【ナジミの塔】

Last-modified: 2024-03-23 (土) 21:38:08

概要

DQ3と後述の関連作品に登場する、【塔】のダンジョン。
発売前から各社ゲーム雑誌の画面写真で紹介されており、プレイヤーにとって馴染み深い塔である。

DQ3

【アリアハン】を出るとすぐに見える小島にそびえる塔。ちょうど前作までの【竜王の城】【ザハン】を彷彿とさせるが、それらと比べれば行ける時期はずいぶん早まり、冒険開始直後から行ける。むしろ次作の【湖の塔】に相当する。
地下1階・地上4階の構成になっており、最上階には【とうぞくのかぎ】を所有する【老人】がいる。
【アバカム】さえあれば必要ないが、アリアハンでアバカムを覚えるのはあまりにも非現実的なので、通常の攻略ならば踏破必須のダンジョン。
 
【岬の洞窟】を通って地下から潜入するか、【レーベ南の草原】から潜入するかの2通りの方法がある。
一応ヒントの誘導からすると、岬の洞窟ルートが想定された正攻法である模様。宝箱の収集を考えても、初見ならこのルートが無難だろう。
また、盗賊の鍵をすでに持っている場合、アリアハン城の地下からも潜入できる。このルートは帰り道として覚えておくと便利。
つまり、アリアハン大陸はこの塔を基点として、4つの施設が全て地下道で繋がっていることになる。
 
ただし、夜になるとアリアハンの地下は居眠りしている(リメイク版では起きている)【兵士】が塞いでおり入ることはできない。
実用性はないが、【船】【ラーミア】を手に入れた後は、直接塔の1階から入ることができる。
なお夜のアリアハンで通せんぼしている兵士はサマンオサ東のほこらのように昼夜反転で突破することはできず、入ってきた場所(【ポルトガの灯台】から【旅の扉】経由で来た場合はレーベ南の草原)に戻されるだけである。
幸いにも【ラナルータ】【リレミト】を覚えている時期ではないが、もし覚えていたらどの入口に戻されるか混乱しただろう。なにしろラナルータ可能な場所とリレミト可能な場所が入り混じっているのだから、町でラナルータを唱えたらダンジョンに戻されたり、リレミトでアリアハンに出たりということがありうる場所である。
 
なお、地下1階にはなぜか【宿屋】が開業している。DQシリーズ初のダンジョン内宿屋である。
この宿屋のマップチップは海底の洞窟と同じものだが、洞窟とは異なり昼夜反転が可能なので、ナジミの塔に属している様子。
塔の中に出現する敵は【フロッガー】【じんめんちょう】など、アリアハン周辺とは段違いな強さなので、ここで回復しておこう。
【バブルスライム】も出るので【どくけしそう】の準備もお忘れなく。
もっとも、岬の洞窟から一気にクリアするつもりであれば、アリアハンで早いうちに毒消し草を買っておく形になる。
もし毒消し草が無かった場合、外周から飛び降りれば比較的早く宿屋に引き返せることを利用して、引き返しながらレベルを上げるのも手。
ある程度強くなれば、毒を喰らったままでも僧侶と勇者のホイミで繋ぎつづければ最上階までたどり着ける。
 
3階から4階(最上階)へ上がる階段は2つあるが、そのうち片方は老人の部屋の外側に出てしまう。
この部屋の入口には鍵のかかった扉があるため、こちらから上がってしまうと道を引き返さなくてはならない。……とは言っても、正解の階段の方が3階入口から近い位置にあるため、よほど道に迷わない限りは大丈夫だと思われるが。
この階には敵が出ないので、鍵を貰ったら扉を開けて一気に飛び降りてしまおう。
宝箱コンプを目指すなら探索を再開してもよいが、4階から3階に引き返して見付かる宝箱はキメラの翼くらいである。
 
ちなみに鍵を持っている老人は、「主人公に鍵を渡す夢を見た」という理由で、【バコタ】から鍵を奪い、そのままナジミの塔の最上階に引き籠っている。
 
余談だが、FC時代の非公式の攻略本では塔の地下1階フロアが【海底の洞窟】と呼ばれていた。
実際にマップ上の船が通れる海の下を通過しており、北方の【レーベ南の草原】に直接繋がっていたり、東南側の階段を上がると【アリアハン】の城の地下1階に繋がっていたり(つまり城の地下2階フロアに相当)する。
なお一般に今作では、町の中にある城は、町よりも1F分だけ高い位置にあることに注意。城の地下2Fは、町の地下1F相当である。
同じことは【サマンオサ】でも確認できる。城の地下2Fの牢屋からの抜け道にある階段を1つ上れば、そこはもう町の1Fである。
結局のところ、今作では町から城へのマップ切り替えの際に1F分の段差の描写が省略されているだけなのだろう。

リメイク版

老人は鍵をくれた後、【性格】を変える本に関しても話すようになった。
そして彼の部屋の【本棚】からは、当のその本の1つである【おてんばじてん】を入手できる。
 
この他、宝箱に入っている【かわのぼうし】【やくそう】が、【ちいさなメダル】【きのぼうし】に差し替えられている。
 
GBC版では一画面に表示されるマスの数が少なく、3Fで上のルートに進むと、老人の部屋内へ繋がる階段がある部屋の入口を見落としやすいので注意。

知られざる伝説

エピソード「バコタと盗賊の鍵」にて、バコタが塔の老人を「おおかた仙人か魔法使い」と語っている。
彼はこの老人に「変な術」で眠らされたあと、役人に突き出されてしまったという。

小説版

800年前に世界各国が協力して建造した4つの塔型要塞の1つ。
現在は盗賊バコタの根城であり、ここで彼が盗んだ【まほうのたま】を取り返すことになる。
 
小説版には鍵自体が登場せず、老人も未登場。

アベル伝説

13話で登場するダンジョン。トフレ大陸にある。
【竜伝説】にまつわる場所の一つで、【きんのカギ】がある。【妖精の村】の壁画にここに関するヒントが書かれていた。
【アベル】たちは【妖精の村】から「天使の翼」を用いて訪れるが、既に彼らよりも早く【バラモス】軍が到着したところだった。
ここで父親の病を直す【命の草】を取りに来ていた少年【ポポタ】と出合い、【デイジィ】は彼の姿を、生き別れの弟【トビー】と重ね合わせる。
正面の入口はどうやっても開かず、ポポタの案内により、干潮の時のみ侵入できるという洞窟を通って地下から潜入。
内部では【きゅうけつこうもり】【げんじゅつし】が襲いかかってくるほか、内部にある宝箱は【ひとくいばこ】で、目的の金の鍵は鷲の脚に括り付けられていた。
鍵を入手後、それを奪おうとする【アークデーモン】を撃退。そして金の鍵で開く宝箱から命の草と、海峡の橋が描かれた絵を手に入れた。

~紋章を継ぐ者たちへ~

今は塔の跡地という扱いで、出来たばかりのアリアハンに一番近い旅の扉が存在する。
対岸に最初の目的地であるアリアハンが見えていた。
アロス達がアレフガルドから旅立ち、アリアハンに向かうため、ギアガの大穴に向かう【旅の扉】を通った際、旅の扉に起こった変化により、ここに辿り着く。