マジックアイテム/クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ/マーベラスマジック/2

Last-modified: 2024-04-06 (土) 21:08:29

クラシックD&D第4版のAC4 マーベラスマジックに掲載されているマジックアイテムの一覧その2。
以下の訳語は全て新和版に準拠している。
なお本書以外のルールブック等で登場するマジックアイテムは省略している。

A~F

G

ガフ(gaff)

一端に金属製の爪が付いた長さ15フィートの棒。
本来の意味は大きな魚を釣る時に使う鉤の付いた棒のことだが、ここでは水兵が乗っている船を、他の船や波止場に寄せるために使う。

ガントレット(gauntlet)こて

通常は金属鎧の一部であり、金属で補強した重く硬い革の手袋のこと。
しかし魔法の籠手は上質で薄い手袋で、その大きさは着用者に合わせて変化してくれる。

ギャベル(gavel)小槌

裁判や競売などでテーブルの板などを叩いてために使われる、木製の小槌。

ジェム(gem)宝石

ゴング(gong)どら

銅鑼。薄い金属で円形に造られた打楽器。縁か中央に革紐やロープで吊るすための穴が開いており、当て物をした木槌で叩いて音を出す。
シンバルに似ているが、より低く大きな音を出す。

H

ハンモック(hammock)寝網、吊床

元々は南米の熱帯地方の原住民が使っていた寝具。丈夫な網や布の両端を纏めて壁や柱、野外では立木の間などに吊して、その上で寝たりくつろぐという使い方をする。
船体の揺れが大きい帆船に揺れや転落がしにくい寝具として、現実世界の16世紀末から第二次世界大戦前後あたりまで多くの船舶や軍艦で使われていた。また戦闘時にハンモックを船上の露天部分に巻き付けて防御力を上げるという使い道もあった。こちらはマスケット銃や初期の榴弾程度なら防御効果があったものの、軍艦の搭載火器の威力が上がった第一次世界大戦に廃れた。

ハンカチ(handkerchief)手巾

洗った手を拭く、汗を拭う、はなをかむ等の目的で使われる正方形や長方形の布のこと。
ハンカチは紀元前3000年頃のエジプト文明の頃には存在していたとされ、身分の高い人が持っていたとされている。元々は円型や長方形など様々な形状があり刺繍などの装飾を競う持ち物だったが、現実世界ではフランスのルイ16世王妃マリー・アントワネットが規格として正方形に統一させたと言われている。
素材は麻や綿、絹など。

ハープ(harp)竪琴

三角形か四角形の木や金属の枠に多数の弦を張った弦楽器。枠の一部が共鳴盤となり弦の音を増幅している。1フィート四方の四角形から30フィートの三角形まで大きさは様々。
現実世界では紀元前のメソポタミアを始め古代の叙事詩や聖書などでも登場しており、世界中に拡がっていた。

ハスプ(hasp)掛け金

箱や扉などに取り付ける金具で、対となる金具に引っ掛けることで箱や扉を開かなくする。

ハット(hat)帽子

暑さや寒さ、装飾を目的として頭にのせる衣類の1つ。hatは特につばのあるタイプを指すが、厳密な分類ではない。
この項目ではキャップ、ヘルメット、ターバンなどを含んでいる。また魔法の帽子は着用者の頭部の形状に合わせてサイズが変わる。

ハート(heart)

1/4~1インチの大きさの小さな金の装飾品で、通常は細かい鎖が付いている。
魔法効果を得るためには、使用者が身に着けてコマンドワードを言う必要がある。
特に記されてはいないが、名称から考えると金でできたハート型のペンダントかネックレスと思われる。

ヒンジ(hinge)ちょうつがい

漢字では蝶番と書く。
戸や蓋を開口部と接続して開閉できるようにする部品。現代では幾つかの種類があるが、単純な構造の物がやはり多く使われている。

ホーン(horn)角笛

動物の角で作った笛型の管楽器。
動物の中空になった角を使った笛で、素材の性質からその多くが湾曲している。指穴などの音程や旋律を変える仕組みがないため、決まった高さの音しか出せない。
しかし古来から利用されてきた楽器ゆえに神話や民間伝承にはしばしば登場している。
魔法の角笛がその魔法効果を発揮するためには、正しく演奏されなければならない。

ホースシュー(horseshoe)蹄鉄

馬の蹄(ひづめ)に装着されるU字型の保護具。馬だけでなくロバや牛に着けることもある。
一般的に野生動物の蹄は環境の厳しさから厚く頑丈になるが、家畜化された品種は様々な要因により蹄が頑丈にならなかったり摩耗が酷くなる。そのため、飼い慣らされた馬には蹄鉄を着けることで蹄を保護するようになった。
蹄鉄の起源は諸説あるが、鉄などの金属製の蹄鉄が使われ始めたのは3~4世紀以降、普及したのは中世時代以降と言われている。それまでは馬の品種や用途により様々な素材が使われていたらしい。ローマ時代では革製のブーツを履かせて紐でしばっていたらしい。

I

インクウェル(inkwell)インク壺

羽ペンにインクを付けるために、インクが入れられた小さな壺のこと。
ガラスやクリスタルでできており、大抵は細い首がの上に木やコルクの栓で閉じることができる。
魔法のインク壺自体が壊されると、中身であるインクにかかっている魔法も消えてしまう。

アイアン(iron)枷(かせ)

罪人の手や足に取り付けて動けなくする道具のこと。手首用の手枷と足首用の足枷がある。
手枷同士と足枷同士を鎖で繋いでいることもあれば、4か所の枷が鎖で壁や杭に繋がれている場合もある。足枷は着用者の移動速度を低下させる。
魔法の枷は両手両足のセット、さらに鎖が付属していることが多い。

J

原語版、日本語版ともに43ページに掲載。Kとまとめられた形になっている。

ジャグ(jug)とっくり

飲んだり注いだりするための開口部と大きな持ち手が付いた容器。水や酒などの飲料を大きな壺からジャグに入れて注文のあったテーブルに運び、そこから客自らが杯に注いでいた。
中世までの欧州では陶器や木で作られた物が主流だったらしい。

K

原語版、日本語版ともに43~44ページ上部に掲載。Jとまとめられた形になっている。

ケトル(kettle)やかん

湯沸かしに用いられる道具。薬や茶を煮出したり煎じたりするため火にかけて使う。
中世以前の現実世界では鉄や銅でできていた。

キー(key)

鍵のこと。錠を開閉する為の器具。

カイト(kite)たこ

凧のこと。凧は木や竹などの骨組みに紙や布を張った本体と、本体に繋いで牽引して揚力を起こす糸から成る。
洋の東西を問わず様々な形状の物が使われた。

L

レイドウル(ladle)ひしゃく

水や汁物をすくうための道具。液体を入れるお椀状の部品に柄を付けた形をしている。
料理や宗教儀式など用途に応じて世界中に様々なものがあるが、大体は木か金属でできている。
以下の4つは柄の長さが3インチ(約10cm)から2フィート(約60cm)のものとされている。

ランプ(lamp)

冒険者が使用するランタンと同じタイプの他に、単純な油入れに布や紐を芯にした物がある。
また材質は陶器や骨製、木製の物など様々。

リーフ(leaf)

何らかの木の葉の形に似せたブローチ型の鉄製の装飾品。ピンや留め金で固定する。

レンズ(lens)

硝子でできた凹面もしくは凸面のある板状で、外周は円く成形されている。
現実世界の中世時代の技術では硝子のレンズを作るのはとても難しく、材料の厳選や綿密な計測、厳密な作業を時間をかけて行わねばならない。
通常、硝子のレンズは毛皮で内張りされた小さな木や革のケースに入っている。魔法のレンズは最低でも1種のコマンドワードがあり、片目でレンズを通して対象物を見ながらコマンドワードを唱えることで魔法効果を発動する。

ライブラム(libram)

硬い木や革でできた表紙で装丁された羊皮紙の本。本の大きさは様々だが、大きな本は10フィートや20フィートのサイズの物があったりする。
非常に大きな本は保管するための場所や設備、専任の人間が必要になる。

ログ(log)丸太

外見は普通の丸太にしか見えない。
サイズは直径3~12インチ、長さは1~4フィートくらいとされる。

リュート(lute)

2フィートほどの大きさで現実世界のギターに似た弦楽器。1フィートほどの長細い板の延長部と中空の本体から成る。本体と延長部には複数本の弦が張られている。
Wikipediaの記述によると、3世紀頃のペルシアではすでに原型となる楽器があり、これが世界各地に散らばり中世ごろに欧州に伝わったとされる。バロック音楽の衰退により一時姿を消したが、20世紀にはいって以降、ギターの技術でリュートを模したモデルが造られたりオリジナルのリュートを基にしたモデルが造られたりしている。
魔法のリュートは命令がされると勝手に演奏を始め、もう一度命令すると演奏を中止する。

M~Z