【呪われしマルティナ】

Last-modified: 2024-03-02 (土) 21:26:17

DQ11

世界に異変が起きた後、魔物に占領された【グロッタの町】の解放に向かった【マルティナ】が、グロッタを支配する【妖魔軍王ブギー】によって魔物に変えられた姿。戦闘前の台詞からして、その忠誠心は【魔王ウルノーガ】よりもブギーに向かっている模様。
身も心もブギーに洗脳されている一方で、通常の魔物の姿に変えられたカジノの客や他の従業員と違い、マルティナの姿そのものは人間の頃とほとんど変わっていない(一応、肌の色が青くなっているため、魔物感は出ている)。
マルティナの素の容姿がブギーの好みにストライクだったため、マルティナのみ人間時の要素が色濃く反映されたのだろうか。
記憶はそのままのようで、グレイグやロウのことをちゃんと認識しているが、性格は過激になっているので容赦なくサディスティックな暴言を吐いてくる。特にロウに対してはいつも「ロウさま」呼びだったが、パーティに戻るよう説得されると「相変わらずうるさいジジイ」とまで言い捨ててしまう。
ブギー自身マゾヒストの気があるので、この性格もブギーの好みなのだろうか…
討伐モンスターリストで「闇の女王さまのお仕置きは世界中の男を骨抜きにする」と評されるが、一国の姫様なのにちょっとかわいそうなコメントである。
 
同じく【おいろけ】を持つDQ8の【ゼシカ】流れをそのまま引き継いでいる。
だが、本筋に関わるシリアスな流れだったゼシカのそれと比べると、こちらはシチュエーションやオチまで、コミカルな雰囲気で進むことが大きな違いである。
このイベントの前がユグノアの悲劇、このイベントの後のクレイモラン編、さらにその後の悲劇のイベントと鬱ストーリーが続く為、箸休めも兼ねているかもしれない。
 
英語版ではJinxed Jade。jinxには「不幸をもたらすもの(日本におけるジンクスとはニュアンスが異なる)」という意味があるが、「呪い」や「呪縛」という意味もあるので、割とそのままの訳である。日本版ではどう呪われたのかが明確ではなかったが、英語版ではブギーの魔法(spell)によって魔物に変えられたことがセリフでも明確になっている。
対して、杖に封じられた暗黒神に憑依されたゼシカはEvil Jessica(邪悪なゼシカ)であり、同じ「呪われし」でも経緯によって英訳が異なっている。
また、マルティナの本来の身分は一国の王女であり、DQ2の【ムーンブルクの王女】やDQ8の【ミーティア】に見られる呪いで姿を変えられるお姫様の流れも引き継いでいると言える。
 
ブギー撃破後、彼が力をコントロールできなくなったため支配が解け元の姿に戻る。しかしブギーにトドメを刺す際に無意識のうちに自らこの姿になっており、以降は特技【デビルモード】で任意にこの姿に変化できるようになる。
ゼシカは(闇堕ち経験のある味方の先例では【テリー】も)敵の時にもそれほど「邪悪な力」のようなものを使ってはいなかったのに対して、マルティナはまぎれもなく魔物の力をそのままオリジナル技として仲間に戻ってからも使ってしまうのが大きな特徴。
不吉な装備【魔王の剣】まで使ってしまう今作らしいとも言える。
 
「醜悪な魔物に惚れられ洗脳されて魔物化し忠誠を誓ってしまう高貴な戦姫」というとシチュエーションがあまりにも良からぬ想像を引き起こさせるため、主人公に再会するまでの彼女の身を案じてしまうユーザーもいたようである。
しかし、DQ11S追加ストーリーの【気高き戦姫マルティナ】にて、ブギー自身はやってることのえげつなさに比べて、恋愛に関してはかなり純情で奥手(十年交際してやっと手を繋げるレベル)だと判明したため、心配は杞憂に終わった。
…ユーザーにムフフな展開を期待させないための処置と言った方が正確だろうが(CEROの都合もあるし)
 

戦闘

戦闘開始前の会話でしつこく戦線復帰を迫る一向に辟易した様子を見せ、無理やり連れて帰ろうと手を伸ばすグレイグを蹴り飛ばした末、「アタシの蹴りで黙らせてあげる」とか言いながら、開始早々ヤリを構えてくる。
ヤリの種類は機種によって異なり、PS4版は【マルティナのやり】、3DS版3Dモードでは【せいどうのやり】らしきもの、2Dモードでは装備品にはないオリジナルのヤリを使っている。
離脱前の武器がツメであっても関係なく、蹴りは使わずヤリの通常攻撃に加えて【なぎはらい】も使用する。
なので【ヘナトス】【スクルト】安定…とおもいきや、戦闘スキルの主軸はまさかのおいろけ全振り
【呪われしゼシカ】と違いその【おいろけ】を遺憾なく発揮(一応【追憶のゼシカ】は誘惑する特技をやってきたが)するが、この時の主人公パーティがストーリーの都合上【グレイグ】【ロウ】【シルビア】(条件次第では【カミュ】もいる)であり、結果的に野郎しかいないパーティをとことん誘惑しようとする。
物理攻撃として【ヒップアタック】も使うが、何よりも130前後のダメージ+魅了の【セクシービーム】や、全体に80前後のダメージ+眠りを与えた挙句HP吸収までやってのける【サキュバスウィンク】など、守備力無視のダメージだけでなく行動不能までついてくる攻撃がとにかく厄介。
また、PS4版では【ぱふぱふ】、3DS版では【投げキッス】も使用するのだが、よりにもよってロウとグレイグはこれらの特技の効果であるうっとり系の休み耐性に大穴があるという始末。
まさか【ドゥルダ郷】での「ピチピチ★バニー」の一件が伏線だったとは夢にも思うまい。
さらに主人公もロウの血筋なのか無耐性なので、あらかじめ対策をしてないとホイホイ引っかかる。
これらの行動を毎ターン完全2回行動でやってくるため、常に誰かしらが色仕掛けに引っかかってるカオスな戦況に陥る。
ぱふぱふを「余裕しゃくしゃくだ!」で返すシルビア姐さんの克己心を見習って欲しいものである。
ただし、シルビアも耐性があると言うだけで完全無効にするわけではないので要注意。
【不惑のネックレス】を装備していれば難易度は大きく変わるので頑張って出来のいいものを作ろう。
ボス戦だからと守りを固めようとすればするほど、敵の行動回数が増えて状態異常に陥りやすい。
 
HPは1800と【リーズレット】と同じであるため、ここは速攻の一択。とにかく攻められるときに攻め続け、少ないターンで押し切ってしまいたい。
攻撃の際は呪われしマルティナの回避率が高いことと、全属性に小耐性があることに注意。
一方で【マヌーサ】とヘナトスが有効であり、これを決めれば物理系特技の被弾を下げることができる。
なお、場合によっては記憶喪失カミュも加入しているが、耐性のせいで唯一の攻撃手段である【ジバリア系】のダメージが振るわないのと、ロウ・グレイグほどではないにせよぱふぱふには無耐性なので、大人しく控えにしておいた方が良い。
 
彼女を倒してもその後にブギーとの連戦が待っているため、MP回復アイテムをあらかじめ用意しておくことが望ましい。
レベルアップ時にHPとMPが全回復することを利用して、戦闘前にレベルアップに必要な経験値を2500以内にしておくのも一つの手である。
 
PS4版ではブギー戦で敗北するとまた彼女と戦わないといけないが、3DS版では戦わずにブギー戦から再開する。
討伐モンスターリストのこいつの討伐数を増やしたいなら所持金を預けてブギーに何度も全滅してみるのもあり。

DQ11S

3DモードはPS4版、2Dモードは3DS版(2Dモード)の仕様をそのまま受け継いでいるため、見た目や使用特技の違いについては上記を参照。
 
3Dモードではボイスがついたことで戦闘中ではよく喋るのだが、それはもう色々とはっちゃけた内容になっている。
戦闘開始時にいきなり「楽しませてちょうだい」と口走り、画面上部分のテキストでも「ウフフ…全員かわいがってあげるわ♪」とか言っている。
実際ぱふぱふ発動時には「かわいがってあげる」や「イッツ、ショータイム!」等と言い、「奪ってあげる…アンタのすべて!」と言いながらセクシービームをぶち込み、お仕置きと称してヤリを薙ぎ払う等々、ただでさえカオスな戦闘が無法地帯と化している。

すべての敵が強い

ここからインターバル無しの2連戦なので、レベル上げ含め事前準備はしっかりと。
魅了を警戒するなら【ツッコミ】持ちのシルビアには耐性装備を。確率は低いがシルビアが魅了に引っかかってしまうとかなり厄介。
 
物理攻撃の頻度が多めなので、【スクルト】や、弱耐性しかなくそこそこ効く【ヘナトス】【マヌーサ】を使おう。
ちなみに、ヘナトスの方が効きやすい場合が多いが、即効性の面ではマヌーサに軍配が上がる。マヌーサは効けば一手で大きな効果を発揮するのに対し、すべての敵が強い状態だと敵の元々の攻撃力がかなり高くなっているためかヘナトスやスクルトは1回だけだとマヌーサほど大きな効果を実感できない場合が多い。また、(呪われしマルティナには無関係だが)ヘナトスやスクルトは敵の物理攻撃の追加効果をスカすことができない。
 
あとはセオリー通りに、敵の守備力を下げ、こちらの攻撃力を上げ、強力な特技で一気に押し切ってしまおう。
回避率の高さ(と、マルティナの回避時の不遜なセリフ)にイライラすることはあるかも知れないが、これで負けることは無いはず。
上記の通り、次の相手はインターバル無しの連戦になるので、勝利時のHPは高く保つよう意識しよう。

クロスブレイド

第2弾の【シークレット】としてまさかの実装。属性は暗黒。
待機・攻撃モーションや通常攻撃エリアは通常マルティナと同じ。ちなみにマルティナと同時に使用することはできない。
必殺技は「セクシーショットガン」。モーションは【セクシービーム】【サキュバスウィンク】を合わせたものに近く、低年齢層をメインとした本作では屈指のおいろけ要素のあるカードである。
スキルは3~5R目の自分ターンに味方の暗黒のガードルーレットの速度を遅くする「妖艶な踊り」、2R目の相手ターンに敵の光のこうげきを大ダウンする「スイートキッス」。
 
カード性能としては、ステータスは非常に高いもののやや癖のあるスキルが問題となる。
光属性は、正義の味方にあたるキャラが多く敵としての登場は少ない。
暗黒属性は逆に味方がまだまだ少なく、今現在ではスキルを完全に生かすことができない為使いどころはやや限られてくるだろう。
今後光属性の敵が増えたり、暗黒属性の味方側のカードが増えていくと需要が上がるカードだろう。
なおシークレットの為か排出率はやはりとんでもなく低い。さらに言えば2弾では他にシークレットが2存在するため、せっかくシークレットを引き当ててもその2種であるパターンもあるためさらに手に入れにくかったといえる。