【ムーンサルト】

Last-modified: 2024-01-16 (火) 12:34:47

概要

DQ6で初登場した特技(DQ9には登場しない)。しかし、DQ8以前とDQ10以降では名前だけ同じの別物と言ってよい。
前者では全体攻撃で、元々はスーパースターの習得技として曲芸的な技として扱われていた。
後者では単体対象の【浮遊系】への特攻特技、つまり【とびひざげり】のような効果になった。
身体を遺憾なく駆使する技であるためか、格闘スキルで習得できる格闘技として扱われている。
 
初期の頃の使用時のメッセージは、「〇〇〇〇は そらたかく ジャンプ!かていんしつつたいあたりをした!」。つまり技名が出てこない。
敵や仲間AIがこの技を使っても、見慣れないメッセージが出ると思うぐらいで、特技のムーンサルトを使っているという事に気付かない、主人公が覚えてからコマンド入力で使ってみてやっとこのメッセージがムーンサルトのモノだったと気付く。といった事態も起こりうる。
メッセージスピードを早目に設定していると、「かいてんしつつたいあたりをした!」の部分がすぐに消えてしまうのでかなり読み辛い。
 
ちなみに元ネタのムーンサルトとはmoon(月)とsalto(跳躍)を組み合わせた和製英語であり、体を抱えこむような姿勢で2回宙返りと1回ひねりを行う体操競技の技(正式名称はツカハラ)の俗称である。
鉄棒競技で着地の際に行うラストの大技にこれを行ったのが始まりだが、体操競技の技に俗称をつけることは当時としては珍しい事であり、当時のオリンピック開催もあって有名になった。
これをきっかけに日本では体操競技に限らず、回転運動を伴う動作全般にムーンサルトの名を付ける事が多くなった。
人によってはプロレス技の「ムーンサルトプレス」を彷彿とさせるかもしれないが、習得するキャラ・職業はプロレスラーとは程遠いイメージの場合が多い。

ダメージ計算(DQ4~DQ8)

敵全体に、通常攻撃×3/(1+敵の数)のダメージを与える。
要するに、敵の数が多いほど威力が減るという特性を持つ。

敵の数1体2体3体4体5体6体7体8体……
ダメージ比率1.5倍1倍0.75倍0.6倍0.5倍0.43倍0.38倍0.33倍……

敵全体に攻撃できるので雑魚散らしに使うのも手だが、効率よくダメージを与えたいなら敵が1~2体の時に使うといい。
敵が1体であればノーリスクで通常攻撃の1.5倍のダメージを与える攻撃となる。
攻撃力依存の特技なのでよく誤解されがちだが【バイキルト】の効果は乗らない。
初めの一回のダメージにもバイキルトは無関係である。
 
敵では【デュラン】【フライングデビル】など、いかにも身体能力が高そうな奴らが好んで使用する。
だが、全員生存の場合は通常攻撃×0.6倍の全体攻撃にすぎず、威力は大したことない。
そのためあまり恐れる必要もないが、仲間が死ぬたびにダメージが増える点は一応注意しておくべきだろう。

DQ4(リメイク版)

【ピサロ】が初期レベル35で習得済みで、MPは消費しない。
全武器中で攻撃力最強を誇る【まかいのつるぎ】との相性が抜群に良く、雑魚集団の一掃に便利。
また、敵の呪文耐性に左右されない物理攻撃のため、相手を選ばず使っていけるのが強み。
敵が一体しかいない場合にも1.5倍補正があるためか、AIに任せておくと通常攻撃代わりに好んで使う。
 
DS・スマホ版では敵の数を減らしても威力が変わらないバグのせいで弱体化してしまったが、
代わりに【はやぶさのけん】の0.75倍補正を【ドラゴンぎり】【メタルぎり】使用時に無効化できるようになったため、単独の敵を攻撃する際はムーンサルトよりもこれらを使った方がダメージを与えられる。

敵モンスターでは【ダークアーマー】【ランガー】が使用する。

DQ6

【スーパースター】★7(159戦、前職含めると432戦)で習得。MPは消費しない。
 
派手好きなスーパースターがいかにも好みそうな技だが、実際は攻撃力依存なため、攻撃力が低い時に使うと弱い。
逆に攻撃力の高いキャラの場合は効果を発揮する…と言っても所詮は1.5倍強化攻撃なので、【ばくれつけん】の方が強い。
ばくれつけんに対する利点は攻撃エフェクトが短いことぐらいだろう。
岩石無耐性の相手なら【せいけんづき】の方が強いし、攻撃力依存の攻撃手段としては中の上といったところ。バイキルトの効果がのらないのも辛い。
ただし、スーパースタールートで勇者を目指す主人公にとっては貴重な攻撃手段の一つになる。
クリア後のやりこみで力が大きく伸びたあとであれば無消費全体攻撃としてはかなりの破壊力を発揮できる。無属性なので敵の耐性次第では出番があるだろう。
攻撃力が500を優に超える時期になると【メタルキング】の集団を一撃で蹴散らせたりするのでAIも好んで使用するようになる。
 
敵モンスターではデュランの他に【バーサクオーク】【マッスルアニマル】が使用する。
こちらが4人パーティだと【まわしげり】【さみだれけん】の方が正味のダメージ期待値が高いので大したことはない。守備力を上げれば簡単にシャットアウトできてしまう。
 
なお、踊り系特技ではないため【おどりふうじ】にかかっていても使用できる。

リメイク版

敵が一体の時は通常攻撃の約2倍ダメージを与えるようになった。
敵が二体以上のときは今まで通りのダメージ。
 
よくある場面【主人公(DQ6)】がスーパースタールートで敵一体を攻撃する場合、
【ラミアスのつるぎ】の通常攻撃(バイキルト有り)+追加攻撃>ムーンサルト(ラミアスのつるぎ装備)>ラミアスのつるぎの通常攻撃(バイキルト無し)+追加攻撃
と与えるダメージに段階ができた。

DQ7

【スーパースター】★6、【エビルタートル】★8、【コスモファントム】★3、【フライングデビル】★6で習得できる。
特にエビルタートルは、他にも優秀な特技が揃っているうえに心がストーリー中で確実に1つ手に入るため、特技を補強したいキャラに経験させるといいパンプアップになる。
 
エフェクトの長さが敵の数に依存しない数少ない全体攻撃で、エフェクト自体も非常に短いため、スライム狩りの際には便利。
MPを消費しないのも嬉しい。

敵に使われるとパーティ全体へのダメージとなり厄介。海底都市だと【エビルタートル】が素早い一発をかましてくるのでダメージがかさむ。
もっと怖いのが現代の海に出てくる【ようかい魚】で、これをウッドパルナクリアやエンゴウクリア辺りで食らうと痛いどころか全滅の危機である。

リメイク版

MPを3消費するようになってしまった。
リメイク版では強力な打撃系特技は軒並みわずかなMP消費がついたのはムーンサルトに限らない全体的な調整ではあるのだが、【せいけん突き】【ばくれつけん】【つるぎのまい】といった強烈な面々ですら消費MPは2となっている中、唯一の消費MP3の調整を受けている。
また、リメイク版DQ6と同じく敵が一体のときは通常攻撃の約2倍ダメージを与える。
敵が二体以上のときは今まで通りのダメージ。
 
転職システムの仕様変更を受けて、【天地雷鳴士】の★1で再習得するようになり、【スーパースター】自体の習得も★3と大幅に早くなっている。
しかし、仕様変更により人間職の上級職の技は他職へ引き継げないため、力の補正が低いこれらの職で覚えてもイマイチ使い勝手は悪い。
逆に、この技を引き継ぎできる【エビルタートル(職業)】の価値はPS版より高まったといえる。

DQ8

【ゼシカ】【ククール】【格闘スキル】で習得。ゼシカはSP45、ククールはSP42必要。
ゼシカの場合はフィギュアスケートのアクセルジャンプの様なジャンプを繰り返して敵陣の中を通過していき、
ククールの場合は敵陣の中をバク転しながらダメージを与える。少しシュール。
 
格闘スキルへ放り込まれたお陰で、武器の攻撃力が上乗せできなくなってしまった。
両者とも力が低いため、格闘スキルの攻撃力上昇をもってしても使いにくい。
そもそもゼシカは攻撃や補助呪文・ククールには回復という役割があるので使う暇も理由もあまりない。
おまけにMPを6消費するようになってしまったため、燃費面でも最悪である。
攻撃呪文が豊富なゼシカはもちろん、ククールも武器スキル技や【みわくの眼差し】のほうが使い勝手がいい。
ちなみにククールのみ、後に【ミラクルムーン】に進化する。

3DS版

【ゲルダ】もSP60で習得可能になった。
ゲルダも力があまり高くないので使い勝手はお察し。
消費MP6も変わっておらず、格闘縛りでもしない限り存在意義が見出せない。
ククールとゼシカは助走をつけて勢い良くジャンプするのに対し、
ゲルダは髪を靡かせてファッションモデルの様な歩き方をしてからジャンプする。

DQ10オフライン

【主人公】【マイユ】【格闘スキル】で習得。習得に必要なスキルポイントは7。
マイユは初期習得済みで、【ゲストキャラクター】の時にも使用する。
消費MPは2。
 
敵単体に通常攻撃の1.3倍の無属性物理ダメージ。相手が【浮遊系】モンスターの場合はその120%のダメージとなる。
【スキルアップパネル】による補強で浮遊系モンスターへのダメージ倍率が60%・120%・180%・240%と増加する。

DQ10オンライン

格闘スキルのSP60で習得。
敵1体に通常攻撃の1.3倍、【浮遊系】なら更に1.2倍の1.56倍のダメージ。
詳細はこちらを参照。

DQ11

【マルティナ】がかくとうスキルで初めから覚えている特技。消費MPは3。
DQ10オンラインと同様サマーソルトキックのようなバク宙蹴りで浮遊系に大ダメージを与える攻撃になっている(一応よく見るとちゃんと着地する前に2回転半捻りを入れている)。
通常の敵への効果がDQ10オンライン同様約1.3倍なのに対し、浮遊系への効果は約2.5倍に強化されている。
異変前では素撃ちでもそれなりの攻撃手段で、特攻が刺さる相手では特に【ウルフドラゴン】【スカイドラゴン】に大ダメージを与えられるのが強み。
初期習得ということもあり、特に【ごくらくちょう】戦では大活躍できるだろう。
 
DQ10オンラインやヒーローズ2を未プレイのプレイヤーでは、全体攻撃がウリだったムーンサルトがなぜか突然単体技に変更されていることに驚くことが多いようだ。
これはこれで使い勝手がいい技だが、マルティナの全体攻撃技の習得は時間がかかるため「全体攻撃を返して」という声もある。

トルネコ3

【フライングデビル】【ランガー】が使用する
【技系】特技。
 
効果は防御力無視の固定25ダメージで、
【被ダメージ変換能力】【2ダメージ化能力】を貫通する。【潜ってかわす能力】の敵も回避できず効果を受ける。
技系特技なので【技封じの指輪】で無効化できるが、いずれも出現場所が【異世界の迷宮】のみなので、これを装備時に遭遇することはまずない。
ただし意図的に受けることは可能で、味方のフライングデビルに【分裂の杖】を振るか、GBA版ならば【不思議の宝物庫】にて【まものの壺】を割って無理やり出現させるか、同ダンジョンにて【テーマ別モンスターハウス】のアンチマジックハウスを引けばランガーが出現する。一見の価値あり。
 
なお命中率依存なので外れる事があり、マヌーサ状態にすれば確実に回避できるが、ランガーは【魔法無効】なのでそもそもマヌーサ状態にならない。

ヒーローズ2

【ククール】及び、主人公(弓装備)の通常攻撃アクションになっている。
素早い後方転回からのムーンサルトを繰り出し、触れた敵にダメージを与えて小さく吹き飛ばす。
2回まで連続して出せる他、動作中は左スティックで移動方向を変更可能。
また、発動直後はみかわしと同様の回避効果が備わっている。
これ自体の威力は低いが、他の攻撃アクション等をキャンセルして出せることと、みかわしと異なりムーンサルト中でも特技を即座に出せることが利点。
さらに、モーション中の着地時に□ボタンを押すことで即座にマルチアローに派生する。
長押しすると貫通効果まで備わり、敵集団をなぎ倒す強力な攻撃をノーコストで繰り出せる。

星ドラ

Cランクこうげきとくぎとして登場。
最大強化CT : 15秒
最大強化効果 : 鳥系に威力240%の攻撃 それ以外に威力145%の攻撃 対象1体

ドラけし!

【おどりこミレーユ】のスキルとして登場。
「回転しつつ体当たりし 横に長い特殊な範囲に 物理攻撃でダメージを与える」