全般
絶対に勝てないイベント戦闘のこと。
有名なものにFF2の最序盤での黒騎士との戦闘、FF3の初回「無敵」暗闇の雲戦がある。
以後のFFでもストーリーを盛り上げるための演出として度々使われる。
「負けイベント」「負けバトル」などとも呼ばれている。
FF4のそれは、オートで進行するものと、レベルを上げることで強引に勝ててしまうものに分かれている。
敵のHPが無限だったり、攻撃力などが極端に高かったり、単純に強かったり、
時間制限や特定の行動で強制終了したりと、内容はさまざま。
チートなどで無理やり勝った場合は、そのままゲームオーバーか、強制的に負けたことにされるのが一般的。
まれに勝ったとき専用のイベントがあるゲームもあるようだが、FFでは見かけない。
- 瞬殺されようが少しでも善戦しようが結果が変わることは残念ながらそうそう無い。
台詞だけでも変化すれば少しは抵抗する気も起きるのだが。 - 強制終了するタイプの場合は、勝つことも負けることもなく引き分けや和解等の展開になるものもある。こういったケースを「必敗」と呼ぶのは少々違和感があるかもしれない。
「必敗」であるからか、普通に負ければゲームオーバーにならずそのままストーリーが続く。
似たようなものに、敗北することは無い「必勝戦闘」、倒せない上全滅でゲームオーバー、逃げるしかない「必逃戦闘」、少ないものの何らかのイベントを起こして強制終了させるしかない戦闘などがある。
- FF4TAでは倒せない・逃げられない・強制的に全滅させられる・しかもゲームオーバー、解決方法はパーティに特定のメンバーを入れて戦うものがある。
FF2
ゲーム開始直後の黒騎士戦がある。
黒騎士はゲーム後半に登場する敵であり、
初期ステータスのフリオら4人は勝てるはずもなく敗北することになる。
いきなり必敗戦闘から始まるというのは、なかなかインパクトがあった。
FF3
クリスタルタワーの初回暗闇の雲戦が倒すことができない必敗戦闘。
負けた後もストーリーは進行し、ドーガとウネによって復活させてもらうことになる。
他にも、絶対に勝てない敵との戦闘が存在する(これらは負けたらゲームオーバー)。
初回のバハムートは倒すことができず、逃げるのが正しい。
こちらはデッシュが戦闘突入前に「まともに たたかっても かちめはねえ! ぜったいに にげるんだ!」と発言をするので素直に従おう。
- なお、初回のバハムートは歴代のそれと比べて異様なほど攻撃力が弱い。
難易度的に逃げる隙を与えないといけないためとはいえ、竜王の威厳もあったもんじゃない。- まだまともに動く事も出来ない自分の子供が周りにいるのに本気で暴れたりは出来ないでしょう。
- 闇の世界の暗闇の雲も闇の4戦士全員の協力が得られていなければ絶対勝てず、今度の場合は容赦なくゲームオーバー逝き。
ネプト竜もポスト的には当てはまるが、FC版なら普通に高レベルまで鍛え上げれば一応倒せる。
但し、勝っても押し戻され、また進もうとしても無限に立ちはだかる。必敗イベントというより、戦闘自体が必要ない。
DS版(PSP版・携帯版)でも変わっていない。
バハムートとネプト竜はむしろ強化されている。
FC版では、クリスタルタワーで戦う初回版・暗闇の雲をチートなどで無理やり倒しても
ストーリー展開は敗北時と同じで変化しない。
ところが、闇の世界の暗闇の雲は無理やり倒すと
いったん戦闘は終了するが「むだだ‥‥ おまえたちに わしは たおせん! ファファファ‥‥」
というセリフが入って2戦目に突入しループするようになっている。
DS版などでもそうなのかは不明。
FF4・FF4TA
FF4では「通常レベルでは倒せない敵」が多く登場し、質・量ともにFF4が群を抜いている。
FF4を語る上では、ある意味で欠かせない要素。
これらは普通は倒せないように60000以上ものHPが設定されていることが多い。
しかし、「通常レベルでは倒せない敵」との戦闘は多いものの、ストーリー上こちらの「敗北」にあたる(負けても話が進行する)のは「りゅうきし」戦のみである。
また、完全なイベント戦闘ではルビカンテ対エッジ、ゼロムス対ゴルベーザ&フースーヤも必ず負けてしまう。
- おんなのこ戦・ギルバートからの支援が入る前のダークエルフ戦も必敗戦闘。
ただし前者はタイタン・後者はダークエルフの連続魔法が発動した後は誰かが生き残っていても強制終了される。
(大抵はこの一撃で全滅するが)
なお、「普通に進めていれば倒せない」というだけで、頑張って鍛えてしまえば倒すことができる敵もいる。
(例)マザーボム、りゅうきし、あんこくきしなど
当然だが、倒したからといって、何かがあるわけでもなく、その後の展開に変化は無い。
例えば、ギルバートの支援を得ていない状態でダークエルフを倒しても、
戦闘後は何事もなかったかのように変わらず立っており、
勝利した場合のストーリー展開などは用意されていない。
- あんこくきしを倒すと親父様が「正義よりも正しいことよりも~」を言わずに戦闘が終了する。
FF4TAでも引き続きいくつか存在する。
この動画にあるように、頑張れば倒すことの出来る相手も多い。
- この動画では「おんなのこ」の討伐をあきらめているが、頑張れば「おんなのこ」も倒せるらしい。
FF5
必敗戦闘ではないが、第二世界で最初のアブダクター戦とガラフ対エクスデスは全滅してもストーリーが進行する。
FF6
世界崩壊前に遭遇するガーディアンと、ティナと一騎打ちした初戦時のフンババが当てはまる。
前者は逃走可能+強制戦闘ではない。
- フンババ一戦目もバニシュデスで倒せる。もちろん、倒したところで戦闘終了後のストーリー展開が変化するわけではない。
- ガーディアンは混乱した味方にけむりだまを使わせる事で強引に撤退させる事ができるが、特に何か得られる訳でもなく、戦闘前の状態に戻るだけ。再び進めば同じようにまた戦闘になる。
レオ将軍VSケフカもある意味必敗戦闘である。
進行上はケフカ(幻影)を倒した後に発生する。
(幻影であるケフカを倒す前にレオが戦闘不能になると、普通に全滅扱いでゲームオーバー)
CCFF7
ある意味例外としてCCFF7では必敗戦闘で負けると主人公自体が死んでエンディングへ移行する。
- 零式の陰の章も似たような感じ
前半はザックスのHPが大幅に減ることでイベントが発生する。
後半は一定時間が経過するとイベントが発生する。
どれだけ敵を倒しても、どれだけ生き延びようとも、展開が変わることは無い。
DCFF7
DCFF7では、ヴァイス一回戦がこれに当たる。今までのボスも鬼畜な強さだったので、初見では必敗戦闘とは気付かなかったプレイヤーが多い。
FF8
X-ATM092戦は数度にわたって戦闘、逃走を繰り返すこととなる。
実は2戦目以降は撃破可能なのだが、初戦だけは不死身のため逃走せざるを得ない。
- 負けたらゲームオーバー。HPが無限なだけで戦闘力は場違いというほどではない。必逃戦闘の分類だろう。
初戦のイデアもHPを0にするか、一定条件を満たした状態が続くと決着がつくものの返り討ちに遭う形となる。
こちらも全滅した場合は普通にゲームオーバーとなる。
- 詳しい条件は上のリンク先の記述を見てもらいたいが、負けそうになるとちょうど戦闘終了の条件を満たす感じに設定されている。
本当に負けてしまうとゲームオーバーなので、「必敗戦闘」と呼ぶのが正確かはともかくとして。
FF9
FF9のベアトリクスのように同じ相手に三回も負け戦が続くといい加減うんざりしてしまうプレイヤーも多い。
戦闘シーンに突入することなく負けてしまう展開や1発殴っただけで終わってしまう戦闘もある。
ベアトリクス戦で実際に全滅するとゲームオーバーになるため、パーティーが全滅することでストーリーが進む負けイベントとは少々毛色が異なる。
- ベアトリクス戦のクリア時はHP1にされての戦闘強制終了。
似たようなケースとして、アルテマを叩き込まれて強制終了させられるクジャ戦も必敗戦闘といえるかもしれない。
戦闘自体は勝利できるが、イベント上では倒して解決が出来ない相手としてアーモデュラハンが存在。
FF10
初回のジオスゲイノ。逃走コマンドを使う訳ではないが、必逃戦闘にあたる。
リキ号で戦う、シンの背びれも実質的に強制終了のち敗北の部類。この後も、シナリオ上でシンにはボロボロの敗北を繰り返す事になる。
FF13
7章の中ボス、侵攻制圧騎ウシュムガルに2回目に遭遇した時が必敗戦闘である。
ホープが単身で挑むことになるのだが、彼のHPが減ると仲間が駆けつけて再度戦い直すことになる。
FF13はこちらの戦法次第で敵の強さが極端なまでに変化するため、ここに来るまでに何度も強敵を前に敗北を喫しているとイベント戦だということに気付きにくかったりする。
FF14
一部のインスタントバトルでは一定時間耐える、一定値までHPを削るなどすると強制終了するものがある。
クリア時のcomplete表示もなくイベントシーンで撤退させられるため勝つことはできない。
特に顕著なのがゼノスで、どれだけ粘っても圧縮剣気に圧せられた敗北を2度も喫することになる。
旧FF14には戦闘不能にならないと進行しないクエストバトルが存在したが、プレイヤーのレベルが高すぎると負けることができず不興を買った。
FF15
ダウンロードコンテンツ「エピソードグラディオラス」にて、遺跡に突入して少しするとギルガメッシュが現れて戦闘になるが、1度目に対峙した際には攻撃がほとんど通らず、かつ被ダメージはかなり高い。
グラディオラスのHPが0になるとストーリーが進むので実質必敗。
FF16
アインヘリアルのボスとして戦うバルナバスのHPを減らすと斬鉄閃を阻止するDPSチェックが始まるのだが、効率良くゲージを減らしていっても途中で強制的に失敗させられて、斬鉄閃を喰らったクライヴが敗北したという展開でそのままシナリオが進行する。
フェニックス対イフリートの召喚獣合戦の地獄の火炎のDPSチェックと違い、タイムアップの形で失敗してもシナリオは普通に進行する。
こんな戦闘でもしっかり勇者の紋章の対象になっていて、ノーダメージで斬鉄閃発動まで凌ぎきれば取得できる。
この勇者の紋章は他のボスのもののコピペ文とは微妙に違う、必敗戦闘であることを考慮した説明文になっているのが面白い。
DDFF
DDFFでもこれと似たようなケースが存在する。
ただしストーリー上ではなくモグネットで発生するもので、しかも回避可能という変わったスタイル。
冒頭のモーグリの質問で「DFFを極めた」と答えるとデカオとの勝負になり、
勝っても負けても負けたときの反応をされるため、勝てても自己満足以外の何物でもない。
まぁ冒頭の時点でまともに戦って勝てるケースは稀であろうが。
- なおストーリーやレポート中では戦闘に勝っても負けたのと同じノリでストーリーが進んでいくことが
多い。なんか悔しい。 - 特にレポートのクラウドのカスオとの戦いは第一段階までしかない。
まあ、レベルも低いしカスオは多分本気出さなかったんだろう。
それにしても今考えれば、
どうしてカオスの奴らは戦って負けた後もぴんぴんしていることが多いんだろうか……- 完全に討ち果たせるのは最後の戦い終章までお預けである。
12回目は敗北の物語というコンセプトのためだろうか。
- 完全に討ち果たせるのは最後の戦い終章までお預けである。
光の4戦士
物語前半のでオニゴロシ戦(猫状態のアイレ1人で挑む)は勝利する手段がなく、必敗戦闘と言えるだろう。
- チートで無理矢理勝っても、負けて死んだことになって進行するので、間違いなく必敗戦闘である。
FFL
章ごとのボスである帝国四将軍及び神将との初戦は必敗戦闘が多い。
FF零式
零式の3章のニンブス戦も
- 3章のニンブスが倒すのは操作キャラ1人だけだし
ラストは時間経過で進むから必敗というより普通のイベント戦では。 - 負けてもイベントは進むが、戦闘終了の条件は他にあるので必敗戦闘ではない。
また5章のシンリュウ戦は敗北でイベントが進むので、必敗戦闘と捉える人もいるだろうが実は勝てる。
といってもこちらのレベルやステータスが相当高くなければ勝つことは難しい。
しかしS.O.の内容を見るに開発スタッフは、シンリュウに操作キャラで勝てることを想定している。- 想定しているも何もシンリュウは操作キャラで勝てちゃうんですけどね。
- とはいえ1周目で攻略法も知らずに0組のみで勝つのはほぼ不可能。
普通にプレイしていたら全滅→バハムート零式召喚で一騎打ちになると思う。
そうなると、捉え方によってはこれは必敗戦闘だと見る人もいるだろう。
まさか一周目から操作キャラのみ使用で勝つなんていう猛者はそうそういないだろうし。
- あと6章のギルガメッシュ戦も、負けてもミッションクリアとなるケース。
しかしこちらは攻撃パターンを見極めればわりと勝てる相手なので、コツをつかめばいける。 - ラスボスも一回目は一切勝ち目の無い必敗戦闘。だが続く二回目は逆に負ける事の無い「必勝戦闘」になる。
こうしてみると、ルシとの戦いでは負けてしまっても問題ないことが多い。
それだけルシが人を超えた強さを持つ存在ということなのだろう。
本当の必敗戦闘はラスボス1回目と陰の章の無限ルルサスの戦士ぐらい。
WOFF
ライブラ時に敵のHPが「???」と出る場合、ほとんど必敗戦闘か、時間経過で強制的に戦闘が終わるパターンである。
前者の場合、文字通り桁違いのダメージで瞬殺される。強引に粘ることも可能と言えば可能だが、メリットはほとんどない。
- 必敗戦闘の数がとにかく多い。全滅のチュートリアルも含めると相当な数になる。
ココロクエスト「海底神殿の秘密編」で海底神殿で戦うシャントット戦は、実は必敗戦闘ではない。
十分なレベル(最低でも65以上)とアイテムと根気があれば、勝つことも可能なのだ。
ただし、桁違いのHPと恐ろしいまでの大ダメージと戦わねばならない事を覚悟すること。
余談
逆に普通の戦闘をコレだと思い込んでしまった経験がある人も結構いるだろう。
それらしいシチュエーションで相当の苦戦を強いられると、
「なんだこれ負けバトルか」と諦めてしまったり。
そしてタイトル画面に舞い戻された時、真実に気づくことになる。
- そしてその逆に、負け戦闘だと気付かずに敗北直前でリセットからの∞ループに陥る人も。
似たようなものとして、勝っても負けてもストーリーが進行するというものがある。例えばFF5の第二世界最初のアブダクター戦など。
必敗戦闘と違うのは、成長させれば問題なく勝利することが可能な程度であるということ。
- そしてそういうのに限って勝利すればレアアイテムが入手できたりするためみんなパーティ育成に勤しむ事になる。