【モンスターハウス】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 22:42:31

概要

不思議のダンジョンシリーズにおける最大の悪夢の一つ。
その階で出現する【モンスター】【アイテム】【ワナ】が大量出現する部屋。
 
足を踏み入れれば「モンスターハウスだ!」というメッセージと共にBGMが専用の物に変わる。
こちらが部屋に入った瞬間にモンスターは一斉に目を覚まし襲い掛かってくる。
逆に言えば部屋に入るまでは皆寝ているので、無視することもできる。
またさらに言えば、入り口付近のモンスターを【矢】などで1匹ずつ起こし部屋からおびき出して倒していくことで、部屋突入時のモンスターの数を減らすことも出来る。
 
新たなフロアで【千里眼の巻物】【地獄耳の巻物】【レミーラの巻物】(トルネコ1を除く)、【透視の指輪】を使った瞬間、マップにおびただしい数の赤い点や青い点の塊が現れて、驚いたプレイヤーは数多し。
 
アイテムも多く、大量のモンスターによる【経験値】もあるので、避けて階段に行く術がある場合でもあえて挑戦する者は数多い。
対策は幾つかあるが、少なくとも【とうぞくの指輪】があれば下手に手を出さない限り確実に1対1に持ち込むことができる。
ちなみにアイテムだけ欲しいという場合は、【ひきよせの巻物】を読むという手もある。
 

【開幕】がモンスターハウスの場合もあり、「開幕モンハウ」と呼ばれる。
また【大部屋】は必ずモンスターハウスであり、必然的に開幕モンハウになる。
 
また、その仕様から本来こちらから手を出さない限り寝ている【まどうし】【ベビーサタン】系統も起きてしまう。
【ラリホー】で眠らされたり、【世界樹の葉】【聖域の巻物】【リレミトの巻物】【ルーラ草】といった緊急回避アイテム、パンや草などの食料を詰め込んだ【壷】などを盗まれたりするとそれだけで詰むこともある。
さらにモンハウ内で自然発生したモンスターは必ず起きた状態で出現するため、これもベビーサタン等がフロアを普通に徘徊していることがある。
モンハウ内に起きているモンスターが混ざっていて、そのモンスターが何らかの行動をした場合、他のモンスター達まで便乗するかのように一斉に行動を開始する危険な例もある。
 
通常の部屋の場合は、状況にもよるが落ち着いて元来た通路に下がって各個撃破が基本。
焦って部屋に突っ込んでは、それこそタコ殴りにされる可能性が高い。
しかしトルネコ3と少年ヤンガスの場合は、大抵【仲間モンスター】が操作キャラの背中に待機している為、通路に下がると入れ替わり、仲間モンスターの方がタコ殴りにされてしまう。
トルネコ1,2の頃のように単に一歩下がるだけでは済まなくなってしまった。
それでも操作キャラが死亡したらゲームオーバーなので、聖域の巻物を敷く、ルーラ草などで自分だけ遠くへ逃げる、【身代わりの杖】を使う、あえて背中の仲間と入れ替わる(そのまま見捨てるか援護するかはお好みで)……といった手段で、なんとしてでも操作キャラは死守したい。
 
開幕の場合は、通路近くにいる場合はまず通路に逃げ込みたいところ。
通路から離れている場合や大部屋の場合は、聖域の巻物やルーラ草等のアイテムによる判断を早めに行いたい。
 
どんな状況でも、特にアイテムの出し惜しみだけはしてはいけない。
これは無理だと思ったら【リレミトの巻物】で脱出や、【時の砂の巻物】【やりなおしの巻物】で回避することも考えよう。死ぬよりはマシである。
もしうまく乗り切ることができたら、思う存分部屋内のアイテムを頂くことができる。
しかしながら、前述の通り罠も多数設置されているので罠チェックは面倒くさがらずにちゃんと行いたい。
もし、うっかりモンスター化の罠を踏んだりしたら……。
部屋が狭いならともかく、部屋が広すぎて1マスずつ調べるのが大変な場合は、自力で調べずに【ワナ抜けの指輪】【ワナぬけ】を利用するといいだろう。
「罠さえ見えればいい」という場合は、【レミーラの巻物】(トルネコ1のみ)、めぐすり草シャドウの指輪【ワナみえ】でもOK。
 
また、初期の作品(SFC版1やPS版2)では大量のアイテムとモンスターを配置するためか処理落ちするらしく、【トルネコ】の動きがもっさりするのがはっきりと分かる。
これはこれで開幕でないモンハウの察知に便利だったのだが、ハードの処理能力向上に伴いもっさり感は徐々に減っていき、突然の遭遇によるショックがより深く味わえるようになった。

また、1と2では不思議のダンジョン前から入ることができるダンジョンにモンスターハウスが出来ることはないが、2の邪悪な箱クリア後や、3の一部のダンジョンでは1階から開幕モンスターハウスが現れることがある。

トルネコ1

3Fという非常に浅い階層から登場するようになる。
通常ハウスに加えて、大部屋、1/2、1/4ハウスが登場する。
確率はそう高くないとはいえ、【もっと不思議のダンジョン】のアイテムの揃っていない最序盤で当たると絶望的な状況に陥る。
特に普段眠っている敵も普通に起きているので、その手の敵が起きていると非常に危険である。
 
【ばくだんいわ】のいるフロアでは、連鎖爆破狙いで敵を一掃する手段もある。ただし、爆弾岩が自分の周囲2マス以内に2匹以上いると即死してしまうので注意。終盤では【おおめだま】が危険。
【しあわせの箱】【奇妙な箱】を持ち帰る際にも遭遇するが、もちろんアイテムは出現しない。
対策として常にルーラ草や【かなしばりの巻物】は数個用意しておきたい。
聖域の巻物があればかなり安全度は高まるが、おおめだまの【混乱】【ドラゴン】の炎は防げないので過信は禁物。
大部屋でない限りは通路に下がってから使うのがベタ。
また、実用性は非常に乏しいが、目つぶし草は盗賊の指輪と同じように使う事ができ、事前にモンスターハウスを見つけられれば全員を起こさずに切り抜けられる可能性もある。
 
持ち込み可能なことに加え最初からアイテムが識別されている不思議であればゴリ押しで容易に対処できる。
また、【ちょっと不思議のダンジョン】には出現しない。
 
なお、1/2・1/4モンスターハウスの場合、出現モンスターの中には通常通り1ターンごとにこちらへ近づいてくるものばかりではなく、なぜかこっちが動いても近寄るそぶりを見せず、背を見せたり、明後日の方向へ移動して別の通路の方へ向かっていったりと、通常と異なる挙動を取る個体も存在する。
 
電池切れ状況再現を利用したRTAでは序盤にモンスターハウスを状況再現で狙って呼び出し、その敵を【イオの巻物】で一掃して一気にレベル上げする手法が用いられる。

トルネコ2

1/2、1/4ハウスが廃止され、小部屋か大部屋のどちらかが出現する。
この作品のみ、二階層連続でモンスターハウスがある場合には、何故か二階層目はモンスターが最初から起きているというバグみたいな仕様がある。これは【とうぞくの指輪】を装備しても回避不能。
(ただし、一階層目のモンスターハウスに入らず起動してなければ、二階層目は通常通り寝ている。)
【中断】を挟めば回避できるので、モンスターハウス突破後は落ち着いて中断してから再開しよう。
とはいえ【落とし穴】に落ちたり、PS版で【中断の巻物】がない場合はどうにもならない。
 
不思議のダンジョン81階には必ず大部屋モンハウが出現し、【ブラッディハンド】のたらいまわし攻撃を嫌でも受けることになる。
82階以降には【キースドラゴン】も出るので、もし大部屋モンハウだった場合はブラッディハンドとのコンビでそれはもう大変な目にあう。
後半、特にキースや【ダースドラゴン】が現れるフロアで開幕でないモンハウにこちらから突っ込むのは危険すぎるので、
入り口近くのモンスターを【バーサーカー】化して中の他のモンスターを一掃してもらい、【ザキの杖】【げんじゅつしの杖】で無力化する手も使おう。
 
多くのダンジョンは4階からしかモンスターハウスは出現しないが、【剣のダンジョン】【魔のダンジョン】は1階からモンスターハウスが出現する可能性がある。
【魔法使い】なら1階開幕モンハウでも、【メガンテ】や足元近くに落ちていた場合の【スペルブック】でピンチをしのげばアイテム取り放題なのだが、【戦士】の場合は1階開幕モンハウはほぼ詰みで冒険失敗確定である。
【井戸のダンジョン】では必ず【迷路部屋】か大部屋モンスターハウスのどちらかとなっている。
 
今作には、【モンスターの巻物】という自分がいる部屋をモンスターハウスにしてしまう効果のアイテムが登場する。

トルネコ3

クリア前の【邪悪な風穴】から登場。
落ちているアイテムが【雑草】にされていることが多く、プレイヤーの実入りが減っている。
だが、部屋が四角形でなくいびつな形の場合、壁の部分にアイテムが埋められていることが多い。
【異世界の迷宮】ならば世界樹の葉などを入手できるので、是非とも壁を掘ってみたいところ。
その異世界の迷宮では、20、40、70、81階で必ず【大部屋】モンハウが登場し、難易度を上げている要因となっている。
【封印の洞くつ】【不思議の宝物庫】では1階からモンハウが出現する。
レベル1でスタートする封印で1階開幕モンハウだったりすると普通に死ねる。大人しくリレミトした方がいい。
さらに【宝物庫】では15、35、55階が大部屋モンハウである。
杖を振ると軌道上の罠がチェックできるので、不要な杖を幾つか用意してあると移動が楽になる。
また、【魔物の巣】では最下層の12階以外には必ずモンスターハウスがあり、3、6、8、11階は大部屋モンハウである。
 
GBA版では【テーマ別モンスターハウス】も存在する。
その階に出現するモンスターにかかわらず、ある一定の種類で区別されたモンスターが詰まっている。
強さはバラバラなので、序盤でこれに当たるとまず助からない。
一方で稼ぎモンスターばかりだったり、強力なモンスターを早めに仲間にできたりするので、やはり儲けも多い。

少年ヤンガス

【まぼろし雪の迷宮】から登場。
トルネコと似たようなモンスターハウスだが、【いにしえの闘技場】は、ボスフロアである11F以外に必ずモンスターハウスがあり、開幕モンハウの可能性が高いダンジョンである。トルネコ3の【魔物の巣】と似ている。
モンスターハウスの形状は、大部屋、1/2、1/4ハウスのいずれか(3Fのみ必ず小部屋)。
他にも、【まぼろし雪の迷宮】15Fには必ず小部屋のモンスターハウスが出現し、【夢幻の宝物庫】はモンスターハウスが存在する確率が他のダンジョンに比べて高い。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

携帯アプリゆえか、無印では従来とは異なりアイテムはほとんど落ちておらず、敵を倒すと高確率でアイテムを落とすという独自の仕様になっている。
アイテムを回収するにはモンスターを倒す必要がある上、このシリーズではフロア毎に落ちているアイテムが決まっていることから浅い階層では大したものが手に入らなかったりと、少年ヤンガス以前よりもハイリスクローリターンになってしまっている。
もっとMOBILEでは最初からアイテムが配置されるようになった。

テリワン3D,SP

不思議のダンジョンシリーズから輸入される形で登場。例のBGM【モンスターハウス】もちゃんと流れる。
そのフロアに登場する可能性のあるモンスター(【旅の扉】の出現リストに書かれていないものは除く)が天候に関わらず出現する。
4の倍数のフロア(最下層とその一つ前を除く)で遭遇する可能性があり、必ず一つの部屋で構成されている。
マップの形は【たびだちの扉】のB1Fで倒木を降りた後の場所と同じ。
まれに倒木から降りる部分まで含まれる場合もある。後者の場合は【ステルス】が使用可能だが【宝箱】が無い。
 
普段は【テリー】に反応しないモンスターも、ここではテリーを見つけると襲いかかってくる。こちらが強いと逃げる者もいるが。
このフロアではステルスは使えないが、突入する前にステルスを使っていれば効果は発揮する(戦闘を行えば襲ってくるようになる)。
ただし、本家と違いワナの類は無いし、アイテムも宝箱が必ず一つ置いてあるだけで大量にあるわけでは無い。
宝箱にはいいものが入っていることが多いが、如何せんモンスターが団体で追いかけてくるので探している余裕はないであろう。
危険も実入りも、本家と比べると小さくなっている。
ここでの最大の敵は、大量のモンスターが出現することにより発生する処理落ちかもしれない。

SP版でも仕様変更はない。処理落ちの有無は機種のスペックや状態に依存しているため、同じ最新機種を使っても起こらない人と起こる人がいるだろう。

DQM3

【エビ師範の修練迷宮】で登場。
テリワン3Dとは異なり、アイテムは一切出現しない。

ライバルズエース

真1弾カードパック「英雄たちの凱旋」にて「モンスターハウスだ!」名義の特技という形で実装。商人専用のスーパーレア。
商人の初期リーダーがトルネコであることを踏まえたのだろう。

コスト8
自分の場にはコスト4~6の
相手の場にはコスト2~4の
ランダムな冒険者以外のユニットをそれぞれ6体ずつ出す

一発で敵も味方も盤面がモンスターまみれになる豪快な効果。
コスト的にはこちら側が得をするが、ランダム性が非常に高いことと基本的に相手から行動することになることから安定性とは無縁。
 
特筆すべきはその演出。
使用時に両リーダーが驚愕エモートを強制的にとり、「モンスターハウスだ!」のウィンドウに合わせてBGMも変わる。
レジェンドレアカード以外でBGMまで専用のものに変更する仕様のカードは前例が無く、外伝作品であるが故に冒険者でさえなければ【キャプテン・クロウ】だの【魔軍司令ホメロス】だのまで紛れ込むこともある。
一発ネタとしては非常に優秀なので、波乱万丈な戦いを求めるならたまに使ってみてはどうだろう。

なお、1人用モードの「試練の間」では、敵ユニットを倒した数でボーナスが得られるため、6体分カウントを上乗せできるこの特技はなかなか得点狙いだと優秀。それを抜きにしても強くないユニットで盤面を埋めて凶悪なユニットを出させずに済むので使い道はある。