幻獣の素材を付加した笛は、
雷光をたたえて神秘的に輝く。
(雷鳴ノ笛)
幻獣の力は限界まで引き出され、
その音色は雷神を呼び覚ます。
(雷光ノ笛)
MHWorldより登場。幻獣キリンの狩猟笛。
目次
概要
- 龍骨古笛から派生する形で誕生する。
下位キリン素材で強化することで雷鳴ノ笛。
上位キリン素材で雷光ノ笛。
マスターランクでは幻雷ノ魔笛という名前になる。
- メインシリーズ初のキリン笛なのだが、残念ながら見た目は骨素材ベースの皮ペタ武器である。
雷鳴ノ笛はボーンホルン、雷光ノ笛はソニックビードロー、幻雷ノ魔笛はマッドボーンホルンがベース部分。
- その残念な性能ゆえに狩猟笛使い達からネタにされている不遇の存在でもある。詳しくは後述。
性能
MHWorld
- 上位最終強化である雷光ノ笛IIの性能は
- 最下位の攻撃力672
- 非常に高い雷属性540
- 斬れ味は青60。匠で白は出ない
- 会心率0%
- スロットなし
- 音色 紫緑黄
- キリン武器らしい低攻撃力・高属性値をしている。
World環境では物理攻撃力が重視されているとはいえ、
これだけ高い属性値を持つ武器は少ないため相手を選べば十分に活躍できそうである。
青ゲージしか出ないが、はじかれ無効を吹けるためそこまで気にすることはない。
- しかし、この武器の残念な要素はそこではなく音色である。
演奏可能な旋律は- 体力回復【小】
- 体力回復速度UP【小】
- 精霊王の加護
- 雷属性防御強化【大】
- 属性攻撃力UP
- 高周波
いかにもキリンらしいイメージの笛に仕上がっている。
だが、実用性があるかと言われると厳しいと言わざるを得ない。
- 高い雷属性値を活かすには当然雷弱点の敵に担いでいきたいところだが、
そもそも本作には雷属性で攻撃してくる雷弱点の相手がいない*1ため、
雷属性防御【大】の旋律が間違いなく死に要素になってしまう。- 高い属性値を持つとはいえ属性攻撃力UPの旋律は上昇倍率が控えめであり、
狩猟笛が連続攻撃にそこまで向いていないのもあり火力不足になりがちなのも痛い。 - とはいえ、属性値540は上位時点では屈指の高さ。
属性強化スキルなどで強化できる上限が武器本来の属性値×1.3までとなったため、
元から高い属性値を持つこの武器ならばスキルを積みまくっても上限に達することがなく、
存分に強化して雷弱点の相手に持っていけばなかなかのダメージを与えることが可能。
そこまでやってやっとでそこそこ戦える程度とも言えるが。
- 高い属性値を持つとはいえ属性攻撃力UPの旋律は上昇倍率が控えめであり、
- 一方で雷属性防御【大】旋律を活かすために雷属性を使うモンスターに持っていくと、
雷光ノ笛が持つ雷属性が殆ど効かずまともなダメージが与えられない。
そもそもWorld環境は属性の偏りが激しいため、
雷属性を使うモンスターはトビカガチ・キリン・ベヒーモスしかおらず旋律の出番自体が少ない。
- なお雷属性の笛は他にライトニングドラムIIIがあるが、
こちらは属性値が低い代わりにそこそこの攻撃力はあり、聴覚保護【大】が吹けるのでわりと使いやすい。
MHW:I
極まる幻獣の笛は神秘を宿し。
百雷の轟きと共に万物を粉砕する。
(幻雷ノ魔笛)
- マスターランクでは幻雷ノ魔笛に強化可能。
古龍の武器なので強化できるのはストーリー後半となる。
性能は、- やはり最低値の攻撃力1008(武器倍率240)
- やたらと高い雷属性660
- 斬れ味は白60。匠で紫は出ない
- 会心率0%
- スロットなし
- 音色は紫緑黄のまま
- 響音旋律:体力継続回復と属性系効果UPを獲得
音色は変更されず、結果的に紫緑黄の音色を持つのはMHW:Iになってもこの笛くらいしかない。*2
そのため、いろんな意味で孤高の存在と化している。- 素で長い白ゲージを得たため、物理面は上位に比べると若干マシになったと言えるか。
紫ゲージの属性補正が得られないのは痛いが、斬れ味に関わるスキルの必要性が薄いのは嬉しい。 - 環境的なプラス要素として連続ヒットする響音攻撃ができるようになったことや、
狩猟笛は会心撃【属性】の倍率が高く設定されていることが挙げられる。
これらによりその気になれば上位とは比較にならない属性火力を得られるようになり、
旋律の矛盾を気にしなければまともに戦っていけるレベルにまで強化された。- Ver.14で追加されたEXエスカドラシリーズには耐性変換という新シリーズスキルが付いており、
発動させれば雷属性防御強化【大】を属性火力を上げることに活かせるようになる。
- Ver.14で追加されたEXエスカドラシリーズには耐性変換という新シリーズスキルが付いており、
- 上位では雷属性の笛の数は少なかったが、マスターランクでは多くのライバルが登場。
- 音色 紫黄橙。属性に関する攻防を全て引き受けるバランスの良いイケメン笛、王牙琴【鳴雷】
- 音色 紫赤青。物理面の攻防は万全。高い会心率を持つ新星、ホーン=ジャナールII。
- 音色 紫青橙。攻撃防御スタミナ風圧なんでも解決。低い属性値は内緒だ、電電太鼓【雷轟】
- 音色 紫赤緑。攻撃だけでなく意外と癒しも可能。斬れ味優秀&属性値もマシに。鬼神電鼓【緋ノ魂】
- 有難いことにすべて音色が違っているため、特に差別化を意識することはないだろう。
これらの中では高めの属性値450に加えて属性系の音色を持つ王牙琴が最もライバルらしい存在といえるか。
- 有難いことにすべて音色が違っているため、特に差別化を意識することはないだろう。
- この笛の強みは回復速度UPや精霊王の加護、体力継続回復などとにかく生存能力を上げる旋律が吹ける点にある。
回復速度スキルや体力回復量UPスキルと併用することで非常に粘り強く戦うことが可能。
全ての旋律を駆使すれば歴戦激昂したラージャンの攻撃すら余裕をもって耐えられるようになる。
ラージャン相手ではこちらの火力がお察しレベルになるのは置いといて。
余談
- 赤龍武器を強化することで火属性や氷属性の笛にも紫緑黄音色を付加することができる。
前者はキリンに、後者はアンジャナフ亜種、ジンオウガ、ラージャンに特効した性能を持つ。
本気で雷属性耐性の旋律を活かしてあげたいなら赤龍の力に頼ってみよう。- キリン亜種が登場していれば氷属性に紫緑黄の笛も登場したかもしれないが、
残念ながら未実装のままであった。合掌…
- キリン亜種が登場していれば氷属性に紫緑黄の笛も登場したかもしれないが、
- 高い雷属性で攻撃し、自分自身も雷に強いというキリンのイメージ通りの笛なのだが、
実際には属性と旋律の相性が致命的に悪く実用性に欠ける。
モンスターのイメージだけで武器を作ってはならないという戒めのような存在である。
- なお、雷耐性旋律を吹ける雷属性笛という点はMH4およびMHXにおけるフルフルホルンと共通している。
あちらも属性偏重型であったため、雷鳴ノ笛はフルフルホルンの後継者という見方もできる。
妙なところを引き継いでもらっても困るのだが。
- 前述のフルフルホルンや火属性&火耐性3兄弟のように、
武器の属性と属性耐性の内容が被っている笛は度々見られるが、
それらが登場した作品には別の音色を持った同属性笛の選択肢も比較的多く、
旋律の一部がやや残念であるという評価に留まっていた。
しかしMHWは属性武器の本数がとにかく少なく、雷属性の笛は2本のみ。
さらにどちらも攻撃力UPなど人気の旋律が吹けない(そのうえに皮ペタデザインな)こともあって
一気に残念武器として認知されることになった。
選択肢の少なさゆえに残念さが悪目立ちしてしまった格好になる。
MHW:Iでは雷属性笛の選択肢が増えたのもあってか、この笛への風当たりはそこまででもなくなった。
単に雷鳴ノ笛の存在感が薄れただけとも言えるが…
- 狩猟笛は武器の重ね着を施すと、演奏音も重ね着先と同じものになるという特色があるのだが
この笛は皮ペタ武器であり、主に聞こえるのはベースとなった笛のほうの音となる。
そのため武器の重ね着に選ぶ魅力が薄いと感じるハンターもいる。
関連項目
武器/キリン武器
武器/幻雷笛【天鼓】 - MHFに登場したキリンの狩猟笛。
武器/リュウノトドロキ - 武器の属性が通じない相手に音色優先で担がれた先輩。