【HP】

Last-modified: 2024-01-26 (金) 15:30:43

概要

【HP】とは「ヒットポイント」の略称。「ヘルスポイント」と呼ばれる場合もある。
 
略称をそのまま述べる場合は「エイチピー」などと言い回され、一般的には(敵味方含めた)そのキャラクターの基本的耐久力を示す言葉として浸透している。
多くのゲーム作品と同様にHPが0になると死に状態となり、戦闘状態下では蘇生を待つ以外何も出来なくなってしまう。
DQシリーズにおいては、DQ5の説明書には「ヒットポイント」との読み仮名が括弧書きで記されているため、こう呼ぶのが正しいと思われる。
ただし、DQSの味方キャラクターが「エイチピー」とボイス付きで呼ぶなどの例外もある。
 
DQ10でも【ホイミ】等回復呪文、【やくそう】等回復アイテムで回復する事ができ、宿屋に泊まると全快するというのは変わっていない。
 
レベルアップで伸びていく【パラメータ】の1つであり、原則的に戦士系の職業は伸びがよく、魔法系の職業は伸びが悪い。MPはその逆。
その他武具、アクセによる装備品及びセット効果、頭防具につける錬金効果、特産品「銘菓 砂漠の月」や料理「スタミナライス」等の【食事効果】、そして【ゆうかん】等の所謂【パッシブスキル】といった方法で伸ばす事が可能。
 
【しゅび力】4で物理ダメージを1軽減出来る守備力に比べると、物理ダメージは元より非物理攻撃(呪文やブレス攻撃等)に対しても死ににくくなるため、HP1が重要視される傾向がある。
ただし、今作では強い敵であればあるほど物理ダメージも即死級になってくるので、守備力が無意味という訳ではないという点は勘違いしないように。
基本的に守備力や耐性とあわせて一発死を防ぐという目的で増やす事になるので、前衛はもとより後衛もある程度のHPが求められる事もある。
高ければ高いほど安心できるが、高すぎると【聖女の守り】の発動条件である「最大HP半分以上」が満たしづらくなるという思わぬ落とし穴もある。
特に【僧侶】においてはHPを絶対視する風潮がユーザーの間では非常に強く、HP500以上を目指すためにアクセの効果や頭錬金をHP漬けにする人は多い。
アクセにHP合成を付け続けて理論値にすることこそ【エンドコンテンツ】とも本気で言われていたりする。
 
しかし、Ver.3.0以降では状態異常をばらまくボスやコンテンツが急激に増えているためHPがあっても行動不能になって事実上生きていても役に立たない状態にされたり、属性攻撃が苛烈過ぎていて耐性アクセを装備した方が生き残る可能性が高い場合もあって、HP偏重ではなくコンテンツによって装備を見直す向きも見受けられる。
その後Ver.4前後からは避けられない攻撃はHPを盛れば耐えられ、HPを盛っても耐えられない攻撃は回避ができるというタイプの敵が増えていったことから、再びHPの重要性が高まっていった。
昨今のエンドコンテンツでは【ゾンビ戦法】を採用する場合を除いて最低限通常攻撃を耐えられる程度までHPを盛り、状態異常は致命的なものを優先して対策するという装備構築が主流になってきている。
 
レベル110以降は【まもの使い】を除いてレベルアップ時のHPの伸びが非常に大きくなったため、レベル120時点ではどの職業でも700前後、【戦士】【パラディン】【魔剣士】といった重装備職は800前後まで達するようになっている。
 
ちなみに過去DQ作品では最大HPを増やす【いのちのきのみ】が何らかの方法でいくつでも取れる作品が多かったためやろうと思えば999でカンストさせるまで上げる事が出来たが、今作ではいのちのきのみが取れる数が限られているため、他パラメータ共々カンストは出来なくなっている。
 
今作ではこちら側のHPも1000以上にする事が可能。
仲間モンスターは【モンスターバトルロード】限定であるが、HPが大きく上がるバッジをつける事により、HP1000を突破できる。
【ゴーレム】はここから【メルキドの秘法】を使うことで更にHPを上げることができ、その場合HPは1999で【カンスト】することから、現状のHPの上限は「1999」のようである。
また、【コロシアム】では自職のスキル以外のHPパッシブが適用されない代わりに2倍になる調整がされるため、HPを盛った戦士とパラディンや、【活命の杖】を使った杖持ち職はHP1000を超える。
Ver.5.5後期にはHPが最大で60も増える【幻界王の首かざり】が登場したことにより、パラディンのHP【理論値】がついに1000を突破することになった。
Ver.6.0では【女神の木】【紫竜の煌玉】の登場、【不思議のカード】の上限解放により戦士や魔剣士でもHP1000超えが可能になった。
そしてVer.6.5前期ではレベル130が解放され、まもの使い以外の前衛職はHP特化の装備でHP1000を超えることが可能になった。
【NPC戦闘員】も、Ver.5以降のストーリーで参戦する者はHP1000以上が珍しくなくなっている。

敵側

これまで以上に敵側のHPはインフレが激しいものになっている。
作品によってまちまちだが、これまでの作品ではHPが4桁以上のモンスターはボスや一部の強敵に限られていた(補足として歴代ドラクエでの最大HPを誇っていたのはよりによってDQ8のあいつである)。
 
しかし今作ではVer.1の時点で既に4桁を超えるザコモンスターが続出しており、Ver.2の半ばあたりからはHPは4桁が基本である。Ver.5からはHPが5桁のザコモンスターも登場し始めた。
ボスモンスターに至っては5桁、更にバージョンが進むと6桁に達するものも珍しくなくなる(高レベルの転生モンスターも5桁のHPを持つ)。
【パーティ同盟】コンテンツにおいては【アストルティア防衛軍】のボスとしてDQでは前代未聞の7桁ものHPを誇るモンスターが出てきており、遂には4人用コンテンツでも【邪蒼鎧デルメゼ】つよさIVのHPが推定約170万となった。
他のRPGでは決して珍しくもない値ではあるが、こちらの最大HPが辛うじて4桁に乗る程度な中でのこのインフレは凄まじいものがある。
 
しかしながらプレイヤー側の火力も4桁ダメージが当たり前のように出せる程度には上がっており、戦法次第では10万程度のHPでも秒で削ることも可能である。
一見数値のインパクトには圧倒されてしまうが、(一部の超難易度として設定されているコンテンツを除けば)しっかりと準備をしておけば勝つことは難しくない。

余談

古くから「HP1のダメージはどのくらいの痛さなのか」という議論がなされている。
ドラクエの生みの親【堀井雄二】は昔、雑誌のインタビューで「ダメージ1は骨折並の痛み」という解釈を展開していた。昨今のインフレしたダメージでは相応しくないかもしれないが、冒険の厳しさを表しているといえるだろう。
700~800のダメージを食らってもまだマトモに戦える【パラディン】が凄まじく恐ろしい。

関連項目

【MP】
【やくそう】