モンスター/ナルガクルガ亜種

Last-modified: 2024-12-24 (火) 06:57:09
種族
飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 (不明) 前翼脚竜上科 ナルガ科)
別名
緑迅竜(りょくじんりゅう)
英語表記
Green Nargacuga
危険度
MH3G:★5, MHP3:★7
登場作品
MHP3, MH3G, MHXR, MHST, MHST2
狩猟地
孤島, 水没林, 渓流

目次

生態・特徴

水と緑の豊かな地に生息する迅竜ナルガクルガの亜種。
ナルガクルガ通常種は黒を基調とした体色が特徴的であるのに対し、
亜種は草色をベースに黄色、茶色、黒などの様々な色が複雑に混じり合った体毛(斑毛)を持つ。
その外見からハンターズギルドからは《緑迅竜》とも呼ばれる。
体格は通常種よりも大型化する傾向があるが、俊敏性は寧ろ通常種以上に高く、性格もより狡猾。
狩りの際には一か所に留まらず、跳躍を繰り返して獲物や外敵の視覚から外れようとする傾向が非常に強い。
斑毛のおかげで比較的明るい場所でも密林などの風景に溶け込みやすく、
気配を感じた時には打ち倒されてしまっていたというハンターも多い。
水辺で狩りを行う事も多いため、水音をあまり響かせず、尚且つ素早く獲物に近づけるように
連続で跳躍できるように進化したと考えられている。
武器としての尻尾の扱いも通常種より長けており、
一撃目をフェイントとして、続く二撃目でより強烈な攻撃を叩き込むといった芸当も見せる。
また、尻尾から射出される尾棘は一撃の殺傷力はそれほど高くないものの、
直撃を受けた獲物の意識を混濁させる性質を持つため、通常種以上に危険視される場合もある。
まだ確認されてから日が浅く情報が少ないため、狩猟には制限が設けられており、
比較的ハンターランクの高い者にのみ狩猟が許可されている。
素材から作られる武具には妖しい魅力と緑迅竜の殺意が宿っているとされ、
疾風の如き一閃で獲物の命を無慈悲に刈り取るという。

概要

  • MHP3ではティガレックス亜種が発売前から大きく取り上げられていた。
    PVでは大々的に扱われ、東京ゲームショウ2010の試遊版にも高難易度クエストで登場するなど大活躍していた。
    一方、Pシリーズとしては前作にあたるMHP2G出身のナルガクルガは、
    通常種こそティガレックスの参戦告知とほぼ同時期だったものの、亜種についての情報開示は遅れた。
    • 初公開はMHP3のPV第三弾のワンシーン。
      他亜種より披露している技が二つと多いが、いずれもPVなどで既出だったためいまいち地味
      作中での立場が似ているティガレックス亜種と比べると地味な滑り出しとなった。
    • とはいえ、MHP3当時からナルガクルガは人気のあるモンスターだったため、
      先のティガレックス亜種の変貌ぶりも踏まえて期待する声は多く聞かれた。
  • 通常種の色が、『闇に紛れる漆黒』ならば、
    こちらは『木々に溶け込む迷彩』と言ったところか。
    通常種は黒一色といった外観だが、こちらはところどころにまだら模様が見られる。
    どちらも暗い場所に現れるためパッと見では判り辛いが、外観の変化が大きい部類に入ると言える。
    黒い体色の通常種が半夜行性なのに対して、迷彩のような体色を持つこちらは昼行性寄りなのかもしれない。
    ちなみに、MHP3におけるナルガクルガ亜種は水没林と孤島にのみ出現している。
    通常種もいて、かつ自身の体色を活かせそうな渓流にはいなかったが、MH3Gでは渓流にも現れるようになった。
  • 頭を部位破壊したときの目の傷が通常種と逆になっている
    亜種になって部位の形状が変化した結果、付随して破壊時の外観が異なることなら類例はあるが、
    ナルガクルガ亜種の頭部は色以外めぼしい変化がない。
    このような特性を持つモンスターは珍しい部類に入るだろう。
    • なお、MH3Gでは怒り時に於ける亜種の目の色が黄色に変わった*1
      その結果橙色の残光を引くようになった。
      ちなみに希少種の目は通常種と同じ赤色で、赤い残光を引く。
  • 前述の通り、似た立ち位置で同期のティガレックス亜種が通常種との差別化がはっきりしていたのだが、
    蓋を開けてみればナルガクルガ亜種はかなり地味な違いで収まってしまっており、
    率直に言ってしまえば、行動がちょっとだけ変化して発射する棘が確定気絶になっただけの緑のナルガクルガである。
    属性や新規の攻撃動作どころかティガレックス亜種のような強調された要素も有しておらず、
    肉質、属性、状態異常耐性、更には生息域までも通常種とほとんど変わらず、
    ティガレックスどころか他の飛竜種と比較しても差別化点が少ない。

MHP3

  • 通常種よりも活発・攻撃的になった行動が特徴的。
    これらは水辺で活動するため、水音を立てないように進化した結果のようだ。
    亜種の行動は後の希少種や二つ名持ちモンスターの「白疾風」にも継承されている。
  • 怒り状態になった後、左右への跳躍回数が二回に増えている。
    左右での飛び去りが一回では終わらず、90°移動×二回でハンターの背後を取れるほど移動する。
    このため、初登場のMHP3では特に死角からの攻撃を受けやすかった。
    ただ、ターゲットカメラが導入されたMH3G以降では大した脅威ではない。
    • この手の「攻撃タイミングを普段とはずらす」行動は厄介視されることが多いが、
      ナルガクルガの跳躍は左右移動中に手出しすることが難しい行動であり、
      元々相手の出方を見るべき攻撃手段であることから、回数が増えたところで大差はない。
      二回分跳ぶことから攻撃に移るまでも遅く、むしろ対処が楽になることもある。
      更に二回跳躍後の攻撃のあとは確定で身震いに移行するため、
      上手く対処出来れば通常種より攻撃チャンスは多い。
  • あろうことか尻尾叩き付け(通称ビターン)2連続で放ってくる
    単発のものも交えて用いてくるため、通常種ほど気楽には追撃できないモンスターだった*2
    • このフェイントとして用いてくる尻尾叩きつけは、一段目の演出が異なる。
      初撃では尻尾の棘を出さない状態で行い、その時の音も「ビシッ」と鞭を打ち据えたようなもの。
      単発尻尾叩き付けや2段目とは見た目が異なるので、どちらの技かは判別できるようになっている。
    この2連続叩きつけは単発のものよりは若干攻撃力が低く、
    棘が出てない1発目は範囲こそ狭いものの、ダメージ自体は2発目とさほど変わらない。
    「通常よりも若干弱い叩きつけを2連続で放っている」といったイメージで、
    どちらもハンターを正確に狙ってくる為最後まで注意が必要である。
    また稀に、1発目と2発目の間にターゲットを変える
  • 亜種が飛ばす尾棘は、威力こそ大きくないものの確定で気絶状態になってしまう
    被弾して尻もちをついた後に気絶するため、解除にはタイムラグが発生する。
    その隙を狙うように追撃が飛んでくるため、予備動作を見たら回避前提で動くようにしたい。
    • このような「特殊な棘による強制気絶」は通常種、希少種ともに行うことはないため、
      専ら亜種の固有能力となっている。
  • 弱点属性は通常種同様雷>火。
    物理肉質もほぼ通常種と同様だが頭部が軟化し、逆に尻尾先端は硬化している。

MH3G

  • MH3GではG級にのみ登場。
    MHP3の水没林、孤島の他に渓流にも出現する。
    今作では、回転なぎ払いを時計回りと反時計回りの2連続で繰り出す新モーションが追加された。
    そのため、一発目を回避して安心してたら反対回りのなぎ払いに巻き込まれた…なんてことも起こる。
    ナルガクルガ亜種が回転薙ぎ払いを繰り出したら、単発か連続かを見極め、適切に回避していきたい。
    ちなみにこの2連続薙ぎ払い後は確定で身震いに移行するため、避けきれれば攻撃チャンスとなる。
  • MHP3にも登場したナルガクルガ亜種を狩猟するクエスト「暗中・迅速・太刀打ちの影」だが、
    今作ではある理由から非常に有名になっている。詳細は当該記事へ。

派生作品

MHXR

  • 通常種、希少種と共に参戦。
    本作では属性を扱わないモンスターにも何かしらの属性が割り当てられている(通常種は水、希少種は氷)が、
    ナルガクルガ亜種は草木など周囲の自然物に紛れるという設定からか、土属性が割り当てられている。
  • モーションはMH3Gのものと変わらないが、
    ナルガクルガ種の共通事項として射出した尾棘の速度やビターンの構えが低速化しているため
    少し狩りやすくなった。ただし尾棘の気絶効果は変わらないので注意。
  • 鋼膜個体も登場。素早い動きと鋼膜個体の特性がマッチし、
    動きを読んで的確に攻撃していかないと中々鋼膜を剥がせないようになっているため中々の強敵。
    そのため、多少離れていても攻撃できる弓またはライトボウガン使いがメンバーにいると難易度はグッと下がる。
    クリアすると一定確率で「・鋼」と付いた本種の武器、防具が獲得可能。

MHST

  • 通常種と共に参戦。当然オトモンにもできる。
    野生個体はストーリー後半に行けるようになる、「稀のすみか」に出現する。
    • ゲーム序盤に戦うボス個体を除けば、通常種よりもやや早い段階での登場になる。
  • 見ての通りのスピードタイプであり、
    最初は高い素早さを活かしたスピード技の先制攻撃でこちらを攻め立ててくる。
    たまに三すくみに影響しないトゲ弾をばら撒いてくることもあるが
    前半戦においてはスピードタイプに対するセオリー通りテクニックで対抗すれば問題はない。
    しかし、HPが減ってくると2回行動が解禁され、パワー攻撃も使うようになる。
    また、隠密で回避率と会心率を上げることもあり、その状態からのトゲ弾連発は脅威となる。
    三すくみで勝つのも難しくなってくるため、閃光玉などの投入も考えたい。
    素早さが非常に高く先手を取られやすいため、とにかく先を見た行動が重要となる。

オトモン

  • 行動傾向は概ね通常種と同じ。
    スピードをメインにパワーを織り交ぜる戦い方を得意としている。テクニック攻撃はあまり使わない。
  • 能力傾向としては素早さはオトモンで最高値の7、攻撃力もかなり高い。
    一方で速攻型のお約束と言う事なのか、HPと防御力はかなり低めとなっている。
    • RPGにおけるパワー&スピードキャラに位置しており、コマンドバトルでの活躍は多い。
      …のだがこのゲームはカウンターや同時攻撃、真っ向勝負等の戦略的要素があり、
      先手を取れば強いというゲーム性ではない。
      先に行動できれば活躍できるわけないのがなかなかに痛く、逆に素早さの高さがアダとなってしまう場面も多い。
    • また雷属性に非常に弱い為、対戦でも人気なラギアクルス亜種の他、ジンオウガやキリン相手も分が悪い。
  • このゲームの亜種は総合的に見ると
    「通常種を上回る性能を持つ」「通常種とは違った運用が出来る」のいずれかに分けられることが多いのだが、
    コイツの場合何故か逆に通常種に見劣りする性能となってしまっている
    • 能力値自体は通常種よりも高攻撃力低耐久の割り振りなので問題とはならない。
      では何が問題なのかというと技が無さすぎる
      自力習得できる攻撃スキルは、なんとのノータイプ固有技の「トゲ弾」のみであり、
      他のナルガクルガらしい技は軒並み没収されている。
      つまりまさかの尻尾ビターン没収である。酷すぎる…
    • ナルガ種なので素早さは高く、主にタルアイルー狩りを狙えるため、
      経験値稼ぎ要員として一応は使えるのが救いか。
    • 回避率と会心率を同時に上げる「隠密」も覚えるが、マトモに使うにはどうも不安定。
      他に習得できるパッシブスキルはレア度6の割にはどれもこれも中途半端と褒められる部分が無い。
      通常種は攻撃スキルとパッシブスキルのバランスが良い習得ができるのにどうしてこうなった。
  • 1匹入手してそのまま育てるのには向かないオトモンだが、本作には伝承システムがある為、
    他のオトモンからスキルを継承すれば戦力にすることは不可能ではない。
    その際はスピードの高さを活かして、状態異常をばらまくと動かしやすくなるだろう。
    特に「睡眠針」「マヒファング」など、拘束系の状態異常技を覚えさせると活躍させやすい。
  • ちなみに、付与されるランダム入手の遺伝子に「回避性能【大】」「加速【大】」などの強力なスキルのものがあるため、
    スキル継承の素材として見ればありがたい存在。
    • この手のスキルが手に入るオトモンは他にキリンなどが挙げられるが、
      キリンは帰巣させにくくタマゴの回収が非常に難しいモンスターである。
      対するナルガクルガ亜種はキリンに比べ出現率も高く、帰巣もしやすいため、幾分かタマゴ回収がやりやすい。
    • 問題は自力で入手できる緑迅竜遺伝子の効果が「回避性能【中】」であり、一般的な回避性能【大】の劣化と言う事…。
      緑迅竜遺伝子は龍属性であるため、龍属性ビンゴを狙う際には使えるかもしれない。
  • ライドアクションと絆技は通常種と同じ。「隠密行動」と「スパイラルエッジ」が使える。

MHST2

  • MH3G以降通常種と比べて何かと出演機会に恵まれず、
    MHW:Iでは特徴的な技すら通常種に取られてしまったナルガクルガ亜種だが、MHST2では無事に登場。
    中盤終わり頃に訪れるポモレ花園の他、ハコロ島の高台にも野生の個体が存在する。
    • ハコロ島の個体は体験版の段階で「モンスター探知」で生息していることが先に判明したため、
      これが分かった時にはそれなりに大きな反響があった。
  • 敵としてはかなり厄介で、
    最初はスピード攻撃をひたすら撃ってくるのだが、怒り状態になると一変。
    2回行動でパワー攻撃→ノータイプ全体攻撃のトゲ弾、という連続攻撃をぶち込んでくる。
    そして怒り状態が解除されるターンにはターゲットロック→気絶トゲ弾(これもノータイプ)で
    こちらのスタンを狙ってくる。しかも何故か下記のオトモン時と違いスタン率が非常に高い。
    困った事にナルガクルガ亜種は異常に素早く、気絶トゲ弾のターンはほぼ何もできないと言っていい。
    そして怒り状態が解けた後だが、どういう訳か怒り状態への移行ルーチンが変更され、
    隠密を使ったターンの終了時に強制的に怒り状態になるようになってしまう。
    その為気絶トゲ弾→次のターンで隠密→またキレるの無限ループに陥ってしまう事も。
    • ただ、猛威になるのはトゲ弾と言って過言ではないため尻尾さえ破壊できればある程度有利に立ち回れる。
      …のだが、何故か攻撃そのものは止められず(ダメージは1桁になる)スタンもきっちりさせられる
      実にいやらしい。
    • ターゲットロックオン→気絶トゲ弾のターンは怒り状態かつバトルラインが表示されないため、
      これを目安に絆技を撃つように心掛けるとだいぶ安定して戦える。
      常に絆ゲージを最大まで溜めたオトモンを1匹は控えにストックしておきたい。
  • サブクエストで虚飾の緑迅竜という強化個体がポモレ花園に登場する、のだが……
    これが強化個体としてはあまりにも弱すぎる
    同時期に登場するティガレックスの通り名個体である「強欲の轟竜」と比較すると、
    HPが3800ほど低いのもそうだが、何よりひどいのは攻撃力。
    強欲の轟竜の240(これも低くはないが高い方でもない)に対しこいつはなんと120しかない。
    この120という数字は野生の通常個体より低いばかりか、
    同時期に出てくる小型モンスターにも負けている(誤差程度ではあるが)。強化個体とは…。
    通り名個体だけで見ても最序盤から戦える狂乱のドスランポスに次いで低いという体たらく。
    ちょうど共闘パートナーがいなくなる時期に出てくるとはいえあまりにもひどい設定ではないだろうか。
    • ちなみに「虚飾」とは、実力が伴わないのにうわべの体裁だけ見栄えを良くすることを指す言葉である。
      ……名は体を表すとはまさにこのことか。

オトモン

  • 通常種と同様、行動基準はやはりスピード優先で、ライドアクションは「隠密移動」。
    通常種よりも若干ステータスは高いものの、見た目の色が奇抜なので好みが分かれる所。
    ナルガクルガには更に上位種が存在するので、オトモンにするならそれまでの繋ぎとして活用しよう。
    やはり会心率は高いので、それを活かした伝承をしたいところ。
    • 野生個体同様、アクティブスキルは俊敏遺伝子【中】の「隠密」、
      棘弾遺伝子【小】の「トゲ弾」、棘弾遺伝子【中】「気絶トゲ弾」を持つ。またビターン無しである
      • 隠密は3ターンの間、自身の回避率と会心率が小アップする。
      • トゲ弾はノータイプの全体無属性小ダメージ攻撃。通常種の技と同様で、絆消費は16と軽めだが威力も低い。
      • 気絶トゲ弾スピードタイプの全体無属性中ダメージ攻撃で、低確率でスタンさせる。
        野生個体の同攻撃とは違いタイプが付く。威力はそこそこで追加効果も優秀だが、絆消費は38と重め。
        さすがに野生個体と同様のままではスタン付与率が強力過ぎるためか、弱体化しているのは仕方ないか。
        遠隔攻撃のためクリティカルは出ないので注意。
  • 見ての通り無属性全体攻撃とバフ技しか習得せず、単体攻撃のアクティブスキルは一切無い。
    このままではナルガクルガ亜種のご機嫌任せになってしまうので、やはり他のアクティブスキルは欲しい。
    • 通常種が使えたナルガクルガの代名詞技「キラーテイル(尻尾ビターン)」が没収されている為、
      スタン効果がある気絶トゲ弾をメインに使わざるを得ない。
      尻尾ビターンのモーションは通常攻撃(テクニック)を行わせれば見る事が出来るのだが、
      通常種から「キラーテイル」を伝承した場合、残念な事に一般的な横回転の尻尾攻撃モーションになってしまう。
    • 折角オトモン界随一のスピードを持つモンスターなので、このままスタン役にしてしまうのもいいだろう。
      本作には睡眠、スタン、転倒といった、先手で当てる事で1ターン敵の行動を封じられるスキルが多くあり、
      攻撃力が高いモンスターや2回行動を持つモンスターなど、強力な攻撃を封じる戦法は役立つ場面が多い。
      ついでに「タルアイルー」のような、戦闘開始早々に逃げてしまうモンスターも狩りやすくなる。
    • 幸い、今作は仕様変更によりアクティブスキルの追加は容易で、無属性は多種多様なスキルが揃っているのも利点。
      通常のナルガクルガよろしく無属性の攻撃技を中心に構築し直して、純粋なスピードアタッカーとして育てる事もできる。
      攻撃技がトゲ弾しかなかった前作と比べれば、だいぶ救われたと言って良いだろう。
  • 絆技は「スパイラルエッジ」。
    最後にキメ顔を披露してくれる様になった以外は通常種及び前作からの変更点は無い。

武具

  • 緑迅竜の素材を使った武器は、銘の頭に『ギリー*3』の文字が付き、
    さらに強化すると『風』系の文字を使った銘が付き、通常種武器の最終形態に『裏』が付いた形となる。
    通常種の武器で特徴的であった高い会心率がなくなっている反面、
    基本的な武器の攻撃力が高まっているので「攻撃力に特化した」タイプと言えるか。
    また、白ゲージの長さも少し亜種武器の方が長い傾向が見られる。
    • 武器種や作品によっては通常種武器から直接強化(完全上位版)であるケースや、
      他モンスターの武器と関わってくるケースもある。
  • 防具は作品によって見た目が若干変化している。
    通常種の防具は「黒い忍びの装束」を思わせ人気が高いが、亜種の迷彩カラーも中々趣がある。
    ただ、巷での評判は通常種のそれに軍配があがるだろう。

余談

  • 元々通常種は樹海密林などの熱帯に棲むモンスターという趣があった。
    しかし、「東洋風の雰囲気」が特徴的なMHP3での登場からは若干キャラクター性に変化が見られ、
    通常種は元々あった和風な「忍び」のイメージがより強調される場面が多くなり、
    一方で元来の「森に潜むナルガクルガ」というイメージは亜種が担当する場面が見られるようになった。
  • ノベル版第五弾にてナルガクルガ亜種が登場(通常種は第三弾にて登場済)。
    トゥークの弟子達と死闘を繰り広げた。
    因みにこの時の狩猟の舞台は渓流なのだが、ノベル版のユクモ村の住民の話では、
    渓流にナルガクルガ亜種が姿を現す事は前例の無かった事らしい。
    実際、MHP3では渓流でナルガクルガ亜種を狩猟するというクエストは存在しなかった(MH3Gには存在する)。
    なお、この時の渓流への出現はアマツマガツチによる大嵐で
    ナルガクルガ亜種が住処を追われたからであると劇中で語られた。
  • MH3Gに登場して以来リストラが続いており、現在に至るまで復活できていない。
    • MH4Gではナルガクルガ通常種・希少種の素材は交換で入手できる。
      ところがナルガクルガ亜種の素材は存在していないという残念な処遇を受けている。
    • さらにMHXでは通常種の復活に合わせ、二つ名モンスター白疾風ナルガクルガが登場。
      亜種は作品の都合上登場せず、また影が薄くなってしまった*4
    • 新大陸が舞台となるMHWorld及びMHW:Iにも通常種の登場のみで亜種の登場は叶わなかった。
      それどころか通常種が亜種の行動を一部受け継いでおり、
      また亜種は影が薄くなってしまうのではという心配の声も上がる事となった。
      • ちなみに、同時期に初登場したティガレックス亜種は登場している。
        あちらは導きの地の瘴気エリアの隠しモンスターとして登場するのに対し、
        ナルガクルガ亜種が本領を発揮しうるであろう古代樹エリアの隠しモンスターには
        同じく復活を遂げた傷ついたイャンガルルガにその枠を取られてしまうのだった。
        尤も、両者共にその特殊仕様故影の薄さも否めなかったのだが…
    • 続くMHRiseではまたしても亜種総リストラのせいで不参戦。
      せっかくMHP3と同じ和の雰囲気の作品であり、ホームグラウンドである水没林も存在しているのに…
      続編のMHR:Sでは亜種モンスターの再登場が判明したものの、
      メインシリーズの既存亜種モンスターは本種含め軒並み未登場
      対照的に、同じくMH3Gからリストラされ続けていたナルガクルガ希少種の方は
      第一弾無料タイトルアップデートでの参戦が発表された
      危惧されていた通り、亜種をすっ飛ばして希少種のみ復活する事態となってしまった
    • 一方でMHSTシリーズの方には問題なく出続けられている。
      …のだが、通常種と違ってボスとして登場するなどの見せ場が無いため、亜種はいまいち目立てていない。
      対戦でもそこまで優秀なステータスでもないこともあり、全体的にそれほど注目度が高い訳ではないのが惜しい。
      また、ある程度MHSTの流れを汲んでいるMH-Rでは何故かナルガクルガ種の中で唯一不参戦であった。
    と、各種ナルガクルガの中では微妙に不憫な立ち位置にあるモンスターでもある。
    初登場時点で大々的に登場していたティガレックス亜種との比較がなされた他、
    変化が激しく、良くも悪くも話題に上がりやすい希少種の登場によって、
    どうにも話題のみならず出番も奪われてしまいがちになっているのである。
    クエストへの登場数ならば上回るものの、武器性能が優秀なあちらに比べると……。
    また、元々亜種の得意技であったはずの二連ビターンも、近年は通常種が平然と使うようになっており、
    アイデンティティが奪われかけているのも向かい風である。
    ただ、登場フィールドや骨格的な問題に阻まれているわけではないので、
    再登場の可能性は十分に残っていると思われる。今後に期待しよう。

素材

  • MHP3では上位素材、MH3GではG級素材のみ登場している。
    このため、上位素材とG級素材が共存するナンバリング作品は現状存在しない。
緑迅竜の上鱗
緑迅竜の緑色の鱗。通常種の鱗とは別物として扱われる。
その緑色は光の加減で絶妙に変化し、周囲の景色に溶け込む。
強力な個体からは「緑迅竜の厚鱗」と呼ばれる鱗を入手できる。
MHXRとMHSTシリーズには下位素材の「緑迅竜の鱗」が登場する。
堅さもさることながら、その軽い材質が最大の特徴とのこと。
MHXRの鋼膜個体の物は「鋼鱗」と呼ばれる。
緑迅竜の上斑毛
緑迅竜の鱗の表面に密生したまだらの毛。通常種の物とは別に扱われる。
様々な色が不規則に並び、迷彩の役割を果たす。
強力な個体からは「緑迅竜の豪斑毛」として入手できる。
MHSTシリーズには下位素材の「緑迅竜の斑毛」が登場する。
緑迅竜の鋭刃翼
緑迅竜の翼の中でも特に鋭い大振りの翼。
美しい緑色に手を伸ばせば、忽ち斬り刻まれるという。
強力な個体からは「緑迅竜の剛刃翼」として入手できる。
MHSTシリーズには下位素材の「緑迅竜の刃翼」が登場する。
下位素材と言えども、その翼は空を切る鋭き刃物のよう。
緑迅竜の鋭牙
緑迅竜の鋭い牙。小さい牙が鋸状に並ぶことで切断力を高めている。
その鋭さはもはや牙というよりも、刃物そのもの。
通常種のものとは別物であり、鋭利さ故に取扱いには注意を要する。
強力な個体からは「緑迅竜の重牙」として入手可能。
緑迅竜の重尾棘
緑迅竜の尻尾に生えた棘。通常種のそれよりも危険な代物である。
あまりの鋭さに、貫かれた者は重傷を負った事に気付かないという。
その威力は歴戦のハンターでさえたちどころに気絶させてしまう。
  • なお、MHP3ではこれに相当する亜種固有素材がない。
緑迅竜の骨
ナルガクルガ亜種の骨。
MHXRで追加された固有素材。鋼膜個体の物は「鋼骨」と呼ばれる。
緑迅竜の翼
ナルガクルガ亜種の翼。
MHXRで追加された固有素材。鋼膜個体の物は「鋼翼」と呼ばれる。
緑迅竜の鋭刃翼と思われるが、緑迅竜の鋭刃翼とは別の素材として扱われる。
緑迅竜の土崩玉
ナルガクルガ亜種が持つ玉石。
MHXRで追加された固有素材。鋼膜個体の物は「鋼土崩玉」と呼ばれる。

関連項目

モンスター/ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ希少種
モンスター/白疾風ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ/派生作品
武器/ナルガ武器 - ナルガクルガの素材を用いた各武器へのリンクあり。
防具/ナルガシリーズ
BGM/ナルガクルガ戦闘BGM
アクション/ビターン
クエスト/暗中・迅速・太刀打ちの影


*1 初登場のMHP3は通常種と同じ赤だった
*2 MH3G以降では通常種もビターンの隙を潰す行動を有していることがある
*3 迷彩服の一種であるギリースーツが元と思われるが、ギリー(ghillie)という単語には迷彩等の意味はない。元々はスコットランドの伝承に伝わる妖精「ギリー・ドゥー」からきており、木の葉や苔で作られた服を着ているとされることに由来する
*4 亜種のモーションは一部受け継がれている