- 種族
- 古龍種(古龍目 地啼龍亜目 アン・イシュワルダ科)
- 別名
- 地啼龍(じていりゅう)
- 英語表記
- Shara Ishvalda
- 登場作品
- MHW:I
- 狩猟地
- 淵源の孤島
目次
生態・特徴
- 奏でる"歌"にて大地を砕き、山を崩し、古の龍さえ惑わせる「大いなる存在」。
現大陸においては調査記録はおろか目撃情報すらも皆無であり、
その存在を探り当てたのは、かつて未知なる大陸を目指して旅立ち、
長い旅の果てに新大陸へと辿り着いた一人の冒険者のみだった。
- 地脈を流れる膨大な生態エネルギーを糧とする超巨大古龍。
世界各地を巡る地脈の流れに沿って地中の遥か深部を回遊するように移動し、
大陸のみならず外海までもその版図とする。
その影響力によって生物を追いやり、生態系に多大な影響を与えるのは古龍の常だが、
生物が根付いた自然環境、すなわち地形そのものに不可逆かつ絶大な変化をもたらし、
大陸各地の大型古龍すらも活発化させる本種の影響力は一線を画し、
生態系を根源から崩壊させるほどの脅威として畏怖される。
- 大地から現れたその姿は、文字通り「生ける岩峰」が如し。
並みの生物を遥かに凌駕する巨躯、全身に巨岩を纏った異様な風体は、眼前に立った万人を圧倒する。
だがその岩山の具現のような姿形にも増して存在感を放つものは、背部より伸びた一対の翼らしき巨大器官である。
これもまた大規模な岩塊に覆われているが、他種の翼と決定的に異なる点として、飛膜が存在しない。
飛膜に相当する部分には自在に稼働する四指の如き複数の岩体が備わっており、
全体的には岩塊によって構成された巨大な掌のようにも見える。
- 規格外の規模の岩塊と砂を纏った巨体の動きは鈍重だが、
その超重質量によってあらゆる物体を容易に粉砕する脅威となる。
とりわけ翼は恐るべき武器で、振り下ろせば大地に激震を齎し、
時には周囲の地盤全体を盛大に沈下させて地形そのものを変えてしまう。
極太の指を思わせる岩塊を器用に用いた攻撃も繰り出し、
地盤を掴むように把えて破砕したり、地面に突き立てたまま猛進し、
進路に存在する全てを打ち崩してしまうこともある。
その巨躯から放たれる咆哮もまた強烈無比で、
覇竜のそれ同様、至近距離に存在する生物を猛烈な音圧で吹き飛ばす。
- そして最大の特徴が、翼の先端部から超振動波を発生させる異能である。
アン・イシュワルダが超振動波を発生させる際には奇妙な音が生じるが、
これこそ新大陸各地で観測され、調査団の間で「歌」と称されていた現象に他ならない。
その超振動は前述の通り地脈を通じて極大規模の地殻変動を頻発させるほどの影響力を持ち、
歌が観測された、即ち超振動波に襲われた地においては、
大地震、山々の崩壊、巨大なクレバスの発生など、尋常ならざる規模の地形変動が確認される。
また、響き渡る振動は他の生物の感覚器官にまでも甚大な影響をもたらす場合があり、
新大陸に棲息していた風漂竜レイギエナの個体群が特殊な周波数によって感覚器を狂わされ、
帰巣本能に異常を来したことで本来の生息地を離れての大移動を行った事例が確認されている。
この超振動波は外敵に対する直接的な攻撃手段として用いることも可能であり、
周囲の地盤を超振動によって破壊・液状化させて周囲の外敵を拘束し、
攻撃によって粒子化した地盤に衝撃を加えることで巨大な爆発を次々と引き起こす。
- 真体
- しかし、全身を岩に覆われた外観は仮初のものに過ぎない。
岩塊が多大なダメージを負うと、纏わり付いていた岩塊を自ら剥離。
"歌"を思わせる絶叫と共に岩壁を一掃する大爆発を巻き起こし、真なる姿を顕にする。
白色と褪せた黄金色を基調とし、一部に赤紫と蒼紫が刺した特異な体色、
他の物体に喩えようがないほど奇怪に捻じ曲がった形状の甲殻、
そして悪魔の腕を彷彿とさせる禍々しい形状に変じた巨大な翼脚など、
その異容は四肢持つ古龍の中でも群を抜いて不気味かつ不可思議である。
そして本種を殊更に異質たらしめる点として、真体を露わにした段階では常に閉眼している。
これは額に存在する《慈眼殻》と呼ばれる感覚器官が“第三の目”の如き役割を果たしているためで、
相対する者を脅威と認識しない限り、その双眸が開かれることはない。
- 真の姿となったアン・イシュワルダは自らの能力を完全に解放し、
翼脚先端部から放つ超振動波をより大規模かつ自在に操るようになる。
対象をピンポイントで狙い撃つ、障壁のような形で放出しながら周囲を薙ぎ払う、
各翼脚から一気に解き放ち前方一帯を一掃するなど、
その攻撃は形態変化以前とは比較にならないほどに多彩を極める。
放たれる超振動波の奔流はそれぞれが巨岩を瞬時に木っ端微塵にする破壊力を備えており、
人間の身の丈を遥かに超える岩壁であろうといとも容易く崩壊させてしまう。
全ての翼脚を眼前に集束させたのち極太の超振動の砲撃を放つ大技も見せるが、
これは巻き込んだ物体ごと地表を捲り上げるように引き剥がして吹き飛ばす恐るべき威力を持ち、
それに伴ってアン・イシュワルダ自身の巨体を若干後退させるほどの反動が発生する。
また、超振動波による攻撃の度に発生する振動は周囲の地盤にまで伝播するが、
その影響を直接受けた地盤の粒子は人間を軽く舞い上げる規模の爆発を起こす。
このため、真体となったアン・イシュワルダの周囲は
粒子化した地面が半ば自動的に爆発し続けるという恐るべき災禍に見舞われる。
- 異様な文様が刻まれた虹彩と真紅の瞳孔を備えた巨大な眼が開かれる時、
観測者は大いなる地殻変動の驚異を目の当たりにすることとなる。
一帯に聳える崖壁は崩落し、地盤は粉砕され、地表の砂岩が浮き上がる。
耳を聾する絶叫によって大地を一挙に炸裂させるその姿は、正しく地殻の顕現と呼ぶに相応しい。
全翼脚を頭上に掲げ、超巨大な球体状の超振動波を解き放つ規格外の大技は、
途轍もない衝撃波とともに地盤そのものを破壊し、周囲の全てを消し飛ばす壮絶な破壊力を誇る。
- 発見までの経緯とその顛末
- 「大いなる存在」たる地啼龍アン・イシュワルダの存在の発覚は、
古代樹の森にて風漂竜レイギエナの大群が確認されたことに端を発する。
古代樹の森へ調査に赴いた新大陸古龍調査団が観測したのは、
どこからか鳴り響く「歌」のような奇妙な音、そして空を飛び交うレイギエナと冰龍イヴェルカーナの姿であった。
この一件以降、諸処で同じような「歌」を観測したという報告が挙がり始める。
同時に、新大陸各地にて今まで確認されなかった各種大型モンスター、未発見の亜種の出現報告が続発。
更にはイヴェルカーナの活発化により新大陸において急速な寒冷化が進行し、
生態系に甚大な影響が発生する。
そんな中、かつて渡りの凍て地を訪れた冒険者が残した走り書きが発見されたが、
そこには"歌"により生態系を滅ぼす「大いなる存在」についての考察が記されていた。
- 当初各地で轟く「歌」は冰龍イヴェルカーナによるものと推測されていたが、
しかし調査の結果、渡りの凍て地で頻繁に確認されていた歌と不自然な断層には、
冰龍イヴェルカーナとの関連性が一切見られなかった。
そして案の定、冰龍が退けられた後も「歌」および地殻変動は収束の気配を見せず、
そればかりか今度は各地の大型古龍が一挙に活性化し始める。
これをもって新大陸古龍調査団は、歌と地殻変動は関連しており、
レイギエナの行動やイヴェルカーナを始めとする古龍種の活性化の元凶であると断定。
更なる調査にてこれらの現象は地脈に沿って発生していたことが確認され、
新大陸および渡りの凍て地におけるモンスターの異常活性、生態系の激変は、
冰龍の影響のみならず地殻変動によって引き起こされたものであると結論付けられる。
そして調査団は"地脈が続く先に「大いなる存在」が現れる"という推測の下、
第五期団推薦組の精鋭たちを地脈の果てなる『淵源の孤島』へと送り出す。
- 『淵源の孤島』にて悉くを殲ぼすネルギガンテを退けた五期団推薦組は、
再び「歌」とともに巻き起こる大規模な地殻変動を目の当たりにする。
巨大な地割れにネルギガンテを呑み込みながら立ち現れたのは、
山のような巨体を持つ「大いなる存在」であった。
- 推薦組ハンターと「大いなる存在」の死闘は熾烈を極め、
形態変容により奇怪な翼を生やした異形の巨大古龍としての正体が露わになるなど
想定外の事態に見舞われるも、ハンターは見事かの古龍の討伐に成功。
一度は討ち果たされ、甚大なダメージを負いながらもなお起き上がり、
推薦組の応援に駆け付けた調査団らに牙を剥かんとする巨大古龍だったが、
生存していた悉くを殲ぼすネルギガンテに引導を渡され、遂に沈黙する。
- これをもって「大いなる存在」に関する一連の調査には終止符が打たれ、
報告を受けたハンターズギルドはかの古龍を完全新種と認定、
『地啼龍 アン・イシュワルダ』と命名することを正式に決定した。
- 新大陸における影響について
- 調査の進展により、調査団から本種に纏わる複数の研究結果が提出されるに至った。
地啼龍は各地を巡る地脈の流れに沿って地中深部を移動し、地脈のエネルギーを吸収する生態を持つが、
地中深部の移動にあたっては超振動波によって硬い岩盤を粉砕・流動化させながら移動しており、
移動する際に纏わりついた物体が本体から分泌される体液によって付着・堆積を重ねることで
巨大な岩を纏った岩纏い形態へと変化していくものと考えられている。
目撃例が皆無であったのは常に人の手が及ばない地底を潜航しており、
かつ訪れた場所には巨大な地殻変動が引き起こされることに起因するものと思しい。
翼膜の退化、慈眼殻の発達は地中を潜航する生態が影響していると思われるが、
一方で眼球については退化ではなく進化の過程にあるとする説もあり、
目視以外の特異な感覚を得ている可能性も否定できないという。
- また、新大陸の再調査に伴って判明した驚くべき新事実により、
本種は新大陸の根幹に関わる存在の一つであるらしいことが明らかになった。
新大陸の生態系の中核を成す「瘴気の谷」と「陸珊瑚の台地」において、
遥か太古に本種が引き起こしたと見られる大規模な地殻変動の痕跡が確認されたのである。
即ち地上に現出した"海洋"と"深海"を思わせる陸珊瑚の大地と瘴気の谷の縦層構造は、
かつてこの地に巣食ったアン・イシュワルダによって形成されたものであり、
その基盤の上に現在の生態系が築かれたものと考えられる。
未だ仮説段階ではあるが、新大陸に渡った《蛇王龍》ダラ・アマデュラ古代種の死、
そして同地におけるアン・イシュワルダの誕生と地殻変動の発生を経て谷の原型が形成され、
古龍渡りの終着点、古龍の墓場とも言える地へと変貌したという新説への異議は少ない。
ゼノ・ジーヴァが引き起こした古龍渡り頻発化の遥か以前、
その下地を創り上げた元凶の一角こそ、「大いなる存在」だったというのである。
概要
- 『MHW:I』にて登場した、「大いなる存在」と呼ばれる超大型古龍。
同作のラスボスであり、本種の討伐によって『アイスボーン』の物語は一区切りを迎える。- 別名は"地啼龍"。
読み方を間違えやすいが、「ちていりゅう」ではなく、「じていりゅう」である。
- 別名は"地啼龍"。
- 前作ラスボスであるゼノ・ジーヴァと同様、マガラ型古龍種をベースとした骨格を持つ超大型古龍だが、
新大陸及びその周辺で確認された古龍種では唯一、翼を武器(翼脚)として発達させている古龍である。
しかしその翼は異形であり、翼膜などの"飛行を補助する構造"が一切見られず、
5対の翼の骨組みが指のように可動するという、翼らしからぬ特徴を持つ。
骨組みの構造は巨大な掌のようにも見えるため、
もはや翼と言うより第三、第四の腕と呼んだ方が正しいのではないか、とも思えてくる。
奇怪な見た目の通りこれを用いた飛行は一切行わず、むしろ地に突き立てるようにして様々な攻撃を繰り出す。- 翼を武器(翼脚)として使用するマガラ型骨格の古龍種は複数存在するが、
飛行能力を捨て去り、翼を完全に武器化させているという点や、
翼を大地に突き立て、岩盤を抉り取るように攻撃する点などは、マガラ型古龍種の中でも異質である。
- 翼を武器(翼脚)として使用するマガラ型骨格の古龍種は複数存在するが、
- アン・イシュワルダが司る能力と現象は『超振動』及び『地殻変動』である。
巨大な翼の先端から大気を歪ませ、地響きを生じさせるほどの超振動波を放ち、
地脈に干渉することで途轍もないスケールの地殻変動を引き起こす。
ハンターとの戦闘では超振動波によって外敵を直接吹き飛ばす攻撃を主とするが、
超振動を応用した『地啼爆破』と呼ばれる地殻変動系の技も用いてくるほか、
最大の大技として地殻そのものを物理的に粉砕する離れ業が存在する。- 本種が引き起こす地殻変動の規模はまさに天災と呼ぶに相応しく、
ストーリーでは渡りの凍て地を引き裂いて巨大なクレバスを発生させる描写や、
大地震と共に雪崩を引き起こし、氷河や山までもを崩落させる描写が見られる。
作中で調査団リーダーがアン・イシュワルダの力を説明するにあたって
「生態系を根源から崩壊させる」という類例のない表現が用いられていたことも、
本種が自然界にもたらす影響力がどれほどのものかを如実に表しているといえよう。
- 地殻変動を生じさせる能力は後述する専用フィールドでも遺憾無く発揮されており、
狩猟舞台となる第二階層そのものが本種の影響で新たに生じる階層である。
形態変化に際しては周囲の岩壁が吹き飛ぶようにして崩壊するほか、
以降は地啼龍の攻撃に伴って孤島周囲に屹立する山々が次々と海に沈んでいくという
戦闘には無関係ながらかなり手の込んだ大規模演出が存在している。
- 本種が引き起こす地殻変動の規模はまさに天災と呼ぶに相応しく、
- 狩猟は「淵源の孤島」と名付けられた絶海の孤島で行われる。
淵源の孤島は本種の到来によって凄まじい地殻変動に見舞われており、
島の中心が炸裂して花開き、周囲に島から剥離したらしい山々が屹立する奇怪な形状となっている。
詳細は専用記事を参照のこと。- このような環境となったのは地啼龍の影響とされているが、
それ以前の淵源の孤島がどのような環境だったのかは不明である。
ただ荒廃を極めた風景や異常すぎる形状の大地を見る限り、
かつて存在した(かもしれない)生態系は壊滅の憂き目にあったと見て間違いないだろう。
- このような環境となったのは地啼龍の影響とされているが、
- ストーリー上で対峙するクエストは、任務クエスト『導きの歌』。
エンディング後はフリークエスト『遥かなるローレライ』がランダムで出現するようになる。
フリクエはゼノ・ジーヴァやゾラ・マグダラオスのそれと同様のシステムなので、詳しくはそちらを参照のこと。- フリークエスト名に冠された「ローレライ」とは、
ドイツのライン川流域にある岩山、あるいはそこに住まうとされる精霊の伝承の事。
流れの速さなどの理由でローレライの岩山付近で船の事故が多発したことから、
「岩山にいる少女が歌声で船頭を魅了し、船は川の渦に引きずり込まれてしまう」という伝説が生まれた。
歌によって他者を惑わすという両者の共通点から、クエスト名に冠されたと思われる。
また、「ローレライ」という語自体は古ドイツ語の"luen"(見る/潜む)"ley"(岩)を由来としており、
こちらをアン・イシュワルダの姿と重ねたダブルミーニングである可能性もある。
- フリークエスト名に冠された「ローレライ」とは、
- 「開眼」が形態変化の一種として扱われている、他に類を見ないモンスター。
眼を閉じている状態が第二形態、眼を見開いた状態が第三形態となっている。- その性質上、第二形態の間は常に閉眼状態で攻撃を繰り出してくる。
部位破壊によって疵を付けられることで盲目となるモンスターには先例がいるが、
特にそういった事情がないにもかかわらず瞳を閉じたまま行動する様はかなり異様である。- ちなみに、眼を閉じている時でもハンターに対する狙いはかなり的確
(ただし開眼状態と比較するとやや精度が落ちている模様)。
聴覚や嗅覚など視覚以外の感覚を頼りに攻撃しているのだろうか。
もしかすると振動波(音波)による反響定位(エコーロケーション*1)
で周囲を探る事ができるのかもしれない。
- ちなみに、眼を閉じている時でもハンターに対する狙いはかなり的確
虹彩の模様が明らかに異様、いつ如何なる時でも真紅の瞳孔が標的を追い続ける、
極め付けに瞬きを一切しないなど、ある意味旧作の魔物よりも不気味。
クラッチクローでしがみついた時は勿論、ダウンして沈黙している最中も開きっぱなしである。
慈眼と名はついているが、常にハンターを睨みつける目からは慈悲のかけらも感じられない。- また、一見するとハンターを見つめているようで、
アン・イシュワルダの視線は常時プレイヤーカメラを追っているため、
画面の外まで睨みを効かせているメタフィクション的な演出ではないかと考えるプレイヤーも。 - 赤い瞳孔やそれを囲む複雑な紋様を描く虹彩は、遠目から見た曼荼羅のように見えなくもない。
- その性質上、第二形態の間は常に閉眼状態で攻撃を繰り出してくる。
ストーリーにおける扱いと、クエスト『導きの歌』について
- 本種が登場するクエスト『導きの歌』は、イヴェルカーナの出現や生態系の激変、
古龍種の活発化など、新大陸に起きていた諸々の現象を解明した後に出現する。
端的に言えば、アン・イシュワルダこそが作中での生態系の異常や地殻変動をもたらした「大いなる存在」の正体である。
- 物語終盤、新大陸にて活動を活発化させていた古龍達の討伐を成し遂げると、
各地で確認されていた「歌」と地殻変動の調査が完了。
フィールドマスターと竜人族のハンター、そして主人公と受付嬢の調査結果をそれぞれ照らし合わせ、
歌と地殻変動、生態系の異常は地脈に沿って発生しているという事実、
そして地脈の続く先に未発見の陸地が存在するのではないかという推論が導き出される。
ここで調査団リーダーより、クエスト『導きの歌』が調査任務を置き換える形で受付嬢に託され、
主人公を含む、調査団リーダーに抜擢された一部の優秀なハンターと編纂者達が調査に赴くことになる。- 従来のラスボス戦と異なり、あくまで調査として未確認の孤島に向かうという形であるため、
この時点ではアン・イシュワルダの名前はおろか、調査対象となるフィールド名すらも一切明かされない。
が、前者に関しては救難信号の検索で名前を見ることができてしまう。
- 従来のラスボス戦と異なり、あくまで調査として未確認の孤島に向かうという形であるため、
- クエストを受注し「淵源の孤島」に到着すると、現れたのはネルギガンテ
……ではなく、なんと滅尽龍の特殊個体こと悉くを殲ぼすネルギガンテ。
そのまま討伐クエストが開始され、悉くを殲ぼすネルギガンテとの前哨戦に突入する。- メタな話をすると、ここでの悉くを殲ぼすネルギガンテはかなりステータスが抑えられており、
本来用いるモーションの一部も使用しないため、気合を入れて挑むと肩透かし比較的あっさり討伐できる。
その後に真打が控えているという事情もあるだろうが、
後述する設定を踏まえると「真の狙いはハンターではなかったから」という可能性も高い。- 本来の強さでのネルギガンテではないからか、
この悉くを殲ぼすネルギガンテからはネルギガンテ素材及び古龍の大宝玉を剥ぎ取れなくなっている。
- 本来の強さでのネルギガンテではないからか、
- メタな話をすると、ここでの悉くを殲ぼすネルギガンテはかなりステータスが抑えられており、
- 悉くを殲ぼすネルギガンテを討伐すると、メインターゲット達成のアナウンスと特殊BGMを経た後ムービーが挿入。
なんとかネルギガンテを下したハンターのもとにフィールドマスターと受付嬢が駆け寄ってくるが、
ここで再び「歌」が発生し、間髪入れず二本の大腕のような器官を持つ巨大生物が出現。
あろうことか悉くを殲ぼすネルギガンテを地の底へ引きずり込んでしまう。
尚も大地を削り取る巨大生物を前に、これ以上巻き込めないと撤退を主張するフィールドマスターだが、
主人公はそれを遮るようにフィールドマスターの肩に手を置く。
受付嬢の説得もあり、「大いなる存在」の狩猟を託すことを決意したフィールドマスターの激励を背に、
主人公は地殻変動で崩落するフィールドの底へと飛び降りていく。
そして遂に相見えた巨大生物の正体は、全身を岩で覆った超大型モンスターであった。
……そう。このモンスターこそが、後に「アン・イシュワルダ」と名付けられる古龍である。
そのまま最終クエストが開始され、大いなる存在の討伐に挑むことになる。
戦闘の概要は後述の項目を参照のこと。- ゼノ・ジーヴァ同様名前表記は???になっている。
画面右に表示される達成状況についても「???を討伐する」と表示されており、
激戦を超えて討伐し、いざ素材を剥ぎ取っても「???の○○」としか表示されない。
説明文も全種共通で「未知のモンスターの素材。強大な力を感じる。(原文ママ)」となっており、
最後まで本種の名前は別名込で表示されない。
- ゼノ・ジーヴァ同様名前表記は???になっている。
- アン・イシュワルダの討伐に成功すると、クエスト終了後に再びムービーが挿入。
アステラに残っていたはずの1期団たちと調査団リーダー、
そして待機していた陽気な推薦組ら筆頭組のメンバーが駆け付ける。
ある者は主人公を讃え、ある者は「大いなる存在」の正体に感嘆する調査団たちだったが、
しかしアン・イシュワルダは息絶えてはいなかった。
巨大な慈眼をひん剥くと共に再び覚醒、満身創痍の状態ながらゆっくりと上体を起こし、
主人公を含めた調査団メンバーたちを睨み付ける。
大団長の「来い!大自然!」という啖呵と共にいざ狩猟再開か…と思われた矢先、
なんと既に討伐されたと思われた悉くを殲ぼすネルギガンテが地面を突き破って姿を現す。
総員が驚愕の表情で見守る中、悉くを殲ぼすネルギガンテは遥か上空から地上目掛けて突進、
その勢いのままアン・イシュワルダに激突して押し倒し、猛然と喰らい付く。
激しく抵抗するアン・イシュワルダだったが、直前の死闘での消耗が祟ったか
襲撃者を押し退けること敵わず、悉くを殲ぼすネルギガンテの滅尽掌でトドメを刺され沈黙。
ネルギガンテは勝ち誇ったように雄叫びを上げると調査団を一瞥。
だが彼らに襲い掛かることなく悠然と飛び去っていった。- ゲーム中で討伐されたアン・イシュワルダは眼を閉じて倒れ伏し、
このムービーでも覚醒前は眼を閉じて倒れていることが確認できるが、
ネルギガンテにトドメを刺された後は眼を見開いたまま沈黙する*2。
映像作品では壮絶な死に様の表現として「開眼状態での死」がしばしば用いられるが、
この演出もアン・イシュワルダが真に絶命したことを暗示しているのだろうか。
- ちなみに、ムービー中は戦闘時に部位破壊した部位がきちんとそのまま反映される。
当然ながらギャラリーにおいては部位破壊は反映されないため、
部位破壊状態のムービーは実質的にストーリーでしか拝めない大変貴重な映像である。
頭部の破壊が最も分かりやすいが、後述の通りストーリー時点での頭部破壊は非常に難易度が高い。
このエンディングでは、ネルギガンテは生態系を崩壊させるような恐ろしいモンスターが現れても、
それを修復できる自然の「自浄作用」を象徴する存在なのかもしれない、という考察が聞ける。- 同時に冗談めかした言い回しではあったが、大団長から
「調査団の活動自体も、一種の自浄作用だったのかもしれない」という発言も聞ける。
実際、調査団の総力を挙げた地脈回廊における誘導作戦は、
ゾラ・マグダラオスが力尽きることで発生し得た新大陸全土の滅亡の回避に繋がった。
また結果としてだが、調査団による調査は古龍達の異常活発化の鎮静にも寄与しており、
更には地脈の奥深くで眠っていた生態系の脅威の抑制を成し遂げている。
こういった活動まで含めて「自然の自浄作用」に喩えたであろうこの発言は、
「生態系の一部となる」という本作のテーマを想起させる。- ただし、古龍を含めた生態系の頂点に立つ存在とされる悉くを殲ぼすネルギガンテといえども、
その生態系を根源から破壊しうるとされ、事実大陸各地の大型古龍さえも惑わせ脅かした本種を
単独で討ち倒し、生態系の恒常性を維持し得たかは定かではない。
大団長の言は「悉くを殲ぼすネルギガンテと調査団が共同して自浄を成し遂げた」という意味合いとも解釈でき、
滅尽龍と新大陸古龍調査団の協同あってこそ、大いなる存在を打破できたのかもしれない。
- ただし、古龍を含めた生態系の頂点に立つ存在とされる悉くを殲ぼすネルギガンテといえども、
- 悉くを殲ぼすネルギガンテがアン・イシュワルダにトドメを刺すシーンでは、
歴戦王ネルギガンテの戦闘BGMである「THE END OF THE WORLD」が流れる。
悉くを殲ぼすネルギガンテの戦闘曲は通常個体と同様に「古龍を脅かす獣牙」なのだが、
MHW:Iのラスボスを屠るという大きな見せ場を彩るBGMとして
MHWの最後を飾った「THE END OF THE WORLD」を抜擢するとは、なんとも心憎い演出である。
- エンディング後はメッセージが挿入され、
ハンターズギルドによってこの古龍が完全新種として認定された事、
そして『地啼龍アン・イシュワルダ』と命名された旨が伝えられる。
同時に素材名及び説明文が変化し、「地啼龍の〇〇」という表記となる。
前作と異なり、総司令が大々的に新種として認定された事を皆に伝えるようなシーンはない。
- ゲーム中で討伐されたアン・イシュワルダは眼を閉じて倒れ伏し、
戦闘概要
- アン・イシュワルダとの戦闘は、専用フィールドである「淵源の孤島」にて行う。
- この段階の戦闘エリアには罠マークのついている壁があり、
そこへクラッチ攻撃でアン・イシュワルダを吹っ飛ばすと、
壁が崩れて大ダメージを与えながらダウンをとれる。
壁の崩落は2回まで使用可能なので、ダメージとラッシュで攻略タイムを大幅に縮められるだろう。
戦闘開始時のフィールド内にはスリンガーの弾となる物が見当たらないが、
アン・イシュワルダの攻撃を誘導し、ステージ端の高台を崩させることで、
崩れた所に石ころが出現する。クラッチクローによる弾の供給をしづらい武器種で挑む際はここを利用しよう。
また、ベースキャンプにもスリンガー弾の素材があるため、モドリ玉を持ち込んで序盤から畳みかけるのもよい。- 崩落地点以外の壁にぶつけた場合、それなりのダメージと怯みは発生するが、ダウンが取れない。
弾の補給ができない武器種ではチャンスが限られるので、ぶっ飛ばしを仕掛ける位置には気を付けたい。
- 崩落地点以外の壁にぶつけた場合、それなりのダメージと怯みは発生するが、ダウンが取れない。
- 各種ギミックで大ダメージとダウンを取れることを考慮してか、
アン・イシュワルダの体力値は驚愕の約37000*3。
討伐の際はチャンスを最大限生かし、強力な攻撃に根負けしないように気を付けよう。
- この段階の戦闘エリアには罠マークのついている壁があり、
- 遭遇時点の岩纏い状態では四脚歩行する巨大な岩塊といった姿で、胴と頭に攻撃を加えると岩が崩れていく。
四つ足で背中に一対の翼がある典型的な古龍の体型ではあるが、
その翼まで巨岩で覆われ、大きな頭部と上下に分厚い体格で、石造りのスフィンクスかマンティコアといった外見。
見た目の通り一撃は非常に重いが、その分動きは鈍重なので、
隙の大きさを把握し的確に反撃できるようになれば、この形態とは比較的楽に戦えるだろう。- ただし振動を伴う攻撃が非常に多いため、対策スキルを発動していない状態で
不用意に接近すると攻撃チャンスを逃しがち。
特に剣士は、回避に徹すべきタイミングと攻撃を仕掛けるべきタイミングを見極める必要がある。
- ただし振動を伴う攻撃が非常に多いため、対策スキルを発動していない状態で
- この形態で厄介なのが、地面に潜って地中を泳ぎ翼を振動させる大地の啼声と呼ばれる行動。
大地の啼声を行うと翼の周囲の地面が粒子化して砂地になり、水場のように足取りが重くなる。
特に強化後は翼を振り回しながら振動を起こすようになるので自分の回りの地面全てが粒子化していることもざら。
さらに、粒子化した地盤はアン・イシュワルダの行動に合わせて沸き立ち、爆発するようになる。
攻撃力も75と高めなので極めて危険。
何とか安全地帯を見付けながら動きたいが、難しいなら水場・深雪適応スキルを付けるのも手。
また、粒子化した地盤の爆発部分には振動【小】が発生しており、
これに足を取られると噴出を回避できなくなってしまう。
耐震Lv1で無効化できるため、こちらも是非付けておきたい。
また、地面から出てくる際には本体の周囲に風圧【大】も発生する。
これだけの為に積むにはやや重いスキルなので、攻撃に注意して立ち回りたい。
- ある程度部位破壊が進むと、翼叩きつけによってフィールドを取り巻く岩壁を盛大に隆起させ、
続いてクエスト開始時と同様の咆哮を放つ特殊演出が入る。
この後は攻撃が激化し、上述した大地の啼声の強化のほか、
反時計回りに旋回しながら何度も岩翼を叩きつける連続攻撃や、
左右の岩翼を1回ずつ叩きつけてから〆に頭突きを放つコンボ攻撃などが解禁される。
いずれもかなりの広範囲攻撃となっており、地盤を爆発させる範囲も相応に広いため、
本体だけでなく周囲の状況にも一層気を配る必要が出てくる。
- 岩纏い状態の部位破壊は両前脚(2段階、各段階で報酬が出る)、両翼の4箇所。
MHWに登場するモンスターでは珍しく、前脚・翼共に左右それぞれで報酬が出る。
また、頭部や胴にダメージを与えていくと報酬の出ない部位破壊が複数回起こる(調査ポイントは得られる)。- 前脚にしろ翼にしろ肉質は固いため、積極的にクラッチクローで肉質を柔らかくするなど、
討伐時間を犠牲に丁寧に部位破壊を狙うのでもなければ破壊することは非常に困難、
というか武器の攻撃のみで部位破壊を達成することはほぼ不可能。
前述の落石ギミックで翼に大きくダメージを与えられるので、確実に当てるようにしたい。
前脚破壊時はダウンが発生する。1段階目までなら手間に見合うリターンもあるだろう。 - なお、どの部位も破壊後はさらに硬化する。
前脚は1段階破壊の時点で硬化してしまうため、2段階破壊はかなり大変。
岩纏い形態後半から落とすようになるスリンガー爆発弾を利用するのも手。 - 破壊報酬は散華石や慈爪といった、落し物でもポロポロ出るようなもの。
手間を考えるとあまり見合っているとは言えない。 - 形態変化前限定だが、爆破属性のダメージが通常の倍である600になる。
そのため、心眼+爆破属性でゴリ押しで部位破壊を狙う選択も悪くない。
ただ形態変化後はほとんど弾かれとは無縁になるため、モドリ玉で戻って着替えたいところである。
- 前脚にしろ翼にしろ肉質は固いため、積極的にクラッチクローで肉質を柔らかくするなど、
- 地味な特徴として、隠れ身の装衣がどの形態であっても通用しない。
正確に言うと発見状態から隠れることができない。- 逆に言えば、未発見状態なら隠れることができる。
モドリ玉を使ったらミニマップが白枠になるまでキャンプを出入りしてみよう。
それから装衣を着てフィールドに突入すると、ちゃんと隠れられて見つからない。
豆知識と侮るなかれ、落石ギミックへ簡単に誘導できるのでソロでは十分実用的である*4。
- 逆に言えば、未発見状態なら隠れることができる。
形態変化
- 頭部・胸部を一定回数部位破壊すると、翼を震わせて自ら岩翼を粉砕。
続いて全身の岩を次々と剥離させ、周囲に猛烈な塵煙を巻き起こす。
そして濛々たる煙より第一形態とは似ても似つかぬ奇怪な姿の巨龍が立ち現れ、
凄まじい絶叫とともに舞い散る塵芥を一挙に霧散させて形態変化が完了する。- 骨格こそゼノ・ジーヴァと似ているが、ゴツゴツした第一形態とは正反対に
両掌や触手を思わせる形状の皮膜のない翼脚、不揃いにねじくれた形状の甲殻などを備えた有機的なもの。
白や橙色、紫色、藍色に、生々しい肉色の翼まで入り交じる体色と合わせて、
四脚二翼を有する古龍の中でも屈指と言えるほど複雑怪奇なデザインである。
生物的というよりは不気味さ、異質さを強く印象付けられる形状だが、
うねり流れるような甲殻には、彫り込まれた仏像のような意匠も見いだされていて、
後述のモチーフ論の根拠と看做されている。
- 骨格こそゼノ・ジーヴァと似ているが、ゴツゴツした第一形態とは正反対に
- 形態変化に伴って繰り出す咆哮により周囲の岩壁が吹き飛び、フィールドが一気に広くなる。
この時に壁の側に居るとダメージの無い吹っ飛ばし(大)が起こる。
同時に崩落する壁も新たに3つ出てくるが、この壁は最初のものとは異なり後述の超振動波により壊れてしまう。
しかも、超振動波で壊れた際にはどんなにアン・イシュワルダが壁の近くにいようともダメージは入らない。
- この形態でのメイン行動は翼で自分の胴体下を引っ掻く攻撃と、翼の先端から発生する超振動波による攻撃で、
後者は範囲攻撃やピンポイント攻撃など、かなりのバリエーションがある。
前脚を叩き付け、回避したハンターを狙うように超振動波を放ついやらしい攻撃も。- 単発で超振動波を放つ際は、射出する骨格以外は丸めており、
あたかも標的を指差しするような動作となっている。
- 単発で超振動波を放つ際は、射出する骨格以外は丸めており、
- 特に強力なのが、翼の先端を正面に収束させる構えから極太の超振動波をソニックブラストのように放つ攻撃。
ビジュアル的には覇竜にとってのソニックブラストのような切り札級の大技に見えるが、
どっこい単なる通常技の一つであるらしく、アン・イシュワルダはこの大技をほぼブレス感覚で繰り出してくる。- ガードをするにはガード強化が必要なうえ、威力もさることながら多段ヒットなため、
ガードをすると一気に削られてしまう。
正面からガードすると削りダメージ+直撃でほぼ確実に乙る*5ため、
やむを得ずガードする場合は振動波に対して横向きにガードしよう。
そうすれば(体力次第だが)ノックバックにより乙る前に攻撃範囲から逃れられる可能性がある。- 無論不動の装衣など着ていたら多段ヒットであっという間に1乙するため、
不動の装衣を着る際には位置に注意しよう。
着ないと言う選択肢もあるが、後述の頭部破壊にはかなり貢献するので、捨てるのは悩みどころ。
大ダメージは受けるが、単発であれば防御力や体力が十分にあればガンナーでも即死は無い。
隙は大きいため、慣れれば攻撃のチャンスとなるだろう。
- 無論不動の装衣など着ていたら多段ヒットであっという間に1乙するため、
- 超振動波は大きな反動が生じるらしく、発射中はアン・イシュワルダ自身がジリジリと後退するので、
側面から不用意に頭部や前脚を狙いに行くと本体と一緒に後退してきた超振動波に巻き込まれる。
余程位置取りに自信があれば別だが、基本的には後退を見越した位置で前脚を攻撃するのが安全。
- ガードをするにはガード強化が必要なうえ、威力もさることながら多段ヒットなため、
- なお、アン・イシュワルダの放つ超振動波はフィールド外壁の落石ギミックをも破壊してしまう。
アン・イシュワルダを壁にぶっ飛ばして発動、もしくはタル爆弾を用いて発動できる落石ギミックは
形態変化前と同様に貴重なダメージソースとなるのだが、
ハンターを狙った超振動波によって落石を未然に排除されては台無しである。
特に上述の極太超振動波はフィールドの端から端まで届いてしまうので、
余裕があれば、落石ギミック発生箇所とアン・イシュワルダを結ぶ直線上に立つのはなるべく避けたいところ。
喪失が懸念される以上極力早急に消費してしまいたいギミックではあるが、
厄介な事にアン・イシュワルダは距離を取っても追ってくる事は殆どなく、
延々遠距離攻撃を行う砲台のようなモンスターの為、利用するにはかなり運が絡む。
幸いにも第一形態ほどの高ダメージではないため最初からなかったものとして割り切るのも手。
もし落石ギミックへ誘導したいならアン・イシュワルダが落石箇所へ背を向けるように立ち回り、
前述の直線超振動波の後退を上手く活用したい。
ジリジリ後退させてる最中に猛然とこちらにダッシュしてきたり、壁際に追い詰めたと思ったら
広範囲超振動波がギミックに当たってそれまでの努力が水の泡と化したりと精神衛生上大変よろしくない
- 纏った岩を脱いだ状態のアン・イシュワルダに更にダメージを与えていくと、
翼で地面を崩した後にダメージを伴う咆哮をし、常時目を見開くようになる。
この状態になると翼を地面に突き刺して地面を崩す地啼爆破を行うようになる他、
大技である入滅蓮華劫珠砲(後述)を使用するようになる。
地盤の粒子化も頻度・数ともに大きく増えるため、攻撃の際はなるべく沈んだ地面には近寄らないようにしておきたい。
- 第三形態では最大最強の必殺技、入滅蓮華劫珠砲が解禁。
高速で地面に沈み込んだのち、ハンターから距離を離したフィールド端に出現、
腕のような両翼を掲げて超巨大な球状の超振動波を形成し、そのままフィールド中央に解き放つ。
着弾した入滅蓮華劫珠砲は大気を歪ませるほどの衝撃波と共に地殻を粉砕し、超弩級の大爆発を巻き起こす。
その凄まじいビジュアルから察せられる通り壮絶な破壊力を誇り、ガード強化込みでもガード不可、
防御力が低ければ体力増強+ネコ飯を発動させた体力MAX状態から即死しキャンプ直行となる。- それもその筈、入滅蓮華劫珠砲の攻撃力は驚愕の140。
これはあの超振動波の1.7倍強、ネロミェールの最大技である水蒸気大爆発の3倍以上という*6
常軌を逸した数値で、攻撃値が一新されたMHWorld系列におけるの攻撃の中では頭二つ近く抜けている。 - 超弩級という表現は誇張でもなんでもなく、その衝撃と大地震は隣接するベースキャンプにまで及ぶ。
タイミング次第ではBCエリア先端からエリア2で入滅蓮華劫珠砲が炸裂する瞬間を俯瞰できるが、
途轍もない衝撃波によってフィールド全体の地殻と粒子化した地盤が軒並み吹き飛び、
翼竜の止まり木が置かれた崖先を軽く超えるほどの高さまで吹き上げられる様は圧巻の一言。
- 安全地帯は円形のステージの端全体。この技を撃つと見たらすぐにどこでもいいので壁に寄ろう。
だが、予備動作に入った時点で周囲が砂地だらけになってしまっていることは珍しくなく、
更には入滅蓮華劫珠砲が形成される過程で周囲の粒子化した地盤が次々と炸裂するため、
ハンターから離れた位置に陣取ることもあって容易には追い縋れないのも事実である。
いっそのことモドリ玉でキャンプまで避難してしまうのも手か。
- その他、着弾するエリアの中心付近以外の地面が砂地にされていない場所も安地となる。
アン・イシュワルダに近づくことができそうになければ、エリア端かつ砂地になっていない所を探そう。
ただし入滅蓮華劫珠砲の範囲はかなり広く、範囲を甘く見積もると確実に巻き込まれるため、
慣れないうちはとにかくアン・イシュワルダの真逆の位置に行くことを意識するとよい。
また爆弾回避の応用的方法として、入滅蓮華劫珠砲の着弾地点に大タル爆弾を設置し、
そのまま爆発範囲内に居座ることで(砂地に設置するのは非推奨)直撃を回避することが可能。
ついでに翼に爆弾でダメージを与えられるので、一石二鳥と言えなくもない。
- イベントクエスト「神裸袢消」の個体が放つ『入滅蓮華劫珠砲』は若干仕様が変化しており、
なんとエリア中央ではなく、エリア内のハンターの方を向いて放つ。
今まで通りアン・イシュワルダの真逆の端の方は安地だが、アン・イシュワルダの真横部分には当たり判定があり
攻撃力も若干高めに設定されているため、安易に近づくと大変危険である。
また、ハンターの方を向くという性質から、投擲後の超震動波も少し早めに放たれる。
十分に離れていても油断しないようにしたい。
そのため、アン・イシュワルダの真逆に行って爆風の範囲外に逃れたとしても全く安心はできない。
視界をほぼ完全に奪われる大爆発と粉塵の嵐に紛れ、
その影から間髪を入れず極太の超振動波を放ってくることが多いためである。
爆風が収まる前に次の超振動波が飛んでくるために完全な不意打ちとなり、
慣れないうちは何が起こったか把握することすら出来ずに乙る事もままある。 - それもその筈、入滅蓮華劫珠砲の攻撃力は驚愕の140。
- 本体側の部位破壊は頭と両前脚の3箇所。
頭は2段階破壊で、完全に破壊しきると頭殻の一部がポロリと剥がれて落下する。
頭殻からは2回剥ぎ取りが可能で、セミレア素材の「地啼龍の慈眼殻」かレア素材の「地啼龍の顕玉」が剥ぎ取れる。- ただし頭を狙うということはすなわち前方一帯を攻撃範囲とする各種超振動波、
巨大な翼ひっかきによる攻撃を受けるリスクに身をさらすということであり、非常に危険。
安定して攻撃を加えていくには、アン・イシュワルダのモーションを完全に把握する必要がある。
部位耐久値自体も極めて高く、徹底的に頭部を狙いに行かなければ
破壊前に討伐となってしまうことも往往にしてある。
特にパーティープレイでは、複数人が意図して頭部を狙わないと
まず二段階に到達する前に本体の体力が尽きる。
防具や武器で複数個要求されるので、今日もプレイヤーは頭を破壊しようとして
うっかり討伐したり、超振動波で返り討ちに遭ったりして悲鳴をあげている。
安定して二段階破壊を行う為には、破壊王Lv3はほぼ必須と言ってもいい。 - 上述の慈眼殻、セミレア枠であるが本体剥ぎ取り、基本報酬、オトモによるぶんどりでは獲得できない。
一応一段階破壊でも出る為回数をこなすのも手ではあるが、確率は33%と低い。
対して剥離した頭殻からは95%とかなりの高確率で入手できるうえ、上述の通り2回剥ぎ取り可能。
武器には2個ずつ要求されるが、この場合はハズレとなる顕玉を5%で引かない限りは1回で1武器分が揃う為、
スタンや麻痺等の状態異常で頭に集中的に攻撃して、確実に2段階破壊が出来る手段を講じて挑んでいきたい。- 「スリンガー弾を落とさせやすい」タイプの武器種でクラッチクロー武器攻撃を当てると
粘着石、つまりスリンガー着撃弾を落とす。そのため切断武器でも簡単に複数回のスタンを狙うことができ、
頭部への攻撃チャンスを大幅に増やすことができる。
ただし弾を落とす回数は形態変化時にリセットされないようである。
形態変化前に前脚や翼などの軟化を狙った場合は、本命の後半戦に突入した時点で
弾を落とす回数が既に残り少なくなってしまっているのである。
形態変化前の前脚破壊には心眼+爆破や氷属性を用い、形態変化後の頭部破壊に
クラッチクローを集中させると多少破壊しやすくなるだろう。
それでも破壊前に倒してしまうことも多いのだが……。 - 勘違いされがちだが、このモンスターの場合ぶっ飛ばしによるダメージは頭には入らないことが多い。
そのため、頭破壊を狙う場合はぶっ飛ばしは控えた方が良い*7。
翼に吸われる落石ダウンも1度ならともかく、複数回行うのは危険。
仮に第一形態から計4回の落石を当てた場合、ダウン時にきっちり攻撃していればそれだけで瀕死となりうる。
つまり全員ガンナーで頭部だけ狙い撃ちしてるのでなければ、部位破壊より先に討伐してしまう。
逆に言えば、ソロガンナーなら落石をすべて使うことで頭部破壊と討伐をかなり楽に実現可能。
- 「スリンガー弾を落とさせやすい」タイプの武器種でクラッチクロー武器攻撃を当てると
- 両前脚はこの形態でも破壊するとダウンをとれるほか、
攻撃できる位置の中では肉質も柔らかいため、優先して破壊していきたい。
こちらも左右それぞれで個別に報酬が得られる。- 余談だが、このモンスターは形態を問わずダウン時に一切もがくようなそぶりを見せない。
…が、第3形態では倒れて微動だにしなくなるにもかかわらず
目線だけは常にこちらを追い続けてくるため、非常に不気味である。
- 余談だが、このモンスターは形態を問わずダウン時に一切もがくようなそぶりを見せない。
- ただし頭を狙うということはすなわち前方一帯を攻撃範囲とする各種超振動波、
- モンスターハンターシリーズでは珍しく、尻尾は切断はおろか破壊すらできない。
第一形態時点で受付嬢から「下半身に対する攻撃は効きづらい」という旨のアドバイスが聞けるのだが、
初見で第二形態以降の尻尾切断を試みたハンターも多いのではないだろうか。- この関係で、ドラゴン型モンスターとしては実にMH3Gのグラン・ミラオス以来、
ラスボスとしてはシリーズを通して3種目となる尻尾素材が存在しないモンスターとなった。
- この関係で、ドラゴン型モンスターとしては実にMH3Gのグラン・ミラオス以来、
- 第一形態、第二形態以降ともに乗り状態に対応している。
ゼノ・ジーヴァは乗りに対応しておらず、乗れるような段差もステージにないので意外に思ったハンターもいるだろう。
しかしその乗り攻防、特に第二形態以降はシリーズ屈指の難易度と言っても過言ではない。
というのも、獣竜種の一部の振り落とし行動と同じく、
行動のほとんど*8が全部位でスタミナ減少を発生させる。
つまり、安全な別の部位に移動して移動分のスタミナ消費で済ませ、暴れモーションの隙にナイフで刺しまくるという
大抵のモンスターで可能な戦法が不可能になっている。- また暴れ方も特殊。通常は乗り中のハンターを振り落とすためのモーションを行うのだが、
アン・イシュワルダは通常の攻撃行動を繰り出してくるため、
周りのハンターが攻撃に巻き込まれやすく、油断して乗り中に叩きに行くと手痛い反撃を食らう。
また、しがみつかなければならない時間も比較的長く、
特に翼脚の振動を使った攻撃では一瞬判定が終わったと見せかけて再び判定が発生するなど、
しっかりしがみつかないとスタミナを持っていかれやすい。 - ナイフによる攻撃では成功までの時間、周りへの被害などが厳しく割に合わない。
やるならモンスターの弾を拾っておき、頭部にぶつけて早々にひるみからのダウンを奪いたいところ。
高いところにあってなかなか叩けず、二段階の破壊がある頭部にフィニッシュ技を叩きこむことができ、
ダウンからのラッシュで更に頭が叩ける貴重なチャンスなのでなるべく失敗しないようにしたい。
- また暴れ方も特殊。通常は乗り中のハンターを振り落とすためのモーションを行うのだが、
- 形態変化の前後を問わず弱点は氷>水。特に氷属性は物理の弱点部位によく通る。
攻略時期的にも看板モンスターたるイヴェルカーナの武器が大活躍するだろう。
え?ブランかギエナでいいって?それは言っちゃいかん
武器に付いているLv4スロットも、保護スキルが山ほど欲しいイシュワルダの攻略にはありがたい要素である。
武具
- 武器は龍骨武器から派生し、仏教用語を用いて○○○○-△△-という形式の名前になる。
トップクラスの高い攻撃力と会心率0%を持ち、覚醒で龍属性と龍封力【大】が出る。
斬れ味は短い白にやや長い青と良いとは言えないが、匠を5までつければそこそこの紫が出現する。
- 防具はアンガルダシリーズ。イシュワルダや武器の名前のイメージもあり、
インドの神々か、豪華絢爛な仏像のような見た目をしている。
余談
- 設定資料集によると、初期案およびその時点の呼称は「アースドラゴン」で、
ハイスペックな表現ができるPS4にて
「(かねてより案があった)『MH』でのアースドラゴンを本気で表現する」
という思いから製作を始めたとされている。
そして岩を纏ったゴーレムのような案(ゲームでの初期形態)が浮上し、
そして「戦闘時にイベント的にも段階的な変化のある遊びを入れたい」
「ゴーレムから植物的なディティールを持つお釈迦さまみたいなのが出てきたら面白そうだ」
として決定稿が出来上がったそうだ。- なお、アースドラゴンの件だが、
モンハンシリーズ最初期における没モンスターである
ガイアドラゴンの一種として「アースドラゴン」が登場していた。
設定資料集には書かれていなかったが、このガイアドラゴン案を形を変えて出したものなのかもしれない。
- なお、アースドラゴンの件だが、
- 本種が操る能力である「振動」とは「揺れ動く事象」そのものを指す語で、
その本質は「揺れという形に変換されたエネルギーそのもの」である。
身近な例として、地震という天災も「地殻が振動する事によって生ずる」現象であり、
弱い地震ならいざ知らず、高震度のエネルギーもとい振動になると、
巨大なビルや山々さえも崩壊・崩落させるほどの被害を齎すことがままある。
科学分野においても振動のエネルギーを物体の破壊に用いる例が存在しており、
振動の力を一点に集めて物体を破砕する技術も確立している*9。
具体的でない形故に実感しにくいが、本種が操る能力は破壊力・応用力共に極めて高いと言える。- ストーリーにも関わる「歌」の大元とも言える「音」という概念も、科学的に言えば振動の一種である。
物体が何らかの手段で振動を起こし、それを何らかの媒体*10を介して、
人間で言えば鼓膜にあたる器官で受け取った「振動」こそが「音」と呼ばれる代物なのだ。
- また、音が生物に多大な影響を及ぼすことはよく知られた事実である。
分かりやすい例では、突然発生した爆音に驚く、
金属音など不快な音を聞いて気分が悪くなるといった反応が挙げられる。
爆音については音爆弾や大銅鑼に怯むモンスターが好例だろう。
狩猟笛の旋律による味方の活性化や響周波によるダメージもこれに相当する。
ストーリーでは「地殻変動と歌による生態系の乱れや古龍達の活発化」が生じていたが、
歌を音ないし振動と捉えるならば、歌の影響でこうした現象が発生するのも頷けるだろう。
- 設定資料集によると、このアン・イシュワルダの振動能力は
「地盤を粉砕・液状化させて地中を潜航するための能力」である事が明かされている。
ちなみに、この振動を使って地中を潜航する能力は
『ウルトラマン』シリーズの地底怪獣にしばしばみられる設定であり、
ゴモラの角やグドンの触腕などが振動発振を行って地盤を砕くものとされている。
- ストーリーにも関わる「歌」の大元とも言える「音」という概念も、科学的に言えば振動の一種である。
- アン・イシュワルダを象徴する自然現象は「振動」および「地殻変動」であるが、
設定資料集によると「アポカリプティックサウンド」も象徴に含まれているようだ。
厳密に言うと、物語の転換点に「歌のような現象を入れたい」と製作陣から提案があり、
単に歌声だとモンハンらしくないが、アポカリプティックサウンドのような形ならば
自然現象の一環として解釈できるのではないかとされ、
アン・イシュワルダも振動能力とも合致する形で
上手くストーリーとデザインが結びついたのだという。- 「アポカリプティックサウンド」とは、「終末音」とも和訳される怪音現象の事。
原因不明の大きな音が広範囲に渡って鳴り響く現象が紹介されることが多い。
名称は新約聖書の『ヨハネの黙示録(アポカリプス)』に書かれた終末を告げるラッパの音に由来し、
正体は不明ながらも、由来のように不吉の兆候とされることが多い。
- 「アポカリプティックサウンド」とは、「終末音」とも和訳される怪音現象の事。
- デザインには古代インド由来の宗教である仏教とヒンドゥー教の要素が色濃く見られ、
特に仏教に習合されたヒンドゥー教における最高神、シヴァ神の要素を盛り込んだらしき特徴が見られる。- 仏教におけるシヴァ神は《大自在天》と呼ばれ、三目八臂(3つの目と8本の腕)の姿で表される。
アン・イシュワルダの額に浮かび上がっている目の形をした模様、
そして腕のようにも見える4対の翼脚が、それぞれ三目八臂を由来としていると推測されている。
また、シヴァ神の喉は創世の際に飲んだ猛毒により深い青に染まっているとされており、
本種の顎下から腹部が真っ青に染まった特徴的な体色どの一致も指摘される。
- 淵源の孤島が持つ海に浮かぶ花弁のようなデザインから、
ヒンドゥー教、仏教の両宗教において神聖、慈悲、極楽などを象徴する蓮、
そしてその上に座す神仏も同様にモチーフの一つであると考えられている。
「淵源の孤島(蓮)に棲む大いなる存在(神仏)」というコンセプトは正にこれを想起させるほか、
第二形態の奇妙な色合いや背面部に連なる突起からは蓮らしき意匠が垣間見える。
腹部甲殻にみられる黒い穴のような構造や、地盤が粒子化したフィールドは蓮の花托がモチーフであろうか。
必殺技の入滅蓮華劫珠砲はロータス効果の撥水により美しい球状になった水滴を想起させる。
また、アン・イシュワルダをイメージしたギルドカードの背景画は
無数の蓮が配された中央に地啼龍が描かれた曼荼羅図のようなデザインとなっている。
- 尻尾は先端に行くに連れ分岐していく、幾重にも折り重なった指を思わせるデザインであり、かなり特徴的である。
インド原産の柑橘類「シトロン」の変種である「仏手柑(ブシュカン)」という植物の果実は
形状・色と共にこの尻尾によく似ており、モチーフの1つではないかと見られている。
仏手柑の名はその形状が「合掌する仏の手」に見立てられたことが由来であり、
原産がインドであること、縁起物として重用されることを含めて仏教との縁が深い植物でもある。
- シヴァ神の名のルーツとなったサンスクリット語の「シヴァ」は「慈悲」の意味を持っており、
恐らくアン・イシュワルダの素材名に登場する「慈」という語の元ネタである。
神話におけるシヴァ神自身も、恐ろしいながらも慈悲深い性質を持つ神として描かれている。
- 第一形態を攻略するにあたり「岩石部分を破壊して本体を露わにする」ことになるが、
これは「岩石を掘削して仏像を彫る」行為が元ネタではないかという説がある。
腕の良い仏師が仏像を彫る行為は、単に素材に彫刻するものではなく
「素材の中に座す仏の姿を表出させる」ものと表現されることがあり、
素材(岩石)を取り除き、内包されている神仏(本体)を現出させるイメージと重なる。
- アン・イシュワルダが作中で齎した影響、地殻変動による地陸や生態系の破壊、
転じてそれにより調査団を導く役目を果たしたという流れを、
シヴァ神が司る「破壊と創造」の二面性に結びつけるプレイヤーもいる。
シヴァ神が災厄と恩恵をもたらす存在であることは神話内でも強調されており、
これを大自然の体現である本種の性質と重ね合わせたのかもしれない。
- 仏教におけるシヴァ神は《大自在天》と呼ばれ、三目八臂(3つの目と8本の腕)の姿で表される。
- アン・イシュワルダという特徴的な名前についてだが、
前半部はシュメールの言葉で《天》*11を意味する「アン(An)」が由来だろう。
これはメソポタミア神話において世界の礎を築いた最高神の固有名でもある。
イシュワルダは上述の通り、シヴァ神の仏教における名称《自在天(イーシュヴァラ)》が由来と思われ、*12
これらを意訳すると《神(天)なる自在》、つまり上記の《(大)自在天》そのものとなる。
同じく異名の《大いなる存在》も恐らく大自在天からの引用であろう。- また、英名のShara Ishvaldaはシュメール神話に登場する戦争の神Sharaと、
同じくイーシュヴァラ(īśvara)の捩りと思われる。
- また、英名のShara Ishvaldaはシュメール神話に登場する戦争の神Sharaと、
- 別名にある「啼(テイ)」は「なく(啼く)」と訓読みする字で、
鳴くと泣くの双方、多くは鳴く方の意味で使われる。
アン・イシュワルダの場合、振動波による「歌」を
「鳴き声とも泣き声ともいえる、摩訶不思議な大地からの声」に喩えたのだろうか。
仏教的なイメージで「歌」を「お経の詠唱」と解釈する事もできるかもしれない。
- 額にある目のような模様(慈眼殻)だが、(虫の複眼などとは別に)3つ目の眼を持つ生物は実在する。
一例としてムカシトカゲというトカゲは、視力こそ無いがある程度光を感じることができるとされる頭頂眼を持っている。
ただし、外部から確認できるのは生後しばらくの間だけで、ある程度成長すると不透明な鱗に覆われてしまう。
設定資料集ではアン・イシュワルダの慈眼殻は感覚器官であることが明かされており、
地中においてはまさしく第三の目のような働きをするようだ。
- 上述の通り、本種は本家モンスターハンターシリーズにおいて「討伐された(絶命した)」ことが
ムービー内で明確に描かれた初の超大型古龍種となった。
今までのシリーズにおける超大型古龍種は、ゲーム上の演出としての討伐、討伐後の剥ぎ取り描写こそあれど、
各種ムービー*13において討伐が明確に描かれたことは一度もなかった*14。
- 本種の行動の目的および活性化した理由は、作中では全く語られなかった。
古龍の活動や来襲の裏には、周期的な回遊、食事、鎧の交換、避難、繁殖、仲間の遺骨を奪還する
といった行動理由が隠されており、本種に関しても裏設定の開示が待たれていた。- その後に発売された設定資料集では、アン・イシュワルダの生態と行動様式について
地中深くを周期的に回遊しながら地脈を巡るエネルギーを吸収するとの設定が公開された。
大陸各地で発生していた地殻変動は、アン・イシュワルダが地脈を巡ってその地を訪れた結果であり、
エネルギー吸収のため立ち寄った場所に、能力の余波で地殻変動が生じていたというのが真相らしい。
イヴェルカーナ討伐直後のムービー終盤では、突如発生した地殻変動とともに、
居合わせた全員が、赤い空に映る何者か巨大な影を目撃している。
同じラスボス枠では餌を求めて活発化したゴグマジオスやオストガロアに近い行動原理と言えるが、
その結果として各地の古龍さえも惑わし、大陸全土の生態系を激変させた本種の影響力には
目を見張るものがあると同時に、かつてないほど傍迷惑な古龍であったと言えよう。
- その後に発売された設定資料集では、アン・イシュワルダの生態と行動様式について
- 淵源の孤島での戦闘時に空を見上げると、赤色や緑色に染まった雲が流れている様子がうかがえる。
これは彩雲と呼ばれる自然現象であり、仏教では瑞相つまり良い出来事が起こる前触れとされ尊ばれている。
悉くを殲ぼすネルギガンテを倒した後のムービーで見られるものが分かりやすいが、
この時は空全体が暗いトーンをしているために由来とは逆に禍々しさを感ずるものとなっている。
彩雲は大地震が起こる前触れとして広まるデマの「地震雲」と勘違いされることも多く、
地殻変動を操るこの古龍に相応しい現象ととらえることもできる。- アン・イシュワルダ討伐時には空に光が差すため、美しい彩雲を観測することができる。
こちらもアン・イシュワルダ討伐後のムービーにて確認可能。
- アン・イシュワルダ討伐時には空に光が差すため、美しい彩雲を観測することができる。
- アン・イシュワルダの「歌」による地殻変動の影響は特に渡りの凍て地最深部で顕れており、
噴き出したマグマが急速に冷え固まって作られた、独特の物質に覆われている。
設定資料集によると、これは崩壊して休眠状態に陥った火山の跡であり、
それによってイヴェルカーナはマグマを凍結させてのガラス質鉱物の外殻形成や手入れができなくなり、
新たな住処を求めて新大陸への移動を余儀なくされたとされている。
また山頂部から見渡すと、巨大な地割れを確認でき、その生態系への影響力の大きさを感じられる。- 一方でセリエナ及び周辺の渡りの凍て地では、地殻変動の賜物らしい多くの温泉が見られる。
そして設定資料集では、瘴気の谷の大元となる深い谷を作ったのも
アン・イシュワルダによる地殻変動の可能性が示唆されており、
これが本当ならば現在の新大陸のエネルギー循環システムの基盤を生み出した存在の一つということになる。
まさに大自然のように、災厄と同時に我々に恩恵も与えていたのかもしれない。
- 一方でセリエナ及び周辺の渡りの凍て地では、地殻変動の賜物らしい多くの温泉が見られる。
- 第一形態は動く巨大な石像のようなビジュアルだが、
顔(のように見える部分)が存在し、そこには小さくうごめく目や鼻、口と思しき部分も見受けられる。
しかし第一形態の顔と、第二形態以降の本体の顔を比較してみると、
パーツの位置や形状に若干の違いが見られ、口に相当する岩も本体の顎の構造とは無関係な動きかたをしている。
実際の顔の延長として岩石を纏っている訳ではないようだ。
- 第二形態以降の特徴的な行動パターンの一つとして、
時折り頭部を小刻みに動かしながらハンターに接近してくるというものがある。
歩行する動き自体はマガラ骨格の汎用モーションなのだが、
アン・イシュワルダの場合は頭部がプレイヤーの方向を向いた状態で忙しなく動くので、かなり不気味。
第三形態ではこれに加えて口を大きく開いたまま迫ってくるという謎の独自仕様が追加され、
更には気味の悪い瞳がプレイヤーカメラを常に凝視し続けるため、恐ろしさが倍増する。- この行動の後は、大口を開けてハンターに噛み付く攻撃を繰り出してくる事が多い。
アン・イシュワルダの攻撃の中で唯一頭部を用いる攻撃であり、
紫色に染まった口内とあわせて、インパクトのあるモーションである。
- この行動の後は、大口を開けてハンターに噛み付く攻撃を繰り出してくる事が多い。
- アン・イシュワルダの歯は、数本の犬歯を除いたほぼ全てが先端が平たくなった細い臼歯である。
歯の形状は生き物の食生活を表す特徴のひとつであり、ここから食性を想像してみるのも面白いかもしれない
(古龍種の食性は外見的特徴からは想像も付かないことが多いが)*17。
ただ、睨み付けるような強面のモンスターに牙でなく臼歯がずらりと並ぶ様子は、
逆にアンバランスで不気味な印象を受けるプレイヤーもいるという。- アン・イシュワルダとその武器のモチーフとなった仏教には、
仏の外見的特徴の伝承として「三十二相」というものがある。
その中で、仏の歯は白く清潔な歯が四十本ある四十歯相(しじゅうしそう)、
硬く隙間なく、大きさが等しく、並びが美しい歯斉相(しさいそう・しせいそう)、
四十本に加えて四本の牙が鋭く頑丈な牙白相(げびゃくそう・げはくそう)を現すと言われている。
或いはアン・イシュワルダの歯のデザインも、これに倣っているのかもしれない。
- 設定資料集によると、アン・イシュワルダは
地中を潜航して地下深くの地脈から直接そのエネルギーを吸収して糧としている可能性が高いとされ、
これが正解ならば摂食に歯牙を用いていないという事となる。
となると臼歯の用途が気になるところだが、明かされる日は来るのだろうか。
- アン・イシュワルダとその武器のモチーフとなった仏教には、
- 第一形態時にクラッチクローを用いて傷を付けると、傷を付けた箇所がオレンジ色に染まる。
他のモンスターでは傷を付けた場合は白色の傷として表現されるが、
本種の場合はそれでは見え辛いと判断されたのだろうか。
ちなみに、本作に登場するベリオロスや凍て刺すレイギエナ、
続投組ではあるが傷付きグラフィックの無かったラドバルキンやキリンなども同様に橙色の傷が付く。
これらは全て白を基調とした体色を持っている(ないし一部部位に白と黒が混在する)という共通点がある。
- 2019年11月27日付、公式より
『セーブデータの一部がクリアされる不具合について』と題したバグの発表がされた。
詳細はリンクを参照されたいが、バグが起こる条件は
他人の貼ったストーリー最終盤クエスト「導かれた者の歌」の悉くを殲すネルギガンテ討伐後、
アン・イシュワルダを討伐せずに帰還、
その後再び他人の貼った任意のクエストを受注しキャンセルや出発を特定の順で繰り返すと
消費アイテム、所持金、調査ポイント等が消失するというもの。
12月5日配信のVer12.01にて修正された。
バグ自体はかなり深刻な内容なのだが、発生に至る手順が手順なだけに
ネットでは「誰がこんな儀式めいたことを…」「被害者はいるのか」など、
内容よりバグが発表された事の方に困惑する反応が多数起きている。
- 2020/1/19には、イージャンことラージャンのLINEスタンプが発売されたのだが、
何故かその最後の1つにおいて、翼でイージャンを行うアン・イシュワルダが存在する。
- アン・イシュワルダの眼線がプレイヤーカメラを追っている様子に、第四の壁を想起したプレイヤーもいる。
第四の壁とは演劇用語で、演劇の舞台には左・右・後の三方向の壁に加え、前方の観客席側にも見えない壁が存在し、
舞台の内側からはこの壁の外側に居る観客たちの世界を認識できない…という概念である。
今日では創作全般に広く用いられ、時にはこの第四の壁(=視聴者)を認識し、
メタフィクション的な言動をするキャラなども生み出されている*18。
技法としてはキャラクターがメタ発言で読者に絡んでくるなどギャグ要素に用いられることが多いが、
時には怪物や悪人が視聴者をも狙っているといったホラーや、次元の超越といった演出にも使われる。- アン・イシュワルダの眼の具体的な構造に当てはまるかはともかく、
似た現象を起こす生物は実在する。
トンボやカマキリなどの昆虫は大きな複眼を持つが、
細かな筒状の目の集合体である複眼はその構造上
観察者の視点の位置からは常に黒目のようなものが浮かび上がって見え
アン・イシュワルダと同じくずっと観察者を黒目で追って来るかのように感じられる。
実際には複眼全体が同時に周囲を見渡していて黒目など存在しないため、
この現象は「偽瞳孔」と呼ばれている。 - 生物ではないが、凹んでいる部分が陰影などの影響で立体的に見えてしまう
ホロウマスク錯視に則った構造は、
どこにいても視線を合わせてくるトリックアート作りなどに利用される。- これはMHW:IBにおける一部の黒龍武器にも利用されている。
- 日本画には、生物の目がどの角度から眺めても鑑賞者を見つめているように見える
「八方睨み」という構図があり、特に龍が題材として選ばれることが多い。
またそういった絵は寺院の天井図として保管されていることも多いことから、
アン・イシュワルダの視線はこれを参考にした可能性もある。
「未だ進化の過程にあり、目視以外の特異な感覚を得ている可能性も否定できない」との設定が明かされた。
流石にプレイヤーの存在にまで踏み込んだ言及は存在しなかったものの、
アン・イシュワルダの特異な視線についてはモンハン世界でも指摘されているようだ。 - アン・イシュワルダの眼の具体的な構造に当てはまるかはともかく、
- 体高が高く、かなり威圧感のある風貌であるが、頸部や尻尾が短いためか全長は2910.91と伸び悩み、
意外なことに超大型古龍の中では最下位である。
尤も、これはあくまで全長が最下位というだけであり、体高や翼脚を含めた全体的なサイズ比では
真体時点でもマム・タロトやミラボレアスといった40m級のモンスターに引けを取らない。
特に身体の長大さから全長に反して見かけのサイズが小さい海竜種骨格の超大型モンスターと比較すると、
尾や首の短さ(≒純粋な体躯の巨大さ)、翼脚を擡げた際の体高も相まって相当な巨体に見える。
- 前作のゼノ・ジーヴァ同様、ラスボスでありながら
発売前のPVやCMにおけるチラ見せは一切されておらず、その姿については完全に謎だった。
一応、「歌」に関しては新大陸の新たな謎として登場しているが、
どちらかと言うと原因はイヴェルカーナと思わせるようなミスリードになっている。
ベテランのハンターなら別にラスボスがいるのだろうと予測できただろうが。- なお、後に登場したムフェト・ジーヴァに関しては、アップデート情報の発表時は
PVの最後でチラ見せが行われるという過去作までのラスボスと似たような演出が行われている。
- なお、後に登場したムフェト・ジーヴァに関しては、アップデート情報の発表時は
- 4月30日に公式が公開した「狩猟数が少ないモンスターTOP5」に、
古龍では唯一5位にランクイン(集計期間は4月17日~4月23日)している。
これは暫くの間、本種をターゲットとしたイベントクエストが無かった事が原因だろう。- また、後発のムフェト・ジーヴァのような即死技こそ持たないものの、
範囲が広くダメージもなかなかな様々な振動波による攻撃、
ぶっ飛ばしできるオブジェクトが限られる上にすぐ壊れることや
乗りダウンを成功させづらくチャンスの演出がしづらいことなど、
モンスターの強さとして後発のモンスターに劣らない強豪ぶりを発揮している事も一因か。 - そもそもストーリーをクリアしたハンター達は本作のエンドコンテンツである
導きの地に籠りっきりになることが多く、そこに登場しないモンスターはどうしても
狩猟数が少なくなりがちである。
このイベントクエストではいままで部位破壊や剥ぎ取り限定だった
地啼龍の慈眼殻や地啼龍の顕玉も基本報酬に出現するので、
素材集めのしづらさも改善された。
ただし体力値についてはフリークエストのそれより増加しており、
ある程度は通常個体に慣れておかないと討伐に時間がかかりがちではある。 - また、後発のムフェト・ジーヴァのような即死技こそ持たないものの、
- MHW:Iの発売からある程度時間が経った頃から本種の歴戦王が実装されるかどうかには注目が集まっていたが、
結局アン・イシュワルダの歴戦王個体は未実装のままであった。
特殊個体やアップデートによる追加モンスターを除くと実装されていない古龍は彼だけである。
同じくラスボスを務めていたゼノ・ジーヴァにはしっかり歴戦王個体がいた上、
アン・イシュワルダも彼と同じく地脈に関連があるモンスターなのに……。
- 中国発の派生作品であるMHOには、本種と同様に骨組みだけの翼を持つ荒厄龍なる古龍種が登場していた。
こちらは能力によって擬似的な皮膜を形成するのだが、どういう理屈か皮膜のない翼で飛行を行う場合もある。
- 前述のあまりにも異様な姿から、ゴッドイーターシリーズに登場するアラガミを連想したユーザーも多い。
ストーリーに関する余談
- 本作の締めを飾り、新大陸と生態系の双方に災禍を巻き起こしたアン・イシュワルダ。
ストーリー内で描写されたものに限っても、- 冰龍イヴェルカーナの急速な活発化による、新大陸全土の異常な寒冷化と前線拠点セリエナへの襲来
- 上記寒冷化と地殻変動を発端とする生態系の激変、およびモンスターの生存競争の激化
- 地殻変動により古龍調査団のメンバーが生命の危機に陥る
- 死を纏うヴァルハザクと溟龍ネロミェールを筆頭とする、各種大型古龍の急激な活性化による生態系の急変
特にイヴェルカーナによる新大陸の寒冷化は天災級の異常事態をもたらし、
一時は調査団の撤退まで危惧される騒動となった。
- 生態研究所の所長が言うように、人間もモンスターも、超常的な能力を持つ古龍でさえ
「自然界に生き、次世代へ命を繋ぐ生命の一つ」である事に変わりない。
彼らは日々を生き、餌や縄張りといった決して譲れない存在を賭けて他の生物と争っている。
「ラスボスの巨大古龍」というストーリー上の扱いや印象が突出しているだけで
アン・イシュワルダもまたそうした生物種の一つに過ぎず、
「生物としての習性が他の生物と競合した結果、生存競争が起こり、競合する相手に淘汰された」
のは、自然環境全体からみればなんの変哲もない当たり前の出来事だったと言える。
新大陸に人間が進出した=生物としての生息地を拡大したことも含め、
「人間の行動やネルギガンテの介入さえ自然の一部」という大団長の発言は、
まさに個々の生物種の都合や視点や行動原理をあえて廃して、
「大自然」という巨視的な立場から今回の一件を俯瞰したものなのである。
- 物語内でアン・イシュワルダの活動が齎した影響は、1個の生命体が起こすものとしては極めて広範囲に渡り、
今現在の新大陸に育まれる生物たちの視点で考えると過剰な急変かのように見える。
しかし、同じくアン・イシュワルダによって起こされた古い地殻変動の痕跡が大陸各地で見られるように、
新大陸の生態系、ひいてはそこに適応する生物の多くは
そもそも過去に起こったアン・イシュワルダの影響を下地とした環境に適応したからこそ今の生態系を形作っている。
仮にアン・イシュワルダによる過去の影響がなければ、今の生態的な地位や繁栄を得られなかった生物もいただろう。
今回の環境変動を阻止したという結果は、
変動後の環境に適応できる生態を持った生物の繁栄の可能性を潰したという事でもあるのだ*19。
今回の一件では「人類の到来を含む現行の生態系」の安定性がアン・イシュワルダの習性による変動を上回っただけで、
決して、今の生態系を維持するのが「正しいから」上手くいった訳では無い。
仮に人類が新大陸に到来しなくても、文字通り人知れず何らかの生物や自然現象が
生態系を変動・安定させる事での生存競争は起き続けていた。
大団長の大きな視点からの考え方は、生態系や生存競争といった大自然は個々の主観や感傷とは関係無く回り続けていて、
今ある結果としての生態系の姿が全てだというシビアなものでもあるのだ。
素材
- 任務達成までは「???の○○」表記となっている。
前作のラスボスとは異なり、素材説明は全て汎用文章である。
- 地啼龍の慈鱗
- 汎用性が高く、幅広い用途に使われている鱗。
- 地啼龍の厳岩殻
- 硬い材質で防具によく使われる殻。
- アイコンの色は黄土色で、素材名も踏まえると第一形態時に纏っている岩石類を指していると思われる。
下記の散華石との区別点は不明(売却価格は同一)だが、
殻(≒甲殻)と素材名にあり、アイコンも甲殻型である点から考えると、
本体の甲殻と纏った岩石が一体化したような素材だろうか
(見かけ上は形態変化後の本体に岩石要素はない)。
あるいは単純に甲殻の堅牢さを厳のように喩えた呼び名かもしれない。
- アイコンの色は黄土色で、素材名も踏まえると第一形態時に纏っている岩石類を指していると思われる。
- 地啼龍の慈眼殻
- 武器素材としてよく使われる甲殻。
部位破壊および、剥離した頭殻からの剥ぎ取り限定の素材。
二段階目の頭部部位破壊でボルボロスのように頭殻が欠落し、
その頭殻からの剥ぎ取りでは高確率で入手できる。
他古龍で言えば角のようなポジションだが、手が出しにくい上に二段階目の部位破壊までのハードルは高く、
頭殻剥離が達成できるか否かでその希少性は雲泥の差。- 頭殻からの剥ぎ取りで高確率で入手できることから、
剥離部位にある「第三の眼」らしき模様の付いた部分を指していると考えられる。
あるいは、眼に対して殻の役割を果たしている「瞼」のことかもしれない。
体力減少によって瞼を開く演出があるためこちらの可能性も捨てがたい*20。 - イベントクエスト「神裸袢消」では基本報酬内に出現するため、
頭部破壊をせずとも入手可能になった。
- 頭殻からの剥ぎ取りで高確率で入手できることから、
- 地啼龍の散華石
- 防具によく使われる石。岩纏い時の前脚破壊のほか、落し物として入手しやすい。
- アイコンの色は黄土色で、素材名も踏まえると第一形態時に纏っている岩石類を指していると思われる。
アイコンタイプは鉱石型のもの。
- アイコンの色は黄土色で、素材名も踏まえると第一形態時に纏っている岩石類を指していると思われる。
- 地啼龍の慈爪
- 武器素材としてよく使われる爪。翼腕および本体の前脚破壊で入手しやすい。
- 対応箇所が複数ある部位破壊報酬に、
剥ぎ取りやクエスト報酬、さらには落し物と、
入手手段がいくつもありポロポロ出やすい割に売却額は慈眼殻と同一。
こちらが高いのかあちらが安いのか…
- 対応箇所が複数ある部位破壊報酬に、
- 地啼龍の顕玉
- 武具に用いれば、地を統べ、天を掴むといわれる幻の希少品。
- いつもの
コピペ文章ではあるが、
本種の能力を踏まえると「地を統べる」というのはあながち間違いではないのかもしれない。空は飛べないが。
- いつもの
関連項目
武器/イシュワルダ武器
防具/アンガルダシリーズ
フィールド/淵源の孤島
BGM/アン・イシュワルダ戦闘BGM
シリーズ/モンスターハンターワールド:アイスボーン
ゲーム用語/ラスボス
世界観/ガイアドラゴン - 本種の開発コンセプトに「MHでアースドラゴンを本気で表現する」というモノがある
モンスター関連
モンスター/ダラ・アマデュラ - 本種と同じく地殻変動を起こす古龍*21
モンスター/オストガロア - 本種と同じく周囲の物体を身に纏い、形態により大きく姿、戦法を切り替える古龍
モンスター/タイクンザムザ - MHFに登場するオリジナルモンスター。本種と同じく岩の外殻を身に纏う生態を持つ
モンスター/バルファルク - 同骨格の古龍。本種と同じく可動域が広く、エネルギーの射出が可能な翼脚を持つ
モンスター/悉くを殲ぼすネルギガンテ - 本種の任務「導きの歌」の前座であり、捕食者。