概要
GBC版DQ3などに登場するメタル化した【マドハンド】。
【はぐれメタル】のような液状の金属でできた、不気味な手のモンスター。
仲間を呼んで群れで行動し、攻撃呪文を操る。
GBC版DQ3ではハードの関係もあって体色は灰色や紺色にも見え、いわゆる【メタル系】のスライムのような特徴は備えていなかった。
DQ11では晴れて正式にメタル系の一員に迎えられ、【メタルスライム】などと同じく銀色の金属光沢に大量の経験値を有するモンスターとなった。
そのせいで、勇者一行に血相変えて狩られる存在になってしまったのは言うまでもない。
DQ10の【ぶちスライム】同様、昔の方が幸せだったのではなかろうか…。
色違いはマドハンドの他に、【ブラッドハンド】と【ブラッディハンド】がいる。
DQ3(GBC版)
【氷の洞窟】にのみ出現する。
通常攻撃の他に【ベギラマ】を使用するほか、同種の仲間を呼ぶ。なお、メタル系と違って逃げることはない。
落とすアイテムは【ラックのたね】。
メタルの名を冠するだけあって守備力や呪文耐性はそれなりに高いが、メタルスライム、はぐれメタル、【メタルキメラ】のような大量の経験値は持っていない。
攻撃力は【バラモスブロス】と同値の210だが、同地域に出現するモンスターよりやや低く、すばやさも高くはない。
マドハンド系統の例に漏れず頻繁に仲間を呼ぶが、ベギラマの使用頻度は高くなく、それも時期的にショボい。
バギ・ヒャド系は無効、ギラ・イオ系も効きにくいが、デイン系は効きやすいためまとめて倒すなら【ギガデイン】が有効。
ラリホーも効きやすいが、使うほどでもないだろう。
【ルビスのけん】があればノーコストで一掃できる可能性もある。
結局のところ、マイナーなモンスターであるのは否めないと言える。
出現場所、時期ともに最後半の最後半なので、ベギラマではなく【ベギラゴン】を集団で使ってきたり、マドハンドが【だいまじん】を呼ぶようにこちらも【はがねのきょぞう】を呼んだりすれば、上位種としての威厳や強烈なインパクトがあったかもしれない。
DQ11
17年という長い時を経て再登場。
GBC版DQ3では最終盤に出現かつ非常に影の薄い存在だったため、今作でこいつを発見した際は新規モンスターだと思ったプレイヤーも少なくないだろう。
異変後の【ヒノノギ火山】、【ダーハラ湿原】、【ナプガーナ密林・中央の高台】にて、他のモンスターのお供としてのみ出現する。2Dモードでは【名もなき地】(【ナギムナー村】周辺)にも出現。
また、パレードを引き連れている間は【プチャラオ村】周辺でも出現するようになる。
通常攻撃の他に【ザキ】を使用するほか、同種の仲間を呼び、逃げることがある。
ドロップアイテムは通常枠が【みがきずな】、レア枠が【メタルのカケラ】。
【スライム系】でこそないが(こいつは【ゾンビ系】)、実に【はぐれメタル】の3倍以上に相当する34400もの経験値、超高防御・低HPなどの特徴を備えた正統派の【メタル系】モンスターに変貌した。
耐性面も属性攻撃は無効で、ほぼ全ての不利な状態変化が通じなくなっている。同じメタル仲間の【メタルライダー】や【ドラゴメタル】涙目である。
逃走率も低いうえに仲間呼びで更にメタルハンドを呼ぶこともあるので、【メタル狩り】のターゲットにするのも良い。
複数体倒すこともそう難しくはないし、仕留められれば度肝を抜かれるほど大量の経験値を獲得できてしまう。
しかし、頻繁にザキを使い素早さも400以上と、初遭遇時点の勇者一行ではまず先手は取れないので、狩ろうとして逆に狩られないように注意。
一人やられる程度なら戦闘に支障はないのだが、なまじ高経験値であるがゆえにザキで即死させられた仲間に経験値が入らず成長具合に差が出てしまう、でも蘇生に手間取っているうちにメタルハンドが逃げるかも…と、別の意味でプレイヤーを悩ませてくる。
積極的に狩りに臨むなら対策は必須だろう。
ちなみに討伐リストによれば、戦いの経験を積むことに命をかけた猛者たちが志半ばで息絶え、その怨念によって生まれたモンスターであるとのこと。
やたら経験値が高く、ザキを使ってくる理由にはなっているのだが、もしかすると、高経験値からメタル狩りの対象になったのは生前の行いのせいだったりするのだろうか?
【連武討魔行】四の試練2戦目では、【エビーメタル】のお供として3体で出現する。
当然ここでは経験値も手に入らず、単純に厄介な存在となっている。
この個体はHP10で、通常版がよく使う【ザキ】ではなく【ザラキ】を使用し、【マヌーサ】まで使ってくる。
大将のエビーメタルも固いため、ここだけで手数を持っていかれやすい。
【会心必中】で一体ずつ確実に始末するか、メタル系特効持ちブーメランの二刀流による【デュアルブレイカー】で一掃する等の手段が有効。
挑む際は【破幻のリング】を忘れないように。ここでもたつくと最小手数記録を出すのは一気に難しくなる。
もしザキ耐性で手一杯でマヌーサ耐性まで手が回らないなら、マヌーサに関わらず必中の【メタルウィング(特技)】と会心必中に頼ろう。
強ver
【ネルセンの迷宮】の【賢者の試練】にて、他のモンスターのお供としてのみ出現。
メタル系モンスターの中で唯一スライム系ではないため【スペクタクルショー】で呼び出せず、迷宮内ではパレードもできないので、狙って出会おうとするとやたらと手間がかかる。
新たに【ピオリム】とマヌーサを使用するようになり、さらにザキが【ザラキ】に強化されている。
ドロップアイテムは通常枠が【ちいさなメダル】、レア枠が【メタルのカケラ】。
こちらも【異変後】におけるはぐれメタル・強の3倍以上の経験値を持ち、その値は何と91020(ネルセンの迷宮におけるはぐれメタル・強より10000程多い)。
その一方で、ザラキを唱え素早さも700越えでほぼ先手を取られてしまう、非常に危険なモンスターでもある。
お供としてのみ出現する仕様上、シンボルを避けて戦闘を回避するといった工夫も意味をなさず、ある意味トラップのような存在と化してしまっている。
こいつを狩る際にはザラキ対策は必須。
マヌーサに関しては、会心必中やまじん斬りなど命中率低下の影響をほぼ受けない特技で攻めれば実質的に効果を相殺できる。
複数体倒せば莫大な経験値を得られるので、しっかり対策ができているのなら是非狩ってみよう。
なお、【強モンスター】はPS4版等では目が赤く光っているのが基本だが、メタルハンドには目がないため全体が赤みがかった光沢を持っている。
そのためPS4版等と3DS版3Dモードとで見た目が全く同じという珍しい強モンスターである。
トレジャーズ
実はDQMSLやライバルズ等でも未だ登場していないため、外伝作品では本作が初登場となる。
運べるお宝の数は2つでお宝ガード率は100%。【探索れんけい】は地面にもぐる。
特性は【メタルボディ】が固定、残りは【ストイック】、【くじけぬこころ】、【ミラーボディ】?、【かがみのこえ】?から最大2つ。
とくぎは【ギラ系】呪文、【やけつくいき】、【ばくれつけん】、【おうふくビンタ】、【メタリックドリル】?からランダムで習得。
おしゃれパーツ個体のみ【はじけとぶ】を覚えている。
マドハンド族のシンボルがたまにコイツに変化していることがある。
また、【テーリア氷雪島】などでは【キラーマシン】のシンボルがコイツになっていることがある。
その場合は出現場所が固定なので、仲間にしたいなどの理由で狙う場合はメタルハンドが出るまで視点変更を行うなどすればよい。
派遣クエストでのメタルモンスター報告がくれば大抵こいつがいるので絶好のチャンス。
本作でははぐれメタルが欠席しているのでメタルスライムとメタルキングの中間メタルはなんとコイツである。
こちらを見つけると猛スピードでせわしなく動き回り、こちらを散々引っ掻き回した後逃げてしまう。
攻撃を当ててようやく倒した…と思えば特性のくじけぬ心でHP1で耐えることがありこれがまた厄介。そのまま逃げられてしまうことも。
時折使うやけつくいきも鬱陶しい。
交戦するときはとにかく腹の立つ相手だが、仲間にすれば非常に心強い。
全属性の無効化はもちろん、前述したくじけぬ心のおかげでメタル最大の弱点である大ダメージや痛恨での即死を免れることができるのが最大の長所。
特性にストイックを覚えていれば、実質常時ステータス上昇のボーナスが付くため上昇した攻撃力やまりょくを活かしたアタッカーとしても活躍してくれる。
上述したストイックによる飯いらずや低めの最大HPで回復はベホイミ弾で事足りるためお財布にも優しい。
じめんに潜る系のモンスターの中でも、レアなだけではなく特に強力なモンスターである。
反面くじけぬこころを習得していない場合はメタルスライムやメタルキングと同様の欠点を抱えることになるため、扱いにくいモンスターになる。
使いたい場合はくじけぬこころを覚えていることは必須、できればストイックも同時に覚えた個体が良い。
コインはさらにステータスを底上げできる「むきずで強化」効果やそれをサポートする「自動HP回復」効果のあるコインが相性が良いだろう。