【真実は蒼き水の深淵に】

Last-modified: 2022-08-24 (水) 11:29:04

・バージョン3ストーリー

【いにしえの竜の伝承】 - 【聖炎の解放者】 - 【氷雪と恵みの彼方へ】 - 【闇を抱く月光の楽園】 - 【真実は蒼き水の深淵に】 - 【嵐穿つ断罪の虚空】 - 【ナドラガンドの決戦】

Ver.3.4より配信が開始されたストーリー。
 
教団本部で【水の領界】へのゲートの動作確認が出来たものの、またも聖塔への道が見つからないという報告を受ける。
これには、何のための調査隊なのかと【神官長ナダイア】も呆れるばかり。
自ら道を切り開くため、【エステラ】と共に水の領界へと赴く。

領界にたどり着くと、【トビアス】が調査隊に激を飛ばしていた。
調査隊は、海の向こうに見える聖塔の先端らしきものの前で手をこまねいていた。
更に先へ進むための手がかりは掴んだものの、それを組み合わせて謎を解くことが出来ないでいた。
得られた手がかりをもとに、探索を開始する。
 
主人公達が着いたのは海に囲まれた孤島で、最奥部のほこらへの道が塞がれていた。
孤島に点在する石碑には、海に沈んだ故郷に帰れずにいた竜族達が、ここで生きるための知恵が刻まれていた。
【マリーヌ】の嘆きが記された最奥部の石碑を調べると、突如謎の気配を感じるようになった。
気配の正体は、かつてこの孤島で生きていた竜族の亡霊だった。
主人公は、亡霊たちに望んでいるものを一通り与え、彼らを天へと帰した。
 
亡霊たちを天へ帰すと、塞がれていた最奥部のほこらへの道が開けた。
主人公は、エステラ、トビアスと共にほこらを調べ始める。
ほこらの中央に達したその時、体が大きな泡に包まれ、向こうに広がる海へと降りていく。
 
海の中は、どこまで行っても青く澄みきり、回遊魚が泳ぎ回る神秘的な世界が広がっていた。
その最中、一行は海を悠然と泳ぐ美しいイルカの姿を見かける。
イルカはこちらを一瞥すると、優しい笑みをたたえながら泳ぎ去って行った。
 
海底のほこらに達すると、包んでいた泡は割れてしまった。
あわや窒息死かと思われたが、すぐに息ができる事に気が付く。
気を取り直して、海中にそびえ立つ聖塔を目指し、海底を進むことにした。

海底を進んでいくと、【海底都市ルシュカ】にたどり着いた。
そこでは、【カシャル】と呼ばれる白イルカをたたえ、祈りを捧げる儀式が行われていた。
巫女である【フィナ】が祈りを捧げると、たちまち海底に空気がもたらされる。
それこそが、この海底で人々が生きられる理由でもあった。
主人公達はその儀式の威容に目を見張る。そして、目指す聖塔のある神殿へと向かった。
 
聖塔の入口は、結界で塞がれていた。フィナの許しを得ないと立ち入る事ができないという。
そこで、フィナとの交渉に向かった主人公達。フィナは口をきくことが出来ない様子だ。
しかし、「ナドラガ」の名を聞いた途端、フィナの様子が変わる。
側にいた青の騎士団の長【ディカス】?は、ナドラガは災いをもたらす神であり、手は貸せないと伝える。
そればかりか、オルストフの事も愚か者と断じた。逆上したトビアスは、ディカスと一戦交えようとする。
それを制止したのは、アンテロに捕えられて行方知れずだったはずの【ヒューザ】だった。
ヒューザは青の騎士団に手を貸し、フィナの護衛をしていた。三人は一先ず神殿を出る。
 
自身のせいで交渉が決裂してしまったことを詫びるトビアス。しかし、あきらめる訳にはいかない。
手がかりを探してルシュカで情報を集めていたところ、いつも眠そうにしている墓守の老人の話を耳にする。
主人公は、この老人の代わりに墓へデイジーの花束を供えてやると、老人はこの領界の昔話をし始める。
かつては海洋都市であったルシュカは、かつての災厄で海中に沈んでしまった。
しかし、時の姫が自らを犠牲に白イルカのカシャルに助けてほしいと願ったことで、多くの人々が助かり、以来カシャルに祈りを捧げるようになったのだという。
 
そんな話を聞いていると、ヒューザが姿を現す。
ヒューザは主人公に、教団と手を切り青の騎士団に手を貸さないかと持ちかける。
ためらう主人公に彼なりの同情も見せるヒューザだったが、話を続けようとすると騎士団の伝令が現れる。
伝令はフィナが姿を消してしまったと告げる。だがヒューザは彼女の行くあてを知っていた。
ヒューザは主人公にその場所、【ガイオス古海】へ来るように伝えてルシュカを発った。

ガイオス古海へとたどり着いた主人公たちだが、行く手を沈没した海賊船が塞いでいた。
この海賊船は、骸骨と化した【ヘルシー海賊団】たちの船であったが、巨大なタコが住み着いてしまい、海の底へと落ちてしまっていた。
主人公は船長の言葉を頼りにこのタコを追い払うための道具を作り、巨大タコを追い払った。
 
無事海賊船をどかすことに成功した主人公を、先に行ったヒューザが待っていた。
ヒューザは、フィナと出会ったなれそめを語る。
アンテロに誘拐され水の領界へ飛ばされた彼は、ボロボロになりながらも逃げ、ガイオス古海で力尽きていた。
そんな彼に手を差し伸べたのがフィナだった。フィナの聞こえないはずの声が、ヒューザには聞こえていた。
そして護衛の青の騎士団がその事を知って協力することとなったのである。
また、これまで誰に対しても感情を全く見せなかったフィナが、ナドラガ教団の姿を見て、初めて何物にも勝る絶望の感情を見せたという…。
 
ヒューザと共に先へ進むと、フィナが魔物に襲われ倒れていた。
魔物の正体は、邪悪なる意志にけしかけられた【深淵魚キュラス】を中心とする一派だった。
主人公はヒューザと共に手先を三枚に下ろし、キュラスを打ち破る。
なおも抵抗するキュラスにトドメを刺したのは、他ならぬ邪悪なる意志その人だった。
邪悪なる意志はフィナに呪いをかけ、竜族は絶え間なき苦しみの果てに神代の罪をあがない終えるのだと言う。
そして主人公に、他の道があるなら示してみよと告げ、姿を消した。
 
フィナを抱えたヒューザを追って神殿へと戻る主人公。
フィナの状況は芳しくなく、現れたエステラも苦痛を少し和らげる程度の治療しか出来なかった。
悩む主人公に、シオンが導き手を通じて語りかける。
シオンは、フィナにかけられたのは「クロモノス熱」という病気で、治すには【虹色ヤシの実】が必要だという。
しかし、そのヤシのなる木のある島は、何千年もの昔にある巨大な魔獣に飲み込まれてしまっていた。
だが諦めるのは早い。虹色ヤシの実の手がかりを探し、シオンのいるグランゼドーラへと戻る。

グランゼドーラへ戻りシオンのもとへ向かうと、巨大な魔獣を目撃したと【エイブラム船長】が言っていたので、手がかりになると伝える。
船長に会って確認すると、嵐の中で巨大な魔獣に遭遇し慌てて回避したとの情報が得られる。
そして、その場所の手がかりとなる海図を黄葉商店にいる【ピヨピヨ】という商人が売っているという。
 
目的地への海図を買ってその場所へ行くと、そこには小さな小島があった。
小島はでっぱった岩のようなものがあるだけの無人島だった。
その岩のようなでっぱりをつついてみると、島が突如揺れ始める。
現れたのは見上げるほどに巨大な魔獣【ブオーン】。島だと思われたのは魔獣の腹の上だったのだ。
ブオーンは本来ならお前をつぶしてやるところだが、今はそれどころではないとわめき出す。
居眠りしていたところ、大事な宝物を不意に飲み込んでしまったという。
ブオーンは主人公にお腹にある大事な宝物を取って来いと言い、強引に丸飲みしてしまった。
しかし、シオンの話が事実なら、虹色ヤシの実もこの中にあるはずだ。
 
ブオーンの体内へと入った主人公は、道を塞ぐ得体のしれない物を排除しつつ、先へと向かう。
そして、体内の奥へと進むと、虹色ヤシの実のなる木と、その脇に小さなツボがあった。
近づこうとする主人公。だが、体内で悪さをしていた【邪菌ピロリアン】の群れが襲い掛かる。
主人公は襲い来る悪玉菌を消し去り、虹色ヤシの実をもぎ取った。
すると、ツボの中からブオーンに似た小さな魔獣が姿を現した。
ブオーンの息子【プオーン】と名乗る彼は、悪玉菌の集団に敵わず姿を隠していたのだ。
 
ブオーンの体内から脱出し、持ち帰ったツボの中からプオーンが姿を現す。
ブオーンは息子の姿を見ると、三つの目をうるませながら喜んだ。大切な宝物とは、息子の事だった。
そして、プオーンは主人公と一緒についていくと決意を語る。
当初は怒るブオーンだったが、男は恩を受けたら必ず返さないといけないとの言葉を聞くと、息子の成長を喜びつつ、必ず大きくなって帰って来いと言って許可するのだった。
安心したブオーンは、少し眠らせてほしいと巨大な身体を海に横たえ、眠りについた。
 
主人公は、ツボに入ったプオーンと虹色ヤシの実を携え、海底神殿へと戻る。

海底神殿へと戻った主人公は、虹色ヤシの実をヒューザに渡し、それをすり潰してフィナに飲ませる。
フィナが目を覚ました事に安堵する一行に、急な知らせが飛び込んだ。
フィナが病に倒れた事で天水の聖塔への結界が弱まり、それを見たトビアスが強引に突破してしまったという。
一行はトビアスの暴走を止めるべく、天水の聖塔へと向かう。
 
試練を乗り越え最上階へたどり着くと、トビアスが番人【水魔ヴァーテル】に戦いを挑んでいた。
しかし、ヴァーテルのチカラの前にトビアスはまたも屈してしまう。
トビアスの治療をエステラに任せ、主人公はヴァーテルに挑む。
 
ヴァーテルを倒すと、嵐の解錠の円盤が現われる。これをすぐそこの遺跡にはめ込めば道が開かれる。
それを手にしようとした矢先、突如水泡に包まれて飛ばされてしまう。
そして、飛ばされた先で【神獣カシャル】が3つの姿に分かれて襲い掛かってきた。
それは、次の領界へと進ませまいとする意志のあらわれでもあった。
 
何とかカシャルを退けると、神獣カシャルはその正体―フィナの姿を現す。
フィナこそが神獣カシャルの正体だったのである。

駆け付けたヒューザと合流したところで、フィナは神獣カシャルとして襲ってきた理由を明かす。
フィナはいつの間にか、自身の口から言葉を発する事が出来るようになっていた。
それは、領界を一つに繋ぐことで邪神であるナドラガが蘇ってしまうのを阻止する為だったという。
それを聞かされたトビアスは「そんな事は信じられない」と言い捨てて、目と鼻の先にある遺跡に円盤をはめて、強引に領界への道をつないでしまう。
 
更に神官長ナダイアも現れ、フィナを邪悪なる意志と断定し、解放者である主人公に彼女を殺すよう命じる。
しかし、主人公は彼女にトドメを刺す事をしない決断をする。
それに失望したナダイアは、主人公は解放者などではなかったとし、決別を言い渡す。
教団の者たちは繋がれた領界へと歩を進める。エステラとも切り離された。
 
ひとまず神殿へと戻った主人公は、フィナから神獣カシャルとなったいきさつを聞く。
もとは海辺近くにあったある王国の姫であった彼女は、災厄によって沈み死にゆく民を見過ごすことは出来ず、マリーヌの眷属である神獣カシャルに助けを求めた。
カシャルはフィナを自らの化身とすることで、海中に沈められた竜族に生きるすべを与え、一方で、竜族に救いの道を与えた自身への罰として、言葉を発さないようにしていた。
 
カシャルが一連の事を話した後、再びシオンが導き手を通じて語りかけてきた。
シオンは自らも人間の神グランゼニスの眷属である神獣であると明かし、時が来るまではナドラガの真実などを誰にも話してはならないという定めを持っていた事を明かした。
 
しかし、ナドラガ教団はその真実を知ってか知らずか、領界をつないで邪神ナドラガを蘇らそうとしている。
最後の領界である【嵐の領界】への道は、未だ閉ざされたままだ。