阪神タイガースに多大な影響を及ぼす名前、および数字「7」のこと。
背景
2011年10月に監督就任会見を開いた和田豊は「いまの戦力にちょっとしたスパイスを加えれば優勝できる」とカレーでも作るかのように豪語するも早々と優勝争いから脱落、2012年8月には自力CS進出すら消滅するなど、同年は5位に終わった事で「スパイス」という蔑称とともに阪神ファンは和田への批判を強めていった。
和田豊監督の不倫発覚
2013年夏に週刊新潮の記事において、和田がものまねタレントの星奈々*1と2005年~2007年の間で不倫関係にあった事が暴露される。実際に送った下記の熱いキスメール*2から和田の醜聞が晒された(過去ログ)。
1:風吹けば名無し:2013/07/05(金) 09:36:28.77 ID:+OwSqJzZ
愛しい奈々!おはよー!チュッ(笑)
もう俺と奈々は既に運命共同体となっておりますので、どうか最後までお付き合いください(笑)
明日の晩は抱っこして、腕枕して寝てあげるからね
奈々!俺にもチュッは?(笑)
まだお風呂かな?一緒に入ろう! 今度ね!って…もう俺と奈々は、何でもありでしょ?(笑)
また湯船に浸かって、ちょっと恥ずかしそうな顔のかわいい奈々を見せてね! チュッ
当然、阪神ファンは勿論のこと、なんJ全体がこのスクープネタでお祭り騒ぎとなり、「チュッ」「スパイチュ」などの蔑称が生まれることになった。このことから、阪神は某選手の女性騒動の流れで「返信タイガーチュッ」と呼ばれる事がある。なお「チュッ」は実際の文面で用いられていたキスマークを現す絵文字(💋)が紙面上では表記できないために週刊新潮側の判断により置き換えられたものである。このためある意味では風評被害の側面もある。
また、その不倫相手の名前から、阪神関連の話題の中で登場する数字の7を奈々と意図的に誤記するネタも派生した。
例としては
- 「背番号奈々*3」
- 「魔の奈々回」(後述)
- 「奈々ゲーム差」
などがある。
その後の展開
上記のように浸透したネタであるが、同年奈々月16日の読売ジャイアンツ戦で状況は一変する。
巨人の先発・菅野智之は初回に3失点、一方阪神先発のジェイソン・スタンリッジが6回無失点と好投して楽勝ムードだったが、奈々回表から登板の加藤康介が崩れるなど一挙8失点で大逆転負けを喫してしまう。
巨人 0 0 0 0 0 0 8 0 0 - 8 11 0
阪神 3 0 0 0 0 0 0 0 0 - 3 10 1
なんJではこの唐突な大量失点を「魔の奈々回」と名付け、この試合が決定打となり、これ以降の阪神において「奈々」という数字は33-4と同様の扱いをされるようになった。
事例
- 同年8月20日の横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では3回表に奈々得点し奈々-0と大量リードしながら4回裏に逆転され、その後に追いつくものの結局サヨナラ負けを喫し「星(ベイスターズ)に奈々点差をひっくり返された」とネタにされた。なお、阪神の奈々点差逆転負けは2006年8月18日のヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)以来奈々年ぶり。
- 同年CSファーストステージは第2戦に4-奈々で敗れ、3位・広島東洋カープにストレートで敗退。
- 2016年9月22日に水樹奈々*4が甲子園でライブを開催、その後阪神はシーズン最終戦まで奈々連勝のスパート。
- 2018年奈々月26日、甲子園上空の雨雲レーダーに数字の奈々が出現。
- 2018年の阪神のチーム盗塁数は奈々十奈々。
- 2019年シーズン、阪神の背番号奈々十奈々を着けるオネルキ・ガルシアはシーズン初登板から3試合連続で奈々失点を喫し二軍落ち。昨年の好成績から嘘のような乱調を見せていることからパチスロとかけて「確変」とも呼ばれた。その後、一軍復帰後の最初の試合で奈々点の援護をもらい、完封勝利を達成。さらに次の登板試合でも奈々点の援護に守られ、6回途中5失点(自責点2)と炎上しかけるも勝利投手に。
- 2019年シーズン終盤、1回も負けられない状態から6連勝しCS進出。その後迎えたDeNAとのクライマックスシリーズ初戦は奈々対1から奈々回と8回で奈々点とって奈々対8で逆転勝利*6し実質奈々連勝。そしてファーストステージ3戦、ファイナルステージ4戦の合計奈々戦でCS敗退。
- 2020年シーズン、またもや阪神の背番号奈々十奈々を着けるガルシアが横浜スタジアムで行われたDeNA戦に先発する。試合はジェリー・サンズ、大山悠輔らのホームランで奈々点差となり阪神ファンの誰もが勝利を確信した。ところがその後ガルシアが大炎上、さらに2番手の能見篤史も止められず、ついに同点の奈々対奈々となってしまう。その後はお互い無得点で結局そのまま奈々対奈々の引き分けとなってしまった。
- 2021年シーズン、2開催連続のオールスターゲーム出場*7となった近本光司がオールスター1日目の第1打席でライト前ヒット、第2打席でレフト前にタイムリーヒットを放ち、前回出場時から通算で奈々打席連続安打の球宴新記録を樹立*8。
- 2021年シーズンの結果は奈々十奈々勝56敗10分であった。
- 2022年開幕戦、8ー1と最大奈々点差をつけながら、8-10の大逆転負け。
- 2022年4月10日終了時に1勝1分12敗で勝率0割奈々分奈々厘を記録。
- 更に4月13日にはプロ野球史上初めて勝率奈々分を切り、0割6分奈々厘でワースト記録更新*9*10。
- 2022年クライマックスシリーズ・セ ファイナルステージでは奈々回に2つのエラー*11で5点を失い3連敗でストレート敗退、同時に監督の矢野燿大のラストゲームとなった。
- 2023年8月29日のDeNA戦、2点リードの9回表に守護神の岩崎優が奈々球で2飛翔3失点を喫し逆転負け。この試合で阪神の優勝マジックが消滅した。
- 2023年9月9日の広島戦で勝利したことにより、9月負けなしの奈々連勝、さらにシーズン4度目の奈々連勝を記録しただけでなく、交流戦を除いた同一リーグ間の成績で広島を上回ることが確定*12したため、「アレ」へのマジックが3つ減りマジック奈々になった。なおこの試合で決勝打を放ったのは背番号奈々のシェルドン・ノイジーである。
- 翌日10日の試合も逆転勝利し、広島に3連戦3連勝を飾った。3連戦前ではマジック12だったが一気に奈々つ減らしマジック5となり、勝利数も奈々十奈々勝に到達。更に対広島戦の今シーズン勝ち越しが確定したため、セ・リーグ全球団に勝ち越すことが確定した。
- 同年9月14日、阪神はアレを達成。スコアは4対3であり、試合の総得点は奈々点。
- 2023年の日本シリーズ第1戦ではオリックスのエース・山本由伸から10安打で奈々点を奪い、投げては先発の村上頌樹が奈々回を無失点で勝利。
- 迎えた第奈々戦、4回表に背番号奈々のノイジーの3ランで先制すると、5回表にも奈々人目に打席の回ってきたノイジーのタイムリーで追加点を挙げる。
- 9回に奈々点目となる適時打を放った森下翔太は、これでシリーズ新人新記録となる奈々打点に到達。試合は奈々対1で勝利し、38年ぶりの日本一。
- 2024年5月11日のDeNA戦、2点リードの8回裏にダブル守護神の岩崎優が2飛翔3失点を喫し逆転負け。この試合は3回終了時点で9-2と奈々点のリードがあった模様。
「奈々」にまつわる余談
2021年創設の阪神女子硬式野球チーム「阪神タイガースWomen」には、創設時から2023年まで石村奈々投手が在籍していた*13。
声優・歌手の水樹奈々は幼少期から大の阪神ファン(ただし水樹の父は生涯を通して巨人ファン)であり、甲子園球場でライブを行った際は背番号奈々のユニフォームで登場した。