概要 
DQ3以降に登場する汎用キャラクター。
各地で伝承などを弾き語りしている者が多く、彼ら用のグラフィックは作品ごとに用意されている。
これらは基本的には詩人に与えられるグラフィックだが、作品によっては【王子】や腕っぷしの弱い優男にこれらが与えられている場合もある。
吟遊詩人なので当然多くの人が歌を唄っているのだが、中には歌っている間はBGMが変化する者も存在する。
歌声に関しては流石に実際に聴くことはできないのだが、仲間との会話システムが導入されている作品では
歌を聴いたあとに仲間と会話することで歌詞や歌声への感想や詩人への評価を聞くことができたりもする。
自他共に認める美声の持ち主だったり、明らかに下手の横好きだったりと、詩人も色々らしい。
FC版DQ3・DQ4、SFC版DQ5では、持っている楽器はフルート。吹いてる間は唄えないだろう。
DQ7やリメイク版DQ3~5、モンスターズでは竪琴を持っている。これなら弾き語りも可能だろう。
DQ6・DQ8・DQ9・DQ10では持っている楽器はリュート。これも一般的な弾き語りスタイルだろう。
DQに登場する詩人は皆何かしらの楽器を持っており、DQ7には職業としての【吟遊詩人】も登場するが、DQに登場する詩人も皆この吟遊詩人なのかというとそうではない。
「吟遊詩人」とは「弾き語りをなりわいとする者」のことを指すので、楽器を持って唄っていたとしてもそれを職業としていないのであれば吟遊詩人とは言えないのである。
単に「詩人」という場合は文字通り「詩を書く人」という意味であり、本来なら歌を唄ったり演奏をしたりする必要はないため、歌や演奏は単なる趣味という詩人も多いのだろう。
また、横笛では演奏と歌唱の両立が不可能なので、弾き語りができないSFC版5以前の詩人の中に吟遊詩人は居ないということになる。
DQ1 
【ガライ】という吟遊詩人の名前を見ることができる。
キャラクターとしては登場しないが、【ガライの町】や【ガライの墓】にその名を残している。
SFC版以降のリメイク版では実際に(?)会うこともできる。
DQ3 
【メルキド】に生前のガライが登場する。
リメイク版では【ゼニスの城】に謎解きを持ちかける詩人が居る。
彼の出す問題が示す場所を当てることができれば、その場所で貴重なアイテムを手に入れることができる。
DQ4 
NPCとして仲間になる旅の詩人【ロレンス】や、【サラン】で自慢の歌声を響かせる【マローニ】などが登場。
詩人ではないが、【リック】王子にもこのグラフィックがあてられている(FC版のみ)。
人間になった【ホイミン】のグラフィックもこの詩人のものであるが、リメイク版では同じ詩人ながら色違いの固有グラフィックとなっている。
FC版DQ4の第五章冒頭では【ピサロ】と思しき人物もこの詩人の姿をしているが、リメイク版では堂々とピサロの姿で村に宿泊している。
また、この時の詩人(ピサロ)に関係あると思われる【しじん】という没モンスターの存在も確認されている。
世界中にいるが、クリアまでに話に必ず絡む詩人はマローニ(リメイク版のみ)とミントスの宿屋にいる詩人の2人だけである。
ちなみにミントスの詩人はリメイク版ではライアンを仲間にすると行方不明になる。
PS版では移民のカテゴリの一つにも「詩人」が登場。
【アバド】、【カーサ】、【カラック】、【キーマン】、【コードン】、【シュンク】、【ナスダ】、【マカール】、【ミロン】、【レキット】の、総勢10名の詩人が登場する。
だが、実際には編集者だったり研究者だったり某国の王子様だったりと様々な人間がおり、ちゃんと詩人として歌を唄っている者は三人しかいなかったりする。
ちなみに王子は何故か二人もいる。上記のリックやピサロもそうだが、DQ4世界の王族(魔王含む)の間では詩人ファッションが流行っているのだろうか。
ついでにストーカーも二人いる。被り過ぎである。
移民システムが変わったDS版以降では、町が発展するとガライという名の詩人が町にやって来る。
DQ5 
【サラボナ】に暮らす青年の【アンディ】に、詩人と同様のグラフィックが用いられている。
作中で彼自身の職業が詩人と言及されるわけではないが、SFC版の公式イラストでは彼もフルートを持っている。
それ以外の無名の詩人は、幼年時代の【アルカパ】の宿屋で【レヌール城】について語る人物の他、青年時代にはほとんどの町や城に1人ずついるが、本作で実際に歌を唄う描写があるのは【オラクルベリー】の酒場と【テルパドール】の宿屋のみで、どちらもあまり上手とは言えない。どうも胡散臭い職業である。
リメイク版 
絵描きの【マティース】が登場する。
また、【カジノ船】には夜のステージでリサイタルを開いている詩人が居る。
ちなみに【女の子】は詩人がかなりの好みであるらしく、よく見た目にうっとりしたり歌声に聞き惚れたりしている。
DQ6 
【ベストドレッサーコンテスト】の審査員の一人である【ラルフ】や、
【おしゃれなかじや】(井戸の方)などにも詩人と同様のグラフィックが用いられている。
冒頭でも書いた、優男にこのグラフィックが与えられている典型例でもあるだろう。
DQ7 
職業の一つとして【吟遊詩人】が登場。
それに伴い様々な歌の特技も登場することとなった。
また、【メザレ】に暮らす【ニコラ】にも詩人と同様のグラフィックが用いられている。
なお、PS版と3DS版でグラフィックがかなり変わっている(口髭を生やした男→長身痩躯の青年)ため、彼もまた別人のような印象になっている。
DQ10オンライン 
NPCとして【吟遊詩人パニーノ】、【詩人ナスガルド】
、【ガエリブ】
が登場。
DQM1・2 
【他国マスター】の職業も吟遊詩人が登場。
こちらが勝利すると「ひでんのクスリ」なるもので仲間モンスター全員の一番低い能力を20上げてくれる。
また、DQM1の【タマゴ鑑定士】にも詩人と同様のグラフィックが用いられている。
その他、格闘場にいるアドバイスをくれる先輩マスターの一人も詩人の姿である。本人曰く、「【かがみのとびら】には良い思い出が無い」らしく、ここに行ったのを最後に引退してしまった。一緒にいる戦士の方も同様。