モンスター/ドスギアノス

Last-modified: 2024-05-07 (火) 10:10:23
種族
鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目 ギアノス科)
別名
なし
英語表記
Giadrome
危険度
MHXX:★3
登場作品
MHP2, MHP2G, MHXX
狩猟地
雪山, 氷海

目次

生態・特徴

ギアノスの群れを率いる大型化した個体。
リーダーの証であるトサカと長く鋭く発達した爪は非常に美しい緑色をしている。
密林地帯に生息するドスランポスとは共通点が多く、
姿形はもちろんのこと、長い爪と牙を使った攻撃、俊敏な動きで相手の反撃を躱すなど、
外見と中身を含めて多くの点が一致している。
祖先となる鳥竜が、環境に併せて別系統のモンスターに進化を遂げたと考えられている。
口からはギアノスと同じく相手を凍てつかせる氷液を吐くが、
ドスギアノスは身体が大きい故に分泌量も多く、ハンターの動きを簡単に拘束してしまう。
雪山という過酷な環境において、
群れを維持するだけの獲物を捕らえるために必然的に進化した結果だと言われている。
また、氷液の影響か牙や口内もかなりの低温となっており、
強く噛み付いた傷から冷気を送り込み、獲物の行動を鈍らせようとするという戦法も扱う。
なお、ギアノスはランポス種の中では特に社交的な性格の持ち主で、
違う群れ同士が合流するとそのまま統合する場合もある。
この時互いの群れを率いていたドスギアノスはどちらも失墜する事無く、
智将を二頭備えた非常に力の強い大規模な群れになる。
その知性あふれる生態と美しい姿から、
中には襲われたにもかかわらず、感情や叡智が伝わってきたと主張する書士隊員も存在する。

概要

  • MHP2で登場したモンスター。
    ギアノスたちの群れを統率するリーダーであり、弱点属性は
    MHP2は舞台設定上最初の狩猟フィールドがドス鳥竜が生息していない「雪山」であるため、
    同作におけるドスランポスの代理的ポジションとなっている。
  • 二つのドスギアノスの群れがぶつかるとお互いに団結し、
    獲物を協力して狩ろうとする等より大規模で結束力の強い群れに変貌するという。
    リーダーも失墜することなく、同時に2体のドスギアノスに襲われたハンターもいるようだ。
    普通ならまず間違いなく争いが起こりそうなものだが、
    ギアノスというモンスターは本来仲間同士で争いを起こすことは余り無いらしい。
  • 初登場のMHP2ではなぜか爪がドスランポスと同じ赤色だった。
    MHP2Gでは足と手の両方ともトサカと同じ青色になっている。

MHP2(G)

  • ギアノスと異なり、吐き出す氷液に当たると雪だるま状態になってしまう*1
    が、実はドスギアノスの目の前に立っていると頭上を通り越してしまって当たらない*2という致命的な欠点もある。
    ドスランポスの後釜と述べたが、ごり押しでも倒せてしまうという特性まで引き継いでしまった。
  • 上述したようにちゃんとした公式設定があるにもかかわらず、
    何故かドスギアノスの二頭クエは、初登場のP2にも続編のP2Gにも存在しない。
    こんな設定は存在しないドスランポスやドスゲネポスにはちゃんと用意されているのに…。
    • 「何だそれだけか」と思うかもしれないが、この関係で2頭クエで素材を荒稼ぎする事が出来ず、
      エリア移動に時間のかかる雪山というのも相まって素材集めには地味に苦労する。
      また、これのせいでモンスターを一定数狩猟した時に手に入る称号も非常に難しくなっている*3
    • 孤島地方では「ドスジャギィ同士が群れを率いて争いを起こしているから、追い払ってくれ」
      という依頼が存在している。
      これを見る限り“群れ同士が争うことなく団結するという高度な社会性を持つ”
      …というのはギアノスのみに存在する大きなアドバンテージと言えよう。
  • 初心者訓練のドスギアノス狩猟は片手剣で行う。
    そのため片手剣の練習になる…と思いきや、支給品に眠り投げナイフと支給専用大タル爆弾が入っている。
    そう。眠らせて爆弾2個置いて余りのナイフで起爆する死ぬのである。
    ナイフをうまく投げられない人は同じく支給ボックスに入っている支給用携帯シビレ罠を使えばよろしい。
    結局アイテムだけで勝ててしまうので、片手剣はただのお守りとしか言いようがない。
    睡眠爆殺の邪魔をするギアノスを倒す程度の役割しかないだろう。
    ただし、この片手剣でガチンコ勝負をすると割と白熱した狩りを行うことが出来る。
    たまにはいかがだろうか。
    • なお、眠らせたところで支給用大タル爆弾1個を設置したらシビレ罠で起こし、
      小タル爆弾で起爆しつつダメージを与えればぴったり捕獲ラインに達するのでそのまま捕獲可能。
      この場合は捕獲報酬で素材も出るので少し得をする。

MH4~MHX

  • MH4では、過去に共演したが次々と復活する中、なぜかギアノス一派のみ不参戦
    その上、素材の入手すら出来ない。
    氷海という生息にピッタリなフィールドまで存在しているのに、この待遇はあんまりである。
    ドスバギィもリストラされているので、「生息環境が被っているから」という訳ではないだろう。
  • MH4Gでもドスギアノス及び素材は登場しなかったが、
    イベントクエストにてギアノスフェイクが作れるようになった。
  • MHXではなんと部下のギアノスが参戦している事が判明。
    が、いざゲーム内でモンスターリストを閲覧できるようになり確認してみると、
    無情にもギアノス→ランポス→ドスランポスの並びである
    防具ギアノスシリーズの素材にもドスギアノスの専用素材と思しきものは確認できず、
    そしてキーボードの予測変換にもドスギアノスは存在せず、
    まさかドスギアノス程度のモンスターの情報を出し惜しみする理由もとても存在しないことから、
    ギアノスが参戦しながらドスギアノスは未参戦、という結果。
    哀れなりドスギアノス…。狗竜もだけど
    • この影響かは不明だが、オトモの装備であるギアノスネコシリーズも存在しない
      他のランポス種は武器防具共に新デザインで登場し、ドスジャギィが居ないのにジャギィネコシリーズはある
      さらにMHXには、元々ニッチな需要でも今作で使用用途が増えたという素材も多々ある。
      ギアノス素材も例外ではなく、ギアノス素材のチャージアックス等も登場しているが、
      これらの武器には当然ドスギアノスの素材は使われていない。

MHXX

  • 上記の件から復活は絶望視されていたが、なんとMHXXではドスギアノスが完全復活
    近年の作品では復活モンスターは発売前に概ね明らかになるケースが殆どであったのに対し、
    ドスギアノスの復活は発売日当日まで一切の情報が無く、プレイヤーを無駄に驚愕させることになった。
    ちなみに同作では、同じくMHP2G以降ご無沙汰だったラオシャンロンが復活参戦している。
    • 発売前にサイトではランポス種のオトモ武具に酷似した装備のアイルーのビジュアルが掲載されており、
      そこからドスギアノスの復活を予想した人もいた。
      そして、そのオトモ武具こそがギアノスネコシリーズである。
  • 登場ランクは“村上位★7”、”集会所★4”及び“集会酒場G★1”から。
    MHP2での初登場から苦節10年以上、ここに来てシリーズ初のG級個体を率いての登場である。
    また、G級個体の登場に合わせて完全新規のG級武具や既存の武器のG級強化先、
    そして前述のオトモ装備までも新たに登場。
    更にお馴染みの雪山に加えて新たに4のフィールドである氷海にも進出し、
    遂に他の鳥竜種たち、ひいては中型・大型モンスターたちとも同じ土俵に立つことができた。
    ついでにMHXX発売から間もなく、ドスギアノスが主役(ターゲット)のイベントクエストが登場するなど、
    これまでの存在感の薄さを帳消しにするかのように目立つ機会を与えられている。
    • ただし、上位個体に関してはその素材の用途が復活した単独双剣とガンランス、スーツくらいしかない。
      あとは評価値になる程度であり、こちらはやはり影が薄い。
    • と違って、特に理由なく村星7のキークエストになっている程度でストーリーへの関わりは無い。
      流石にこの扱いは概ね"いつものドス鳥竜"と言った所か。
  • モーションは当然ながらMH4以降のランポス系のものを踏襲している。
    また、体を突き出しながらの噛み付きには氷属性やられ【大】がつくようになった。
    スタミナ管理が必要な武器種を使う場合は特に気を配っておきたい。
    • 氷液の演出も変化しており、旧作のような「ペッ!」といった感じではなく、
      ドサッ!」といった重々しい音と共に大量の液体を吐き掛けるといったものになっている。
      ドスイーオスの毒液と同様、一定時間フィールドに残留するので、無闇に近づかないように。
  • G級になっても、変化するのはドスランポスと同様に拘束攻撃の前触れになる横跳びがなくなる程度。
    氷液対策を忘れなければ殆どドスランポスと同じ感覚で戦えるだろう。
  • 今作では村★8のニャンタークエストにて、いよいよドスギアノスの2頭同時狩猟クエストが登場。
    依頼文を読んでみると……
    雪山の観測者
    ドスギアノス率いる群れ同士の遭遇を雪山にて目撃した。
    私はてっきり争いでもおっぱじめるんだとワクワクしながら見ていたんだがね、
    そんなもの起こりもしなかったよ。
    寧ろ協力して私を襲ってきてね。助けて!
    やはり小型鳥竜種の中でも特に社交的であることがうかがえ、争わずに仲良く依頼主とニャンターを襲っている。
    まぁ、プレイヤーばかり狙ってくるのはいつものことだが。
    例によって雪山の山頂エリア3つを往来している為、実際行くと合流が起こりやすく
    更に生態通りなのか2頭が居座る時間も心なしか長め。
    分断して戦うならこやし玉の技はほぼ必須だろう。
    • イベントクエスト逆転裁判・闘技場で法廷バトルでも、2頭同時狩猟クエストが登場。
      こちらでも生態の項のようにさぞ素晴らしい連携を見せてくるのだろうと思いきや、
      依頼文を読んでみると「闘技場でドスギアノス2頭が争っていましてね(抜粋)」。
      …残念ながらこちらのドスギアノスは結託することはなかったようだ。
      裁判ということでお互い気に障るようなことがあった可能性もあるが
      尤も、クエスト中は同時狩猟ゆえの華麗な連係プレーが発生する可能性は十分あるので、
      ドスギアノスと言えどもゆめゆめ油断はしないように。
      • 余談だが、このイベントクエストは「ネコ記憶の秘伝書」を最も集めやすいクエストの1つとされており、
        ニャンター専門のプレイヤーにはドスギアノスの討伐数がモリモリ増えている人がいるとかいないとか…。

MHF

  • MHFではドスギアノスの参戦が度々ネタにされる。
    これは同作のサービス初期に、MHP2の新モンスターであるティガレックスアカムトルム輸入したにもかかわらず、
    同じく新モンスターであるはずのドスギアノスだけ輸入されなかった事に端を発している。
  • コンシューマーからMHFへ導入されなかったことが話題になるモンスターとしては、
    元はMHFのオリジナルフィールドである樹海に生息するナルガクルガがよく挙げられたが、
    ドスギアノスがとりわけネタにされるようになったのは、
    サービス開始直後にニクスファーボウIIの強化素材に「ドスギアノスの皮」が表示されており
    (シーズン1.5の11/7アップデートで変更された)、
    当初は導入するつもりだったのではないか?という憶測が立ったことも理由にある。
    また、データ内にもドスギアノスのポリゴンが眠っているが、MHP2と同じく爪が赤くなっている。
    • ちなみにドドブランゴ弓はMHFのベースとなったMH2には存在せず、
      MHP2からの登場であり、MHFサービス開始時に同作の要素を取り入れたものである。
      ちなみにMHP2GとMHF当初の設定では、骨系の素材だけが異なっている。
  • その不遇っぷりからMHF界隈ではネタの一つとして挙げられることが多いのだが、
    MHF運営はドスギアノスの存在を忘れているわけではないどころか、ネタにされている事実を把握しており
    運営Pから「○○を実装するぐらいならドスギアノスを実装しろと言われてしまうかもしれない」、
    という発言が幾度となく出ている(シーズン10インタビューなど)。
    • そして、MHF-Gで登場した極海の新モンスターのうち、一体の名前がギアオルグであったり、
      同じ極海にギアノスが生息していたりするなど何か怪しい。
      挙句の果てに、『ギアノス4頭討伐がメインターゲットのクエスト』に、
      まるでギアノスの群れを守ると言わんばかりにギアオルグが徘徊していたりと、
      運営の故意犯的なネタが散見される。ギアノスの皆さん、竜違いですよ
  • 余談だが、MHFではかつて『ディスカバリーリポート』というシリーズクエストが配信されていた。
    これは「雪山に新種の白い鳥竜種が現れた」という話から始まる短い物語である。
    ついにドスギアノス実装か!?と多くのハンターが思ったが、
    シリーズクエスト『ディスカバリーレポート』に参加可能なHRはなぜか71以上
    元来のドスギアノスのポジションを考えると参加可能HRがあまりに遅すぎるということで、
    ドスギアノスとはまた別の新モンスターか、と考える人も。
    • 最後のクエストで実際に立ちはだかったのは、ドスギアノス、
      では当然なく、当該クエストで初めて姿を現したアカムトルム特異個体であった。
      新種の鳥竜種が云々という情報は、依頼人がつかまされたダミー情報であり、
      ドスギアノスはまたしても登場しなかった。
      ちなみに、書士隊員(ルポック)は雪山に調査へ行ったはずなのに、
      なぜ覇竜アカムトルムと遭遇したのかというと、道を間違えて違う山へ行ってしまったため。
  • グークのなりきり衣装として、他のドス鳥竜と同様にトサカのパーツがある。
    しかし、名前はドスギアノスではなく「つよギアノス」になっている。
    せめて名前くらい使ってあげてください。
  • MHF-G8より他シリーズからMHFへのモンスターが「遷悠種」として導入されており、
    MHF-G10ではMHP2Gのナルガクルガが導入されることにはなった。
    また、公式Twitterで実施された「遷悠種として実装してほしいモンスター」のアンケートについても、
    候補としてドスギアノスの名前があり、今後もしMHFに彼が出演するとすれば、
    ナルガクルガ同様遷悠種として登場することになるだろう。
    もっとも、氷の遷悠種が既にいるため、登場が検討されていたとしてもまだ先*4の話であろうが…
    • 遷悠種の強さ設定はHR帯では剛種よりやや難しく、
      G級ではGR100(アンケート実施当時はGR500)という高難度ポジションではある。
      ただ、MHFにおいては生態上の強さとゲーム難度とのしての強さは切り離して設定される向きが強く
      (理由は、ベルキュロスの記事などを参照のこと)、実際に現在存在する遷悠種は、
      メインシリーズにおける危険度が高いものが優先されている訳ではない*5
      ただしいわゆる中型モンスターの遷悠種はまだ存在しないが。
    • ちなみに上記のアンケートの結果は、
      惜しくもでかい蜂とジンオウガ亜種に敗れ3位となっている。
  • MHF-Z以降でもこれといった動きは見られないが、
    10周年アニバーサリーイベントの一貫として配信されたクイズ形式のクエストにて、
    その問題のひとつに「MHFに未登場のモンスターは?」というものがあった。
    ……大体お分かりのこととは思うが、
    選択肢はドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス、そしてドスギアノスの4択である。
  • 2019年、とうとうMHFのサービス終了が発表された。
    これ以降の新規追加要素はないということなので、ドスギアノスはMHFに参戦出来ず終いとなってしまった。

素材

ドスギアノスの皮
ドスギアノスの皮。ギアノスのものと比べると丈夫。
以前は「ギアノスの皮」と異なり、質によって名称や価値が変わることはなかった。
近年では強力な個体から剥ぎ取れるものは「ギアノスの大上皮」、
G級に認定される個体から剥ぎ取れるものは「ギアノスの大厚皮」と区別される。
特に大厚皮は、極寒の地で生きる狩人ご用達の素材とされている。
ドスギアノスの爪
ドスギアノスの鋭い爪。
研ぎ師のSPを上げる「研磨珠」の素材として使われるため、かなり重宝されていた。
鋭さを増した上質なものは「ギアノスの尖爪」と呼ばれる。
近年では強力な個体のものを「ギアノスの大尖爪」、
より強力な個体のものを「ギアノスの大剛爪」と呼ぶようになった。
ドスギアノスの頭
ドスギアノスの頭をそのまま切り取ったもの。
ドスギアノス素材の中では入手の難しい素材だが、用途はそれほど多くない。
ギアノスのモモ
ドスギアノスの脚の肉。食材としての需要があるトレジャーの一つ。
名称は「ギアノスのモモ」だが、説明文を読む限りドスギアノスのものでないといけないらしく、
実際ギアノスからは入手できない。
煮ても焼いても美味しくいただけるという。
グリーンフィン
緑色の映えるドスギアノスのトサカ。その色の深さによって価値が変わるという。
武具の素材としては規格外で、トレジャーハンタークエストでのみ入手できる。
未だメゼポルタ地方ではドスギアノスの存在が確認されていないため、
他のランポス系のトサカと違い、武具の素材としての価値や可能性は現在でも不明。
ギアノスの秘玉
ドスギアノスの体内に稀に生成されるという美妙の玉。
トレジャーハンタークエストにて稀に入手できる。

関連項目

モンスター/ギアノス
モンハン用語/ドス
モンスター/ドスランポス - 近縁種。
モンスター/ドスバギィ - MH3系列の寒冷地に生息しており、ドスギアノスの後釜的ポジション。
ゲーム用語/逆転裁判 - MHXXコラボクエストにてメインターゲットとして出演。
武器/ランポス武器 - ギアノス武器についての記述あり。
防具/ランポスシリーズ - ギアノスシリーズについて記述


*1 ただしMH2とMHFではギアノスの氷液でも雪だるまになる
*2 サイズが小さい個体の場合は当たってしまうこともあるため、確実ではない
*3 MHP2Gの場合ドスギアノスにも100頭狩猟した時にもらえる称号“団長”が用意されている
*4 MHF-G10下のインタビューにて、まだ存在しない基本属性の遷悠種を優先したい(MHF-Z現在では水属性)という発言がある。
*5 知名度などが総合的に考慮されて選出されている事が当時のインタビュー記事等でうかがえる。