武器/パラッシュニードル

Last-modified: 2024-01-10 (水) 09:48:46

MHP3で初登場したランス。
麻痺性のキノコを大胆に用いた、独創的な槍。

目次

概要

  • 触れただけで麻痺するという強力な麻痺毒をもつ巨大キノコ、
    オオマヒシメジを加工した麻痺属性のランス。
    槍のみならず、盾もキノコでできている。
    砥石を使う事すら危険そうだが、ハンターが痺れたりすることは無い。
  • キノコ武器らしく槍の先端は傘のような見た目で、ここぞと言わんばかりに奇抜なギミックが搭載されている。
    抜刀すると切っ先と柄がキノコごと伸び、突進やカウンター突きで傘が広がる
    ついでに効果音もコミカルなものになっており、工房の遊び心全開の武器と言える。
    前が全然見えなさそうだが…
    • ハンターを覆うほど大きな傘であり、突進中は完璧にガード判定がありそうな見た目になるが
      残念ながらそんなことは無い。
    • MHXXまでは、突進時の傘開きギミックが徐々に広がってゆく自然な動きになっていた。
      しかしMHR(:S)では簡略化されており、突進モーションに移行した瞬間に開くようになっている。
  • MHP3、MH3Gではパラッシュニードル改→マイティパラッシュへと強化される。
    MHXではレベル制強化に伴い、LV4でマイティパラッシュに銘を変える。
  • 名前は麻痺を意味する「パラライズ(Paralyze)」とポーランドの刺突用長剣「パラシュ(Palasz)」。
    そしてキノコを意味する「マッシュルーム(Mushroom)」のトリプルミーニングだと思われる*1

MHP3

  • 前作に登場したチャナガブルがリストラされたため、
    本作における唯一の麻痺属性ランスとなっている。
    マイティパラッシュの時点では属性値は22と悪くない数値だが、
    攻撃力が120と下位初期の武器並みに低く、
    加えて斬れ味も大部分が緑、でも青がわずかに付くだけと非常に悪い。
  • そして最大のハードルといえるのが材料であるオオマヒシメジの入手である。
    農場のキノコの木に生えるのだが、その確率2~4%。これは逆鱗紅玉並みの低確率である。
    しかもそれを最終強化までに17個も要求される
    よくある話だが、このアイテムも例に漏れず、作る意欲に比例して出にくくなる
    その性能の低さと、割に合わない作成難易度の高さから、作成する者はほとんどいなかった。
  • このデザインなら見た目武器、ネタ武器として十分やれるのではないか?
    と思っても、同じ農場武器で実用性もあるマギアチャームサンドリヨンらが立ちはだかる。
    そもそもネタランスには最強の鮫がいるのでなんとも…

MH3G

  • オオマヒシメジの入手法が希少交易(★2)へと変更され、前作より遥かに入手しやすくなった。
    加えて性能もマイティパラッシュの時点で攻撃力368、属性値320、
    斬れ味は素の状態で青、匠を付ければ白に達するなど、かなり強化されている。
  • チャナガブルの復活により麻痺ランスのチャク・ムルカ系が再登場を果たしたので
    唯一の麻痺属性ランスではなくなったものの、
    上位までで強化可能なチャルク・ムラーカには攻撃力・属性値・斬れ味の全てで勝っている。
    だが、性能で勝っているのはここまで。G級での強化先は用意されていないため、
    G級に突入すると二段階強化可能なチャルク・ムラーカに性能で一気に追い上げられ、
    最終強化系のチャルルク・アドクには属性値以外の全てで追い抜かれる。
    唯一勝る属性値すらアドクとの差はわずか20。誤差と言っても問題ないレベルである。
    マイティパラッシュ…お前は頑張ったよ…頑張ったけどな…

MHX

  • MH4(G)にてオオマヒシメジが入手不可となり、それに伴ってこの武器もリストラ、記憶からも消えかけていた。
    しかし、MHXでオオマヒシメジが交易から入手出来るようになり、パラッシュニードルも復活。
    ついでにオトモ武器も登場。詳しくは後述。
  • 強化段階はLV4までと過去作よりも一段階増え、最終強化でお馴染みの「マイティパラッシュ」の銘を冠する。
    攻撃力は150で麻痺属性22、長めの緑、匠で青、スロット無し。
    ライバルだったチャク・ムルカが登場しないため、この武器の立場も改善されたかと思えば…
    • 攻撃力・属性値共に水準以上の今作麻痺ランスの筆頭、ラングスイープ
    • 基礎性能はほぼ互角だが素で白ゲージを持つ古参ランス、ダークスクウィード
    • 属性値こそ低いが火力はピカイチのガララ槍の一、スピンナムクロウラー
    • 獰猛化素材の投入によって性能がバランス良く整ったガララ槍の二、パラスピンクロウラー
    …このように、過去とはまるで違うライバルばかりの環境である。
    復活したまでは良かったのだが、よりによって麻痺ランスが鎬を削る群雄割拠の乱世に放り込まれるとは、
    この武器も思わなかっただろう。
  • マイティパラッシュの居場所を探すとすれば、この武器は麻痺ランスの中で唯一、素で長めの緑ゲージを持っている。
    つまり、鈍器運用が容易に出来るということである。
    実用性の程は相手モンスターと弾かれない部位を正確に突く腕によるが、折角戻って来たこの武器を使いたい、
    と言う方は考えてみては如何だろうか。

MHXX

  • 初めてのG級派生とともに、痺槍マイセティズムという新たな銘を手に入れた。その性能は、
    • 全体から見れば控えめだが、麻痺ランスでは2位攻撃力290
    • あの伸槍ラングハスラーに次ぐ麻痺属性32
    • 斬れ味はとても長い。匠+2で白が出る
    • 残念ながらスロットは0
    と、驚くことにネタ武器としては実用性のある麻痺ランスに生まれ変わっている。
    長い緑ゲージを活かして鈍器運用をしたくなるが、鈍器運用の場合の物理性能は
    攻撃力底辺のパラジャイロスピア以下である。
    麻痺属性値5の差だけで物理性能と弾かれにくさを覆すのは難しく、
    匠で白まで伸びるという特徴から、むしろ白ゲージ運用をする方が向いている。
    この場合伸槍ラングハスラーよりやや物理性能は上になるが、
    やはりスロットや属性値の差があるため愛着があるのでなければ、
    総合性能でラングハスラーに食われがちである。
    とはいえ攻撃力という差別点もしっかりあるため、好みで使ってしまっても問題のない性能ではある。
  • マイセティズム(Mycetism)は「キノコ中毒」と言う意味。
    麻痺毒を含んだキノコを突き刺す武器の名前がキノコ中毒とはとんだ故意犯である。
    キノコ依存症を起こしたハンターの事かも知れない。

MHRise

  • MHW系列にはオオマヒシメジが生息していなかったためか登場できなかったものの、
    MHRiseにて他キノコ系装備との共用素材新たな専用素材を用意されたことで復活。
    派生分類は「混沌派生」で、最終強化はおなじみのマイティパラッシュとなる。
    • 状態異常武器としてはそれなりの攻撃力190
    • 控えめな麻痺属性18
    • 斬れ味はとても長い。匠で出るのは全て
    • 残念ながらスロットは0
    • 百竜強化は属性強化【麻痺】II、鈍刃の一撃、人魂鳥倍加
    …残念ながら、性能は全体的に低水準と言わざるを得ない。
    • 強化段階でのライバルは、かのMHXの名槍ラングスイープ
      あちらは攻撃力が160と非常に低いものの、素の斬れ味の差からマイティパラッシュと物理期待値が大差なく、
      属性値やスロットなどその他の面ではあちらが完勝しているためパラッシュニードルの立場は厳しい。
    • ………が、それ以上に問題なのが百竜鎗【変幻自在】
      あちらは百竜強化によって斬れ味や属性、会心率に至るまでも自由に調整できる性能を持ち、
      麻痺属性型にした場合は素の段階で攻撃力200、麻痺15、青40となり
      更にここから攻撃力を最大で230まで底上げしたり、
      あるいは攻撃力を190にする代わりに会心率30%を追加することが可能なため、
      鈍刃の一撃+鈍器といった搦め手を含めてもマイティパラッシュに勝ち目などないのである…。
      • かといって、属性強化【麻痺】IIをつけて属性値で差別化しようにも、
        そちらの道には既にラングスイープが居座っているため…。
  • トドメとばかりに最終強化時期は飛雷竜の雷極針が必要なため集会所★7とラングスイープより遅い。
    判決 地獄行き…ならぬ制作見送り

MHR:S

  • MR派生が解放され、マイティパラッシュ改を経て最終強化にて痺槍マイセティズムの銘が復活。
    • 上位から2しか伸びなかった麻痺属性20
    • 斬れ味は素でが追加。匠でも白すら出ない
    • スロットは0
    • 百竜装飾品スロットはLv2
    と、ここまでは上位とほとんど変わらない…の…だが…ここに来てキノコはまさかの変貌を遂げる。
    まず、マイティパラッシュ改の時点でそこらの無属性武器に張り合う攻撃力260という謎の高数値が出現。
    そして、傀異化素材を投入し強化された数値を見て誰もが己が目を疑ったであろう。
    • 攻撃力370
  • なんと麻痺武器でありながらあのディアブロス槍と並ぶ本作ランストップタイの攻撃力。
    さすがに斬れ味の分で実際の火力は伸び悩むものの、
    もはや単なるネタ武器と唾棄できない数値が聳え立っていたのである。
    (キノコが)大きい、ぐらいの意味だったマイティのかかる部分がまさか攻撃力になるなどと誰が想像できただろうか。
  • 前作で辛酸をラングロトラだけに舐めさせられた伸槍ラングハスラー改は、
    しっかり出現した白ゲージに攻撃力320、麻痺属性30、さらにスロットLv2×1・Lv1×1と上位から相変わらず手強い相手。
    しかしながら、向こうは百竜装飾品スロットがLv1止まりなため、
    こちらは特効系スキルなどで差別化する余地は十分にあるだろう。
    今作では地獄行きを免れられそう…どころか閻魔大王に下克上も夢ではない。
    • この点に関してはあちらがVer.11.0から克服できるようになっており、
      今度は攻撃を高める方向で差別化を図る必要が出てきた。
  • 斬れ味を参照して火力を計算すると、ラングハスラー改は320を白の1.32倍で補強され422*2
    ではマイセティズムはというと370を青1.2倍で補強するため、導きだされる数値は444
    実際には白ゲージによる弾かれにくさを考慮すればラングロの方が使いやすいのだが、
    火力が欲しい!でも麻痺もさせたい!そんな時は間違いなくこちらとなる。
    • ちなみに期待値が同じになる麻痺ランスは虫武器のダークスクウィードなのだが、
      あちらは素紫10で麻痺も13と低く百竜スロットがLv1であるため十分に差別化可能。
      ……のはずが、やはりラングハスラー改同様Ver.11.0から克服可能に。
    • またラングハスラーも同様だが、研磨術【鋭】も利用可能な範疇。
      削らなければならない斬れ味はあまり短くないし緑も通らざるを得ないが、ここで攻撃力を競ってみても
      研磨術【鋭】の補正を加味しても、研磨術無しでの差より大きい実質攻撃力24の差での勝利となる。
      高い攻撃力を生かすならぜひ検討したい。
      やはり力こそパワー……。
  • 超攻撃力・悪斬れ味という武器スペック柄、固定値の攻撃力上昇スキルとは非常に相性が悪い。
    フルチャージ逆恨みに代表される『○○○中に攻撃力+15』などのコレである。
    別に使えないという訳ではないのだが、そもそもMHR:Sでは元々MR帯で上がった攻撃力に対し
    MHRiseに元からあった攻撃力固定値上昇スキルの上昇幅が変化がなく、
    今作で追加されたスキルも、特殊なリスクつきの攻撃力上昇スキル以外は然程劇的な攻撃力上昇を見込めない。
    こういった事情がありながらも、これらの攻撃力上昇は他の武器なら白や紫ゲージで恩恵を受けるものなので
    斬れ味で劣るこの武器は上昇量が見劣りする上に、元の攻撃力が高すぎる為上昇の比率が少ないのである。
    こうした事情から、このランスで火力スキルを積むのであれば、前述の研磨術【鋭】は勿論、
    攻撃力が割合で増えてくれる攻撃スキルや、ランスらしく攻めの守勢、そして鉄板の会心構成あたりが良いだろう。
    • 攻撃力にかかるものではないがVer.12で追加された蓄積時攻撃強化を使うのも有効。
      Ver.13以降は傀異錬成に出現するようになり、運が絡むが発動は容易になった。
    • また、同Ver.で追加された粉塵纏攻撃力を参照して肉質無視ダメージを与えるため、
      攻撃力だけならトップクラスのこの武器とは極めて相性が良い。
  • アップデートにより、傀異錬成で武器の基礎ステータスが向上するようになった。
    当然、この武器もその対象だが、
    状態異常武器である関係上物理攻撃力全振りではないため、ディアブロ槍との格差が開く……
    かと思いきや全くそんなことはなく、
    状態異常武器の錬成ボーナスは無属性武器と同じく攻撃力に全て加算されるため、
    最終攻撃力はディアブロ槍と全く同じ。
    元々斬れ味に頼る武器ではないため斬れ味ボーナスの恩恵が相対的に低く、
    むしろ研磨術【鋭】の発動が遅くなってしまうデメリットがあるが、
    それでもカタログスペック攻撃力420の暴力はやはり圧倒的。
    • ただし、同じことはラングハスラーにも言えるため、
      あちらもフル強化すると攻撃力370に白ゲージ補正をかけて襲いかかってくる。
      それでもこちらの方が単発火力は上だが、
      期待値の差は16まで縮まっているため、以前ほど大きな格差ではなくなっている。
      こちらは心眼が必須であるが、あちらは百竜スロットの拡張が必須など
      運用面の差はあるので、最終的には好みのレベルか。
    • むしろ火力型麻痺ランスとしては同仕様の恩恵を最大限に受け、
      素で紫30の斬れ味を手に入れて猛烈な追い上げを仕掛けてきたダークスクウィードが難敵。
      スロット面の問題と紫ゲージを維持しないとラングハスラーの下位互換という制約こそ据え置きなものの、
      攻撃力370に紫ゲージ補正を引っさげており、こちらの素の期待値を完全に凌駕している。

オトモ武器

  • MHXでは誰が予想できたか、オトモ武器も登場した。
    下位が「パラッシュネコロッド」、上位で「ニャイティパラッシュ」、G級では「痺槍ニャイセティズム」と、
    武器の銘までハンター版に忠実。
    しかし、何があったのか攻撃系統は打属性。元の武器がランスである事を知っている人ほど、違和感が募るだろう。
    G級に至っては「槍」と付いてしまっている。まあ一応ランスの攻撃には打撃系統のダメージもあるが…。
  • 火力は同ランクの武器に比べて低めだが、
    オトモ武器最大の麻痺属性値を持ち、打属性のスタンも相まって拘束力はピカイチ。
    ライバルは猛ガララネコプーンギだが、あちらは火力重視なので上手く使い分けよう。
  • オトモに持たせても単騎で麻痺をとってくれるほど強力なのだが*3
    超特殊許可クエストの場合、耐性値の高さや、殆どのオトモを一撃で撤退に追い込む攻撃力から、
    2体に持たせてもなかなか麻痺が取れない。
    それでもオトモの装備構成、ハンターの立ち回り方によっては
    数回のチャンスを作り出してくれるので、一考の余地はあるだろう。
    余談だが、どの状態異常属性も超特殊許可クエストでは効きが悪い。

関連項目

アイテム/キノコ
アイテム/オオマヒシメジ
アイテム/山盛り茸
武器/リュウノコシカケ - キノコを用いる武器
武器/リュウノトドロキ - 同上
武器/番傘 - 傘が開くギミックを搭載した武器


*1 なおマッシュ(Mush)のみだと本来は"ペースト状の食材"や"トウモロコシ粥"、"糖化"の事を示す言葉になる。
*2 小数点以下は切り捨てされる
*3 マルチなどで1、2分で片が付くときは流石に無理