睡眠属性を持つガノトトス素材のランス。シープソングスピアから強化できる。
水竜のヒレを惜しみなく使って作られる。
作品によって、全く異なる特徴を持つため、
「このハードではこうだから次も似たようなモノだろう」などと早合点していると、
そのあまりの性能の違いに振り回されることになる。
どの武器にも言えることだが下調べは怠らないようにしよう。
目次
性能
MH~MHP
- 下位武器として登場、この頃まではレクイエムスピアの強化版としてナイトメアが存在していた。
最終強化版のナイトメアの性能は、攻撃力207・睡眠属性260(MHPでは230)。
当時は下位の時点でもこの武器の2倍以上の攻撃力を持つ武器がいくつも存在しており、
睡眠爆破でも補いきれない火力差のあるこの武器が担がれることはほぼなかった。
MH2
- 本作でも下位武器だが、ナイトメアはオミットされ、レクイエムスピアが最終強化版になった。
そのレクイエムスピアは、攻撃力207、睡眠属性260という性能。
ランスで睡眠爆破させるなら使えなくもないが、
たかが攻撃力207の下位ランスではあまり役立つ場面は少なかった。
MHP2
- 本作でもやはり下位武器。
攻撃力276、睡眠属性260と、下位で貴重なスロット2つ。
そして、どういう性格付けか、下位武器にもかかわらず斬れ味がデフォルトで青をもっており、
これまでの作品よりは性能がよく、下位睡眠武器としてはそこそこ優秀である。
若干低い攻撃力も斬れ味がフォローしてくれるのも相まって、
睡眠爆破が強力な下位では攻略には一役買ってくれるだろう。
- しかし、これで最終強化であった。
そのため、上位武器の強力なものが完成してくると、お役御免となってしまうことが多かった。
MHP2G
- 多くの既存武器がG級、上位に進出したが、この武器は最終強化の地位を守った。レア度4で。
そう、あろうことかこの武器は前回から強化先が追加されず、
G級どころか上位にすら昇格させてもらえなかった。
- 無論、たかが攻撃力276のランスが(睡眠爆破を得たとしても)G級モンスター相手に歯が立つはずがない。
なんと不憫な武器であろうか。
相方のアクアンスピアは初っ端から上位武器なのに………。
もっともこちらもエメラルドスピアで上位どまりであるが。
カプコンはガノトトスのランスに何か恨みでもあるのだろうか。
- ウカムルバス討伐後はレクイエムスピアGが生産可能。
属性値は260に据え置きだが、攻撃力が529と大幅にアップ、
斬れ味もデフォルトで白、斬れ味レベル+1で紫と、G級モンスターと戦えるだけの性能を手に入れた。
G☆3まで登って来て「ランスで睡眠爆殺をしたい!」と思うランサーが何人いるかという話ではあるが、
ゲーム進行が一段落したあとのお楽しみとして、
これを担いで普段とちょっと変わった役割を演じるというのも悪い話ではないだろう。
MH3G
- ここにきて状況は一変。
本作ではアクアンスピア系列のストリームスピアからシープソングスピアに派生強化できるのだが、
必要とする素材はG級ガノトトス素材。
そう、下位どころか上位も飛び越えて、まさかのG級武器化である。
これに連れて、レクイエムスピアも一挙にレア度9まで大躍進を遂げた。
- 攻撃力が506(倍率220)と、他の睡眠属性武器と比べて高め。
さらに斬れ味白ゲージ(匠で紫ゲージ出現)とスロット1つを持つが、その分睡眠属性値は230と控えめ。- G級睡眠ランスには他にパンデラアズールが存在している。
攻撃力重視のレクイエムスピアに対して、あちらは睡眠属性値が高め。
PTプレイ向けのアズール、ソロ向けのレクイエムと言ったところか。- 例の狂った槍とは比べないであげよう。
- 本作ではガノトトス亜種の武器に睡眠属性が割り当てられるケースもあるが、
この武器は過去作と変わらず通常種武器+睡眠属性の組み合わせであり、強化に亜種素材を使うこともない。
- G級睡眠ランスには他にパンデラアズールが存在している。
MH4
- 続投が危ぶまれる中逆転参戦(?)を果たしたガノトトス。
なんとも複雑な気分の中素材を入手し、ランスの生産欄にあるアクアンスピアを確認。
一段階強化を果たした時に強化先に現れるのはエメラルドスピア…のみ。
そう、まさかの通常種武器のみリストラである。
本作にはガノトトス亜種の素材など存在すらしないのだが、当然のように緑に変色する。
MHX
- 狩猟モンスターとして復活を果たしたガノトトス。前作の雪辱を果たさんと、とうとうアクアンスピアは蘇った。
亜種のいない今作ではエメラルドスピアに食われることなく、その性能を発揮してくれるだろう。
そう思ったランサーたちはガノトトスを狩猟したあと、アクアンスピアの復活に胸を撫で下ろした。
その驚愕の性能を目の当たりにするまでは。 - 作成時のステータスは…
- そこそこの攻撃力170
- 会心率-5%
- 素の斬れ味は長い緑、匠で追加されるのは全て青ゲージ
- 水32
- スロット1
- …見間違いかと思ったハンターはもう一度生産リストの字を確かめ、水32という文字を二度見した。
そう、なんと亜種武器に性能的に乗っ取られてしまったのである。
そのまま強化していくとストリームスピアと名を変え、とうとうレクイエムスピアにならなかった。
こちらは攻撃力が210と高いが会心率は-15%に悪化するため、物理攻撃力がきみがきる笠槍の突刺と大差ない。
こちらは斬れ味レベル+2でようやく白、あちらは追加されるゲージが全て白のためかなり厳しい。
- パニックになるランサーは、やがてアクアンスピアから派生強化が存在することに気づく。
ドスガレオス素材と混ぜ込むことによってシープソングスピアとなり、こちらは睡眠属性になっている。
これを強化していくことでようやくレクイエムスピアの文字を確認し、
ランサーは今度こそようやく安堵のため息をついたという。
……が、性能は攻撃力が160と低く、ホロロホルルのランスに武器倍率20もの差をつけられているのが辛い。
スキルが発動しづらい本作では嬉しいスロット2が強みといえるか。
MHXX
瀑流槍オセアーノ
- ストリームスピアは瀑流槍オセアーノになる。その性能は
- 属性武器としては高めの攻撃力320
- 水属性ランス1位とたった1差まで詰めた2位の水属性44
- 上位時代よりさらに悪化し、攻撃性能に水を差す会心率-20%
- 斬れ味は素で白20とやや不安が残るが、匠+2で紫30と上々
- スロットは1のまま
- が、本作の物理寄り水属性ランスは非常に層が厚く、
属性値はやや劣るが攻撃力340を誇り、匠+2で出る紫10を維持することで
図抜けた破壊力を発揮できるウィルギガントランスが筆頭に上がり、
その製作難度互換であるザクキマターキもかなりの強豪。
他には攻撃力330で水属性は水ランスワーストと攻撃性能は一段劣るが、
匠+2で紫40が出てスロット2を持つ水衝ドロスパイラルなんてのもある。
斬れ味と会心率が原因で昇天する以外の道が残されていない【衝天】の事は忘れよう。
- と、物理重視ランスとしては会心率が足を引っ張る所為で些か以上に立場が厳しいため、
水属性ランス2位の水属性を生かす必要がある。- バランス型の水ランスはきみがきる笠雲天通槍と強襲破槍ハウルドクーの二振りが上がる。
この二振りは性能が似通っているが、ハウルドクーの方がスロットこそ無いが若干火力が高く、
笠雲天通槍は斬れ味に優れ、匠+1でも実用レベルの紫25が出るのがウリ。
この二振りと比べると、オセアーノは会心率の所為で物理期待値で劣る*1が、属性値で優る。 - 一方の属性特化ランスとしてライバルになるのは水属性1位の属性値を誇る奇槍ザクシュラ。
あちらは攻撃力が290しか無い所為で物理火力ではこちらに見劣りするがやや斬れ味で優り、
スロット3を持つため拡張性と取り回しやすさにおいて優れている。
今作では水属性値が今一つの所為でただのネタ武器になってしまったサメや、
物理攻撃力がどうしようもないレベルで低い掃除用具の事は忘れていい。
- バランス型の水ランスはきみがきる笠雲天通槍と強襲破槍ハウルドクーの二振りが上がる。
- ガノトトス武器の究極強化に要求されがちなウカムルバスとアマツマガツチの素材だが、
このランスの場合は究極強化に両方とも要求されるので完成時期はHR解放後と遅い。
ナイトメアスピア
- 一方のレクイエムスピアは
MH4Gで武器銘を盗られたせいかナイトメアスピアという
無印時代の最終強化銘を踏襲した新たな銘を手に入れた。その性能は- 状態異常武器としてもお世辞にも高くない攻撃力270
- 睡眠ランスではトップの睡眠属性29
- 斬れ味は素で白40。匠+2で紫10
- スロットは2のまま
- だが、前作で壁として立ちはだかったホロロホルルのランス、寝槍大公ペサドミトルは
攻撃力310と十分な属性値を持つ状態異常武器とは思えないレベルで高い攻撃力を誇り、
ナイトメアスピアとの攻撃倍率と比較すると武器倍率40と、前作以上に差が出来てしまったのが痛すぎる。
更に斬れ味も匠+2で紫30とこちらを軽く凌駕し、ダメ押しであちらにもスロット1が付いてしまったのも逆風。 - 更に不幸な事に、本作ではエレガンフレグランスが攻撃力260と武器倍率で僅差まで詰められ、
さらにあちらはHR解放前に唯一完成する睡眠ランスという唯一無二の強みを引っ提げてきた。
当然ながらあちらの元々の強みであるスロット3は据え置きで、属性値も大差ない上に斬れ味でも負けているため、
レクイエムスピアに残されていた…と思われたスロット数による差別化という道も閉ざされてしまったのである…。 - ならば、この武器が優れている
様に見える素の白40を生かした匠無し運用なら…と思うかもしれないが、
ペサドミトルも素で白30を持ち、エレガンに至っては素で白60とこちらの面でも差を付けることはできなかった。
ちなみに、ダークルードも睡眠ランスとして復活を遂げたが、あちらはあちらで今一つな攻撃力と
睡眠ランスワーストの属性値が祟り、スロット2以外ペサドミトルに完敗している体たらくだった。 - 完成時期はウカムルバスの素材が必要なためHR解放後だが、
アマツマガツチの素材は不要なので上の瀑流槍オセアーノよりは早い。
MHF
- レクイエムスピアからヒュプノスピアへと強化可能。
攻撃力322、睡眠属性220という性能に変化する。
攻撃力は大幅に上がったが、睡眠属性は逆に40下がってしまった。
…とはいえ、睡眠属性のランス自体担がれないわけであるが。
- ちなみに、名前の元ネタが同じというだけでヒプノックの素材は使用しない。
余談
- 「瀑流槍オセアーノ」の「オセアーノ」は、ギリシア神話に登場する海神「オーケアノス」が由来だと思われる。
海王双刃オセアノスも同じく「オーケアノス」が由来である。
関連項目
モンスター/ガノトトス
モンスター/ガノトトス亜種
武器/ガノス武器
武器/エメラルドスピア - 亜種武器
武器/パラエミティーフェ - MHFのHC原種ランス
武器/スパイクスピア - 派生元。槍の形状がほぼ同じ。
武器/アサルトロッド - ネルスキュラ素材の操虫棍。MH4Gでの最終強化形の銘がかつてのこの武器と全く同じ『ナイトメア』である。