【詩人】

Last-modified: 2024-04-01 (月) 00:02:19

概要

DQ3以降に登場する【NPC】
何かしらの楽器を携えたグラフィックが特徴。
作品によっては、【王子】や腕っぷしの弱い優男にこのグラフィックが流用されていることもある。
 
楽器を持っていることからわかるように、ドラクエにおいて詩人は「音楽家」でもあったりする。話しかけると歌を歌い出すのは、多くのプレイヤーにとって馴染みのある光景だろう。
旅をしながら詩や歌を伝える詩人(いわゆる【吟遊詩人】)や、王宮で仕えている詩人がいる。
英語版ではそのまま「詩人」を意味するPoetの他、作品や場面によって「吟遊詩人」を意味するMinstrel、Troubadour、Bardなどさまざまな訳語があてられている。詳細は、「吟遊詩人」の項目を参照のこと。
 
彼らの歌声をプレイヤーが実際に聴くことはできないが、仲間との会話システムが導入されている作品では、仲間から歌の感想や評価を聞けることがある。
自他共に認める美声の持ち主だったり、明らかに下手の横好きだったりと、詩人も色々らしい。
 
初期作品であるFC版DQ3・DQ4、SFC版DQ5では、持っている楽器はフルート。吹いてる間は歌えないだろう。
制作スタッフもそのことに気づいたのか、DQ6以降は弾き語りも可能なリュートや竪琴に変わっており、上記の作品のリメイク版でもそちらが採用されている。
持っている楽器がリュートなのはDQ6・DQ8~DQ11、竪琴なのはDQ7やリメイク版DQ3~5やモンスターズだが、機種によっても異なる場合がある。

DQ1

【ガライ】という吟遊詩人の名前を見ることができる。
キャラクターとしては登場しないが、【ガライの町】【ガライの墓】にその名を残している。
SFC版以降のリメイク版では実際に(?)会うこともできる。

DQ3

ほしふるうでわの効果を教えてくれる詩人が有名。
【サマンオサ】の城の地下に投獄されている詩人が「たびのしじん」を名乗る。
また、【メルキド】に生前のガライがいる。
 
リメイク版では【ゼニスの城】に謎解きを持ちかける詩人がいる。
彼の出す問題が示す場所を当てることができれば、その場所で貴重なアイテムを手に入れることができる。

DQ4

NPCとして仲間になる旅の詩人【ロレンス】や、【サラン】で自慢の歌声を響かせる【マローニ】などが登場。
詩人ではないが、【リック】王子にもこのグラフィックがあてられている(FC版のみ)。
人間になった【ホイミン】のグラフィックもこの詩人のものであるが、リメイク版では同じ詩人ながら色違いの固有グラフィックとなっている。
 
FC版DQ4の第五章冒頭では【ピサロ】と思しき人物もこの詩人の姿をしているが、リメイク版では堂々とピサロの姿で村に宿泊している。
また、この時の詩人(ピサロ)に関係あると思われる【しじん】という没モンスターの存在も確認されている。
世界中にいるが、クリアまでに話に必ず絡む詩人はマローニ(リメイク版のみ)とミントスの宿屋にいる詩人の2人だけである。
ちなみにミントスの詩人はリメイク版ではライアンを仲間にすると行方不明になる。
 
PS版では移民のカテゴリの一つにも「詩人」が登場。
【アバド】【カーサ】【カラック】【キーマン】【コードン】【シュンク】【ナスダ】【マカール】【ミロン】【レキット】の、総勢10名の詩人が登場する。
だが、実際には編集者だったり研究者だったり某国の王子様だったりと様々な人間がおり、ちゃんと詩人として歌を歌っている者は三人しかいなかったりする。
ちなみに王子は何故か二人もいる。上記のリックやピサロもそうだが、DQ4世界の王族(魔王含む)の間では詩人ファッションが流行っているのだろうか。
ついでにストーカーも二人いる。被り過ぎである。
 
移民システムが変わったDS版以降では、町が発展するとガライという名の詩人が町にやって来る。

DQ5

【サラボナ】に暮らす青年の【アンディ】に、詩人と同様のグラフィックが用いられている。
作中で彼自身の職業が詩人と言及されるわけではないが、SFC版の公式イラストでは彼もフルートを持っている。
 
それ以外の無名の詩人は、幼年時代の【アルカパ】の宿屋で【レヌール城】について語る人物の他、青年時代にはほとんどの町や城に1人ずついるが、本作で実際に歌を歌う描写があるのは【オラクルベリー】の酒場と【テルパドール】の宿屋のみで、どちらもあまり上手とは言えない。どうも胡散臭い職業である。

リメイク版

絵描きの【マティース】が登場する。
また、【カジノ船】には夜のステージでリサイタルを開いている詩人がいる。
 
ちなみに【女の子】は詩人がかなりの好みであるらしく、よく見た目にうっとりしたり歌声に聞き惚れたりしている。

DQ6

【ベストドレッサーコンテスト】の審査員の一人である【ラルフ】や、
【おしゃれなかじや】(井戸の方)などにも詩人と同様のグラフィックが用いられている。
冒頭でも書いた、優男にこのグラフィックが与えられている典型例でもあるだろう。

DQ7

職業の一つとして【吟遊詩人】が登場。
それに伴い様々な歌の特技も登場することとなった。
 
また、【メザレ】に暮らす【ニコラ】にも詩人と同様のグラフィックが用いられている。
なお、PS版と3DS版でグラフィックがかなり変わっている(口髭を生やした男→長身痩躯の青年)ため、彼もまた別人のような印象になっている。

DQ8

他の【住民】と同じく、新たに【鳥山明】によって描き起こされた公式イラストが存在する。
中世の騎士のような羽帽子をかぶった痩身の若者。
イラスト集の鳥山明のコメントによると「詩人は力が入っている」とのこと。
リュートのような楽器を持っているが、鳥山コメントによると「写真はあったが弾き方がわからなかった」らしく、弓奏弦楽器ということになっている。

DQ9

DQ8準拠の羽帽子をかぶったデザイン。
【パラペーリ】【アーネスト】といった詩人がクエストの依頼人として登場する。
クエストNo.160【竜の語りべ】に出てくる語りべも詩人のグラフィックである。

DQ10オフライン

【ドルワーム王国】の入口付近に【フミイミ】?がおり、【ドルワームのおはなし】【カルサドラ火山】から戻ってくると彼の歌がボイス付きで流れる。

Ver.2

偽りの【メルサンディ村】にNPCとして【吟遊詩人パニーノ】が登場。

DQ10オンライン

NPCとして他に【詩人ナスガルド】【ガエリブ】が登場。

DQ11

基本的にDQ8準拠のデザインだが、PS4版の【ネルセンの宿屋】の詩人は帽子をかぶっておらず、【カミュ】のように逆立った髪型のリュート弾きのデザインとなっている。
当然ながらDQ11Sの3DモードではPS4版のデザインを引き継いでいる。
彼は【ゆうきのうた】の依頼人になっているが、体を揺らして楽器をかき鳴らしながら普通の会話をしていたりするので割と違和感がある。
他に【いにしえの愛の手紙】の依頼人も詩人である。
いずれも依頼主としては「吟遊詩人」名義となっている。

DQM1・2

【他国マスター】の職業も吟遊詩人が登場。
こちらが勝利すると「ひでんのクスリ」なるもので仲間モンスター全員の一番低い能力を20上げてくれる。
 
また、DQM1の【タマゴ鑑定士】にも詩人と同様のグラフィックが用いられている。
その他、格闘場にいるアドバイスをくれる先輩マスターの一人も詩人の姿である。本人曰く、「【かがみのとびら】には良い思い出がないらしく、ここに行ったのを最後に引退してしまった。一緒にいる戦士の方も同様。