概要 
サーラとは、キャラクター名である。
DQシリーズでは以下の作品で使われている。登場順は番号のとおり。
- アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】の登場人物。【サーラ(アベル伝説)】を参照
- DQ5の【メッサーラ】の【仲間モンスター】。このページで解説する。
- GB版DQMで【悪魔系】の♀の名前を付ける際に何も入力せず決定すると出てくる候補の1つ。
- DQ10に登場するNPC名。
DQ5 
仲間になった【メッサーラ】。
重装・高耐性・良特技と三拍子揃ったナイスマッチョ。
SFC版の青年時代前半までに加入する26種の中で【取扱説明書】における「仲間になるモンスター」のリストから洩れている4種のうちの1種。
仲間になる確率 
1匹目 | 2匹目 | 3匹目 |
---|---|---|
1/32 | 1/64 | 1/128 |
仲間になったときの名前 
1匹目 | 2匹目 | 3匹目 | 4匹目 | |
---|---|---|---|---|
SFC版 | サーラ | バッフラ | サトチン | ノリリン |
PS2版 | ミヤーケ | ゆういち | ||
DS版 | うまる | めっさん |
何故かSFC版の4匹目の名前がキングスライムの4匹目と全く同じ。設定ミスだろうか?
覚える呪文・特技 
ステータス 
Lv | 力 | 素早さ | 身の守り | 賢さ | 運のよさ | 最大HP | 最大MP | 経験値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期 | 4 | 83 | 60 | 87 | 43 | 28 | 107 | 21 | 3424 |
最大 | 50 | 175 | 87 | 90 | 110 | 130 | 410 | 121 | 1502230 |
耐性 
強度 | 属性 |
---|---|
無効 | ザキ・麻痺、休み |
強耐性 | イオ、ヒャド・吹雪、バギ、マヌーサ、ラリホー、メダパニ、マホトラ、毒 |
弱耐性 | メラ、ギラ・炎、デイン、ルカニ、マホトーン |
無耐性 | メガンテ・体当たり |
解説 
【グランバニアへの洞窟】や【試練の洞窟】で仲間にすることができる。
装備できる武器防具が豊富なことに加え、全ての攻撃呪文に耐性を持っており、特に防具での軽減ができないイオ系に強耐性なのは大きい。
元々高い耐性を装備品でさらに高めてやれば、呪文をものともしない頼もしい存在になる。
ちなみにSFC版公式ガイドブック下巻で【ドラゴンメイル】の装備イラストをつとめている。
特技面でも攻撃呪文のメラミやザラキ、補助呪文のマホトーン、ラリホーマなどといった便利なものを覚えてくれる。
下位種や上位種と違って敵のときの彼はメラミを使えないが、経験を詰ませればメラミに加えてメラゾーマを覚えてくれる。習得はクリア前後になるだろうが。
ザキ・マヒへの完全耐性も頼もしい。防御だけでなく攻撃や補助もこなせる優等生である。
さらに力の伸びも良く、地上の仲間モンスターの中では別格の【ゴーレム】を除けばトップクラスである。
早々に【ドラゴンキラー】を買い与えてやると、数値上はそのままクリアレベルまでパーティトップクラスの攻撃力を維持する。
しかし欠点もある。
まず意外とHPの伸びが低いこと、そして中盤の仲間モンスターの多くに共通する特徴としてレベルアップが遅いこと。
加入後にかなり腰を据えたレベル上げを行わないと、メラミ習得は青年時代後半になる。
そんな時期に覚えても、ドラゴンキラーを装備できる彼がわざわざMPを消費して無耐性の相手にすら打撃に毛が生えた程度のダメージしかないメラミを唱える必要性があまりない。
ザラキも同様に、習得時期にはあまり有効な相手がいない。使う機会がないわけでもないが。
また複数攻撃手段が少ないため、集団を相手にする雑魚戦での火力は【男の子】と【女の子】のコンビなどと比べるとかなり物足りない感がある。
後半になると【スライムナイト】のイオラですらやや火力不足に陥るので、どちらかというと持久戦向きのメンバーとして、ボス戦の方が活躍しやすい。
唯一の全体攻撃ができる特技の【こごえるふぶき】はレベル27と習得が遅いため、ほぼ使い物にならない。
これまた唯一の全体攻撃武器である【みなごろしのけん】は威力そのものは優秀なのだが、守備力ゼロのペナルティが重く、サーラの素早さがそれほど伸びない=敵からの攻撃を受けやすいため使いづらい。
活用するのなら【ほしふるうでわ】を優先的に回したい。倍化すれば大抵の相手には先制を取れるくらいにはなる。
最終武器がデーモンスピアまたは【きせきのつるぎ】止まりなのも痛い。
そのため【ふぶきのつるぎ】がよく効く【ミルドラース】や【エスターク】戦ではこれを装備できる仲間に比べて攻撃力が見劣りするようになる。
特に魔界組の仲間モンスターが加入するころになるとさすがに基礎パラメータの時点で見劣りする。
切り札のメラゾーマは強力だが、見ての通りMPの伸びも悪く最大レベルでも121、習得直後の30レベルでは74ポイントしかないため、そのままではザコ戦で気軽に使えたものではない。
また、身の守りの初期値が高く重装備もできるので気づきにくいが、どういうわけかレベルアップで身の守りはほぼ上昇しない。具体的にはLv3~50までの間にわずか3ポイントで、1ダメージも減らない計算。これは初期値がカンストしている【はぐれメタル】を除けば異例。
ただし、魔界以降の雑魚戦では吹雪の剣の特効が活かせる相手は少なく、逆にグレイトドラゴンなどは、見た目の攻撃力の数値よりも上記のドラゴンキラーの方が高い火力が出せる。
また、限定的ながらザラキを活かせる場面もあり、パーティメンバー次第ではクリアレベルまでなら十分に現役に耐えるだけの性能はある。
ボス戦、ラスボス、エスターク戦においてはコイツの重装・高耐性・ボス戦に向いた良特技が非常に輝き、ゴレムスら優秀な面子と比べても遜色無い活躍をする存在となる。
前衛としてやや低めだったHPもクリアレベルを超えたLv30~40の期間に一気に130も伸びるので、一時的だがトップクラスに躍り出て、最大レベルでの値もまずまずといったところ。
初期ステータスや耐性の優秀さから何も考えずに使ってもそこそこ程度の活躍は期待できるが、実は結構クセの強い性能をしているため、それを理解した上で運用するとさらなる活躍が期待できると言える。
普段は使いづらくても、ボス戦においては本当に強いので、余裕があれば最後まで馬車に置いておく価値はあるだろう。
特に嫁にデボラを選んだ場合は人間キャラにザラキとメラゾーマの使い手がいないこと、さらに人間キャラには一切使い手がいないラリホーマを覚えるので、欠点を補完する意味でも有用性が高いだろう。
技能による立ち回りや耐性による防御面はかなり優れているため、魔界のモンスターに比べて足りないのは素のスペックである。種の与え甲斐がある仲間なので、種集めを惜しまない人はぜひ情熱を彼に注いであげよう。こういう仲間は素のスペックが上がると頼もしさが段違いになる。
また本作では【エルフののみぐすり】がカジノのコイン僅か300枚で交換可能なため、長丁場のダンジョンや大ボスとの戦闘に挑む際にはぜひとも一つ二つは持たせてやりたい。
最終装備は盾は【みかがみのたて】、鎧は【ドラゴンメイル】か【まじんのよろい】がベスト。これで他の耐性より頼りないメラ、ギラ、炎耐性を埋めてくれる。
なおメッサーラが属する【装備グループ】の中では一番最初に仲間にできるのがメッサーラ自身なのだが、その中で最も力とHPが高くなるのもこいつだったりする。その代わりに素早さと身の守りは一番低い。
というか、このグループはメッサーラ以外みんな微妙な性能なのだが。
グランバニアの洞窟では【ミニデーモン】とタッグを組むことが多く、悪魔がコンセプトという共通点があるためか、4コマ劇場では【ミニモン】から「サーラの兄貴」と慕われるネタがあった。
また、【エミリー】と共に屈強な見た目に反した女性的な名前がネタにされることもある。
話しかけたときの返答はエンカウントする地域だと「悪いが話は後にしてくれ。」、町中だと「旅もなかなかいいものだな。」といずれもクールな性格をうかがわせる台詞が聞ける。
掛け声だの擬音だの独り言ばかりのDQ5の仲間モンスターたちとの会話では意外と貴重な、人語によるまともな返答である。
前者はモンスター出現域での台詞なので、「今は無駄話などより戦闘に集中したい」と考えているのだろう。
後者の発言から彼なりに主人公たちとの旅を楽しんでいることが伺え、クールではあっても決して無愛想な性格ではないことがわかる。
DQ10オフライン 
【獅子門】の宿屋のテントにいる【オーガ】の【シスター】「シスター・サーラ」と、【娯楽島ラッカラン】の宿屋前にいて五つ星ホテルだと説明する【ウェディ】の【バニーガール】「サーラ」がいる。
DQ10オンライン 
上記の2名の他、Ver.2.0に登場する仲間モンスター専用墓地の中に「サーラ」の名が刻まれた墓がある。
こちらの「サーラ」は実際にメッサーラだと思われる。