【詠唱時間】

Last-modified: 2022-06-01 (水) 23:53:12

概要

本作におけるシステム。
コマンドを入力してから、実際に効果が発揮されるまでの時間。
呪文は文字通り詠唱しているため非常に判りやすいが、システム上は呪文だけでなく特技にも存在する。
非常に表記ゆれが多い単語で、「溜め(時間)」または「行動時間」「発動時間」とも呼ばれる。
公式ガイドブックでは「準備時間」としている。
 
DQ10に限らず、オンラインゲームでは基本的なシステムである。
ちなみに準備(詠唱時間)が終わって効果が発動してから終わるまでの時間を「発動時間」として分けている。

特徴

  • 決定したコマンドをキャンセルボタンを押すことで中断できる
  • この時間中に行動不能になったり、【キャンセルショット】の発動中断効果や【ふっとび】効果を受けたりすると、コマンドが中断される
  • この時間中は「行動完了後、次の行動が可能になるまでの待機時間タイマー(いわゆる2本目の【ターンゲージ】)」が進まない

まだ技の発動が確定していない時間のため、上記のように何らかの手段で邪魔をされればそこで中断されるし、この間に何らかの手段でステータスが低下した場合は低下したステータスを参照して技が出るようになる。
ただし、この時間そのものを短縮する【早詠みの杖】【神速シャンソン】の効果は、この時間中に切れても詠唱時間が再計算されることはない。
 
また、行動選択時に対象を選択しないタイプの呪文・特技(【イオ系】呪文や【ビッグバン】など)や、行動選択時に対象を選択するものでも攻撃対象が「自身の前方」である特技(【さみだれ突き】【キングダムソード】など)については、この時間中に攻撃範囲の敵が全ていなくなってしまった場合「誰にも当たらない」という状態になり得る。
範囲攻撃技であっても対象を選択し、「攻撃対象は少なくとも必ず攻撃できるタイプの攻撃(例えば【ぶんまわし】【なぎはらい】)の場合、この時間中に対象の敵がいなくなるとプレイヤー側は【相手が いなくなった】となり技が中断される。
 
呪文に関しては、「呪文発動速度」を装備・錬金・【達人のオーブ】などで伸ばすことにより、この時間を短縮できる。ただし、1.0秒以下にはならない。
基本的には、高威力の呪文ほど詠唱時間が長くなる傾向がある。
呪文発動速度の錬金は、通常の錬金としてスティック・両手杖・鎌・腕防具に付与でき、さらに【パルプンテ効果】限定で他の武器種にも付与されることがある。
【僧侶】【魔法使い】【賢者】【デスマスター】といった呪文による攻撃・回復を専門とする職を使うなら、武器と腕の呪文発動速度錬金はほぼ必須と考えた方がよい。
また、【旅芸人】【レンジャー】【魔法戦士】【どうぐ使い】といった物理攻撃と強化・蘇生呪文を兼ね備えた補助職にも重要な要素だが、こうした職業は攻撃力・会心率や状態異常効果などの需要もあり錬金の選択が悩ましい。
 
なお、通常攻撃や【おたけび】【すてみ】などは詠唱時間が0で、行動を選択すると即座に発動する。
相手に阻害されることがほぼない為便利である反面、間違えて選択してしまった場合に中断ができないデメリットがある。
ただし、相手に接近する必要がある場合(通常攻撃含む)は、離れている状態から接近するための移動は発動時間とはみなされず、動作に入っていなければキャンセル可能である。
また、行動選択時にそれまでかかっていた効果が一度消えてから再度発生するような技(【げんま召喚】等)をキャンセルした場合、効果が消える事自体は0秒発動でキャンセルできない為、効果が消えるだけの結果になる。
 
モンスター側においてはVer.1~2初期はせいぜい【ドラゴンガイア】【はげしいおたけび】の処理程度であまり重要な要素ではなかったが、昨今は「敵に吹き出しが出た(=詠唱時間)のを確認してから逃げれば簡単に避けられるが、当たると死ぬor致命的なダメージ」というタイプの特技がボスモンスターを中心に増えてきており、特に前衛職は「敵と対峙しつつ、敵の行動を確認してから後出しで行動しないと死ぬ」一方で「可能な限りダメージを稼がねばならない」というジレンマをどう解消するかという点でプレイヤースキルに差が出つつある。
 
ドラゴンクエストシリーズにおいては、本作以外の本編および外伝作品では基本的に「ターン制」を導入しており、素早さによって決まる順序に従って各々が行動する。
順番が回って来たら即座に呪文や特技の効果が発揮され、相手の行動前に行動できれば、状態異常によって行動を阻害されることはない。
しかし、オンラインゲームである本作では詠唱時間の概念が導入されたことにより、旧作とは戦闘の方法が大きく変わっている。