【ナドラガンドの決戦】

Last-modified: 2019-10-22 (火) 10:30:36

・バージョン3ストーリー

【いにしえの竜の伝承】 - 【聖炎の解放者】 - 【氷雪と恵みの彼方へ】 - 【闇を抱く月光の楽園】 - 【真実は蒼き水の深淵に】 - 【嵐穿つ断罪の虚空】 - 【ナドラガンドの決戦】

概要

Ver.3.5後期に実装されたシナリオ。そしてVer.3全体の最終シナリオである。
前半は【神の器】の解放、後半は神々の代から続いていた、【ナドラガンド】での最終決戦が描かれる。

神の器を奪還せよ

主人公のもとに【クロウズ】から教団に動きがあったとの知らせが入る。
早速【ムストの町】の会議室へ向かうと、教団が「神の器」を各地の【ナドラガ神のほこら】へと連れ込む姿を見たのだという。
ナドラガ復活を目的とする教団が彼らに何をやらかすか分からない。彼らを取り返すべく、各地のほこらへと向かう。
クロウズもまた、影響を受けにくい【シンイ】の姿で捜索に同行する。
 
ほこらで二人を待っていたのは、【邪悪なる意志】によって魔瘴に染まったかつての試練の番人たちだった。
神の加護を失った番人たちを倒し、神の器を一人ずつ救い出す。
その中で分かったのは、教団が魔瘴で試練の番人たちを邪悪に染め、同様の方法で神の器を痛めつける事で、神の力を強引に得ようとしたものの失敗し、神の器ごと放置していたということだった。
 
こうして5人の神の器を救い出すが、アンルシアだけは依然見当たらない。
そこへ、エジャルナを偵察していた【エステラ】から、神殿の入口のバリアが突然消えたとの報告が入る。
このまま神殿へ無闇に入るのは危険だとクロウズは止めるが、もはや意志は変わらない。
オルストフの奪還のため、主人公とエステラは神殿へと乗り込む。

教団の裏の顔

大神殿へと入り込んだ二人を多くの竜族たちが出迎える。傷つき杖に頼る満身創痍の【トビアス】も姿を見せる。
トビアスはエステラに憎しみの目を向け、立ちはだかるならお前を殺すと言い放つ。
しかしエステラは、傷だらけの彼を労い、自らの過ちを自覚しただす事が必要と諭す。トビアスはその場に頽れた。
彼は「解放者」に憧れ、そうなりたいと強く願い、今まで必死に戦ってきた事を涙ながらに話す。
更にエステラは周りの群集にも、邪神とされるナドラガを崇めて盲目的に従ってきたこれまでを捨て、自らの過ちを自覚し、未来を自分で決めていく必要を訴える。心を動かされた者の拍手が満場を包んだ。
 
トビアスは、ナダイアがオルストフを連れ込んだ心当たりのある場所へと案内する。そこは奥の集会所だった。
二人の幼い時の思い出が残る、しかし一見何もない場所の一番奥に、隠し階段が潜んでいた。
主人公は、注意深く階段の下へと降りて行った。
 
階段の先にあった【大神殿・地下】は、まさに教団の裏の顔とも呼ぶべき牢獄だった。
教団の真の姿を偶然に知ってしまったが為に囚われ、命を落とした者の悔恨がそこかしこに残り、数多の拷問器具を見れば、そこで起きた息の詰まるような光景が容易に浮かぶ程に禍々しい空間。
更に点在する手記等を見ていくと、そこにはかつて立ちはだかったアンテロの名も…。
 
オルストフを探して奥へ進むと、突如開いた闇の空間から二人の竜族が現れ、更にそこへ「邪悪なる意志」ナダイアも現れる。
現れたナダイアをエステラは何故裏切ったのかと問い詰めるが、自分は裏切ってなどいないとし、更に自らの役割を自覚しろと言ったはずだ、と言い放つ。
その言葉に自らに課した決意で返すエステラ。しかしナダイアは甘いと嗤い、お前はもう竜族に必要ないと言う。
そして、今度は主人公に目を向け、弟のアンテロを殺した仇を自ら取るとして、黒い竜へと姿を変える。
側に控えるドマノロマニも同じく竜の姿となる。
 
真の姿を現した邪悪なる意志たちを、主人公達は激闘の末退ける。
ナダイアは頽れ、おぼろげになりつつある視界の中エステラを捉える。その姿に幼い頃の無垢な面影が重なる。
そして「お前の選んだ道は私には選べなかった、その道で救ってみせろ」と告げ、哄笑と共に息絶えた。

再びの死

ナダイアの倒れた先の扉に、数人が倒れていた。
アンルシア、【主人公の兄弟姉妹】、そして【総主教オルストフ】
主人公たちはすぐに三人に駆け寄ったが、主人公の兄弟姉妹がすぐに逃げるよう警告する。
しかしその余裕は与えられず、突如サソリのしっぽのような何者かの尾が主人公を刺し貫いた。
 
その尾の主はオルストフだった。
オルストフは解放者たる主人公にはバラバラだった竜族を一つにしてくれて感謝していると告げ、「邪悪なる意志」は目的のために自らが作り上げた必要悪だった事も明かす。
見開かれた邪悪な黒い瞳には、どんな時でも優しく導いてくれたそれまでの彼の面影は微塵も感じられない。
更に、長い時の中で神の器をつなぐ存在が主人公であるとの結論に至ったとし、「最後の役割を与えましょう」と残し、主人公にトドメを刺した。
 
クロウズが追い付いたころには、最早主人公は生命の息吹の無い冷たい身体となっていた。
【冥王ネルゲル】に殺されて以来の二度目の死、強力な魔瘴毒によるものだった。
ムストの町の奥へと遺体が運ばれる。アンルシアの必死の蘇生呪文も、最早意味を為さない。
この場所で静かに弔おうと切り出すクロウズ。彼の目には悔恨の涙が溢れた。
自分が止めなければならなかったのに、結局予知したとおりに主人公を死なせてしまったのだと…。
その死を認められないアンルシアは、自らの剣で自害しようとした。
 
その時、主人公を囲んでいた神の器たちの手が輝き始める。
それは、【アストルティアの神々】たちが彼らの願いに呼応した証だった。
神々は主人公を自然の摂理を歪めてまで生き返らせるためには、自らの命を縮めることになると警告する。
しかし神の器たちの意志は変わらない。それに応えた神々は、器に宿り辺りを光に包んだ。
 
光が収まると、ぐったりした神の器をよそに主人公が起き上がっていた。まさに神の奇跡だった。
その復活を心から喜ぶ一同。しかし、喜んでばかりはいられない。
間髪入れずオルストフの巨大な手が姿を現し、主人公の懐から聖印を奪い、近くにあった【創生の霊核】から何かを抜き取った。
その正体は竜神の心臓、ナドラガ復活に欠かせない最後のカギであった。
彼は、神の器たちの支えである主人公にあえて手を下し、復活の為に手を貸すであろう六神の力を導き、創生の霊核に閉じ込めた竜神の心臓を奪い返すためにこのような事を行ったと明かして再び消えた。
 
オルストフに身も心も、そして命までも弄ばれた主人公達は、彼の行方を探ろうとする。
そこへ、導き手を通じてシオンが語りかける。
シオンは、オルストフの最後の行き場所はナドラガとの決戦が行われたかつての都【神墟ナドラグラム】だと明かす。
そこへは、常世の門が置かれた【いざないの間】から行くことができるという。
最早迷いは無い。主人公たちは神墟ナドラグラムへと乗り込む決意を固める。

神代の都ナドラグラム

ナドラグラムを探索し、仕掛けを解きながら竜神の柩を目指す主人公たち。
そこには、かつての竜族の都市の指導者たちが成仏できずに霊として残っており、神代の戦いで竜族が敗北している様を語った。
 
最深部に到達した主人公たちは、ナドラガの心臓と神の器たるエステラを手中に収め、復活の儀を執り行わんとするオルストフと対峙する。
異形と化したオルストフの打倒に成功するが時既に遅く、復活の儀はオルストフが竜神と一体化することで完成してしまう。
 
復活したナドラガを前に最早打つ手なしと思われたが、ここで【プオーン】が恩を返す時が来たと父【ブオーン】を召喚し、劣勢ながらもナドラガと取っ組み合って時間を稼ぐ。
そこに神獣たちが到着し、その力によってナドラガの動きを止めることに成功。
主人公と兄弟姉妹は竜化したクロウズに乗ってナドラガの口へ飛び込み、体内の核を倒すことになる。

語り継がれし神々の戦い

ナドラガの体内では、かつてナドラガを倒したグランゼニスの「断罪の剣」の破片が残っており、主人公はそこから六神の記憶を読み取る。
 
ナドラガを含む7柱の種族神は、女神ルティアナから生み出された兄弟であった。
しかしルティアナが【大いなる闇の根源】との戦いで消滅して以来、長兄のナドラガが「他種族は竜族に従うべき」と唱えるようになった。
そしてナドラガと他の六神の間で神代の戦いが起こり、ナドラガは大いなる闇の根源と盟約を結ぶも敗北し、ナドラガンドの封印に至ったのである。
主人公は、改めて六神よりナドラガの打倒を託され、核のある最深部を目指す。

ナドラガンドの決戦

ナドラガの体内の最深部では、その精神体が待ち受けていた。
これを追い詰める主人公と兄弟姉妹だが、ナドラガは奥の手として大いなる闇の根源の力を引き出し、邪竜の姿に変身。
 
そこで器として体内に封じられていたエステラが意識を取り戻し、竜族はナドラガの手を離れて生きていくことを宣言。
なぜか体が薄らぎ戦うことの出来なくなった兄弟姉妹に代わり、主人公とエステラは邪竜神に挑む。
そこで敗北してなお食い下がるナドラガだが、最期は神の器に憑依した六神によって再び断罪の剣を生み出され、主人公の振り下ろした剣によって両断された。
 
主人公と兄弟と神の器たちは、竜化したエステラ、クロウズの背に乗って魔瘴吹き荒れるナドラガの体内から脱出する。
その中でエステラは育ての親であり、ナドラガの一部であったオルストフの姿を見つけ、彼に導かれて出口を見つけた。
しかし、主人公達が脱出を終えた後、突如【黒衣の剣士】が現れ、ナドラガの心臓を手にして去っていった…。

教団から協団へ、そして…

最終決戦の後、エジャルナの大神殿にて祝賀会が開かれる。
ナドラガ教団はナドラガンドの竜族全てのために力を尽くす「ナドラガンド協団」と改め、トビアスが臨時で総主教代理を務めることになった。
エステラは見聞を深めるためにアストルティアへ向かい、【竜族の隠れ里】に滞在して現地の竜族と交流する。
クロウズは、アストルティアとナドラガンドが自由に行き来できるようになったことで隠れ里の復興という使命が果たされ、今後はシンイとして【エテーネの村】の復興を目指すことになる。
 
祝賀会の後、主人公はクロウズと兄弟姉妹に呼び出される。
そこで3人は久しぶりに歓談を楽しむも、兄弟姉妹の体が再び薄らぎ、別れの時が来たと告げる。
そしてかつての主人公への発言を詫び、【銀色の箱】を残して消え去ってしまった。
しかし、主人公は再び兄弟姉妹と会う時が来ると信じ、新たな冒険へと出発する…。
 
どこかの豪邸。
一人の令嬢が叔母の所へ向かう身支度を整えていた。
そして彼女が会いに行こうとする相手として挙げたのは、なぜか主人公の名前だった…!
 
to be continued…