DQ5(リメイク版) 
仲間になった【おばけキャンドル】。
PS2版で追加された仲間モンスターで、いわゆる【今更四天王】の一角として有名。
リメイク版でこいつ用のフィールドグラフィックが追加されたにもかかわらず、なぜか【レヌール城】でのイベント戦は【骸骨】のまま。
【ホークマン】の方はちゃんと使われてるのに…。
仲間になる確率 
1匹目 | 2匹目 | 3匹目 |
---|---|---|
1/16 | 1/64 |
仲間になったときの名前 
1匹目 | 2匹目 | 3匹目 | 4匹目 | |
---|---|---|---|---|
PS2版 | おばドル | ドルドル | あかり | もえ |
DS版 |
覚える呪文・特技 
ステータス 
Lv | 力 | 素早さ | 身の守り | 賢さ | 運のよさ | 最大HP | 最大MP | 経験値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期 | 1 | 62 | 12 | 36 | 25 | 44 | 64 | 10 | 0 |
中途 | 10 | 70 | 30 | 53 | 43 | 45 | 130 | 33 | 20548 |
20 | 95 | 50 | 59 | 63 | 70 | 202 | 55 | 122297 | |
最大 | 30 | 100 | 55 | 64 | 79 | 75 | 222 | 66 | 255774 |
耐性 
強度 | 属性 |
---|---|
無効 | (なし) |
強耐性 | メラ |
弱耐性 | ギラ・炎、ザキ・麻痺、ラリホー、マヌーサ |
無耐性 | イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、メダパニ、マホトーン、マホトラ、ルカニ、メガンテ・体当たり、毒、休み |
解説 
幼年時代の【レヌール城】に出現するモンスターだが、当然その段階ではモンスターを仲間にすることができない。
モンスターの勧誘が可能になる青年期前半になるとレヌール城のお化けが絶滅してしまい、青年期前半でも仲間にできない。
おばけキャンドルの再登場は、なんと青年期後半の【お金持ちの屋敷】周辺までお預けになる。
が、大して調整もされてない序盤のモンスターが今更仲間になったところで使い道はほぼなく、大抵の場合は即【モンスターじいさん】行きとなる。
後述のオープントレイ技での評価を見る限り、仮に青年期前半に仲間にできたとしても微妙だったと思われるが……。
性能もさることながら、1匹目の名前もずいぶん投げやりなもの。2匹目の方がまだ語呂が良くてひねりが感じられる…。
3匹目以降の名前は火のついたロウソクということを踏まえたネーミングだろうが、普通に日本の女性名でもあるので微妙な違和感がある。もしかしたら女の子なのかもしれない。
リメイク版で追加された仲間モンスターではよくあることだが、初期ステータスも成長率も敵のときのパラメータ傾向と全く異なる。
実は初期ステータス・成長テーブルは【ビックアイ】のものを流用している。
流用元のただでさえ低めの素早さがなぜかさらに下方修正されており、明確に鈍足キャラの位置づけとなっている。
ビックアイと違ってレベル30まで上がるが、レベル20以降はステータスはほぼ成長しない(上記の通り、力・素早さ・身の守り・運の良さに至っては10レベルでたった5しか伸びない)。ある意味、コピペよりひどい扱い。
覚える特技はロウソクらしく火炎系の技が中心だが、メラ系はメラミ止まり、ブレスも火炎の息止まりとやはり中途半端さが目立つ。
メラミ止まりは【まほうつかい】、火炎の息止まりは【アームライオン】に通じるものがある。
ラナルータを覚えるのは、ロウソクであかりを灯すイメージからだろうか。
なお、PS2版とDS版では【装備グループ】が違っている。
PS2版ではピピンと同じ装備グループだったが、DS版では【ゴーレム】などと同じグループに。
結果的に装備は減ってしまったため、余計に使えなくなっただけかもしれない。どうでもいいが、いずれにしても公式イラストで装備しているナイフ類がどれも装備できない。
装備品・加入時期の被る【ピピン】と比較した場合、メラミを習得することとメラ/ギラ/炎耐性・みのまもり、および死にステのかしこさ、ほぼ死にステのうんのよさ(DS版以降は完全に死にステ)で勝るが、HP・ちから・すばやさなどの重要パラメータ、および補助系耐性で劣っている。
おまけにレベルアップ速度はピピンが上で同時期のパラメータは圧倒的に負けているので、レベル上限までの戦力と割り切っても明らかにピピンの方が上。
そのピピンがまず戦力として微妙という評価なので話にならない。
メラ系に強耐性と言っても、青年時代後半はメラ系の使い手はほとんどいない上に狙われなければ耐性を発揮する機会もない。せめてギラ・炎にも強耐性ならもう少しマシだったのだが。
頭に火が点いているので、メラに強いこと自体は分からなくもないが、そもそもロウの塊であるコイツはむしろ炎にはてきめんに弱いのではないだろうか…?
それにしても、ピピンとこいつが同じ装備グループなこと自体、一体どうしたことか。珍妙で謎な設定である。
仲間モンスターで人間と同じ装備グループなのはこいつだけなこと、DS版で装備グループが変更された仲間キャラはこいつだけなことから、PS2版は設定ミスの可能性が高い。
加入時期や成長限界など諸々の理由から、ドーピング抜きではどう足掻いても第一線での活躍はほぼ不可能。
しかも今更四天王の他の3種よりも仲間になる確率も少し低いと、仲間にするのは完全に趣味の領域。
【メタルキングのけん】などの強力な装備を与えたり、他の強力な仲間キャラと一緒にパーティに入れれば戦えなくもないが、それは他のマイナーモンスターも同じことである。
遅すぎる加入時期といい、おかしな装備グループといい、レヌール城のイベント戦で使われない固有グラフィックといい、どれも調整不足の賜物だとしか思えない。
しかし、装備グループ以外はDS版でも特に修正されなかった。
どうしても活躍させたい人は、いっそ【アイテム無限増殖】でドーピングしてもいいだろう。
- どういうわけか【ふぶきのつるぎ】が装備できること(PS2版のみ。炎系モンスターっぽいのに…)
- ふぶきのつるぎ使用者の中で最もすばやさが低い=ドーピングで行動順を調整しやすいこと
の2点からPS2版では【エスターク】戦要員にすることも一応不可能ではない。一応。
だがこの場合素のステだと最大レベルでも打撃一発で瀕死、最上位ブレスや呪文なんかが来ると耐えられない貧弱さなため、力だけではなく、せめて打撃ともう一発は耐えられる程度にHPと身の守りもドーピングしておこう。
……え、DS版? お察しください。
なお、SFC版の開発画面ではこいつが仲間になっている場面があった。容量の都合でボツになったのかもしれない。
【おばけキノコ】やホークマンと同様に、SFC版では没になったが、リメイク版で晴れて仲間モンスターとして採用されたのだろう。
オープントレイ技を使用した場合 
【オープントレイ技】の裏技ならば序盤から仲間に加えて活躍させることも可能……ではあるのだが。
能力値自体はそれなりに早熟なのだが、すばやさが伸び悩むのが痛い。
また【ブーメラン】系の武器が装備できないため、全体攻撃手段が火炎の息修得までお預けになる。そのためブーメラン系が装備できる上に素早い【おおねずみ】や【スライム】、【ドラキー】らの方が使いやすいと言える。
【モーニングスター】と火炎の息で中盤における火力は充分なのだが、敵より先に動けないのはアタッカーとして辛い。
アタッカータイプなのに素早さが低いせいで活躍しづらい……という特徴は【ブラウニー】と同じ。ようはそういうことである。
素早さが低くても、【ビックアイ】や【オークキング】のように回復呪文が使えたり、【サンチョ】の【くちぶえ】のように戦闘以外で活躍できる要素があるならまだ良かったのだが、おばドルには攻撃以外にできることがない。
重装備ができるので打たれ強さはそれなりだが、【スライムナイト】のように優れた耐性は持たず、あくまでそれなり止まりに過ぎないため壁役ができるほどでもない。
また早熟タイプであるため【ゴースト】のような将来性もない(とはいえゴーストの成長はあまりに大器晩成過ぎて、育ちきるまではおばドルよりも遥かにキツいが)。
おまけに【今更四天王】の中では最も仲間になりにくい(あくまで四天王の中では、だが)。
こういった点から「同じ四天王ならおおねずみか【ガップリン】の方が使える」となってしまう。
まあ、通常プレイ時と比べれば全く使えないというほどではないのが救いと言えば救いだが……。
先述の通り火力だけはそこそこあるので、他の仲間でフォローできるなら趣味で入れる分にはいいだろう。
炎系の攻撃と剣の装備を両立させているところは何となくDQ6やDQ7の魔法戦士っぽさを感じさせるが、何も不遇っぷりまで似せなくても…。
ちなみにOT技の最重要呪文【ラナルータ】を覚えるモンスターでもあるが、ドラキーより加入が遅い+修得も遅いのでそっちの需要もない。あんまりだ。