【モコモコ】

Last-modified: 2024-05-04 (土) 18:37:09

概要

モコモコとは以下の作品で使われるキャラクター名。

  1. アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】に登場する仲間キャラ。以下で詳述する。
  2. GB版DQM1にて【獣系】の♀の名前を付ける際に、何も入力せず決定すると出て来る候補の1つ。【ファーラット】などの毛むくじゃらなモンスターにピッタリな名前である。

なお、DQ6のファーラットの仲間モンスターの名前は【モコモン】である。

アベル伝説

勇者アベル伝説の主要人物
【アベル】 - 【ティアラ】 - 【モコモコ】 - 【ヤナック】 - 【デイジィ】

1話から登場する人物で、メインパーティの一人。「もこっち!」が口癖の16歳。CV:桜井敏治。
職業表記は「ちからもち」。とても職業とは言えないようなものだが、【戦士】だと【デイジィ】と重複するし、かといって【武闘家】でもないので、適切な現し方がこれしか無かったのだろう。
 
【アリアハン】の村に暮らす5人兄弟の長男で、村でも有数の怪力の持ち主。
かつて村の格闘技大会で【アベル】と優勝を競い合ったこともあるが、アベルには敗れている。
大食漢であり、それに恥じぬ丸っこい体形が特徴的。
 
【ティアラ】に好意を持っており、ことあるごとにアピールしているが、ティアラからは1話で「乱暴者」呼ばわりされており、数々のアピールも虚しくまるで相手にされていない。一方で【風の翼】の実験台として利用されていた。
以上の経歴やアベルがティアラと仲が良いこともあり、アベルをライバル視している。

性格

非常に短気なうえ根性無しで、パーティでは真っ先に音を上げる。
また、よくドジを踏んでパーティを窮地に陥れる事もあるという、所謂三枚目キャラ。
それが功を奏して思わぬ発見をする事もある辺り、意外と侮れないキャラでもある。
しかし、試練と称してアベルを危地に単身行かせた【ヤナック】と衝突したり、【水竜】を封印した力の反動でアベルが死にかけた時には腹を決め、音を上げる事も無くデイジィと共に奮闘するなど、根は真面目な好漢である。

旅路

【大魔王バラモス】にさらわれたティアラを助けに行くため、【パブロ】神父から装備を貰ってアベルとともに旅立つ。
以降は【グリンラッド】での一時期を除き、ずっとアベルの仲間として旅を続ける。
途中【ナジミの塔】では【メダパニ】で混乱させられ、【シーザーオライオン】にはブタにされたり、【闇のバザール】では【シルバーデビル】に人質にされるなど災難を受けることも多かった。
【赤き珠の島】でティアラと再会し、【ドドンガ】と初対面。以降彼とは良い仲となる。
【水竜】の封印でアベルが瀕死状態に陥った際には、マジックパワーを使い果たしたヤナックをホーン山脈まで背負っていく。【ザナック】の家では力持ちであることを活かして薪割り担当にされた。
アリアハンに帰郷した際、ティアラと母【マルチナ】との再会を見て自分も実家に戻って母ちゃんと再会するも、冷たい態度で突っぱねられる。しかしそれはモコモコが甘えてバラモス討伐の使命を投げないようにするためなのだとパブロから叱られ、本当の母の愛を感じるのであった。
 
後半戦ではドドンガとともに、【聖杯】を探すティアラに同行。アリアハンを旅立って間もなく突如現れた【トビー】(アドニス)に対しては出会った当初からよく思っていなかった。
途中に立ち寄った【メルキド】では謎の少女【ミーコ】とすっかり打ち解けてしまったが、切ない別れはすぐに訪れ、二人にとって束の間の楽しい時間であった。
聖杯の入手後まもなく【ムーア】に遭遇するが、ティアラの判断に従い、彼女たちとともに捕まり【エスターク】に囚われる。その際にムーアから「その他大勢」呼ばわりされて怒りを見せる。
ドドンガの友人たちの助けのおかげで脱獄には成功するが、【ジキド】の手下となっていたトビーに背中を斬られて重症を負う。そして気を失った彼はドドンガに背負われることに。
 
ジキドを追って他の仲間とともにアリアハンに戻るが、彼との戦いでドドンガを失い、「おめえは立派な勇者だった」と追悼の言葉を送る。そして【伝説の竜】の復活を見届ける。
直後、竜の生き血で不死身の体を手に入れようとするバラモスの手から竜を逃そうとティアラとともに【ラーミア】【モーラ】へ向かおうとするも、バラモスに撃ち落とされてしまう。
そしてバラモスが生き血を飲もうとした寸前で大金槌を投げて杯を落としたことによって何とか阻止に成功するも、激怒したバラモスの反撃を受け、仲間や家族に見守られながら息を引き取った。
自分があまりパーティに貢献できていなかったのもは自覚していたようで、力尽きる際には自分がいつもみんなの足手まといになっていた事を謝っている。しかし数々の苦難を共に乗り越え、バラモスの不死身化を命懸けで防いだ功績は間違いなく勇者のそれだった。
 
死亡したと思われていたが、最終回でアベルがバラモスを倒した後、アリアハンの城の瓦礫の中からなぜか復活。「ここは天国…?」と混乱気味とところを母ちゃんにどつかれる。
復活した理由は不明。死んでおらず気を失っていただけなのか、それとも伝説の竜や二つの珠が起こした奇跡なのか…?
そしてアベルたちとともに再び旅立ち、平和な世界を駆け巡った。

装備

祖父の借金の肩代わりであるしゃれこうべの兜と、石の【こんぼう】で戦う。
闇のバザールで【メタルスライム】に石の棍棒が二本とも砕かれてしまい、偶然手にした【おおかなづち】でメタルスライムに逆襲。
以後、終盤までこれを愛用しており、【ミネア】【ドドンガ】が代わりにそれを振るう事もあった。
ゲームでは不遇な武器であるおおかなづちを輝かせた漢でもある。

戦力

【戦士】ではなく「力持ち」であるゆえか、力任せに武器を振り回すだけでアベルやデイジィほどの活躍はしないが、棍棒や大金槌で石を殴り飛ばして遠距離の敵に攻撃したり、大金槌自体を投擲するなどの応用も見せた。
自称【会心の一撃】を得意とし、これが決定打となって勝利に貢献することもあった。
以上の事から性能的にはデブゴンことサモ・ハン・キンポーのような【武闘家】タイプと言える。
バラモスの不死身化を防いだ命懸けの一撃は、打ち切り時の第一部最終回で老婆から後世に語り継がれる偉業となっている。

余談

短身に丸っこい身体。上半身は裸に毛皮のベスト。もんぺのようなズボンを履き、大食い怪力タイプで人情に厚い性格と、【ヤンガス】(DQ8)、【ダストン】(DQ10)の系譜に連なるキャラクターである。
 
またモコモコのトレードマークの骸骨兜のデザインは【ドクロのかぶと】そのものである。
混乱するとマスクのように被って暴れてしまう。