓に欧州でもダメコンに関する認識が強まった。
- 因みに不発だったのに火災を起こしたのは、ミサイルのロケットエンジンの炎によるもの。せめて難燃性の素材を使用していればここまでの被害は起きなかったと言われている。
この事態は「シェフィールド・ショック」と呼ばれ、ダメコンと難燃素材への再理解のきっかけになった。
- 一方米海軍は、1984年のイラン・イラク戦争中にミサイルフリゲート「スターク」が対艦ミサイル*13を2発被弾*14した。しかしダメコンが迅速・適確だったおかげで沈没を免れている。
かなりの人数*15が死傷し、凄まじい火災と、漏水や散水などで15度以上傾斜するという極限状態であったが、それを持ち直したダメコン能力は特筆するに値するであろう。
- また、2000年にはミサイル駆逐艦「コール」が小型ボートによる自爆攻撃を受けた。こちらもダメコンが迅速・適確だったおかげで沈没を免れている。
- もっとも、そんなアメリカ艦もかつてはアルミ製の構造物の艦を多く建造しており、大事故をやらかしている。
1975年のミサイル巡洋艦「ベルナップ」と航空母艦「ジョン・F・ケネディ」の衝突事故の二次災害による火災で、上部構造物にアルミを多用していた「ベルナップ」は構造物のあちこちが熱で融解。
そのため「ベルナップ」は消火が困難になり、結果的に上部構造物全損
と言う結果を招いたのであった。
この大事故は以降のアメリカ海軍艦艇に多大な影響を与えており、現在同海軍主力のアーレイ・バーク級も上部構造物のほとんどが鋼製である。
- 増強著しく、注目の集まる中国海軍の状況だが、リムパック2014に初参加した中国海軍が日本の軍事雑誌記者に駆逐艦「海口」の見学を許可したものの、突っ込みどころ満載だったとか。例えば「木製の民用家具が使用されている」「消火設備は通路に消火器が置かれているだけ」「食堂のテーブルや椅子は床に固定されていない」などなど…。海外メディアを欺くために、ワザとそんなことになっていたと思いたい。
海戦の経験が皆無で、近年まで他国との交流や情報交換といったことをせず、ある意味ガラパゴス化していた中国海軍ならではのエピソードといえるかもしれない。余談だが、この世間知らずゆえに演習の最中に情報収集機や艦艇を派遣して各国の電子・通信情報、スクリュー音を収集していたことが判明し、招待した米軍は怒り心頭、二度と呼ぶなとの声まで上がったとか。*16
そんな中国海軍だが、陸軍に虐待され続けてるのは相変わらずだが近年はちゃんと予算がつくようになり、また打倒米帝を標榜していることもあって、かなりマシなダメコン能力を有していると言われている。
- 装備としてのダメコンはあわや轟沈という状況になってからようやく発動する。
しかし白雪が出撃に際し「可燃物は投棄されましたか?」なんて言うように、戦闘前から火災に備えて燃えやすい木製家具なんかをあらかじめ捨てておくのもダメコンのひとつであるし、
史実において、綾波が爆沈不可避となったとき乗組員が爆雷に安全装置をかけてから退艦したのも”沈没した後のためのダメコン”といえるだろう*17*18。
- 廃棄すると鋼材1になって還ってくる。しかしイラストにあるのは木材にしか見えない。
- 因みに妖精さんたちが運んでいる角材の類は、破孔を塞ぎ浸水を防ぐためのもので、現代でも使用されている。
実際の使用法はこんな感じ。
(比較的)安い、軽い、程よく柔らかい*19、いざとなれば浮き輪代わりにもなる、と木材はかなり使い勝手の良いダメコン素材なのである(無論、延焼対策は必要だが)。
- 「応急修理要員」ということは、この妖精さんたちは装備している艦娘の乗員ということになる。
- そして緊急ダメコンが発動すると装備欄から消える、ということは…お察しください。
この装備についてのコメント 