この世を打ち崩す白き雪神の、第十一の涙の具現。
《重く》頭を垂れ、人は行いを省みる。
目次
概要
- MHP2G、MHP3、MH4G、MHX、MHXXに登場する
ウカムルバスの素材から作られるヘビィボウガン。
MHP2Gではレア度10、MHP3、MHXではレア度7と、どちらも最高ランクのレア度である。
- パワーバレルを装着すると砲身が伸び、シールドを装着すると
ウカムルバスの爪と同等の質感の無骨なパーツが付加される。
- ハンター大全によれば、このヘビィボウガンに撃たれた者は
頭を垂れ、行いを省みているかのように崩れ落ちる
という理由から、「第十一の涙の具現」と呼ばれているようだ。
性能
MHP2G
- ウカムル武器の例に漏れず、未強化の状態で504という異様な攻撃力を誇り、
さらに最大強化+パワーバレルで614というトチ狂った数値を叩き出す。
これは同作のヘビィボウガン中最も高い数値である。
そして嫌でも目に付く会心率-40%。同作での全武器の中でも最低クラスのマイナス会心である。
- MHP2Gのヘビィといえば貫通弾特化型の夜砲【黒風】、
散弾特化&高反動弾の運用に優れた龍木ノ古砲【荒神】、
存在自体がチートの老山龍砲・極にディスティアーレと、余りにも世紀末すぎる様相を呈している。
ではそんな激戦区の中で、このボウガンを担ぐ利点とは何なのかと言うと、氷結弾が撃てる。
- 上記の4丁はどれも氷結弾に非対応な上、属性弾の属性値には会心率は関係ないので、
文字通り最高火力の氷結弾を撃てるのである。
そのため、それを目的にというか、ラオートの穴を埋めるために運用されることがほとんどである。
- 一応、LV3通常弾を12発、LV3貫通弾・LV3散弾を6発装填と基本性能も決して悪くはないのだが、
各種特化型のボウガンやラオートの壁はあまりにも高かった。- 実は貫通3に限っては全ボウガン中でもトップクラスのDPSを誇る。
夜砲と違い最速装填こそできないものの、期待値では10%近く上回る。
これにより、リロード速度の差を勘案してもDPSでは同等以上になる。
ただし、貫通1・2は2発しか装填できず、汎用性・継戦能力では著しく劣る。
また、散弾運用する上では反動軽減+1が必須であり、素の期待値でほとんど差がない荒神にはまず勝てない。
- 実は貫通3に限っては全ボウガン中でもトップクラスのDPSを誇る。
- 会心率-40%はかなり嫌な方向に目立つが、上記のように氷結弾を扱う分には全く問題無い。
会心率の影響を受ける属性弾の物理部分のモーション値は「5」しか無いためである*1。
また攻撃力が高すぎるため、会心率を考慮しても期待値は552.6あり*2、
物理弾を扱う際にも特別気にする必要は無い。バセカムルバスに余りにも強い愛着があるなら、
「めちゃめちゃ強い氷結弾を打てる通常弾銃」として扱っても特に問題は無かったりする。
もはや氷結弾の素材の確保が面倒な点が最大の欠点かもしれない。
- 同じくラオートの穴埋めという観点では、ライトボウガンのマジンノランプが挙げられるか。
ヘビィとライトでは単純な性能比較はできないが、あちらは氷結弾や滅龍弾を含む、
全属性弾が装填可能という、すさまじいスペックを誇る。
それら属性弾を自動装填を用いて矢継ぎ早に叩き込むマオートなる立ち回りも確立されている。
氷結弾の単純な威力を活かした怒涛の攻めならバセカム、
他属性弾も使いたいときや機動力も必要な時はマオートと使い分けをするといいだろう。- なお、ピンポイントな運用になってしまうためか語呂が悪過ぎるためか、
バセカムルバスの自動装填運用にはラオートやマオートといった愛称はない。
あってアゴートやバセオートくらいだろうか
- なお、ピンポイントな運用になってしまうためか語呂が悪過ぎるためか、
- 当然であるが、凄まじいディアブロスキラーである。
属性攻撃強化+暴れ撃ちを発動させれば、氷結弾を正面から頭に撃っているだけで討伐できる。
大連続狩猟など体力が低い個体の場合は調合すら不要。荒神すらこの速度での討伐は困難である。
他にも氷結弾を弱点とするモンスターはリオレウス通常種、ラージャン、ヤマツカミなど強敵揃いであり、
「ラオートの穴埋め」というベンチポジションながら活躍できる場は意外と多い。- なお、同じく氷結特化ボウガンである同胞のエイヌカムルバスと比較するとこちらはDPSが高く、
理想的な立ち回りをした場合の討伐時間では大抵バセカムが優位に立つ。
ただし燃費は悪く氷結弾を現地調合する必要がある場合がほとんどで、機動力という点でも劣る。
安定性のエイヌ、火力追求のバセカムという構図なので、自分のスタイルや敵に合わせて使い分けよう。
- なお、同じく氷結特化ボウガンである同胞のエイヌカムルバスと比較するとこちらはDPSが高く、
MHP3
- 数値ばかりが目立つ前作とはうって変わって超高性能ボウガンとして名を馳せる事となる。
- まず、対応弾が見直され、通常弾、水冷弾、睡眠弾が高い水準で装填可能となり、
格段に取り回しやすくなった。
- そしてなにより同作での散弾の大幅強化が大きい。
LV2散弾を5発、LV3を6発装填できるこのボウガンは散弾特化ボウガンとして一躍注目を浴びた。- MHP3以前の散弾はキリンハメ以外には掃除用程度にしか使われていなかったが、
同作では散弾が弱点に収束するモンスターが大幅に増え、
とりあえず銃口を相手に向けて乱射してりゃ倒せるほどの大幅強化を受けた。 - ただし反動が「中」なので、LV3散弾を撃つには反動軽減+1が必須となる。
「LV3は撃てなくていい」という考えで他の火力や生存スキルを盛るのもアリ。
- MHP3以前の散弾はキリンハメ以外には掃除用程度にしか使われていなかったが、
- もちろん攻撃力も非常に高く、ブースト+パワーバレルによって武器の性能だけで攻撃力300越え。
- 地味に会心率も-30%に改善された。見切り+3で補える数値にはなったが、
それよりも散弾強化などの火力増強のスキルをつけた方が無駄が無い。
しかし、MHP3にはたった10ポイントで会心率が50%加算される弱点特効がある。
それを合わせれば、相手がジンオウガ2頭だろうがアマツマガツチだろうが
瞬く間に蜂の巣にできてしまう。
要は移動速度を犠牲に更に火力を追求したアルデバランと言ったところ。
- 散弾ばかりに目がいきがちだが、通常弾の運用でも最強クラス。
しゃがみのユプカム、立ちのバセカム、といった具合に綺麗に対となる性能に仕上がっている。
右/小のブレがあるため、この運用の際にはブレ抑制+1かネコの暴れ撃ちを発動させておきたい。
- しゃがみ撃ちは氷結弾とLV2拡散弾。
ボウガンでは「攻撃力の高さ≒属性値の高さ」であるため、
上述の物理性能を持ちながら氷属性武器としても高い火力を誇る。
また、しゃがまなくても5発装填できるため立ち撃ちで使ってもよい。
- MHP3のラスボス、裏ボス格の武器は癖が強くて使いにくい場合が多いのだが、
ヘビィボウガンという武器種においてはどれも異様に高性能である。
あのガッカリバイクの償いなのだろうか。
それともこの武器と真逆の道を辿ってしまった崩弩とバランスをとるためだろうか…。
- 前作では周りの環境によって「彼らの穴埋め」程度の微妙な評価を受けていたこのボウガンが、
その次回作で環境によってその評価を覆すことになろうとは…。
MH4G
- ウカムルバスの復活に伴い再び参戦。
さらにG級ウカムルバスの素材を用いて「崩天砲バセカオンカム」となる。
- 対応弾の装填数はP2G時代に近く、物理弾はいずれもLV3だけ極端な大量装填が可能。
特にLV3散弾への特化具合に磨きがかかり、デフォルトで反動:やや小を有するようになった。
一方でしゃがみ撃ちの対応弾はLV2&3拡散弾と氷結弾で、こちらはMHP3に近い。
通常弾運用で主力となるLV2通常弾は8発装填とやや心許ないが、それを補って余りある威力。
ただしブレは左右/小となっているので、通常弾を運用する場合にはスキルで修正しておきたい。
- 桁違いの武器倍率も相変わらずであり、氷結弾、竜撃弾とも非常に相性が良い。
特にMH4Gでは氷属性を弱点としたモンスターが多数追加されたため、是非活用したいところ。
リミッター解除と装填数UPを組み合わせれば氷結弾の装填数は8発にまで増えるため、
通常弾に近い感覚のサブ弾として運用できる。
- なお、これは他の多くのウカムル武器にも言えることだが、何故かレア度が9なので極限強化が容易。
ちなみにリミッター解除・パワーバレル・極限強化【攻撃】を組み合わせて爪護符を所持した場合、
表示攻撃力は脅威の714となり、もはやヘビィボウガンだということを疑いたくなる数値。
さらにネコの火事場力や不屈など、補正の大きいスキルを組み合わせた場合、
表示攻撃力1000の大台を突破する事も理論上は可能である。
興味のある人は試してみてはどうだろうか?
- ただし武器倍率トップの座は風翔龍武器のデルフ=エルダオルに奪われた。
あちらも氷結弾の扱いに長けており、この点では一歩譲る結果となってしまっている。
物理期待値と反動で勝っているので物理弾の扱いで差別化はできるのだが、
最大の強みを上回られてしまったのはやはり悲しい。
MHX
- ウカムルバスの続投により今作でも登場。
ランクは上位までだが強化すると過去作のG級銘である崩天砲バセカオンカムに。
また素材元の登場が基本的にHR60からのため、入手可能時期はかなり遅い
(現在はイベントクエストが配信されたため、HR解放直後でも挑戦可能)。
- 相変わらずの倍率バカっぷりは今作でも健在。
最終強化時にPB装着で273と単純な倍率ではヘビィ内でぶっちぎりの一位。
同時に会心率が-30%とかなり低いのもまた健在。
ただ今作では弱点特効の仕様が会心率の上昇に戻ったほか、
一部位で見切り+2が発動する隼刃の羽飾りや狩技の狂竜身など
フォローが比較的容易なのが嬉しいところ。
- 全体的な対応弾種は過去作からやや変化。
通常弾が多目な部分はそのままだが貫通弾が4/4/5とそこそこ増加し、
過去作で得意だった散弾が4/4/(4)とLV3散弾が非対応になった。
その他拡散弾や睡眠弾、氷結弾が扱える点は変わらず。
またしゃがみ撃ちには過去作と同じくLV2拡散弾とLV1氷結弾の2種が、
新要素である武器内蔵弾にはLV2氷結弾、LV2貫通氷結弾、痛撃弾、榴散弾の4種が対応している。
- 今作での最大の変更として、ライトボウガン同様
反動が「大」になってしまった点が挙げられる。
そのため素で無反動なのは通常弾やLV1氷結弾程度。
装填数が増えた貫通弾や多様な武器内蔵弾も
軒並み凄まじい硬直が発生するため、ほぼ扱えなくなっている。
有効な相手が少ないとはいえせっかくの強力な武器内蔵氷結弾2種の素での使用がほぼ不可なのも痛い。
装填速度も遅めなためこれらの活用にはスキルかアクセルシャワーでの補助が必須。
- 相変わらずの左右/小のブレと遅めの装填速度はそのままに、極めて大きい反動と
またも一癖加わってしまった。
しかし反動や速度に影響されない通常弾に特化しブレや会心率を補助した火力の追求、
アクセルシャワーと装填数を組み合わせ貫通弾や各種武器内蔵弾の積極的な活用、
しゃがみを捨てたストライカースタイルでの狩技特化による火力と多様性の両立など、
どれも一癖は抜けないもののシステム変更と合わさって使い道はそれなりに広がっている。
自分好みの運用を模索してみるのも楽しみ方の一つだろう。
MHXX
- HR解放後にG級ウカムを制すれば限界突破が可能。ここでまずスロットが2つに増える。
究極強化の銘は崩界砲バセカカムノミ。
なんといっても最大の特徴は攻撃力380という恐るべき数字。
パワーバレル装着だけで攻撃力399にまで迫るほどの超倍率である。
ただし左右ブレ・会心率-30%・反動「大」という欠点は一切改善されない。
高い攻撃力を活かすためにも、弱点特効や裏会心で会心率をフォローしたいところ。
基本的には10発装填の通常弾の立ち撃ちがメインになるか。
この辺りは「しゃがみのユプカム」と「立ちのバセカム」の双璧に戻ったともいえる。
- ただ今作ではブレイヴスタイルによってさらにしゃがみ撃ちが強化された関係で、
物理弾がしゃがめないバセカカムノミの人気は低い。
期待値の面でも色々とハイレベルにまとまったTHEデリュージュをはじめとして、
さまざまな銃に上回られてしまっているのも向かい風。
- 攻撃力を参照するようになったスーパーノヴァや射突型裂孔弾を最強の威力で撃てる銃でもある。
特に射突型裂孔弾に関しては、睡眠弾や切り札とのコンボが非常に強力。
狩技メインの運用で遊べる銃には仕上がっており、
いろいろなスタイルでノヴァや射突をぶん回す運用も一興だろう。
狩技ゲージの回収効率が極めて高いLV2拡散弾のしゃがみ撃ち対応や、
痛恨会心をはじめとした相性の良いスキルが満載の鏖魔シリーズの存在など、
幸いこちらの運用ではかなり環境に恵まれている。
- 近接武器で散々苦渋を味わわせてきた銀嶺武器だが、
ヘビィボウガンにおいては攻撃力350に会心率なしと比較的おとなしく見える
が名前は爆砲遠王の大命中と銀嶺武器の例にもれず絶好調である。
それでも攻撃力350会心率なしというのは、
攻撃力380会心率マイナス30%のこちらと同じ期待値である。- もっというと攻撃力360会心率マイナス10%の通常ガムート武器とも同期待値である。
そして爆砲ォー遠MAXと通常種も絶好調である。 - さらに通常弾の装填数も通常種、二つ名ともに9/10/10とこちらとダダかぶり。
ただどちらも反動中の代わりにリロードが遅いである他、スロットでもこちらが勝る。
また近接武器と違い素の攻撃力で勝る関係上、
上述の通り攻撃力参照の狩技との相性もこちらが勝る。
まぁあちらはあちらで、
こちらには難しい散弾とより優れた氷属性弾の扱いでまた違った運用ができるのだが。
- もっというと攻撃力360会心率マイナス10%の通常ガムート武器とも同期待値である。