【ラットゾーン】

Last-modified: 2022-05-28 (土) 13:03:38

トルネコ3

【異世界の迷宮】の71~75Fの俗称。
出現モンスターは【サンダーラット】Lv7、【プラズママウス】【ドラゴスライム】Lv7、【ファイヤーケロッグ】Lv7、【メガザルロック】Lv7、【グレイトホーン】Lv5、【ドラゴン】Lv2(74F~)。
 
その名の通り、サンダーラットとプラズママウスの2匹のネズミを主力としたゾーン。
この2匹は、同じ部屋にいるプレイヤーと仲間モンスターを目潰し状態にする【まぶしいひかり】を得意技とする。
そのラット2種をはじめ、【炎系】モンスターが4~5種類も出現。
炎系モンスターは爆発で即死しないため、【爆発の指輪】【大砲の弾】がほとんど役に立たない。
 
しかし、敵自体は攻撃力こそ高めだが、耐久力が疎かな奴ばかりであり、そう苦労せずに倒せる。
ここに至るまでに【エリミネーター】やら【フライングデビル】やら、【だいまじん】Lv6などといった怪物たちとの戦いを乗り越えてきたプレイヤーにとっては、拍子抜けもいい所である。
では楽勝なのかといえば、そんな上手い話がこの異世界の迷宮にあるはずがない。
 
ここは【水ゾーン】以来となる【石像】多発地帯なのだ。
石像が脅威になるのは特に【開幕】で、【メガンテの石像】【変化の石像】【すいとりの石像】【踊りの石像】などがあると地獄を見る。酷い時は、これらの石像が1つの部屋に複数配置されている。
ラットの目潰しに加えて【スポットの石像】も多発するので、視界が真っ暗のまま何がなんだか分からなくなることも。【ワナ増殖の石像】も出るので、部屋の入口もワナチェックを欠かさない方が良い。
【火柱の杖】【砂柱の杖】【風の杖】は石像を一発で壊せて便利なので、ここまでキープしておきたい。PS2版では【爆発の石像】も柱系の杖で壊せば誘爆しない。【氷柱の杖】には石像を一撃で壊す効果はないので注意。
 
ラット2種は、どれほど強い武器をもってしても3発攻撃しないと倒せないので、特にプラズママウス(攻撃力40)には注意する必要がある。【やいばの盾】があれば、ラットは攻撃2ダメ→反射2ダメ→攻撃2ダメで、2発の攻撃で倒せるようになりHPの消耗を抑えられる。
ドラゴスライムやファイヤーケロッグは大して強くないが、グレイトホーンはLv5になっていて攻撃力がかなり上がっており、ドラゴンも視界外から20ダメージの炎を吐いてくるため厄介な敵である。
 
逆に、安全な石像ばかりだったり、石像をほとんど見かけないまま突破できることもある。敵の強さはこれまでのゾーンに比べて控えめなので、とにかく石像さえ大人しくしてくれていれば、難しいゾーンではない。
開幕の石像さえ乗り切れば大したことはないので、フロアを巡回してアイテムを集めるのも悪くない。
モンスターは進行方向にある石像を攻撃するので、プレイヤーが発見する前に壊されてなくなることもある。
巡回中もラット2種および石像に警戒する必要はあるが、開幕時に比べればだいぶ楽である。
しかし「床に落ちているアイテム+床に配置されている石像」の合計は決まっているので、石像の数が多いこのゾーンは、相対的に落ちているアイテムの数が少なくなっており、回収できるアイテムはあまり多くない。
石像の数が多ければ多いほど床落ちアイテムの数は少なくなってしまう、という意地悪仕様である。
モンスターの経験値も総じて低めで、粘って経験値稼ぎする必要もないので、アイテムが充実しているなら即降りしてもいいだろう。

ポポロ編では

ラットが出るという時点で既に予想できると思うが、ポポロにとってはまさに鬼門のゾーン。
ラット2種だけでも死亡フラグが立っているというのに、そこに石像の出現率が高いとまでくるのだ。
開幕ラット+石像のコンビはここの悪名高い風物詩と化しており、目潰しによる【裏切り】と石像との複合攻撃でポポロを殺しにくる。【防御・晩成】【フライングデビル】ならまだ耐えられるが、【攻撃・早熟】【エリミネーター】なんかに殴られたらポポロは即死しかねない。
 
開幕の対応が全てを左右するといっても過言ではないので、まずはここを全力で乗り切ろう。
敵と石像の有無および種類を迅速に確認し、確認不能の場合は、敵はサンダーラットかプラズママウス・石像は変化やメガンテなど、有害なものであることを前提に行動すること。
たとえラットがいなくても、石像が1個でもあれば被害規模は予測不可なので、石像の正体を迅速に確認し、危険であれば一刻も早く破壊しよう。【世界樹の葉】【身代わりの杖】【草の神の壺】があれば、ラットの目潰しによる裏切りはある程度対抗可能になるが、全ての石像を完璧に防ぐのは難しい。
 
裏切りに備えて、攻撃力の高い仲間は「別れる」ことも重要。「解雇」とも呼ばれる。
ポポロが死んでしまったら、元も子もないからだ。仲間を助けるためにポポロが死ぬことは本末転倒。
特に攻撃力が高い【エリミネーター】や、【普通・早熟】タイプの【メイジももんじゃ】【ハエまどう】は、潔く別れた方が安全。【フライングデビル】【おおめだま】などの最低限の仲間だけ残して、他は解雇してしまった方がかえって動きやすい。
次の【竜ゾーン】まで辿り着けば優秀な勧誘対象がいるので、解雇した仲間の補充は十分可能。
とはいえ、仲間は多ければ多いほど精神的に頼もしいし、竜ゾーンで【ドラゴメタル】【ようがんまじん】が一向に仲間にならないという不運も考えられるので、必ずしも仲間を解雇するのが正解とも言えない。
仲間の数が減ればラットの脅威は減るが、変化の石像やメガンテの石像でさらに仲間が減ってしまった時の立て直しが困難になる、というジレンマに悩まされる。実際は前の【爆ゾーン】で仲間が爆死して減っていることが多いので、仲間を大量に解雇する必要はあまりない。
 
開幕では仲間は必ず下方向を向いているので、開幕1ターン目で目潰し状態にされた場合でポポロを攻撃してくるのは、ポポロの真上にいるモンスターのみ。ポポロは1ターン目で左右どちらかの斜め上に移動しておけば、ポポロ自身は裏切り攻撃を避けられるケースが多い。
混乱で一斉に裏切られる恐れがあった、【浮遊ゾーン】【おおめだま】よりはマシとも言える。
【場所替えの杖】【とびつきの杖】で移動すれば、【地雷】を踏む心配もないので安心。
しかし仲間同士で殴り合いが発生するのは避けられないので、できるだけ目潰しは食らいたくないところ。
 
ラットがポポロの直線上にいる場合は【封印の杖】、石像が直線上かつ3マス以内にある場合は【砂柱の杖】など柱系の杖で対処できる。石像とポポロの直線上の間に仲間モンスターがいて、杖の邪魔になっている場合は、その仲間を解雇して射線を確保することを考える。【変化の石像】【メガンテの石像】で大規模な犠牲が出るよりは、石像を早めに壊して解雇した1匹の犠牲で済ませた方がマシだ。
 
開幕でラットや石像が、ポポロの直線上ではない位置にいる(ある)場合、確実に対処する手段はかなり限られてくる。最も手軽なラット対策は、攻撃力が低い仲間に【身代わりの杖】を振ること。身代わりがいれば目潰しされるのはその1匹だけになり、他の仲間とポポロは無事で済む。
しかし身代わりの杖は、大部屋モンスターハウスの突破にも使えるし、いざという時に仲間を敵の攻撃対象から外すことが可能、最終的には【ダースドラゴン】の炎対策の時間稼ぎにも使える超万能アイテムなので、やすやすと使いたくはない。
これらの対策が通じるのも危険な石像がない場合のみで、【スポットの石像】【マホトーンの石像】と組み合わさると、対処は極めて困難になってくる。
 
開幕さえ乗り切ってしまえば敵がぬるいので、トルネコ同様にフロアを巡回してアイテムを集めることも可能だが、引き続きラットと石像には要注意。
ここまでの戦いを乗り越えてきた仲間にとっては、ガチンコ戦闘は問題にならないだろう。
グレイトホーンとドラゴンは強いが、【フライダ】なら難なく倒せる。
 
ラットの目潰しの同士討ちを防ぐために、【ここでまってて】で待機させる仲間は、1マスずつ離して待機させておくといい。あるいはラットが入室してこないように、仲間を部屋の入口に待機させて塞ぐのも良い。
ただし74階以降はドラゴンがいるので、一方的に攻撃される通路の直線上にはなるべく配置しないように。
 
51Fから長らく登場してきた【メガザルロック】は、このゾーンでようやくお別れとなる。
このゾーンは出現モンスターの種類が少ないためか、メガザルロックの出現率が今までと比べて大幅に高くなっている。なので、余裕があったらメガザルロックを仲間にしてみてもいいだろう。
味方がやられた時に隣接していると、メガザルで復活してくれる。ポポロが復活すれば満腹度も回復するので、パン代わりにも使える。しかし、大抵は能力値が低いメガザルロック本体が真っ先に倒されるので、味方の死の保険としては微妙。
ドラゴンも初期ステータスが高く、育てればまずまず使えるので仲間に加えても良いが、次のゾーンから出現する【ドラタル】の方が使いやすいので、無理に狙わなくてもいい。
 
ここを越えれば、魔窟前の最後の関門、【竜ゾーン】である。