Top > モンスター > アン・イシュワルダ


モンスター/アン・イシュワルダ

Last-modified: 2019-10-20 (日) 01:55:49
種族
古龍種
別名
地啼龍(じていりゅう)
英語表記
Shara Ishvalda
登場作品
MHW:I
狩猟地
淵源の孤島

目次

生態・特徴 Edit

奏でる"歌"にて大地を砕き、山を崩し、古の龍さえ惑わせる「大いなる存在」。
現大陸では目撃情報どころか語り継がれた伝承や口伝すらも完全に皆無であり、
その存在を探り当てたのは、かつて未知なる大陸を目指して旅立ち、
長い旅の果てに新大陸へと辿り着いた一人の冒険者のみだった。
大地から現れたその姿は、文字通り「生ける岩峰」が如し。
並みの生物を遥かに凌駕する巨躯、全身に巨岩を纏った異様な風体は、眼前に立った万人を圧倒する。
だがその岩山の具現のような姿形にも増して存在感を放つのが、
背部より伸びた一対の翼らしき巨大器官である。
これもまた大規模な岩塊に覆われているが、他種の翼と決定的に異なる点として、皮膜が存在しない。
皮膜に相当する部分には自在に稼働する四指の如き複数の岩体が備わっており、
全体的には岩塊によって構成された巨大な掌のようにも見える。
規格外の規模の岩塊と砂を纏った巨体の動きは鈍重だが、
その超重質量によってあらゆる物体をいとも容易く粉砕する脅威となる。
とりわけ翼は恐るべき武器で、振り下ろせば大地に激震を齎し、
周囲の地盤全体を盛大に沈下させて地形を変えてしまうことすらある。
極太の指を思わせる岩塊を器用に用いた攻撃も繰り出し、
地盤を掴むように把えて破砕したり、地面に突き立てたまま猛進し、
進路に存在する全てを打ち崩してしまうこともある。
その巨躯から放たれる咆哮もまた強烈無比で、
覇竜のそれ同様、至近距離に存在する生物を猛烈な音圧で吹き飛ばす。
そして最大の特徴が、翼の先端部から超振動波を発生させる能力である。
アン・イシュワルダが超振動波を発生させる際には奇妙な音が生じるが、
これこそ新大陸各地で観測され、調査団の間で「」と称されていた現象に他ならない。
その超振動は地脈を通じて極大規模の地殻変動を頻発させるほどの影響力を持ち、
歌が観測された、即ち超振動波に襲われた地においては、
大地震、山々の崩壊、巨大なクレバスの発生など、尋常ならざる規模の地形変動が確認される。
この超振動波は外敵に対する攻撃手段として用いることも可能であり、
周囲の地盤を超振動によって破壊し砂地へと変えることで外敵を拘束、
自らの攻撃によって砂地に衝撃を加えることで巨大な爆発を次々と引き起こす。
真体
しかし、全身を岩に覆われた外観は仮初のものに過ぎない。
岩塊が多大なダメージを負うと、纏わり付いていた岩塊を自ら剥離。
"歌"を思わせる絶叫と共に岩壁を一掃する大爆発を巻き起こし、真なる姿を顕にする
白色褪せた黄金色を基調とし、一部に赤紫と蒼紫が刺した特異な体色、
他の物体に例えようがないほど奇怪に捻じ曲がった形状の甲殻、
そして悪魔の腕を彷彿とさせる禍々しい形状に変じた巨翼など、
その異容は四肢持つ古龍の中でも群を抜いて不気味かつ不可思議である。
真の姿となったアン・イシュワルダは自らの能力を完全に解放し、
翼の先端部から放つ超振動波をより大規模かつ自在に操るようになる。
対象をピンポイントで狙い撃つ、障壁のような形で放出する、
各翼から一気に解き放って前方一帯を一掃するなど、
その攻撃は形態変化以前とは比較にならないほど多彩かつ大規模。
全ての翼を眼前に集約したのち極太の超振動の砲撃を放つ大技も見せるが、
これは巻き込んだ物体ごと地表を捲り上げ吹き飛ばすほどの威力を持ち、
それに伴ってアン・イシュワルダ自身の巨体を若干後退させるほどの反動が発生する。
その攻撃の度に発生する超振動は周囲の地盤にまで伝播するが、
その影響を直接受けた砂は沸騰し、人間を軽く舞い上げる規模の爆発を起こす。
このため、真体となったアン・イシュワルダの周囲は
流砂化した地面が半ば自動的に爆発し続けるという恐るべき災禍に見舞われる。
異様な文様が刻まれた虹彩と真紅の瞳孔を備えた巨大な『慈眼』が開かれる時、
観測者は大いなる地殻変動の驚異を目の当たりにすることとなる。
一帯に聳える崖壁は崩落し、地盤は粉砕され、地表の砂岩が浮き上がる。
耳を聾する絶叫によって大地を一挙に炸裂させるその姿は、正しく地殻の顕現と呼ぶに相応しい。
両翼を頭上に掲げ、超巨大な球体状の超振動波を解き放つ規格外の大技は、
途轍もない衝撃波とともに地殻そのものを破壊し、周囲の全てを消し飛ばす壮絶な破壊力を誇る。
発見までの経緯とその顛末
大いなる存在」たる地啼龍アン・イシュワルダの存在の発覚は、
古代樹の森にて風漂竜レイギエナの大群が確認されたことに端を発する。
古代樹の森へ調査に赴いた新大陸古龍調査団が観測したのは、
どこからか鳴り響く「」のような奇妙な音、そして空を飛び交うレイギエナ冰龍イヴェルカーナの姿であった。
この一件以降、諸処で同じような「歌」を観測したという報告が挙がり始める。
同時に、新大陸各地にて今まで確認されなかった各種大型モンスター、未発見の亜種の出現報告が続発。
更にはイヴェルカーナの活発化により新大陸において急速な寒冷化が進行し、
生態系に甚大な影響が発生する。
そんな中、かつて渡りの凍て地を訪れた冒険者が残した走り書きが発見されたが、
そこには""により生態系を滅ぼす「大いなる存在」についての考察が記されていた。
当初各地で轟く「歌」は冰龍イヴェルカーナによるものと推測されていたが、
しかし調査の結果、渡りの凍て地で頻繁に確認されていた歌と不自然な断層には、
冰龍イヴェルカーナとの関連性が一切見られなかった。
そして案の定、冰龍が退けられた後も「歌」および地殻変動は収束の気配を見せず、
そればかりか今度は各地の大型古龍が一挙に活性化し始める。
これをもって新大陸古龍調査団は、歌と地殻変動は関連しており、
レイギエナの行動やイヴェルカーナを始めとする古龍種の活性化の元凶であると断定。
更なる調査にてこれらの現象は地脈に沿って発生していたことが確認され、
新大陸および渡りの凍て地におけるモンスターの異常活性、生態系の激変は、
冰龍の影響のみならず地殻変動によって引き起こされたものであると結論付けられる。
そして調査団は"地脈が続く先に「大いなる存在」が現れる"という推測の下、
第五期団推薦組の精鋭たちを地脈の果てなる『淵源の孤島』へと送り出す。
『淵源の孤島』にて悉くを殲ぼすネルギガンテを退けた五期団推薦組は、
再び「歌」とともに巻き起こる大規模な地殻変動を目の当たりにする。
巨大な地割れにネルギガンテを呑み込みながら立ち現れたのは、
山のような巨体を持つ「大いなる存在」であった
推薦組ハンターと「大いなる存在」の死闘は熾烈を極め、
形態変容により奇怪な翼を生やした異形の巨大古龍としての正体が露わになるなど
想定外の事態に見舞われるも、ハンターは見事かの古龍の討伐に成功。
一度は討ち果たされながらもなお起き上がり、
推薦組の応援に駆け付けた調査団らに牙を剥かんとする巨大古龍だったが、
生存していた悉くを殲ぼすネルギガンテに引導を渡され、遂に沈黙する。
これをもって「大いなる存在」に関する一連の調査には終止符が打たれ、
報告を受けたハンターズギルドはかの古龍を完全新種と認定、
地啼龍 アン・イシュワルダ』と命名することを正式に決定した。

概要 Edit

  • MHW:I』にて登場した、「大いなる存在」と呼ばれる超大型古龍
    同作のラスボスであり、本種の討伐によって『アイスボーン』の物語は一区切りを迎える。
    • 別名は"地啼龍"。
      読み方を間違えやすいが、「ていりゅう」ではなく、「ていりゅう」である。
  • 前作ラスボスであるゼノ・ジーヴァと同様、マガラ型古龍種をベースとした骨格を持つ超大型古龍だが、
    新大陸で確認されたマガラ型古龍種では唯一、翼を武器(翼脚)として発達させている古龍である。
    しかしその翼は異形であり、翼膜などの"飛行を補助する構造"が一切見られず、
    5対の翼の骨組みが指のように可動する
    という、翼らしからぬ特徴を持つ。
    奇怪な見た目の通りこれを用いた飛行は一切行わず、むしろ地に突き立てるようにして様々な攻撃を繰り出す。
    骨組みの先端から振動波を発射して攻撃を行い、地面に突き刺して振動させることで周囲の地盤を崩すことも可能とする。
    • 翼を武器(翼脚)として使用するマガラ型古龍種は複数存在するが、
      飛行能力を捨て去り、翼を完全に武器化させているという点や、
      翼を大地に突き立て、岩盤を抉り取るように攻撃するという点などは、マガラ型古龍種の中でも異質である。
  • ストーリー上で対峙するクエストは、任務クエスト導きの歌』。
    エンディング後はフリークエスト『遥かなるローレライ』がランダムで出現するようになる。
    フリクエはゼノ・ジーヴァやゾラ・マグダラオスのそれと同様のシステムなので、詳しくはそちらを参照のこと。
    • フリークエスト名に冠された「ローレライ」とは、
      ドイツのライン川流域にある岩山、あるいはそこに住まうとされる精霊の伝承の事。
      流れの速さなどの理由でローレライの岩山付近で船の事故が多発したことから、
      「岩山にいる少女が歌声で船頭を魅了し、船は川の渦に引きずり込まれてしまう」という伝説が生まれた。
      歌によって他者を惑わすという両者の共通点から、クエスト名に冠されたと思われる。
      また、「ローレライ」という語自体は古ドイツ語の"luen"(見る/潜む)"ley"(岩)を由来としており、
      こちらをアン・イシュワルダの姿と重ねたダブルミーニングである可能性もある。
  • 開眼」が形態変化の一種として扱われている、他に類を見ないモンスター。
    眼を閉じている状態が第二形態、眼を見開いた状態が第三形態となっている。
    • その性質上、第二形態の間は常に閉眼状態で攻撃を繰り出してくる。
      部位破壊によって疵を付けられることで盲目となるモンスターには先例がいるが、
      特にそういった事情がないにも関わらず瞳を閉じたまま行動する様はかなり異様である。
      • ちなみに、眼を閉じている時でもハンターに対する狙いはかなり的確
        (ただし開眼状態と比較するとやや精度が落ちている模様)。
        聴覚や嗅覚など視覚以外の感覚を頼りに攻撃しているのだろうか。
        もしかすると振動波(音波)による反響定位(エコーロケーション)*1
        で周囲を探る事ができるのかもしれない。
    また開眼した後の「眼」自体もかなり奇妙かつ特殊な性質を持っており
    虹彩の模様が明らかに異様いつ如何なる時でも真紅の瞳孔が標的を追い続ける
    極め付けに瞬きを一切しないなど、ある意味旧作の魔物よりも不気味。
    クラッチクローでしがみついた時は勿論、ダウンして沈黙している最中も開きっぱなしである。
    慈眼と名はついているが、常にプレイヤーを睨みつける目からは慈悲のかけらも感じられない。
    • また、一見するとハンターを見つめているように見えるものの、
      よく見るとアン・イシュワルダが本当に見つめているのはプレイヤーカメラ
      すなわち主人公ハンターではなく、それを操る我々自身である事が分かる。
    • 赤い瞳孔やそれを囲む複雑な紋様を描く虹彩は、遠目から見た曼荼羅のように見えなくもない。

ストーリーにおける扱いと、クエスト『導きの歌』について Edit

  • 本種が登場するクエスト『導きの歌』は、イヴェルカーナの出現や生態系の激変、
    古龍種の活発化など、新大陸に起きていた諸々の現象を解明した後に出現する。
    端的に言えば、アン・イシュワルダこそが作中での生態系の異常や地殻変動を齎した「大いなる存在」の正体である。
  • 物語終盤、新大陸にて活動を活発化させていた古龍達の討伐を成し遂げると、
    各地で確認されていた「歌」と地殻変動の調査が完了。
    フィールドマスター竜人族のハンター、そして主人公受付嬢の調査結果をそれぞれ照らし合わせ、
    歌と地殻変動、生態系の異常は地脈に沿って発生しているという事実、
    そして地脈の続く先に未発見の陸地が存在するのではないかという推論が導き出される。
    ここで調査団リーダーより、クエスト『導きの歌』が調査任務を置き換える形で受付嬢に託され、
    主人公を含む、調査団リーダーに抜擢された一部の優秀なハンターと編纂者達が調査に赴くことになる。
    • 従来のラスボス戦と異なり、あくまで調査として未確認の孤島に向かうという形であるため、
      この時点ではアン・イシュワルダの名前はおろか、調査対象となるフィールド名すらも一切明かされない。
      が、前者に関しては救難信号の検索で名前を見ることができてしまう。
  • クエストを受注し「淵源の孤島」に到着すると、現れたのはネルギガンテ
    ……ではなく、なんと滅尽龍の特殊個体こと悉くを殲ぼすネルギガンテ
    そのまま討伐クエストが開始され、悉くを殲ぼすネルギガンテとの前哨戦に突入する。
    • メタな話をすると、ここでの悉くを殲ぼすネルギガンテはかなりステータスが抑えられており、
      本来用いるモーションの一部も使用しないため、気合を入れて挑むと肩透かし比較的あっさり討伐できる。
      その後に真打が控えているという事情もあるだろうが、
      後述する設定を踏まえると「真の狙いはハンターではなかったから」という可能性も高い。
      • 本来の強さでのネルギガンテではないからか、
        この悉くを殲ぼすネルギガンテからは大古龍骨や古龍の浄血といった、
        古龍種の汎用素材しか剥ぎ取ることができない。
        一応汎用素材ではあるが、レア素材である古龍の大宝玉は剥ぎ取れない
  • 悉くを殲ぼすネルギガンテを討伐すると、メインターゲット達成のアナウンスと特殊BGMを経た後ムービーが挿入。
    なんとかネルギガンテを下したハンターのもとにフィールドマスターと受付嬢が駆け寄ってくるが、
    ここで再び「歌」が発生し、間髪入れず二本の大腕のような器官を持つ巨大生物が出現
    あろうことか悉くを殲ぼすネルギガンテを地の底へ引きずり込んでしまう
    尚も大地を削り取る巨大生物を前に、これ以上巻き込めないと撤退を主張するフィールドマスターだが、
    主人公はそれを遮るようにフィールドマスターの肩に手を置く。
    受付嬢の説得もあり、「大いなる存在」の狩猟を託すことを決意したフィールドマスターの激励を背に、
    主人公は地殻変動で崩落するフィールドの底へと飛び降りていく。
    そして遂に相見えた巨大生物の正体は、全身を岩で覆った超大型モンスターであった。
    ……そう。このモンスターこそが、後に「アン・イシュワルダ」と名付けられる古龍である
    そのまま最終クエストが開始され、大いなる存在の討伐に挑むことになる。
    戦闘の概要は後述の項目を参照のこと。
    • ゼノ・ジーヴァ同様名前表記は???になっている
      画面右に表示される達成状況についても「???を討伐する」と表示されており、
      激戦を超えて討伐し、いざ素材を剥ぎ取っても「???の○○」としか表示されない。
      説明文も全種共通で「未知のモンスターの素材。ただならぬ力を感じる。(原文ママ)」となっており、
      最後まで本種の名前は別名込で表示されない。
  • アン・イシュワルダの討伐に成功すると、クエスト終了後に再びムービーが挿入。
    アステラに残っていたはずの1期団たちと調査団リーダー、
    そして待機していた陽気な推薦組ら筆頭組のメンバーが駆け付ける。
    ある者は主人公を讃え、ある者は「大いなる存在」の正体に感嘆する調査団たちだったが、
    しかしアン・イシュワルダは息絶えてはいなかった
    巨大な慈眼をひん剥くと共に再び覚醒、満身創痍の状態ながらゆっくりと上体を起こし、
    主人公を含めた調査団メンバーたちを睨み付ける。
    大団長の「来い!大自然!」という啖呵と共にいざ狩猟再開か…と思われた矢先、
    なんと既に討伐されたと思われた悉くを殲ぼすネルギガンテが地面を突き破って姿を現す
    総員が驚愕の表情で見守る中、悉くを殲ぼすネルギガンテは遥か上空から地上目掛けて突進、
    その勢いのままアン・イシュワルダに激突して押し倒し、猛然と喰らい付く
    激しく抵抗するアン・イシュワルダだったが、直前の死闘での消耗が祟ったか
    襲撃者を押し退けること敵わず、悉くを殲ぼすネルギガンテの滅尽掌でトドメを刺され沈黙
    ネルギガンテは勝ち誇ったように雄叫びを上げると調査団を一瞥し、
    だが彼らに襲い掛かることなく悠然と飛び去っていった。
  • ムービーの後はエンディングとなり、アイスボーンの物語が一つの終わりを迎えたことが示される。
    このエンディングでは、ネルギガンテは生態系を崩壊させるような恐ろしいモンスターが現れても、
    それを修復できる自然の「自浄作用」を象徴する存在なのかもしれない、という考察が聞ける。
  • 同時に冗談めかした言い回しではあったが、大団長から
    「調査団の活動自体も、一種の自浄作用だったのかもしれない」という発言も聞ける。
    実際、調査団の総力を挙げた地脈回廊における誘導作戦は、
    ゾラ・マグダラオスが力尽きることで発生し得た新大陸全土の滅亡の回避に繋がった。
    また結果としてだが、調査団による調査は古龍達の異常活発化の鎮静にも寄与しており、
    更には地脈の奥深くで眠っていた生態系の脅威の抑制を成し遂げている。
    こういった活動まで含めて「自然の自浄作用」に例えたであろうこの発言は、
    「生態系の一部となる」という本作のテーマを想起させる。
  • 悉くを殲ぼすネルギガンテがアン・イシュワルダにトドメを刺すシーンでは、
    歴戦王ネルギガンテの戦闘BGMである「THE END OF THE WORLD」が流れる。
    悉くを殲ぼすネルギガンテの戦闘曲は通常個体と同様に「古龍を脅かす獣牙」なのだが、
    MHW:Iのラスボスを屠るという大きな見せ場を彩るBGMとして
    MHWの最後を飾った「THE END OF THE WORLD」を抜擢するとは、なんとも心憎い演出である。
  • エンディング後はメッセージが挿入され、
    ハンターズギルドによってこの古龍が完全新種として認定された事、
    そして『地啼龍アン・イシュワルダ』と命名された旨が伝えられる。
    同時に素材名及び説明文が変化し、「地啼龍の〇〇」という表記となる。
    前作と異なり、
    総司令が大々的に新種として認定された事を皆に伝えるようなシーンがないのは少し残念。

戦闘概要 Edit

  • アン・イシュワルダとの戦闘は、専用フィールドである「淵源の孤島」にて行う。
  • 遭遇時点では四脚歩行する巨大な岩塊といった姿で、胴と頭に攻撃を加えると岩が崩れていく。
    四つ足で背中に一対の翼がある典型的な古龍の体型ではあるが、
    その翼まで巨岩で覆われ、大きな頭部と上下に分厚い体格で、石造りのスフィンクスかマンティコアといった外見。
    見た目の通り一撃は非常に重いが、その分動きは鈍重なので、
    隙の大きさを把握し的確に反撃できるようになれば、この形態とは比較的楽に戦えるだろう。
    • ただし振動を伴う攻撃が非常に多いため、対策スキルを発動していない状態で
      不用意に接近すると攻撃チャンスを逃しがち。
      特に剣士は、回避に徹すべきタイミングと攻撃を仕掛けるべきタイミングを見極める必要がある。
  • この形態で厄介なのが、地面に潜って翼を振動させる行動。
    この行動を行うと翼の周囲の地面が砂地になり水場のように足取りが重くなる。
    特に強化後は翼を振り回しながら振動を起こすようになるので自分の回りの地面全てが不安定になっていることもざら。
    さらに、砂地になった地面からはアン・イシュワルダの行動に合わせて沸き立ち、噴出するようになる。
    威力もかなりのものなので極めて危険。
    何とか安全地帯を見付けながら動きたいが、難しいなら水場・深雪適応スキルを付けるのも手。
    また、沸き立つ砂地部分には振動【小】が発生しており、これに足を取られると噴出を回避できなくなってしまう。
    耐震Lv1で無効化できるため、こちらも是非付けておきたい。
    また、地面から出てくる際には本体の周囲に風圧【大】も発生する。
    これだけの為に積むにはやや重いスキルなので、攻撃に注意して立ち回りたい。
  • この段階の戦闘エリアの地図には罠マークがあり、
    マークのついた壁にクラッチ攻撃でアン・イシュワルダを吹っ飛ばすと、
    壁が崩れて大ダメージを与えながらダウンをとれる。
    壁の崩落は2回まで使用可能なので、ダメージとラッシュで攻略タイムを大幅に縮められるだろう。
    戦闘開始時のフィールド内にはスリンガーの弾となる物が見当たらないが、
    アン・イシュワルダの攻撃を誘導し、ステージ端の高台を崩させることで、
    崩れた所に石ころが出現する。クラッチクローによる弾の供給をしづらい武器種で挑む際はここを利用しよう。
    また、ベースキャンプにもスリンガー弾の素材があるため、モドリ玉を持ち込んで序盤から畳みかけるのもよい。
    • 崩落地点以外の壁にぶつけた場合、それなりのダメージと怯みは発生するが、ダウンが取れない。
      弾の補給ができない武器種ではチャンスが限られるので、ぶっ飛ばしを仕掛ける位置には気を付けたい。
  • ある程度部位破壊が進むと、翼叩きつけによってフィールドを取り巻く岩壁を盛大に隆起させ
    続いてクエスト開始時と同様の咆哮を放つ特殊演出が入る。
    この後は攻撃が激化し、上述した地中潜りからの翼振り回し振動波のほか、
    反時計回りに旋回しながら何度も岩翼を叩きつける連続攻撃や、
    左右の岩翼を1回ずつ叩きつけてから〆に頭突きを放つコンボ攻撃などが解禁される。
    いずれもかなりの広範囲攻撃となっており、砂地を爆裂させる範囲も相応に広いため、
    本体だけでなく周囲の状況にも一層気を配る必要が出てくる。
  • 岩を纏った状態の部位破壊は両前脚(2段階。各段階で報酬が出る)、両翼の4箇所。
    MHWに登場するモンスターでは珍しく、前脚・翼共に左右それぞれで報酬が出る。
    また、頭部や胴にダメージを与えていくと、報酬の出ない部位破壊が複数回起こる(調査ポイントは得られる)。
    • 前脚にしろ翼にしろ肉質は固いため、積極的にクラッチクローで肉質を柔らかくするなど、
      討伐時間を犠牲に丁寧に部位破壊を狙うのでもなければ破壊することは非常に困難。
      前述の落石ギミックで翼に大きくダメージを与えられるので、確実に当てるようにしたい。
      前脚破壊時はダウンが発生する。1段階目までなら手間に見合うリターンもあるだろう。
    • なお、どの部位も破壊後はさらに硬化する。前脚は1段階破壊の時点で硬化してしまうため、2段階破壊はかなり大変。
    • 破壊報酬は散華石や慈爪といった、落し物でもポロポロ出るようなもの。
      手間を考えるとあまり見合っているとは言えない。

形態変化 Edit

  • 頭部・胸部を一定回数部位破壊すると、纏っていた岩が崩壊。
    宇宙生物のような不気味な形状の本体が姿を現す。
    形態変化に伴って繰り出す咆哮により周囲の岩壁が吹き飛び、フィールドが一気に広くなる。
    この時に壁の側に居るとダメージの無い吹っ飛ばし(大)が起こる。
    同時にぶつけると崩落する壁も新たに3つ出てくるが、この壁は最初のものとは異なり後述の振動波により壊れてしまう。
    しかも、振動波で壊れた際にはどんなにアン・イシュワルダが壁の近くにいようともダメージは入らない。
  • この形態でのメイン行動は翼で自分の胴体下を引っ掻く攻撃と、翼の先端から発生する振動波による攻撃で、
    後者は範囲攻撃やピンポイント攻撃など、かなりのバリエーションがある。
    前脚を叩き付け、回避したハンターを狙うように振動波を放ついやらしい攻撃も。
    • 単発で振動波を放つ際は、射出する骨格以外は丸めており、
      あたかも標的を指差しするような動作となっている。
  • 特に強力なのが、翼を正面に構えて極太の振動波をソニックブラストのように放つ攻撃。
    ビジュアル的には覇竜にとってのソニックブラストのような切り札級の大技に見えるが、
    どっこい単なる通常技の一つであるらしく、アン・イシュワルダはこの大技をほぼブレス感覚で繰り出してくる
    • 威力もさることながら多段ヒットなため、ガードをすると一気に削られてしまう。
      正面からガードすると削りダメージ+直撃でほぼ確実に乙る*2ため、
      やむを得ずガードする場合は振動波に対して横向きにガードしよう。
      そうすれば体力次第だがノックバックにより乙る前に攻撃範囲から逃れられる可能性がある。
      • 無論不動の装衣など着ていたら多段ヒットであっという間に1乙するため、
        不動の装衣を着る際には位置に注意しよう。
        大ダメージは受けるが、単発防御力や体力が十分にあればガンナーでも即死は無い。
        隙は大きいため、慣れれば攻撃のチャンスとなるだろう。
  • 超振動砲は大きな反動が生じるらしく、発射中はアン・イシュワルダ自身がジリジリと後退する。
    このため、側面から不用意に頭部や前脚を狙いに行くと本体と一緒に後退してきた振動ビームに巻き込まれる
    余程位置取りに自信があれば別だが、基本的には後退を見越した位置で前脚を攻撃するのが安全。
  • なお、正面に向けてビームのごとく発射された振動波は、フィールドの外壁に用意された落石ギミックをも破壊してしまう。
    アン・イシュワルダを壁にぶっ飛ばして発動できる落石ギミックは形態変化前と同様に貴重なダメージソースとなるのだが、
    ハンターを狙った振動波によって落石を未然に排除されては台無しである。
    余裕があれば、落石ギミック発生箇所とアン・イシュワルダを結ぶ直線上に立つのはなるべく避けたいところ。
    喪失が懸念される以上極力早急に消費してしまいたいギミックではあるが、
    厄介な事にアン・イシュワルダは距離を取っても追ってくる事は殆どなく、
    延々遠距離攻撃を行う砲台のようなモンスターの為、利用するにはかなり運が絡む。
    幸いにも第一形態ほどの高ダメージではないため最初からなかったものとして割り切るのも手、
    もし落石ギミックへ誘導したいならアン・イシュワルダが落石箇所へ背を向けるように立ち回り、
    前述の直線振動波の後退を上手く活用したい。
  • そしてさらに形態変化があり、一定以上攻撃すると翼で地面を崩した後にダメージを与える咆哮をし、目を見開くようになる。
    この状態になると翼を地面に突き刺して地面を崩すようになる他、後述の必殺技が解禁される。
    砂地の噴出も数が大きく増えるため、攻撃の際はなるべく沈んだ地面には近寄らないようにしておきたい。
  • 第三形態では最大最強の大技が解禁。
    高速で地面に沈み込んだのち、ハンターから距離を離したフィールド端に出現、
    腕のような両翼を掲げて超巨大な球状の振動波を形成し、そのままフィールド中央に解き放つ。
    着弾した超振動球は大気を歪ませるほどの衝撃波と共に地殻を粉砕し、超弩級の大爆発を巻き起こす
    その凄まじいビジュアルから察せられる通り威力も強烈というほかなく、
    体力増強スキルを発動させていない場合、防御力次第では体力MAXから即死しキャンプ直行となる
    なお、爆発によって砂と化していた地表は丸ごと吹き飛ぶため、大技の後は砂地がほぼ消滅する。
    • 安全地帯はアン・イシュワルダの懐。
      だが、この大技が放たれる時点で周囲が砂地だらけになってしまっていることは珍しくなく、
      更には超振動球が形成される過程で周囲の破壊された地盤が次々と炸裂するため、
      ハンターから離れた位置に陣取ることもあって容易には追い縋れないのも事実である。
      怒り状態の本体付近では振動球炸裂後に一瞬だけダメージを伴う咆哮を行うこともあり要注意。
      いっそのことモドリ玉でキャンプまで避難してしまうのも手か。
  • また、振動球が着弾するエリアの中心付近以外の地面が砂地にされていない場所も安置となる。
    アン・イシュワルダに近づくことができそうになければ、エリア端かつ砂地になっていない所を探そう。
    ただし振動球の範囲はかなり広く、範囲を甘く見積もると確実に巻き込まれるため、
    慣れないうちはとにかくアン・イシュワルダの真逆の位置に行くことを意識するとよい。
  • なお、超振動球が投擲された時点で、アン・イシュワルダは既に自由に動ける状態になっている。
    そのため、上記のようにアン・イシュワルダの真逆に行って爆風の範囲外に逃れたとしても全く安心はできない。
    視界をほぼ完全に奪われるほど凄絶な大爆発に紛れ、
    その影から間髪を入れず直線振動波ビームを放ってくる事が多いからである。
    爆風が収まる前に次の振動波が飛んでくるために完全な不意打ちのような感じになり、
    慣れないうちは何が起こったか把握する事も出来ず、乙る事もままある。
  • 本体側の部位破壊は頭と両前脚の3箇所。
    頭は2段階破壊で、完全に破壊しきると頭殻の一部がポロリと剥がれて落下する。
    頭殻からは2回剥ぎ取りが可能で、セミレア素材の「地啼龍の慈眼殻」か激レア素材の「地啼龍の顕玉」が剥ぎ取れる。
    • ただし頭を狙うということはすなわち前方一帯を攻撃範囲とする各種振動波、
      巨大な翼による攻撃を受けるリスクに身をさらすということであり、非常に危険。
      安定して攻撃を加えていくには、アン・イシュワルダのモーションを完全に把握する必要がある。
      また部位耐久値自体も極めて高く、徹底的に頭部を狙いに行かなければ
      破壊前に討伐となってしまうことも往往にしてある。
      防具や武器で複数個要求されるので、今日もプレイヤーは頭を破壊しようとして
      うっかり討伐したり、振動波ビームで返り討ちに遭ったりして悲鳴をあげている。
    • 上述の慈眼殻、セミレア枠であるが本体剥ぎ取りや基本報酬では獲得できない
      一応一段階破壊でも出る為回数をこなすのも手ではあるが、確率はかなり低い。
      対して剥離した頭殻からはかなりの高確率で入手できる上、上述の通り2回剥ぎ取り可能。
      武器には2個ずつ要求されるが、この場合はハズレとなる顕玉を引かない限りは1回で1武器分が揃う為、
      スタンや麻痺等の状態異常で頭に集中的に攻撃して、確実に2段階破壊が出来る手段を講じて挑んでいきたい。
      • 勘違いされがちだが、このモンスターの場合ぶっ飛ばしによるダメージは頭には入らないことが多い。
        そのため、頭破壊を狙う場合はぶっ飛ばしは控えた方が良い。*3
        翼に吸われる落石ダウンも1度ならともかく、複数回行うのは危険。
  • 両前脚はこの形態でも破壊するとダウンをとれるほか、
    攻撃できる位置の中では肉質も柔らかいため、優先して破壊していきたい。
    こちらも左右それぞれで個別に報酬が得られる。
  • モンスターハンターシリーズでは珍しく、尻尾は切断はおろか破壊すらできない
    第一形態時点で受付嬢から「下半身に対する攻撃は効きづらい」という旨のアドバイスが聞けるのだが、
    初見で第二形態以降の尻尾切断を試みたハンターも多いのではないだろうか。
    • この関係で、ドラゴン型モンスターとしては実にMH3Gのグラン・ミラオス以来、
      ラスボスとしてはシリーズを通して3種目となる尻尾素材が存在しないモンスターとなった。
  • 第一形態、第二形態以降ともに乗り状態に対応しているが、
    その乗り攻防、特に第二形態以降はシリーズ屈指の難易度と言っても過言ではない。
    というのも、獣竜種の一部の振り落とし行動と同じく、
    行動のほとんど*4が全部位でスタミナ減少を発生させるようになっている。
    つまり、安全な別の部位に移動して移動分のスタミナ消費で済ませ、暴れモーションの隙にナイフで刺しまくるという
    大抵のモンスターで可能な戦法が不可能になっている。
    • また暴れ方も特殊。通常は乗り中のハンターを振り落とすためのモーションを行うのだが、
      アン・イシュワルダの場合、通常の攻撃行動を繰り出してくるため、
      周りのハンターが攻撃に巻き込まれやすく、油断して乗り中に叩きに行くと手痛い反撃を食らう。
      また、しがみつかなければならない時間も比較的長く、
      特に翼脚の振動を使った攻撃では一瞬判定が終わったと見せかけて再び判定が発生するなど、
      しっかりしがみつかないとスタミナを持っていかれやすい。
    • ナイフによる攻撃では成功までの時間、周りへの被害などが厳しく割に合わない。
      やるならモンスターの弾を拾っておき、頭部にぶつけて早々にひるみからのダウンを奪いたいところ。
      高いところにあってなかなか叩けず、二段階の破壊がある頭部にフィニッシュ技を叩きこむことができ、
      ダウンからのラッシュで更に頭が叩ける貴重なチャンスなのでなるべく失敗しないようにしたい。

武具 Edit

  • 武器は龍骨武器から派生し、仏教用語を用いて○○○○ー△△ーという形式の名前になる。
    トップクラスの高い攻撃力と会心率0%を持ち、覚醒で龍属性と龍封力【大】が出る。
    斬れ味は短い白にやや長い青と良いとは言えないが、匠を5までつければそこそこの紫が出現する。
  • 防具はアンガルダシリーズ。イシュワルダや武器の名前のイメージもあり、
    インドの神々か、豪華絢爛な仏像のような見た目をしている。
  • シリーズスキルの『大地縫纏』は、耳栓、耐震、怯み無効、風圧耐性を兼ね備えた代物。
    4部位を装備すると、装衣を着用時に耳栓レベル3、耐震レベル3(震動無効)、怯み無効、風圧耐性レベル3が発動する。
    5部位を装備すると、耳栓がレベル5に、風圧耐性が風圧完全無効になる。
  • オトモ武具はガルダネコシリーズで、こちらも仏像のような見た目になり、
    さらに蓮の花の上で坐禅を組んでいるような格好になる。
    かつてのマジンネコシリーズやゴアネコシリーズのように、空中に浮いているように見える装備である。
    加えて、頭と胴を揃えるとオトモが全身から神々しい謎の光を放つようになるギミックがある。
    また武器であるガルダネコ宝珠αも直接手で持っておらず、
    まるで念力で球体を振り回しているかのような見た目になる。

余談 Edit

  • 本種が操る能力である「振動」とは「揺れ動く事象」そのものを指す語で、
    その本質は「揺れという形に変換されたエネルギーそのもの」である。
    身近な例として、地震という天災も「地殻が振動する事によって生ずる」現象であり、
    弱い地震ならいざ知らず、高震度のエネルギーもとい振動になると、
    巨大なビルや山々さえも崩壊・崩落させるほどの被害を齎すことがままある。
    科学分野においても振動のエネルギーを物体の破壊に用いる例が存在しており、
    振動の力を一点に集めて物体を破砕する技術も確立している。*5
    具体的でない形故に実感しにくいが、本種が操る能力は破壊力・応用力共に極めて高いと言える。
    • ストーリーにも関わる「歌」の大元とも言える「音」という概念も、科学的に言えば振動の一種である。
      物体が何らかの手段で振動を起こし、それを何らかの媒体*6を介して、
      人間で言えば鼓膜にあたる器官で受け取った「振動」こそが「音」と呼ばれる代物なのだ。
    • また、音が生物に多大な影響を及ぼすことはよく知られた事実である。
      分かりやすい例では、突然発生した爆音に驚く、
      金属音など不快な音を聞いて気分が悪くなるといった反応が挙げられる
      (爆音については音爆弾や大銅鑼に怯むモンスターが好例)。
      ストーリーでは「地殻変動とによる生態系の乱れや古龍達の活発化」が生じていたが、
      歌を音ないし振動と捉えるならば、歌の影響でこうした現象が発生するのも頷けるだろう。
  • デザインには古代インド由来の宗教である仏教とヒンドゥー教の要素が色濃く見られ、
    特に仏教に習合されたヒンドゥー教における最高神、シヴァ神をモチーフとしていると思しい。
    • 仏教におけるシヴァ神は《大自在天》と呼ばれ、三目八臂(3つの目と8本の腕)の姿で表されるが、
      アン・イシュワルダの額に浮かび上がっている目の形をした模様、
      そして腕のようにも見える4対の翼脚は、それぞれ三目八臂を由来としているとみられる。
      また、シヴァ神の喉は創世の際に飲んだ猛毒により深い青に染まっているとされており、
      本種の顎下から腹部が真っ青に染まった特徴的な体色は、これを意識したものである可能性がある。
    • 淵源の孤島が持つ海に浮かぶ花弁のようなデザインから、
      ヒンドゥー教、仏教の両宗教において神聖、慈悲、極楽などを象徴する
      そしてその上に座す神仏も同様にモチーフの一つであると考えられる。
      「淵源の孤島(蓮)に棲む大いなる存在(神仏)」というコンセプトは正にこれを想起させるほか、
      第二形態の奇妙な色合いや背面部に連なる突起からは蓮らしき意匠が垣間見える。
      また、アン・イシュワルダをイメージしたギルドカードの背景画は
      無数の蓮が配された中央に地啼龍が描かれた曼荼羅図のようなデザインとなっている。
    • シヴァ神の名のルーツとなったサンスクリット語の「シヴァ」は「慈悲」の意味を持っており、
      恐らくアン・イシュワルダの素材名に登場する「慈」という語の元ネタである。
      神話におけるシヴァ神自身も、恐ろしいながらも慈悲深い性質を持つ神として描かれている。
    • 第一形態を攻略するにあたり「岩石部分を破壊して仏の姿をした中身を露わにする」という作業を行うが、
      これは岩石を掘削して仏像を彫る行為が元ネタではないか、という説がある。*7
    • やや飛躍した解釈とはなるが、アン・イシュワルダが作中で齎した影響、
      地殻変動による地陸や生態系の破壊、転じてそれにより調査団を導く役目を果たしたという事実は、
      どこかシヴァ神が司る「破壊と創造」という性質を思い起こさせる。
      シヴァ神が災厄と恩恵をもたらす二面的な存在であることは神話内でも強調されており、
      これを大自然の体現である本種の性質と重ね合わせたのかもしれない。
  • アン・イシュワルダという特徴的な名前の由来だが、
    「アン」はシュメールの言葉で《天》を意味し(ここでの「天」とは天空ではなく神仏を表す)、
    メソポタミア神話において世界の礎を築いた最高神の固有名でもある。
    イシュワルダは上述の通り、シヴァ神の仏教における名称《自在天(イーシュヴァラ)》が由来と思われ、
    これらを意訳すると《神なる自在(天)》という意味になる。
    • また、英名のShara Ishvaldaはサンスクリット語で《場》を指すSharaと、
      同じくイーシュヴァラ(īśvara)の捩りと思われる。
      装備のアンガルダについては女神イナンナの冥界下りの記述にある、
      シュメール語『アンガルタ・ギガルシェ(大きな天から大きな地へ)』の「アンガルタ(大きな天)」から由来し、
      ストーリー中の「大いなる存在(神なる存在)」とも合致する。
  • 別名にある「啼(テイ)」は「なく(啼く)」と訓読みする字で、
    鳴くと泣くの双方の意味を持つ漢字である(鳴くの用途で使われる方が多い)。
    アン・イシュワルダの場合、振動波による「歌」を
    「鳴き声とも泣き声ともいえる、摩訶不思議な大地からの声」に例えたのだろうか。
    仏教的にはこの「歌」は「お経」として解釈する事ができるかもしれない。
  • 額にある目のような模様だが、(虫の複眼などとは別に)3つ目の眼を持つ生物は実在する。
    一例としてムカシトカゲというトカゲは、視力こそ無いがある程度光を感じることができるとされる頭頂眼を持っている。
    ただし、外部から確認できるのは生後しばらくの間だけで、ある程度成長すると不透明な鱗に覆われてしまう。
    アン・イシュワルダの場合も、ひょっとすると額にあるのはただの模様ではなく、
    なんらかの感覚器官なのかもしれない。
    慈眼殻についても、剥がれた頭殻から得やすいことを考えると
    双眸ではなくこの模様(?)周辺の部位を指している可能性もある。
  • 上述の通り、本種は「討伐された」ことがムービー内で明確に描かれた初の超大型古龍種となった。
    今までのシリーズにおける超大型古龍種は、ゲーム上の演出としての討伐の描写こそあれど、
    世界観上における討伐の可否に関しては、全く語られない場合が殆どであった。
    一部のモンスターについては狩猟や討伐などに関する描写や設定が確認されているが、 など、いずれも世界観における超大型古龍種の討伐、特に絶命を肯定する内容ではない。
    前作では新たに三体の超大型古龍種*10が登場したが、
    極めて老齢の個体であったゾラ・マグダラオスは討伐されることなく安全な場所へ誘導され、
    天寿を全うした瞬間はムービーに写されなかった。
    ラスボスであるゼノ・ジーヴァも、ストーリー中に登場した個体は主人公に倒された後、
    そのまま地割れに巻き込まれて詳細不明…という描写であった。
    マム・タロトに至っては狩猟ではなく調査が目的であり、
    ストーリーの描写だけではなく、ゲーム内ですら絶対に討伐することができない。
    以上のように、世界観上における超大型古龍種の討伐や絶命に関しては例外なく描写がはぐらかされており
    主人公である5期団のハンターと悉くを殲ぼすネルギガンテの手によって、
    完全に打ち倒されたアン・イシュワルダは前例のない事例なのである。
    • 但し、討伐後のアン・イシュワルダの行方に関してははっきりと描写されていないため、
      MH4におけるゴア・マガラと同様に一時的に失神しているだけ、という可能性もないわけではない。
      アン・イシュワルダが本当に絶命したか否かは想像に任せる、と言ったところか。
  • 今作における本種の行動の目的および、活性化した理由は作中では全く語られず、未だ不明。
    古龍の活動や来襲の裏には、周期的な渡り食事鎧の交換避難繁殖仲間の遺骨を奪還する
    …といった、古龍側の何かと切実な事情が見え隠れしていたが、
    本種に関しても、裏設定の開示が待ち遠しい。
  • アン・イシュワルダの「歌」による地殻変動の影響は、特に渡りの凍て地最深部で顕れており、
    噴き出したマグマが急速に冷え固まって作られた、独特の物質に覆われている。
    また山頂部から見渡すと、巨大な地割れを確認でき、その生態系への影響力の大きさを感じられる。
    • 一方でセリエナ及び周辺の渡りの凍て地では、地殻変動の賜物らしい多くの温泉が見られる。
      まさに大自然のように、災厄と同時に我々に恩恵も与えていたのかもしれない。
  • 第一形態は上述の通りゴーレムのような格好で、
    顔(のように見える部分)もあり、そこには目や鼻、口と思しき部分も存在する。
    しかし第一形態の顔と、第二形態以降の本体の顔を比較してみると、
    パーツの位置や形状に若干の違いがみられることから、
    実際の顔に相応する場所に岩石を纏っているだけではなく、
    顔のように擬態している要素も兼ね備えているのではないか…と考えられる。
  • 第二形態以降の特徴的な行動パターンの一つとして、
    時折り頭部を小刻みに動かしながらハンターに迫ってくるというものがある。
    歩行する動き自体はマガラ骨格の汎用モーションなのだが、
    アン・イシュワルダの場合は頭部がプレイヤーの方向を向いた状態で忙しなく動く上、
    他種と違って常に口が半開きの状態のままという謎の独自仕様が備わっており、かなり不気味。
    第三形態ではこれに加えて気味の悪い瞳でプレイヤーカメラを常に見てくるため、恐ろしさが倍増する。
    • この行動の後は、大口を開けてハンターに噛み付く攻撃を繰り出してくる事が多い。
      アン・イシュワルダの攻撃の中で唯一頭部を用いる攻撃という事もあり、
      これはこれでインパクトのあるモーションである。
  • 第一形態時にクラッチクローを用いて傷を付けると、傷を付けた箇所がオレンジ色に染まる。
    他のモンスターでは傷を付けた場合は白色の傷として表現されるが、
    本種の場合はそれでは見え辛いと判断されたのだろうか。
    ちなみに、本作に登場するベリオロスや、
    続投組ではあるが傷付きグラフィックの無かったラドバルキンなども同様に橙色の傷が付く。
  • 森の古代竜人のセリフである、
    「いる。ずっと昔からいる。
    眠って、起きるでしょ。
    それが長かったり、短かったり。
    あっちは眠って、こっちは起きて。その繰り返し。
    時々、あっちも起きて、こっちも起きる。
    こっちもそっちも起きる。
    重なる。」
    ここで言及されている起きた片割れが、もしかしたら今回活動を始めた本種のことを指しているのかも知れない。
    • 古代竜人のセリフは毎度のことだがふわふわとし過ぎているため憶測の域を出ないが、
      もう一方はゼノ・ジーヴァを指している可能性もあるいは考えられるのではないだろうか。
      地脈の始点に繭を張って眠り、特定の周期で目覚めては古龍を呼び地脈を通じて力を蓄えたゼノ・ジーヴァと、
      地脈の終点に眠り、定期的に目覚めては地脈を泳ぎ歌を奏で地殻変動を起こしたアン・イシュワルダとで、
      こっちとあっちと呼んだのかも知れない。
      • ただし、このセリフについては違う解釈も存在する。このセリフが聞けるのは、主人公と受付嬢が
        古代樹の森の異変を調査しに行った際に、ナルガクルガの痕跡を見つけた時である。この時点では
        ナルガクルガは新大陸において未発見だったモンスターなわけだが、それまでの流れでこのセリフを
        聞くと「実はナルガクルガは昔から新大陸に存在していたが、こちらの活動時間とのズレから
        これまで発見されることがなかった」という解釈もできるのである。
  • 中国発の派生作品であるMHOには、本種と同様に骨組みだけの翼を持つ荒厄龍なる古龍種が登場していた。
    こちらは能力によって擬似的な皮膜を形成するほか、どういう理屈か皮膜のない翼で飛行を行う場合もある。

ストーリーに関する余談 Edit

  • 本作の締めを飾り、新大陸と生態系の双方に災禍を巻き起こしたアン・イシュワルダ。
    ストーリー内で描写されたものに限っても、
    • 冰龍イヴェルカーナの急速な活発化による、新大陸全土の異常な寒冷化前線拠点セリエナへの襲来
    • 上記寒冷化と地殻変動を発端とする生態系の激変、およびモンスターの生存競争の激化
    • 地殻変動により古龍調査団のメンバーが生命の危機に陥る
    • 死を纏うヴァルハザク溟龍ネロミェールを筆頭とする、
      各種大型古龍の急激な活性化による生態系の急変
    このように、凍て地を含む新大陸全土に及ぶ被害を実際に発生させている
    特にイヴェルカーナによる新大陸の寒冷化は天災級の異常事態をもたらし、
    一時は調査団の撤退まで危惧される騒動となった。
    • 尤も、古龍調査団が渡りの凍て地を発見し、イヴェルカーナの調査を大いに進展させ、
      未発見だった大型モンスターや亜種、特殊個体を各地で次々と発見することが出来たのは、
      全てこれらの現象の元凶となっていたアン・イシュワルダのお陰であるとも言い換えられる。
      実際、フリークエスト「遥かなるローレライ」の依頼文では
      フィールドマスターが「アン・イシュワルダはあたしたちを導いた特別な古龍」と語っており、
      古龍調査団はゾラ・マグダラオスゼノ・ジーヴァと同じく、
      アン・イシュワルダをとても思い入れのある特別な古龍と捉えていることが伺える。
  • 生態研究所の所長が言うように、人間もモンスターも、人知を超えた能力を持つ古龍でさえ
    「自然界に生き、次世代へ命を繋ぐ生命の一つ」である事に変わりない。
    彼らは日々を懸命に生き、餌や縄張りといった決して譲れない存在を賭けて他の生物と争っている。
    このように、自然界で生物同士が争う理由は最終的に「生存競争」という根源に行き着き、
    それを「善悪」といった人間の道徳で判断することはできない。
    例えアン・イシュワルダが起こした災厄に、どれほど重要な理由が存在したとしても、
    巻き込まれる古龍調査団やモンスターの側からしたらたまったものではない。
    それ故、「彼ら」はただ生きるため必死に足掻きぬき
    最終的に「大いなる存在」すら打ち倒し、自分達の明日を勝ち取った…ということである。
    この見解は、エンディングムービーにおける大団長の発言からも裏付けられる。
    • 尤も、自然界で生き残る為には、
      自らの本能や主張を抑えねばならない場面も存在するという点も重要だろう。
      生物にとって、そもそも戦わないで生存できることが一番合理的かつ望ましく、
      競争相手や外敵を最小限に抑えるため、他者との共存や妥協が求められることがある。
      ギルドと古龍調査団は、新大陸で育まれた大自然やモンスターを決して私物化しなかった。
      モンスター側も種類によるが、ハンターが視界に入った程度では、
      縄張りを侵す敵対者だと見做さない場合が多い。
      異なる種類の生物同士を比較するのは筋違いではあるが、
      ストーリー内でのアン・イシュワルダの活動は、
      新大陸に育まれる生物たちの視点で考えると明らかに「過剰」である。
      生存競争が対立する生物間で行われる以上、アン・イシュワルダの活動によって、
      新大陸全体の自然とモンスターが生存しようと異常現象=イシュワルダに対抗する構造となり、
      その因果が結果的に、主人公たち古龍調査団や悉くを殲ぼすネルギガンテの到来を招き、
      アン・イシュワルダ自身の首を絞める結末となった…とも受け止められる。
      いずれにせよ「生存方法」に正解はなく
      自身や周囲の条件に応じた多種多様な策が考えられるのである。

素材 Edit

  • 任務達成までは「???の○○」表記となっている。
    前作のラスボスとは異なり、素材説明は全て汎用文章である。
地啼龍の慈鱗
汎用性が高く、幅広い用途に使われている鱗。
地啼龍の厳岩殻
硬い材質で防具によく使われる殻。
  • アイコンの色は黄土色で、素材名も踏まえると第一形態時に纏っている岩石類を指していると思われる。
    下記の散華石との区別点は不明(売却価格は同一)だが、
    殻≒甲殻と呼称されている(アイコンも甲殻型である)点から考えると、
    岩石のみではなく本体側の組織もある程度含むような素材だろうか。
地啼龍の慈眼殻
武器素材としてよく使われる甲殻。頭部破壊で入手しやすい。
  • 部位破壊限定素材であるため、必要数に対して高い入手難度を誇る。
    他古龍で言えば角のようなポジションだが、頭殻剥離が達成できるか否かでその希少性は雲泥の差。
  • 眼の「殻」という珍しい素材であるが、欠け落ちた頭頂部の甲殻から剥ぎ取れること、
    頭を覆う甲殻はどこも同じような見た目である事から考えると、おそらく瞼の事ではないかと思われる。
    しかし、現実世界の爬虫類には眼球の表面も薄い鱗で覆われている生物が存在するため、
    ひょっとしたらあの特徴的な眼も実は透明な殻に覆われていて、それを素材として扱っているのかもしれない。
    あるいは上述の通り、額にある「第三の眼」らしき模様を指しているとも考えられる。
地啼龍の散華石
防具によく使われる石。岩纏い時の前脚破壊ほか、落し物として入手しやすい。
  • アイコンの色は黄土色で、素材名も踏まえると第一形態時に纏っている岩石類を指していると思われる。
    アイコンタイプは鉱石型のもの。
地啼龍の慈爪
武器素材としてよく使われる爪。翼腕および本体の前脚破壊で入手しやすい。
  • 対応箇所が複数ある部位破壊報酬に、
    剥ぎ取りやクエスト報酬、さらには落し物と、
    入手手段がいくつもありポロポロ出やすい割に売却額は慈眼殻と同一。
    こちらが高いのかあちらが安いのか…。
地啼龍の顕玉
武具に用いれば、地を統べ、天を掴むといわれる幻の希少品。
  • いつものコピペ文章ではあるが、
    本種の能力的に「地を統べる」というのはあながち間違いではないかもしれない。

関連項目 Edit

武器/イシュワルダ武器
防具/アンガルダシリーズ?
フィールド/淵源の孤島
シリーズ/モンスターハンターワールド:アイスボーン
ゲーム用語/ラスボス
モンスター/ダラ・アマデュラ - 本種と同じく地殻変動を起こす古龍。
ただしこちらは巨体によって物理的に地殻変動を起こすものであり、能力は大きく異なる。
モンスター/オストガロア - 本種と同じく周囲の物体を身に纏い、形態により大きく姿、戦法を切り替える古龍。
モンスター/タイクンザムザ - MHFに登場するオリジナルモンスター。本種と同じく岩の外殻を身に纏う生態を持つ。
モンスター/バルファルク - 本種と同じく可動域が広く、エネルギーの射出が可能な翼脚を持つ古龍。






*1 音の反射・反響を使って周囲の物体の位置を探る方法。コウモリやクジラが超音波で周囲を探るのがこの方法で、水中ソナーはこの原理を用いた音波のレーダーである。
*2 ガード性能Lv5+ガード強化のランスが体力200を確保していても正面からマトモに受ければ余裕で削り殺される。
*3 一般モンスターと違いダウンが取れる訳でもない
*4 噛みつき攻撃を除く
*5 具体的な例としては、超音波振動による歯石、尿路結石の粉砕医療が挙げられる。
*6 大体は空気であるが、液体や固体である場合もある。
*7 「仁王を彫る」という「木材に包み込まれた仁王をそのまま取り出すように掘り出す高度な技術」を賞賛する言葉であるが、その由来はまさしく「岩石に包み込まれた仏の姿をした古龍を掘り出す」ものと重なるところがある。
*8 ただし、ダレン・モーランに関しては討伐された例も有るが、こちらは色々と特殊な事情が絡んでいたため、ここでは考慮しない。
*9 グラン・ミラオスはストーリー設定と不死の心臓、ダラ・アマデュラは通常種と亜種の関係を語った裏設定より
*10 追加モンスターのベヒーモスに関しては無力化を行えた事がクリア後のセリフから伺えるが、コラボモンスターという特別な立ち位置のため除外する。