地啼龍アン・イシュワルダに関わるBGM群。
いずれも作曲は森本章之氏。
目次
大地の唄への震慄
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- アン・イシュワルダ第一形態との戦いで流れるBGM。
第一形態の緩慢ながらも力強い動きを意識したのか、
全体的に非常にゆっくりとしたテンポをしているのが特徴。
- 高らかにファンファーレが鳴り響くイントロの後、非常に特徴的な笛(ギャリン)の音が響き渡る。
その後再びファンファーレが流れた後、弦楽器とドラムの厳かなメロディが演奏される。
後半では再度ギャリンの音が流れ、メインテーマ継がれる光をアレンジしたサビに繋がる。
- 曲前半は相手が山と見紛うほどの巨体をしているのも相まって非常に圧迫感が強いが、
後半はメインテーマが明るいメロディを奏でるため一転して解放感がある。
前半で未知の敵の威圧感、後半でそれに挑むハンターの勇ましさを表現したとも言えるか。
- この時点では相手がどんな存在なのかはっきりしないためか、
第二形態BGMと比べると仏教で用いる楽器はやや控えめに使われている。
一幻華
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- アン・イシュワルダ第二形態との戦いで流れるBGM。
基本的なメロディラインは第一形態と同じだが、非常にテンポが速くなっており、かなり違った印象を受ける。
全体を通して厳かでありながらも緊張感や焦燥感を煽る印象を受ける曲であり、
第一形態BGMのサビ部分にあったような解放感は感じられない。
アン・イシュワルダの見た目も相まって、人によってはホラー要素も感じるかもしれない。
また、ギャリンやラグドゥンなどチベット仏教で用いられる楽器を
より前面に出した演奏がされているために東洋的なイメージも強く感じられるものになっている。
- 流れとしては、第二形態に移行する際に厳かに読経する男声イントロが入り、BGMが一幻華に切り替わる。
次の瞬間けたたましくギャリンとドラムが響き、続けて木琴がリズムを刻む。
中盤には第一形態でも流れた厳かなメロディが速いテンポで流れる。
そして後半は弦楽器とギャリンでメインテーマのアレンジが奏でられる。
なお、全体を通してラグドゥンが演奏されており、くぐもった唸り声のように聞こえる。
暫刻の闇
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- フリークエスト「遥かなるローレライ」が受注可能な際に前線拠点セリエナで流れるBGM。
ギャリンとラグドゥンは使われていないが、その代わりに木琴や鐘の音が目立つ。
特に警鐘のごとく連続で鳴り響く鐘の音は印象的で、不気味で不穏な感じを受ける。
この曲も後半にメインテーマのメロディが用いられている。 - なお、この曲が流れている際には空の様相が禍々しいものに変化する。
具体的には空全体が高い彩度の赤色に染まり、雲が黒色になり動きが急激に速くなる。
ちなみに集会エリアではBGMは普段と変わらないが、空は同様に変化する。
余談
- BGMの持ち主に相応しく、チベット仏教で用いられる楽器が使われている。
チャルメラのような独特の高音は「ギャリン」、
唸り声のように低音を響かせているのは「ラグドゥン」、
連続で鳴る鐘の音は「ティンシャ」ではないかと思われる。
なお、ギャリンとラグドゥンは砂原のBGMや、このモンスターの狩猟笛などにも用いられている。