トルネコ3
トルネコ3における【モンスター】の成長タイプの一つ。
モンスターは8つの成長タイプに分かれており、能力の上昇値は成長タイプによって固定されている。
ステータス上昇値
対象モンスター
この成長タイプに属するモンスターは以下の通り。
スライムやドラキーを始めとして、序盤に出現するファンシーなモンスターの多くがこのタイプに属している。
【スライム】【スライムベス】【ホイミスライム】【スライムベホマズン】【プラチナキング】
【ドラキー】【タホドラキー】【ドラキーマ】【ももんじゃ】【メイジももんじゃ】
【いたずらもぐら】【ファイヤーケロッグ】【ブラウニー】【ハエまどう】
【デビルアンカー】【キラースター】【リビングハンマー】
【くさった死体】【リビングデッド】【グール】【どくどくゾンビ】
【がいこつけんし】【かげのきし】【しりょうのきし】
解説
このタイプはレベルアップが非常に早く、HPと攻撃力が順調に成長していく。
防御力は最終的にはあまり伸びないものの、序盤では破竹の勢いで上がる。
特に、あまり経験値を稼げない序盤における成長率は全タイプ中トップクラス。
DQ5で例えるなら【序盤3強】のような立ち位置である。
最初のうちは【攻撃・早熟】を上回る攻撃力の伸びと、【防御・早熟】を上回る防御力の伸びを見せる。
HPの伸びはそれ以上に良く、しばらくの間は【防御・晩成】よりも打たれ強い。
経験値1000(Lv12)に達していないような序盤では、他のタイプの2~3倍近い成長力があり、即戦力として非常に使いやすい。
経験値8000(Lv22)あたりで防御・早熟に防御力を逆転され、経験値25000(Lv27)あたりで攻撃・早熟に攻撃力を逆転されるが、それでもしばらくの間は、HP・攻撃力・防御力がバランス良く成長していく普通・早熟タイプの方がまだまだ強い。
「普通」と言いつつオールラウンダーであり、【万能・晩成】よりよっぽど「万能」な成長タイプである。
「万能・早熟」「普通・晩成」と名前が逆の方が良かったんじゃないかとすら思えてくる。
Lv15を超えた辺りから成長率が悪くなっていき、防御力はLv30の+40で頭打ちとなる。
しかし、Lv15までで十分すぎるほどのパラメータを得ているので、それ以降もしばらくは主力として戦える。
【異世界の迷宮】では、序盤は【スライム】【スライムベス】【ドラキー】【ももんじゃ】【ホイミスライム】、中盤からは【メイジももんじゃ】【ハエまどう】【ドラキーマ】が大活躍してくれる。
特にメイジももんじゃとハエまどうは、その気になれば異世界の迷宮99Fまで活躍できる。
【ブラウニー】は異世界の迷宮には出てこないが、こいつもシナリオ編ではまあまあ使い勝手が良い。
しかし上記以外のモンスターは、【いたずらもぐら】や【タホドラキー】のようにLv上限が非常に低かったり、自爆や逃走など連れ歩くには不向きな特殊能力を持っていたりと、どうにも癖が強い。
普通・早熟タイプの中でレベル99まで育ち、異世界の迷宮で仲間にでき、余計な特殊能力を持たず、初期能力がそれなりに高いのはメイジももんじゃとハエまどう程度であり、この2体が異世界の迷宮で人気なのも当然と言えば当然なのである。
それでも【くさった死体】系や【がいこつけんし】系は、ダンジョンによっては短期間ではあるが活躍が見込める。
【リビングハンマー】は育てれば【エリミネーター】や【フライングデビル】に勝るとも劣らない能力値になるため、封印状態にしたり命令を【とくぎつかうな】にして自爆を封じる必要があるものの、異世界の迷宮での運用も不可能ではない。
全成長タイプの中でも屈指の使いやすさを誇るが、使い勝手が良い者はほとんどが序盤のモンスターなのが欠点といえる。
冒険を進めるにつれて、特殊能力が役立つモンスターや、終盤の初期能力が高いモンスターに徐々に乗り換えていくと良い。
Lv50以上はレベルアップでHPしか増えないため、それ以上育てる必要性は低い。まあ「早熟」なので妥当な性能ではある。
早熟ということで序盤はパラメータの成長率が高くレベルアップも早いが、Lv99に達するまでに必要な経験値は晩成タイプと同じである。
しかし、普通・早熟はLv99まで育てることを前提としたタイプではないので、ほとんど気にならないだろう。
Lv99のステータスだけ見ると防御力が低いように見えるが、育て始めはむしろ防御・早熟や防御・晩成より防御力が高い。
例えば、防御・晩成は防御力を20上げるのに経験値2000(Lv6)が必要だが、普通・早熟はその半分以下の経験値800(Lv11)で済む。
ここでは【レベル】ではなく【経験値】で比較することにする。
【幸せの種】で育てるとなると話は変わってくるが、攻撃・特殊タイプ以外は、ある程度レベルを上げるまでは幸せの種を温存しておくべきだろう。
いくら経験値を与えればどのレベルまで育つか、を意識しておきたい。
この比較表を見れば、普通・早熟の優遇っぷりと、万能・晩成の不遇っぷりがはっきりと分かる。
経験値1000時点のステータス | ||||
---|---|---|---|---|
成長タイプ | Lv | HP | 攻撃 | 防御 |
普通・早熟 | 12 | 48 | 40 | 22 |
攻撃・早熟 | 10 | 21 | 23 | 13 |
防御・早熟 | 6 | 17 | 20 | 10 |
万能・晩成 | 3 | 10 | 16 | 4 |
攻撃・晩成 | 5 | 12 | 14 | 4 |
防御・晩成 | 4 | 21 | 6 | 15 |
攻撃・特殊 | 1 | 0 | 0 | 0 |
守備・特殊 | 4 | 0 | 0 | 9 |
注目すべきは、経験値1000の時点で普通・早熟が全ステータストップを独走していること。
攻撃・早熟より攻撃力が高く、防御・早熟より防御力が高いという、ありえないほどの優遇っぷりである。
実際にはこれに各モンスターの初期ステータスが加算されるので、必ずしも他の成長タイプのモンスターより強いとは限らないが、普通・早熟タイプであるアドバンテージは大きい。
最弱モンスターであるスライムが仲間になると結構強いのも、普通・早熟に属しているおかげである。
経験値10000時点のステータス | ||||
---|---|---|---|---|
成長タイプ | Lv | HP | 攻撃 | 防御 |
普通・早熟 | 23 | 70 | 54 | 33 |
攻撃・早熟 | 20 | 35 | 47 | 23 |
防御・早熟 | 19 | 48 | 40 | 36 |
万能・晩成 | 7 | 30 | 36 | 12 |
攻撃・晩成 | 13 | 29 | 28 | 24 |
防御・晩成 | 10 | 37 | 16 | 29 |
攻撃・特殊 | 1 | 0 | 0 | 0 |
守備・特殊 | 10 | 0 | 0 | 26 |
防御・早熟に防御力を追い抜かれるが、HPと攻撃力はナンバー1で、普通・早熟がまだまだ最強と言える。
攻撃・晩成の半分の防御力しかない万能・晩成の悲惨さがよく分かる。
経験値10000というと、異世界の迷宮では50Fまでには何とか得られる量かな、という程度。
異世界の迷宮は地雷や【変化の石像】など、仲間モンスターがとても即死しやすい環境なので、ここまで経験値を与える前に事故死してしまうケースも多い。
経験値100000時点のステータス | ||||
---|---|---|---|---|
成長タイプ | Lv | HP | 攻撃 | 防御 |
普通・早熟 | 37 | 84 | 68 | 40 |
攻撃・早熟 | 37 | 55 | 69 | 33 |
防御・早熟 | 37 | 63 | 40 | 60 |
万能・晩成 | 14 | 65 | 57 | 22 |
攻撃・晩成 | 18 | 39 | 38 | 29 |
防御・晩成 | 18 | 45 | 20 | 45 |
攻撃・特殊 | 2 | 10 | 70 | 30 |
守備・特殊 | 18 | 0 | 0 | 42 |
普通・早熟はLv30を超えた辺りから徐々に成長率が下がるものの、それでもHPは依然トップ。
HPと防御力の合計を考えれば、総合的な耐久力もこの時点では防御・晩成を上回ると言える。
異世界の迷宮は普通にプレイしていても、仲間モンスター1匹ごとに経験値10万程度が関の山である。
これくらい育てた仲間モンスターがいれば、異世界の迷宮や封印の洞くつは十分踏破可能。
経験値1000000時点のステータス | ||||
---|---|---|---|---|
成長タイプ | Lv | HP | 攻撃 | 防御 |
普通・早熟 | 67 | 114 | 76 | 40 |
攻撃・早熟 | 67 | 67 | 99 | 33 |
防御・早熟 | 67 | 78 | 40 | 75 |
万能・晩成 | 39 | 140 | 105 | 47 |
攻撃・晩成 | 68 | 101 | 114 | 31 |
防御・晩成 | 68 | 86 | 35 | 104 |
攻撃・特殊 | 11 | 55 | 515 | 74 |
守備・特殊 | 43 | 0 | 0 | 92 |
ようやく万能・晩成が普通・早熟のHPを追い抜き、防御・晩成タイプが大きく防御力を伸ばし始めるが、今更といった感じ。というのも、ここまで強い仲間モンスターが必要な場所が、不思議な宝物庫51F以降くらいしかないからである。
異世界の迷宮でここまで育てるには、相当なヘビースモコンでもしないと無理。
ここまで来ると、どの成長タイプもレベルアップに必要な経験値が多すぎるので、幸せの種で育てた方が楽だろう。攻撃・特殊タイプは幸せの種で育てることで、かなり早い段階からこの圧倒的な攻撃力にしてしまうことが可能。
経験値9990000時点のステータス | ||||
---|---|---|---|---|
成長タイプ | Lv | HP | 攻撃 | 防御 |
普通・早熟 | 99 | 146 | 76 | 40 |
攻撃・早熟 | 99 | 67 | 131 | 33 |
防御・早熟 | 99 | 84 | 40 | 91 |
万能・晩成 | 99 | 210 | 136 | 107 |
攻撃・晩成 | 99 | 132 | 176 | 31 |
防御・晩成 | 99 | 86 | 35 | 158 |
攻撃・特殊 | 99 | 55 | 644 | 165 |
守備・特殊 | 99 | 0 | 0 | 204 |
さすがにLv99まで育てれば早熟タイプは各種晩成タイプに見劣りするが、ここまで育てることはやりこみの領域に入る。異世界の迷宮でここまで育てるのはまず無理なので、異世界ポポロをやってる分には全く気にする必要はない。
【防御・早熟】【防御・晩成】【守備・特殊】はLv99まで上げても、HPどころか攻撃力までもがLv99の普通・早熟に負けている。
ステータスというとLv99のものを重視してしまいがちだが、育成途中のステータスというのも重要。
実際にトルネコ3をやってみると、経験値を稼ぎにくい序盤で強い早熟タイプが非常に有難い存在なことが分かる。
防御・晩成タイプを不思議の宝物庫における最強タイプとするなら、普通・早熟は異世界の迷宮での最強タイプと言っていいだろう。
確かにLv99&フルドープを前提とするなら防御・晩成は優秀だが、全てのプレイヤーにそこまで育てる気概があるとは限らない。
ドーピングなし、経験値10000だけを与えて最も強くなるのはどのタイプか?と言ったら、この普通・早熟タイプなのである。
関連項目
【攻撃・早熟】
【防御・早熟】
【万能・晩成】
【攻撃・晩成】
【防御・晩成】
【攻撃・特殊】
【守備・特殊】