概要
行動としては【ぼうぎょ】していないはずのキャラがなぜか防御状態になっているバグ。
防御「攻撃」とあるが、この場合の行動は必ずしも「攻撃」に限定されているわけではなく、回復・補助呪文を唱える場合なども含む。
類似したバグは複数あるが、DQ3のバグ技が有名だろう。
なお、マニュアル入力などで防御を選択した場合、戦闘開始時点から防御が有効になる仕様上、そこから【眠り】などの行動不能の状態異常になっても防御状態は解除されずに継続する作品は多い。これは敵味方で共通の仕様。
また、【複数回行動】のキャラ(【ビーストモード】等も含む)が防御と別の行動を同一ターン内にとることがあるが、これは普通に行動回数を消費するため、上記裏技とは別物である。
これらについてはそれぞれのモンスター・特技の項目を参照されたい。
その他、【身を守りながら攻撃】、【シールドアタック】、【やいばのぼうぎょ】、【かばう】(DQ11にて心得・極意を習得済みの場合)などの攻防一体の特技や、数ターンの間防御状態になりながら他の行動が出来るようになる【モンスターゾーン】という特技も登場している。
これらについても、本項目の趣旨とはズレるため、それぞれの特技の項目を参照されたい。
DQ2(SFC版)
特定状況で発生する。
SFC版DQ2で一部の敵が使用してくる「【集中攻撃】」は特性ではなく、そういう効果を持つ行動となっている。
どういう事かと言うと、その行動が選択されるまでは普通に行動するが、その行動が一度選択されると、
行動の抽選結果に関わらず、以降の行動が全て「特定の相手への通常攻撃」で固定される。
ここで問題なのが、行動が固定された後でも行動の抽選自体は行われるというところで、
この状態で「防御」が選択されるということもある。
この場合、行動は固定されているので攻撃を行うが、選択された防御が効果を発揮するのだ。
つまり、防御しながら攻撃を行っている状態になる。
(防御したというメッセージが出る訳ではないので、見た目ではただの攻撃と変わらない。)
この現象は集中攻撃と防御を同時に持つモンスターでしか起こらず、該当する(というより防御をする)モンスターはリビングデッドのみ。
また相手が防御しているかどうかわからないため、気にしてもしょうがない。
「複数の【リビングデッド】をバギなどで同時攻撃した際に妙にダメージの少ない奴がいる」という現象が起きたら、原因は乱数の幅が大きすぎることではなく、これが原因であるということだけ認識しておけば攻略上に問題はない。
GB版以降は修正されている。
DQ3(FC版)
【公式ガイドブック】にも手法が掲載されている有名な裏技の一つ。
戦闘時のコマンドで「ぼうぎょ」を選択した後にBボタンでキャンセルする。
その後「たたかう」や「じゅもん」を選択し直すと、何故か防御状態のまま行動できてしまう。
コマンド選択後にキャンセルできない最後尾のキャラ以外が常にダメージ半減状態で戦える、強力な裏技。
なお、先頭のキャラが戦闘中使用可能な呪文を習得していると、仕様により「ぼうぎょ」コマンドが「にげる」に変化して消えてしまう。
【魔法使い】と【僧侶】は最初から、呪文職以外から転職した【賢者】はLv2以降、【勇者】は遅くともLv3以降に呪文を習得しているはずなので、先頭に立たせると防御できない。
先頭キャラも防御攻撃をしたい場合は、戦士や武闘家など、呪文を覚えないキャラを先頭に配置する必要がある。
また、その仕様上、パーティの最後にコマンド入力するキャラ(4人パーティなら4人目)は防御攻撃ができないので、魔法使いなどの打たれ弱いキャラは後ろから2番目に配置しよう。
もちろん、隊列を無視したり全体攻撃をする敵がいない地域なら最後尾が一番安全ではあるが。
逆に全体攻撃を多用するモンスターが相手の場合は、一番頑丈なキャラ(大抵は勇者)を敢えて最後尾に置くのも有効となる。
これに頼りきって低いレベルで攻略していると、不意打ちや、眠り・麻痺などの状態異常で防御ができなくなると一気に崩されてしまうので、過信は禁物。
1人以上が状態異常で行動不能になっていたりすると、うっかり最後にコマンド入力するキャラまで防御してしまって、1ターンサンドバッグ状態になるミスが起きやすいので注意。
また、ゾーマにいてつくはどうを使われると防御状態をキャンセルされるので注意。
いてつくはどう→ふぶきのコンボは多くのプレイヤーを絶望させた。
パーティの人数が多いほど効果を発揮できるため、逆に少人数プレーとは相性が悪く、1人旅はもちろん、勇者+呪文職の2人旅では使用できない。
公式ガイドブックで転職について書かれた頁の「やっちゃいけない転職セオリー集」の記事に「パーティの中で打撃攻撃専門の仲間が1人なら彼は転職させない」とあるが、それはこれにも関連していると言える。
防御攻撃が使用できるパーティの組合せ
パーティ人数 | 1人目 | 2人目 | 3人目 | 4人目 |
---|---|---|---|---|
4人 | △ | ○ | ○ | × |
3人 | △ | ○ | × | - |
2人 | △ | × | - | - |
1人 | × | - | - | - |
※△は呪文職(勇者・僧侶・魔法使い・賢者、またはこれらの職業から転職した場合)では防御できない。
ちなみに、混乱中のキャラでもコマンド入力が可能で、この裏技のおかげで防御コマンドは機能するため、混乱したキャラはとりあえず防御するのが鉄則。
DQ4(FC版)
本作の【判断力】が2のモンスターは、ターン開始時に一旦行動を選択し、実際の行動時に改めて行動を抽選しなおすという変則的な行動決定を行う。
そのため、ターン開始時に防御を選択した場合はそのターンの間は防御状態になり、かつ自分の行動時に防御を選択せずに他の行動をとるということが可能になっている。
このような行動パターンを持つモンスターは【おおめだま】(顔色変化前)と【アンクルホーン】(おびえ時)の2種のみ。おおめだまの方は1章のボス戦でかなり厄介なものとなる。
なお、【ギガデーモン】も判断力2でかつ行動パターンに防御を持つが、行動が完全ローテーションで決まっているので、ターン初めに選択した防御をキャンセルすることはない。逆に言うと、判断力が2なのにターン初めから防御が有効なのはこの仕様が原因。
また、NPCとして戦闘に加わる【ホイミン】も同様の行動決定方式のため、しばしば「防御しながらホイミ」などの離れ業を行う。
DQ5
【めいれいさせろ】で防御を選択したキャラが行動する前に、敵の【主人公の声真似】で作戦変更されたとしても、そのターンの間は防御状態が持続するため、防御状態のまま作戦に応じた行動をとることができる。
もちろん、敵が狙い通りに作戦変更をしてくれないと機能しないので実用性があるのは完全ローテーションの【エビルプラント】くらいか。たまたま成立したらラッキーぐらいにとらえるのが妥当だろう。
次作のDQ6にも作戦変更をしてくる敵はいるが、めいれいさせろで防御を含めた「ターン開始から効果がある行動」をさせていた場合、別の作戦に変わっても行動は変更しなくなった。
SFC版では、敵側が使うダメージを1/5にするタイプの防御は、ターン初めから【1ターン休み】・【眠り】・【麻痺】・【混乱】状態で行動不能でも、なぜか発動していることがある。
混乱していれば同士討ちすることもあるが、そのときに防御が発動していて防御攻撃が成立することがある。
該当するモンスターは【ガメゴン】・【シールドヒッポ】・【ビヒーモス】・【グレンデル】の4種。
【魔物のすみか】のボスと【イブール】も同じタイプの防御を使うが、状態異常が効かないので関係ない。
DQ7(PS版)
【はなす殴り】の裏技を使えば防御しながら攻撃すると言う状態を作り出す事が可能。
ただしDQ3のそれと同様にコマンドのキャンセルを必要とする関係上最後尾のキャラではできない上、さらにAIで行動する事がない主人公は隊列の順番に関わらず不可能。