書籍/【チョコチョコボンボン】

Last-modified: 2022-03-31 (木) 05:45:12

概要

Vジャンプで連載していたバッツボコが主人公のFF漫画。
設定的にはFF5の本編開始前のバッツとボコとの二人旅を書いた前日譚だが、FF6や7のキャラが出たり、クリスタル入手前なのに竜騎士の姿になってジャンプしたりと、やりたい放題なギャグ漫画である。
登場するキャラはバッツたちを含め、本編とは異なるギャグキャラとしての性格になっている。
一方でFF4以前に登場するキャラは登場しない。
終盤ではファリスも登場するが、本編との整合性の為、バッツとはニアミスし、ボコとだけ顔を会わせている。
最終回では、予定通り隕石が落下する。
作者:菊池晃弘。全一巻。
コミック版は1997年に集英社により発行。

  • 連載は1993年7月号~1996年4月号。
    ちなみにFF6の発売は1994年4月なので、6が発売してからも2年近く続いていた。
  • 開始当初は2ページだったが、途中から4ページに増えた。

なぁ、ポーカーってルール知ってるか?
マッ!!
…チで~す


「やっぱりダメチョコボだ~!」
チョコチョコボンボンって
FF5の始まる前の話だっけ?


最終回で隕石が降ってきて本編に続く、だったような。


ちょうど6発売の時期だったのか後半は6のキャラがゲストで出てくる


単行本ではFF7も出てたな。
バッツがクラウドの真似して「興味ないね」と言ってボコられる

  • ボコられてはいない。
    あそこではポケットに大穴空いてて財布を落としたバッツ達の飯代の肩代わりの交渉ついでにバレットが持ちかけたアバランチへのスカウト話に対して
    ふざけてその台詞で真似して返した為に顰蹙買って、バレットから威圧感混じりに銃口向けられただけ。
    尤も、あの話のラストの後は本当にボコられた可能性が高いがw
  • 他にはミッドガルが舞台という事でティファの他、1コマだけのモブながらエアリスも登場している。
    加えて、アバランチメンバーと思しき面々も3名ほど出ているものの、ビッグス・ウェッジジェシーと全然似てない。

ファリス率いる海賊も登場しているが、本編前の話なのでバッツと
はぐれたボコのみが対面する形となっている。

  • シルドラも同時出演してる。結構ワイルドな風貌で、FF5本編でのイメージギャップが大きい。

本編前の設定なのにバッツが竜騎士にジョブチェンジする場面が…。

  • ジョブチェンジというよりは服を着替えただけらしいよ。
    • …あの凄いジャンプ力はバッツ本来の力ということにしておくか。(ボコに止められたけど)
  • セッツァーのブラックジャック号に偶然乗り込む時も含めて、バッツは全然高所恐怖症らしくふるまってないのもなーんだか。
    後、あの時の話しぶりからして、バッツは飛空艇に乗る経験があったらしい。

作中のバッツはぶっちゃけ本編5の時以上にユーモラス。
然し、相棒のボコが彼以上にぶっとんだ性格で、意外に苦労人的な役回りが多い。


前編、後編、もうやらへん


FFシリーズのゲストキャラがピックアップされがちだが、この漫画オリジナルのキャラ達も個性的な面々が織りなしている。
概要は下記に記載。

オリジナルキャラクター

マタタビッチ伯爵

バッツとボコを目の敵にして、いつも酷い目に合わされるゲイラキャット。大概「マタタビッチ」と呼ばれる。
レストランを経営したり、巨大ロボット・ロボビッチやら大型船やらを所持していたり、「マタタビッチーズ」という配下を率いていたりと何気に金持ちだが
シャドウを玩具のお金で雇うなど、ケチ臭い一面も。
旅の途中で自ら経営するレストランに入店したバッツとボコを眠らせて食べようと(!)したが、寝ぼけて暴れ回ったボコに店を破壊された&店のメニューを食い逃げされた事がキッカケで因縁が始まった。


最終話でFF1グランプリ中にセリスの歌好きに漬け込んで彼女の妨害をしようとするが、彼女の顰蹙を買って処刑されたように見えた。
が、FF7の特別描き下ろし編でミッドガルで元気にレストランを出店していた辺り、辛うじて逃げ出せたようだ。


コタツで丸くなるクセがあり、これで度々いじられて悲惨な目に逢ったりする。


  • レストラン・マタタビッチ1号店…謎の森に建っていたが、上記通り壊滅。
  • レストラン・マタタビッチ2号店…ある町で店を新築し、バッツ&ボコの”チョコボそば”と出店対決し、互いにしのぎを削る中
    マタタビッチがダイナマイトで敵方の店の爆破を目論むも、バッツの「コタツ!」で丸くなったお陰で自らの店が自爆・壊滅。
  • レストラン・マタタビッチ3号店…上記のミッドガル編にて壱番街で念願の再々出店し、大盛況で店じまいしていたが
    ボコが持っていた魔晄炉爆破用の爆弾入りのプレゼントボックスをマタタビッチが開店祝いと勘違いしたせいで、箱を開けた瞬間大爆発。
    泣く泣く営業1日目にして閉店となってしまう…。
    (成り行きで御馳走して貰った矢先に、何にも考えずに箱を開けてOKと宣ったボコの態度がまたタチが悪いがw)

オリジナルキャラクターでは最も出番が多く、半ば作中の看板キャラのような位置づけだった。
当時、彼らへの応援メッセージを送ってくれた読者に特製バッジをプレゼントする企画が立てられたりもした。

マタタビッチーズ

マタタビッチ率いるゲイラキャットの秘密部隊。
3匹トリオを組んで彼の命令に忠実に行動をする。
区別として色違いの蝶ネクタイを付けており、ゲイラキャットの姿だけならず、給仕や女装、海賊団の姿になったりする場合も。
コタツで丸くなるクセがある所もマタタビッチ譲り。


普段は下働き役や典型的なやられ役を担う場合が多いが、定期便の乗っ取りをした際に何気にナイスチームワークでバッツをやっつけた事もある。
(後にボコも狙われそうになるが、ファリスとシルドラの襲撃で助けられる形となる)

ドクター・ドド

孤島で研究所を構えて下記の孫のファドと一緒に暮らし、動物を合体させる機械を研究・開発している老人。
名前からしてシドのパチモン。

  • この2人の名前の由来は多分、それ+ドレミファソラシドの文字り。
    既に「シ」と「ミ」が取られてるので、そこから語感が良さげな部分を拝借したと言った所だろう。
    • 息子(娘?)は不明。名前はレドかソドかラドだろうか。

彼の研究している合体動物は正統派なキマイラとはワケが違い、名前を混ぜてノリだけで作られたものが多い。
豚と蛸を合わせた「ブタコ」、アリ地獄の習性を持った「アリクイジゴク」等の他
ぼくじん」と「ドラゴン」と「アーモン」の合体生物【ぼくドラーモン】なんてパチモンキャラも。

ファド

上記のドクター・ドドの孫。
名前からしてミドのパチモンっぽい。
青い猫っぽい動物のベビー服を着ていて、幼言葉を喋る。

マネッキー

マタタビッチの弟子で、ネコの召喚士
レモラのような初級のやつから、シヴァラムウセイレーンのようなオーソドックスなやつ
果ては(実際に召喚した描写はないが)バハムートのような大物まで呼べるらしい。
然し、やはり猫のサガでコタツには弱かったようだ。

マール

黒チョコボに乗って自由気ままに旅をしている気障な青年。
バッツの前に突如現れ、黒チョコボについて諭そうとバッツとボコにチョコボの性質勝負を繰り広げる事となったが
ボコの余りのぶっ飛び具合のせいで、見ていて可哀そうになりそうなバッツのボコの飼いならしに必死になる姿に哀れみを催していた…。


第一話に登場する。本編では既に絶滅したと思われていた黒チョコボと一緒に普通に会話しているのは、見方によってはなかなかシュール。
言い換えれば、本編を気にせず自由に書いている作品と説明しているようなものかもしれない。

  • 登場するのは第十話と十一話。
    上記のバッツ非高所恐怖症云々等も含めて、かなりフリーダム設定で描かれている。
    余談だが、ボコが人語を紙などに書いて表現するようになったのも、実際に勝負(?)を繰り広げた第十一話から。
    さり気なくスゴイ一面を見せているのではなかろうか?

ノーズイドロロ

第7~9話『英雄バッツの大冒険…の巻』にかけて討伐させられる事となる怪物。姿はエーギルに酷似している。
とある村の裏山に生息し、その村長曰く「人間の脳ミソと生き血を好むメチャクチャ恐ろしいヤツ」。
現に裏山にはその犠牲者となった連中の遺骨が転がっている。
語尾に「ドロ~」を付ける癖がある。
脳みそや生き血の他に、食べると混乱状態になる【コンフュタケ】も大好物で、食べても混乱しない体質。
だが、これをうっかり食べて混乱したバッツとボコに、食べると蛙状態になる【トードタケ】を食べさせられて
蛙になった所をボコに食べられて、敢え無く昇天。
 
尚、この一件でバッツとボコは一躍村のヒーローとなったが、もてなされている所でノーズイドロロをボコがパクっと食べた事を知られるや否や
(退治するまでの具体的な経緯を知らされぬまま)村人一同に脅威を感じられて、追放される事となった…。


この話に於けるバッツ達は、村人一同にノーズイドロロ退治に無理矢理任されてたとは言え
前述の脅威を知らされてた手前、随分消極的だった。
その後、めんどくさそうにそのまま知らんぷりして行こうとして、(元来の正義感の強い性格云々の設定何処吹く風とばかりに)結構人でなしな一面を催していた。
尤も、あの様子を伺っていた村長に先回りされて、ボコの大食いに漬け込んで餌で釣っておびき寄せられて結局退治に勤しむ事となった訳だが…。

アトモス小僧

チョコチョコボンボン時代劇スペシャル“チョコ坊将軍”に登場するキャラクター。
アトモスの名を冠する通り、ほっかむりをしたねずみ小僧が口が異常に巨大化したような姿をしている。
世間を騒がせていると言われる極悪盗賊で、次の日チョコボ城の将軍の命を狙うと果たし状を送り込んできた。
お調子者でダジャレ好きで随分緊張感のない性格だが、塀を簡単にぶち破る怪力を持つ。
アトモス小僧の襲撃に備え、チョコ坊将軍は中庭でバッツに弓矢の手解きをされたり襲撃に気を張り巡らさせられる等うんざりしていた。
一方でアトモス小僧はチョコ坊将軍を探しに天守閣で小躍りしていた所、うっかり足を滑らせて真っ逆さまに転落すると同時に、チョコ坊将軍が大欠伸をして開けた大口に
モデルとは真逆に敢え無く胃の中に飲み込まれてしまい、チョコ坊将軍の体内で彷徨い続ける事となったw

タベ・マンチョス

第6話の「ハーラペッコ村」祭り恒例イベント・大食いトーナメントに登場した、前年度優勝者。
モヒカンのマッチョマンで、ボコの大食いに一旦ピンチになるも途中でボコが居眠りしている間に追い上げるが
最後に寝ぼけたボコにテーブルごと纏めて料理を平らげられて、成す術もなく敗北。そのままずっこけてKOしていた。

ミスターマイク

“ボコのアルティメット大会…の巻”に登場した金髪カールの髭メガネのおっさん。
マタタビッチの開催した格闘大会「世界超ウルトラヘビー級極悪チャンピオン バッツ&ボコを倒せ!グランプリ」の実況を務め、マタタビッチの仕掛けたただ食いトラップにかかるボコの大食いぶりを目の当たりにして
ミラクルキャットことマタタビッチの前評判に相槌を打つように、極悪だとコメント。
次に下述のチャレンジャー・ラッシャーキマイラがボコのチリ紙を食べたが為にKOを目の当たりにして、「ものすごい凶器攻撃でしたね~」とコメント。
 
その後、残りのチャレンジャーが棄権してしまったのを報告し、代わりにゲストであるミラクルキャットに参加させる。
その時大会を盛り上げるためにボムで構成されたリングを用意するという、ぶっ飛んだ趣向も用意していた…。
因みに、ミラクルキャットことマタタビッチは最後にはバッツのコタツトラップに引っかかった末にボムに乗っかった為、あえなく自爆。
その際に、「チャンピオンの勝ちー!」と勝利に喜ぶボコの隣で大会を締めくくっていた。

  • 名前が出たのはそこだが、初登場は“大食い選手権で大騒ぎボコ…の巻”。

ラッシャーキマイラ

上述の“ボコのアルティメット大会…の巻”に登場した、モンスターのキマイラと人間が融合したような姿をしたレスラー。
ちゃんと頭の3つとも機能しており、覆面レスラーの類ではない模様。
マタタビッチの開催した格闘大会「世界超ウルトラヘビー級極悪チャンピオン バッツ&ボコを倒せ!グランプリ」の最初のチャレンジャーとして意気揚々と登場し、早くゴングを鳴らすよう急かせるも
ボコが直後に鼻をかんで「ち~ん」とダジャレをかましたため、激怒。
「ふざけるなあー!!」と突っ込みを入れる際に大口を開けた為、そのかんだ鼻紙を口に放り込まれ、飲み込んであえなくドクターストップ。
そのまま退場と相成った…。

ロボビッチ

“スーパーロボット大変…の巻”に登場した、マタタビッチとその部下・マタタビッチーズの操縦する巨大ロボット。
名前通りマタタビッチをモデルにした姿をしており、バッツ達がフィガロ城で一夜を明かした後、突如襲撃してくる。
両腕を回転させて殴りつけて来る『大車輪パンチ』を繰り出そうとしてくるが、設計に不備があるらしく、そのまま両腕が外れて吹っ飛んで行ってしまうw
他にも同様の行動で繰り出すと見られる『大車輪キック』なる機能もあるらしいが、当然のごとくマタタビッチに即座に差し止められた。
後にエドガーがこれに対抗すべく、「よし!私の弟で反撃だ!」とマッシュを模した巨大ロボットを登場させ、
このロボットの必殺技である爆裂拳であっさりバラバラに粉砕させられてしまう。
(因みに、このロボットはマッシュが帰って来た時プレゼントしようとしていたらしい)
この時の断末魔の「ニャべし!」は、某世紀末救世主冒険譚をご存知の方ならニヤリとさせられる事請け合いである…。