老山龍砲・極に自動装填を併せた戦法の一つ。初出のMHP2Gで猛威を振るった。
名前の由来は、ラオシャンロン+自動(オート)装填から。
概要
- 初代から登場するヘビィボウガン、老山龍砲。圧倒的な攻撃力を持ちながらも装填速度が遅く、
更に装填できる弾数にも難あり…とあまりにもクセが強く、お世辞にも一級品とは言い難い性能であった。
- MHP2Gにてスキル「自動装填」が登場。効果は、
「反動が【大】で固定されるかわりに、一度装填した弾をリロードを挟まずに弾切れまで撃ち続けることができる」
というもの。
…もうお分かりの通り、老山龍砲最大の欠点であった装填数、及び装填速度を完全に克服できるのである。- G~P時代は無反動で撃てる弾は通常弾Lv1のみという、
使い道に困る自動装填(当時のスキル名は『連射』)だったが、
P2Gでは無反動で撃てる弾が通常弾Lv1~3、属性弾に拡大、
老山龍砲の超高威力がベースにあるため誇張抜きでこれだけで充分である。
- G~P時代は無反動で撃てる弾は通常弾Lv1のみという、
- こうなった理由の大半は、MHP2Gの環境にある。
同作までの環境下では、ガンナーの大原則であった「クリティカル距離」という概念が属性弾には存在せず、
ボウガンの属性弾の属性値、威力が格段に強化されている(ボウガンの攻撃力の約半分がそのまま属性値になる)。
老山龍砲【極】の高い攻撃力と、スキル「自動装填」発動下…
つまり、反動【大】で実用的な弾種が十分存在していた事が重なった結果、
「立ち回りの基本さえ習得してしまえば、火力を高めるために必要なプレイヤースキルは特に求められない」、
言い換えて「初心者、上級者共に高い火力を、プレイヤースキルに然程依存せずに発揮できる」
という環境が爆誕したのである。
結果として「ヘビィボウガンで最低限の立ち回りができ、かつ有効部位を大雑把に選定する」だけで、
後は閃光玉やシビレ罠等で動きを止めるなり、大雑把でもいいので相手の攻撃の対処さえできれば、
選定した部位に照準を合わせて○を連打しているだけでモンスターが勝手に倒れゆく…
と言われる程の圧倒的なDPSをお手軽に叩き出せるようになった。- 自動装填の項目にもあるように、自動装填スキルはあくまで再装填が不要になるだけである。
しかし当時のボウガンにとって最大の隙は「リロード中と大きい反動による、操作不可能な状態」にあり、
自動装填スキルは、その最大の隙の1つ「リロード動作」を完全に排除する事ができる。
この場合、同スキルの「反動【大】で固定化される」代償によって、
無反動で撃てる弾種が限定されるという「一種の枷」が火力に対してかけられるのだが、
老山龍砲【極】は「限定された弾種の中でも十二分にダメージを生み出せる攻撃力」を有しており、
この枷も無視できる状態にあった。
この結果、「リロード、反動の隙を完全に無くした状態で高火力弾を矢継ぎ早に撃ち込める」
という、ある意味とんでもない環境が誕生するに至った。
そして、これだけ十分すぎる火力を有していたが故に、
このスタイルはソロ・PT問わずに猛威を奮う事になったのである。
- 自動装填の項目にもあるように、自動装填スキルはあくまで再装填が不要になるだけである。
- 属性弾の強さばかりが注目されているが、通常弾の扱いにおいても全ヘビィ最強である。
仮に自動装填がなければ、装填速度や装填数の関係で他の通常銃に軍配が上がったはずなのだが、
攻撃力以外の要素に重点を置いた通常弾主体のボウガン全てが劣化になるという状況になってしまった。
- これら強さはMHP2の覇弓をも凌駕するともされる。その性能からラチートと呼ばれることも多い。
匠抜刀アーティのように、一部ハンターからバランスブレイカーとして嫌われている…はずなのだが、
普段は嫌っているのに効率重視だと構わずラオートを担ぐプレイヤーも多い。
- なお、老山龍砲・極の説明文には、
とある。ここまで的確な説明文も珍しい。最高の素材と最先端の技術が、最強のボウガンを誕生させた。
間違いなく歴史に残る巨砲。
- ちなみに自動装填以外のスキルは、ラオートのアイデンティティとなる属性弾をさらに強化する属性攻撃強化、
通常弾主体なら通常弾強化とマイナス会心を消すために見切り、
ヘビィボウガンと相性が良い回避距離UPor回避性能、
補助系では耳栓系・調合成功率・最大数生産あたりを採用することが多い。
- 運用には老山龍砲・極を用いるのが基本だが、別の武器で同様の立ち回りをすることも可能。
- 基礎スペックがほぼ同じ老山龍砲Gを使うこともできる。
こちらは攻撃力が若干落ちるが防御力がわずかに高くなり、スロットも一つ増える。
そして色が赤い。 - 氷結弾を運用したい場合、同じく高威力の崩砲バセカムルバスに換装するという手もある。
その場合調合分必要になるものの、エイヌよりも速くG級リオレウスを狩猟することが可能。 - マジンノランプを代用した「マオート」という亜流も存在する。
こちらは威力こそ及ばないが氷結弾や滅龍弾にも対応しており、ライトボウガンであるため機動力もある。
属性ダメージを集中的に狙うならこちらもかなり強力である。
属性弾が切れても地味に会心率30%もあるため、その他の弾も期待出来る。
- 基礎スペックがほぼ同じ老山龍砲Gを使うこともできる。
- これ以外の作品にも自動装填と同様の効果を持つ「連射」が存在するが、
細かい仕様が異なるためほとんど使い物にならず、ラオートのような活躍はできない。
詳しくは連射の項目で。
- また、上位時点でも「自動装填」「属性攻撃強化」の組み合わせを
老山龍砲【皇】で実現する、すなわち上位版ラオートを作ることも可能である。
最速でHR5相当(村上位でも可)で作れるが、手早く作るにしても雌火竜の逆鱗や禍々しい布等作成は難しい。
しかしながら、上位武器である老山龍砲【皇】にしても同じ属性弾の組み合わせを持ち、
かつ攻撃力でこちらを超えるG級ヘビィはG3のクイックシャフトを待つことになるほどの恐るべき大火力を持つ。
しかもそちらも攻撃力倍率で10勝るだけと作成時期を考慮すればあまりにもささやかすぎる強化であり、
氷属性が使いたい場合はアイススロワーという選択肢も途中で増えるがそちらもG2は待つことになる。
いずれにしてもこれはG級でも通用する火力が上位で手に入ることを意味しており、
運や入手タイミングによっては非常にコスパのいい攻略用装備になり得る。
上位装備でこれに挑む場合もこれ以上にない味方になってくれる……かもしれない。
またG級防具でラオート用装備を組んだがラオの天鱗がなく極を作れない、という場合も
ヘビィの持ち合わせによってはこちらの老山龍砲【皇】で試し撃ちしたり、
上記の通りこの時点でG3レベルに通用する火力はあるので暫くそちらで代用するという手もある。- 属性攻撃強化は付けられないが、
修羅原珠と雌火竜の逆鱗を大量に用意することで下位でも自動装填単体なら発動はできる。
つまり、下位版ラオートも出来なくはない。
ただ、ラオシャンロンのクエストを出現させる手間、雌火竜の逆鱗を大量に集める手間、
そしてそもそも老山龍砲に火竜の逆鱗を要求されるなどハードルは極めて高い。
実現さえすれば上位、なんならG級でもそれなりに戦える火力は出せるが、
そこまでやる時間があるなら上記の上位版ラオートを作るほうがマシだろう。
尤も上位版も武器に老山龍の紅玉が要求されたりはするので、そこまでの繋ぎとして
上位防具で属性攻撃と自動装填を発動・武器は下位の老山龍砲、という選択肢もあるにはある。
- 属性攻撃強化は付けられないが、
- また、一見チートに見えるこの武器も超大型モンスターにはそこまで有効ではないという点も注意したい。
特にラオシャンロンやシェンガオレン及びミラ系はそうなのだが、超大型モンスターは体力が多いので
流石に属性弾だけでは削りきれないのである。
また、弾耐性が極めて高い場合が多いので、
この武器のもう一つの武器となりうる通常弾では思いのほかダメージが入らないのだ。
G級ラオシャンロン亜種を対象に試算すると、
クリティカル距離の維持と火事場力と攻撃力UP【小】(極では小が限界)を前提とした上で
火炎弾と電撃弾(意外にも有効である)を80発ずつに加え、
通常弾Lv2を540発腹に全弾命中させれば討伐可能というおぞましい数値が確認できる。
なお、実際にはここに怒り時の防御補正0.8倍も掛かるので、
ソロ討伐にあたってはエリア5でラオシャンロンがどのように行動するか、など運も大きく絡んでしまう。
ゆえに、彼らについては素直に貫通で直に弱点部位を狙える夜砲などを担ぐのが良いだろう。
一応火炎弾、電撃弾は全部位ほぼ同ダメージに近く、かつそこそこのダメージ源にはなるので、
全部位破壊からの撃退を狙うなら向いている。
「それすらも夜砲やディスティアーレで討伐まで余裕」などと言ってはいけない。
複数人であれば属性弾だけでも体力のほとんどを削れるので、割とラクに戦うことは出来るが。- 一応貫通弾Lv3も使えるしそちらは単発あたりで言えばかなりの大火力にはなる。
が、反動があるのでDPSとしてはそこまで上がらない。
- 一応貫通弾Lv3も使えるしそちらは単発あたりで言えばかなりの大火力にはなる。