概要
SFC版DQ3で初登場した、【オルテガ】の悲劇をテーマとした曲。
【鎮魂歌】よりもメロディ性が強く、より悲しみを前面に押し出しているような、ドラマチックな曲調。
傾向としては、DQ2の【レクイエム】に近い。
むしろこちらを全滅BGMにしても違和感がないくらい。
構成=Intro:4小節、A:12小節、B:9小節
調=ハ短調(Cm)
BPM=68(SFC版)
拍子=3/4
交響組曲とDQ11のシンセサイザー版のみイントロがあり、前半はヴィオラ、後半はチェロのソロで主旋律が演奏される。
ロンドンフィル版では、チェロ奏者ロバート・トルーマンが、録音前日にこの曲が流れるシチュエーションを【すぎやまこういち】に説明してもらい、渾身の演奏後、団員から拍手喝采を浴びたエピソードが有名。
DQ3(SFC・GBC版)
SFC版でのリメイクの際に追加されたBGM。
【オルテガ】にささげられたレクイエムであり、【プロローグ】でのオルテガ失踪後と、【ゾーマの城】でのオルテガと【キングヒドラ】との戦闘シーンで使われる。
GBC版では使用場面が増えており、【性格診断】の最後の質問で怪物に変身するパターンの街中や【サマンオサ】における【ブレナン】の葬儀でも流れる。
ガラケー版以降では削除されたため、オルテガVSキングヒドラ戦ではFC版同様【戦闘のテーマ】が流れる。
DQ10オンライン
Ver.5より一部のイベントシーンで流れる。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
今作では名前通り回想シーンで流れるが、悲しい状況で使用される点は変わらない。
使用場面は以下。
- 過去の【イシの村】で生前の【テオ】と会ってから、幼年主人公と別れて現実のイシの村に戻るまで
- 【イシの大滝】で手紙を読み、【まほうの石】を手に入れるシーン
- 【ユグノア城跡】周辺の山小屋で、暖をとりながら【マルティナ】が【主人公(DQ11)】に16年前のことを語りかけるシーン
- 【ナギムナー村】で【キナイ】から、祖父【キナイ・ユキ】に関する言い伝えを聞くシーン
- 世界に異変が起きた後の【デルカダール城】で【屍騎軍王ゾルデ】戦直前の【グレイグ】と【ホメロス】の会話シーン
- 過去の【ユグノア城】に飛ばされてから【四大国会議】が開かれるまでの間
- 【ベロニカの最期】での大樹崩壊時の回想シーン
- 【天空魔城】で【魔軍司令ホメロス】の最期のシーン
- 過ぎ去りし時を求めた後の聖なる苗木探しの最後で【ローシュ】亡き後、賢者【セニカ】がどのように邪神の肉体を封印し、どのように【時の番人】になるかが映し出されるシーン
特に、最初のテオと会うシーンの一連のイベントは、音楽とおじいちゃんの優しい言葉に、すぐ後に判明するイシの村が辿った凄惨な運命も相まって涙を誘う名場面。
このようにストーリー全般の各イベントの随所で使われるが、リメイク版DQ3本編と違いイントロがあり、またSFC・GBCとの音源の違いもあるため、過去作品の楽曲とは気づかない人も多い。
DQ11S
過ぎ去りし時を求めた後のグレイグの追加シナリオ【グレイグとホメロス】のラストでのグレイグとホメロスの一騎打ちのシーンでも使われる。
このシナリオではホメロスとの戦闘中もこのBGMが流れ続ける。
【ボイスドラマ】でも「はじめてのともだち」や「ああ・・・青春のメダ女文化祭」など、一部の話でこの曲が使われている。
余談
不思議のダンジョンシリーズに存在する「現在のフロアでの行動を見返す機能」はトルネコ1においては【リプレイ】という名称なので注意。
その機能に「回想」という名称が付けられているのは【風来のシレン】の方である。