初代MHから存在するランス
目次
概要 
- 雷光虫の放電でモンスターをショック状態にして麻痺させる特殊な構造の槍。
- 派生がシリーズ通してコロコロ変わるので、今ひとつ共通認識というものに欠ける武器。
最終形がトライデントなのはほぼ共通だが、派生元の方は一貫性が全くない。- 初代~MHPまでは同じく麻痺ランスのダーク系統の最終強化として存在する。
ダークスクウィードからスタンガンランスに派生され、そこからトライデントになる。 - MH2ではダークとは別系統の独立した武器になっている。
生産段階ではパラライザーで、一段階強化することでトライデントになる。 - MHP2(G)ではアイアンランスの系統にパラライザーが組み込まれている。
一段階強化でトライデントになるのは同じ。 - MHXXでもアイアンランスからスパイクスピアへ派生強化していくとスタンガンランス系統へと繋がる。
当作では強化システムの仕様により、スタンガンランス→パラライザー→トライデントと名を変える。
- 初代~MHPまでは同じく麻痺ランスのダーク系統の最終強化として存在する。
- 見た目は非常にかっこよく、金属っぽい外見の二叉の槍の根元の部分に緑色の宝石が埋め込まれている。
言われなければ伝説級の武器と言っても信じられそうな外見である。
実際、現実世界のトライデントはギリシア神話などで神の扱う武器としても登場する。
詳しくは余談の項を参照。
性能 
MHP2G以前 
- 初期のシリーズでは唯一の麻痺ランスの最終強化である。
このため、使用者は多かった。- MHGではダークスクウィードから見た目そのままに強化されるダークが登場したが、
あちらが物理特化、こちらが属性特化なので棲み分けは出来ている。
- MHGではダークスクウィードから見た目そのままに強化されるダークが登場したが、
- …が、MH2で別系統化すると雲行きが怪しくなってくる。
なにせこちらはオフ止まりで、オンでの強化は不可である。
ダークに属性値で勝っているとは言え、かなり微妙である。
- MHP2(G)ではついに下位止まりになり、存在意義が極めて怪しくなる。
一応属性値ではG級武器のダークネスにも勝っているがそれ以外は完敗である。
一応ヴェノムランスと雷槍【イカズチ】への派生は用意されたので、救われたと言えなくもないが…。
- そしてとうとう、MH3以降では完全にリストラ。
存在意義どうこうどころか、存在自体が消えてしまうという結果になった。
この仕打ちに涙する古参のハンターもいるとかいないとか…。
- ちなみに、同じく雷光虫の麻痺武器であるハンマーのバインドキューブの系統も
シリーズを追うごとに扱いが悪くなっている。
これは雷光虫に与えられた試練なのだろうか…?
MHXX 
- MHP2Gを最後に永らく登場してこなかったが、相方であるバインドキューブとともに久々の登場を果たした。
- LV3スパイクスピアからの派生または一発生産できる「スタンガンランス」もとい「スタンガンランス」が初期段階となる。
初期段階では攻撃力130に麻痺属性値22、スロット3でそこそこの緑ゲージと
上位序盤で手に入る麻痺ランスとしては扱いやすい性能を持つ。
そこから順当に強化していきLV3で最終強化となり、パラライザーに銘を改める。
G級で限界突破し、LV6で究極強化のトライデントとなる。
今作のトライデントの性能は- 低い攻撃力260
- 比較的高めの麻痺属性値30
- 素でそこそこの青ゲージに匠+2でも白止まり
- スロット数はトライデントの名に恥じぬ3つ
なにしろ攻撃力の低さと斬れ味の悪さから物理性能はネタ武器であるキノコにすら劣る有様である。
一応スロット3を持つ麻痺ランスはこれとネタ武器である痺れる旨さのゴルゴンしかなく、
そこの比較で言えばあちらの属性値が7しかないのでこちらの完勝である。
しかし一つスロット数を妥協するとラングロトラの伸槍ラングハスラーが立ちふさがる。
あちらは攻撃力270に麻痺属性値36でスロット数も2あり、
素で白ゲージを持ち匠+2で少量だが紫ゲージを得られるという業物である。
活路を見出すとすればスロット3で実用的な麻痺属性値を持つという点を活かしての運用となるだろう。
ただし2スロで十分となった時点でラングハスラーに完敗してしまうのだが…
電槍サンダーバグ 
MHP2G 
- MHP2Gで突如追加されたトライデントの色違い。
はめ込まれている宝石が赤色なのが特徴。
強化前はスパークプラグ。- 見た目はトライデントと全く同じだが、
派生元はトライデントと全く関係ないバベルという不思議な強化経路の持ち主。
(一応「鉄系」という大きな括りでは同系統)。
- 見た目はトライデントと全く同じだが、
- こちらは麻痺ではなく雷属性の持ち主だが、残念ながら性能はイマイチ。
雷属性のライバルである雷槍【ナルカミ】や鬼神槍ラージャンと比べると、その不遇さがよくわかる。- 【ナルカミ】は属性寄り、鬼神槍ラージャンは物理寄りでサンダーバグは中間といったところなのだが、
属性値はラージャンの230に対してサンダーバグは270、
攻撃力は【ナルカミ】の575に対してサンダーバグの598と悪い方に寄っており、
スロット3を除き目立った長所はない。
作成難易度なら…と思いきや、
キリンの靭雷尾と金獅子の剛角が必要なサンダーバグにそんなこと言う権利はないだろう。
所詮ここが雷光虫の限界なのだろうか…。
- 【ナルカミ】は属性寄り、鬼神槍ラージャンは物理寄りでサンダーバグは中間といったところなのだが、
- ショウグンギザミ亜種討伐訓練では強化前のスパークプラグを使用することとなる。
ガード性能こそないが体術+2でスタミナが減りにくく、
自動マーキングで潜航中のギザミの位置を特定できるため、比較的楽に討伐できるだろう。
MHXX 
- そんなサンダーバグも、派生元のトライデント共々MHXXで復活。
こちらはスタンガンランスのLV1からスパークプラグに派生し、
LV3で最終強化のエレクトロードを経てLV6で究極強化の電槍サンダーバグとなる。
サンダーバグの性能は- 控えめな攻撃力290
- あのキリンに次ぐ2位の雷属性値42
- 素で少量の白ゲージに匠+2で紫ゲージが得られる。
- トライデント同様のスロット3
さらにはしっかりと紫ゲージを得ることができるなど独自の性能を持ちながら、
押さえるべきところはしっかりと押さえた良い仕上がりとなっている。
とはいえ雷属性1位の雷槍【ナルカミ】は雷66と、この武器とは属性値で1.5倍以上の差を付けており、
やはり雷属性はメインモンスターやラージャンなどの大物が入り乱れる激戦区であり、
スロット数と2位の属性値しか特徴のないこの武器が実戦投入されることは残念ながらほぼないだろう。
余談 
- 現実でいうトライデント(英語:trident)とは、三叉槍、三叉戟と訳される通り、三つ叉に分かれた穂先を持つ槍や銛のことである。
そもそも語源がトライは「3」、デントは「歯」なので、名前からして「三本の歯」ということになる。
モンハンのトライデントは両サイドの二本が目立つので見た目は音叉っぽいが、
良く見ると中心の宝玉から針のような槍身が伸びていて、ちゃんと「三本刃の槍」になっている。
- ギリシア神話では、神の中でもゼウスに次ぐ力を持つといわれる、海神ポセイドンの持つ三叉の槍として登場する。
似た物として、ヒンドゥー教の神であるシヴァ神が使用したトリシューラがある。
インド神話では彼がこれを片手に持ち、悪しき存在を討つために使用したという。
ヒンドゥー語で「3」を意味する「tri」と「槍」を意味する「sula」が組み合わせた名前であり、
3つの先端はそれぞれ彼の力である、iccha(欲望、愛、意志)、kriya(行動)、jnana(知恵)を表している。- ガノトトス亜種の素材で作られたエメラルドスピアも、トライデントに近い三本刃の槍となっている。
前述の海神ポセイドンを意識したのか、無印時代の説明文にも「伝説に登場する海王の持つ槍」と説明されている。
- ガノトトス亜種の素材で作られたエメラルドスピアも、トライデントに近い三本刃の槍となっている。