【関連項目】
→キャラクター/【バッツ・クラウザー】
→キャラクター/【バッツ・クラウザー】/DFF
FF5 
概要 
Butz Klauser
FF5の主人公で光の戦士。
幼い頃から世界を旅している青年。リックスの村出身。
身長176cm、体重58kg、年齢は20歳。細身の体格である。
能力の補正値は、力+4、素早さ+1、体力+3、魔力+1。
全キャラ中最も力が強く、典型的な前衛・戦士系ジョブ向きの能力になっている。
ガラフを除けば素早さが最も低い点に注意。
母親のステラはバッツが3才の時に亡くなり、長い間旅を共にした父ドルガンも3年前に病死している。
ぶっきらぼうで取っ付きにくい感じを与えるが、困っている人を見ると放っておけないくらい正義感は強く、父親から習った剣の腕前も優れている。
また、自由奔放で、他人から束縛されるのを好まない性格でもある。
天涯孤独の身になって途方に暮れていたバッツはある日、群れからはぐれたらしい1匹のチョコボと出会った。
そのチョコボにボコという名前を付け、同じ境遇の者同士、一緒に行く当てのない旅を始めることにした。
その後、親友のボコと世界を回っていたが、タイクーン王と同様風に異変を感じレナ、ガラフ、ファリスらと風の神殿に向かう。
後半はガラフとクルルが入れ替わり、男1人女3人のハーレムパーティーになるのだが、FFシリーズにしては珍しくパーティー内に恋愛関係が起きず、最後まで友情や仲間の関係である。
ドルガンからは剣術を教わっていたようである。
きちんと深いところまで習っていたのか、初見だったケルガーのルパインアタックも見事に破っている。
- 最低でも17歳以前にあの技を習得していたことになる(習ったのは17歳以前でも、ちゃんとマスターしたのは最近という可能性もある)。
剣術というより、魔物のいるあの世界で生きて旅を続ける為に必要な手段を教わってたんじゃなかろうか。 - 言葉では全く説明されないが、バトル漫画などにありがちな「心の目」で本物を見破った演出で勝利している。
幼少の頃からの旅人。
父は世界を危機に陥れんとする悪を封じた影の英雄。父を失ってからはボコと出会い、共に旅をしていた。
今の時代にこの設定で作られていたら、この部分もずいぶん掘り下げられることになるであろうが、システム重視のFF5では軽く流されてしまった。
バッツの故郷なんて、実際行かなければ存在すらわからないという扱い。
掘り下げようと思えばかなりいけそうな設定がその他多いので、ちょっともったいない。
- よく考えると、1000年ぶりの第一世界と第二世界の人間の混血児。元々同じ世界なので、多分世界間で種族の違いはないはずだが。
- 異なる世界の人間の混血というと非常にレアな人間に思えるが、後に2つの世界が統合して第三世界となるので、その希少性の高い設定もあっという間に一般的になってしまう。せっかくの個性がもったいない。
水の中でも7分息が続く。すごい肺活量。
沈んだウォルスの塔の(第一世界ではシルクのローブが入っていた)宝箱を開けると、もう7分はもつ的なことを言う。
奥さんは不明だが、OVA版では子孫としてリナリーがいる。
人物像 
亀や羊で遊んだり、図書館でエロ本を探していたり、お店屋さんごっこをしたりと、
とても20歳とは思えない子供っぽい行動が目立つ。
メンバー内の良い清涼剤になってるのかもしれない。ボコに八つ当たりしてクルルに叱られる場面も…。
- 『お酒は20歳になってから』に配慮した後付けの年齢設定なのでは。
歴代主人公の中では比較的熱血型に入るが、第二世界でエクスデスに勝利した後に、何故元の世界に戻ってきたかを調べないといけないと判断したり、クルルを気遣ったりと、思慮深く気遣いの細かい一面もある。
- DFFでも一応そういう思慮深いところがあったから、開発に忘れ去られているという訳でもないようだ。
高い所はにがてなんだ…と発言しており、学者のタマゴになった幼馴染からもそう認識されている。
苦手になった理由は幼なじみとのかくれんぼで、屋根の上に隠れていたら放置されたため。
- 暗くなってから足を滑らせたのか、屋根から落下しそうになったために苦手になった模様。本当に落ちたかどうかは不明。
高いところが"苦手"とは言っているが高所恐怖症とは言っていない。
黒チョコボを捕まえた時にはもう「そら、飛んでみろ!」みたいなことを言っている他、物語序盤の西の谷で地震の地割れからレナ、ガラフを救い出した後、かなり高い高台から跳び降りている。
飛竜の谷からバル城に帰還したとき堀に跳び込む場面があるが、その時は躊躇う素振りを見せている。
第三世界でタイクーン城をクルルと2人で出る際も、「飛竜に乗るのうまくないからさ…」とクルルに遠回しながらネタにされている。
- バル城の一件では、彼が跳び込む前にレナが割り込んで先に跳び込んでいる。
これは、バッツにスカートの中を見られる事を恥ずかしがったレナがバッツを止めたようにも見える。
その後、バッツが跳び込むまでに間があるのは、やっぱりバッツ自身躊躇っていたのか、もしくは照れか。
以上から、「高所恐怖症」というほどではなく、ちょっと苦手ぐらいなのではないか。
- 個人的にはシーンを見る限り「落ちそうな場所」が苦手なんだと思われる。
そもそもそれなりの速度で移動する飛竜なんて怖いに決まっている。
他のメンバーが飛竜に騎乗経験ありと見ていいので(ガラフはまだ記憶を失っているが)、とまどうバッツが結果的に可笑しく見えるだけかと。
攻略本のキャラクター紹介では「ぶっきらぼう」と書かれているが、それらしい言動が見られるのは最序盤で一旦レナやガラフとの同行を断る時まで。
- 天野氏のイメージイラストを見るとそれが反映されているのかどことなく歌舞伎のような上向き白目でブルース・リーみたいな目つきをしている。
初期はそういうイメージだったのかもしれない。
比較的目立たない主人公だと言われているが、「あほーが、見ィーるゥー」にマジ切れしかけたり、カメで遊んだり、お店屋さんごっこをしたり、羊をつんつんしたり、
メインのストーリーと別の部分ではむしろ過剰なほど存在感を発揮している。
- 基本的にFF5のメインキャラの旅で明確な動機というのはレナが持ち合わせているので、「女の子と爺さんじゃ危ない!」という弱いモチベーションのバッツがメインストーリーに組み込みづらいのは当たり前の気もする。
その動機すらもボコに抗議されて初めて芽生えたものなのである。 - 冒頭の時点ではボコはレナやガラフのことを見てすらいない。
なのであれはどちらかというと、「レナやガラフを放っておけない、けど…」というバッツの迷いを感じて強硬手段に出ただけで、モチベーション自体はバッツの中にあった、と解釈もできる。 - 最初はそうだったろうが、風の神殿以降はドルガンの事もあるのでは。
バッツは要所要所で落ち込んだメンバーを引っ張ったり、クルルより濃く暁の4戦士の血を引いていたりする。
故郷や相棒の嫁さんをエクスデスにやられたり、因縁もある。主人公に申し分ないキャラクターである。
パーティ中唯一の庶民。
コンシューマーRPGでハーレムパーティを実現させた第一人者だが、イイ人止まりが関の山の快男児である。
故郷リックスの村に帰りを待っていてくれる女性(幼馴染の可能性大)がいる。
- むしろこの女の子がいたからこそ、あのハーレムパーティの中にあってもどのお姫様とも(公式には)くっつかなかったのかもしれない。
- ずっと好意を寄せてくれている娘に対して誠実で居続けたとも解釈できる。
ハーレムパーティであるにも関わらず、パーティ内の誰とも恋愛関係にならない彼だが、天野氏のイラストの中にはレナの肩を抱いている絵がある(「月下の抱擁」)。
本編でこのイベントが収録されていたら、フラグクラッシャーと呼ばれることはなかった…はず。
- ファイナルファンタジーコレクションでのCD-ROMには、この絵が使われている。
一応親父が有名な戦士ではあったが、血統は普通の平民の出。
父親も暁の四戦士の中ではバル王国のガラフやサーゲイト王国のゼザ(類希な実力を買われ婿養子になった可能性もあるが…)、ウェアウルフ族No.1のケルガーといった王族パーティーの中で一人だけ平民だった。
- ドルガンが第二世界に帰還していたら、エクスデス討伐・封印の功でいずこかの国王~領主程度には祭り上げられていたかも知れず、或いはエクスデスに滅ぼされ済みの亡国の廃王かも知れず。
- 平民は身分のことだからスペックがすごかろうが平民は平民。何もおかしなことは無い。
96年4月号Vジャンプのコーナーで、リルムには「主人公にしては、ちょっとばっかしジミ」と言われてしまう。
同じくポロムにも「いい人なんだけど、それだけ。告白しても『あなたとはいいお友だちでいたい』とか言われるタイプ」と言われてしまうが、
クルルは「本当はとてもステキなの」と反論している。クルルってバッツのことをステキだと思ってたのかとちょっと意外なガールズトークだった。
- 同コーナーは「ミスターFFコンテスト」というものなのだが、なぜか女性のファリスが紹介されることにバッツが怒ると、
リルムには「ヘタな男(つまりバッツ)よりよっぽどカッコいいし、ハンサム」と言われ、ポロムにも「男のシットはみっともない」と言われてしまうが、
クルルは「ふたりとも、キツい・・・」と2人の厳しい意見を悲しんでいた。クルルはバッツに対して密かに好意を寄せているような様子であった。
海外版ではBartz あるいはBatzという表記になっている。
Butzはbutts(お尻)と同音になるため。
特殊事情 
SFC版やPS版では名前入力時にデフォルトネームが入力されていない。
それどころか、SFC版では取扱説明書に「バッツ」という名前が一切載っていない。
- 紹介は「主人公」、ゲーム画像の方も「スクウェア」または「たいとうく」になっている。
- 「たいとうく」とは、FF1発売当時のスクウェア本社が台東区に所在していたことが由来だと思われる。
SFC版では「バッツ」という名前はパッケージ裏の画面写真の1つに小さく載っているのみだった。
VCのホームページでも名前が「主人公」になっている。ただしこちらは画面写真ではバッツ。
このため、当時は前情報を仕入れていない人の多くはデフォルト名が「バッツ」であると分からず、メガテンシリーズやドラクエシリーズのように自分で考えた名前を付けたり、攻略本で初めて名前を知るというケースもあった。
- 自分もそうだが、当時の小中学生プレイヤーは「バッツ」の名をどれだけ知ってたのか。何の異論も疑問も持たず普通に自分で考えた名前でプレイしてたな
普通は名前の一例だとしか思わなかった人もいただろう。
PS版で取扱説明書に「バッツ」の名が載り、GBA版でようやく名前入力時のデフォルトネームが「バッツ」になった。
WiiUの紹介画面でもバッツと記されている。(説明では「チョコボとともに世界を旅する主人公」となっているが。)
一部では、本当は緑(青)髪だがボコに草と間違えて髪をつつかれてしまうから茶髪に染めているなどと言われているが、子供バッツが青髪なのは容量の都合で、一般男の子用16×16グラフィックに茶髪のものを用意できなかったためで、スタッフが苦し紛れに上のように説明したのを真に受けたファンが流布した、眉唾物のネタである。FF新聞のドットでも青に見える。
- いっそのこと天野絵の通りに銀髪(=白色)にしていれば容量問題は解決できたかも。
でもそうするとFF4~6の三作品続けて、主人公の髪色が銀髪だらけになっていた可能性もあるか。 - GBA版やiOS/Android版でも幼少期の緑髪は健在。技術的には直すことは容易だったはずだが、あえてそれをしなかったことは好感が持てる。
ピクセルリマスター版では子供自体のバッツも髪色は茶に統一された。母ステラも同様にモブの使いまわしから修正されている。
天野氏のデザインでは銀色の髪をした短髪の男だが、ゲーム内では茶髪。
- これぞ渋谷マジック。
あまりにもデザインが違いすぎて、GBA版のセリフウインドウの顔グラが茶髪でも違和感有りまくり。 - 天野氏が描いたDFFのイメージイラストでもバッツは銀髪のままだった。(ゲーム内では茶髪)
彼のイメージではバッツ=銀髪のようだ。- iOS/Android版の顔グラは天野絵そのまんまなので銀髪。流石に強い違和感が…。
余談 
プレイしてると分かりづらいが、バッツが旅を続けるのは父の遺言で「世界を旅して見て回れ」と言われていたためであり、父親の存在に理由があると考えられる。
回想からすると、父親がクリスタルを守り悪者の監視をしていたことを幼いころから知っていたようであり、旅を続けるうちにその意味、悪の正体、暁の4戦士であったことを知り、父の意志を継ぐべく戦っていたのだろう。
- クリスタル云々は押し付けたくなかったとしても、何とも言えない遺言である。
- バッツの回想をそのまま受け止めると、「悪者を見張っている」ことは教えてくれても「クリスタルを守っている」ことは教えたくなかったらしいドルガン。
バッツの回想で出てくるということは、バッツは父がクリスタルを守っていたと分かっていたと考えるべきだが、その割にはクリスタルに対する反応が微妙。
このあたりもバッツの旅の理由が分かりにくい所以か。
彼の竜騎士姿はカインによく似ている。彼と同じ鎧を身につけていると考えるべきか。
バッツはFF5のパーティーで唯一若い男ということもあってナイトや侍などのドットが非常にカッコイイ。
- 力とHPに優れ、万能型のファリス共々戦士系が特に強く、かつカッコいい。
ナイト・竜騎士・忍者・侍では同系統のデザインに、赤と青の色違いとなっている。- シーフのドットは典型的な盗賊風。
- 魔法剣士はミンウそっくり。名前をミンウにかえると剣を振り回すミンウ様が見れる。
- 魔獣使いはなぜか羊の着ぐるみ状態。
- 黒魔道士では魔人スタイルだが、あちらと違って戦闘不能になっても溶けて帽子だけになったりはしない。
- 踊り子では胸元と腹部を露出した赤いシャツを着用。更にスマホ版では詠唱時に赤い薔薇を口に咥える。
- レナは歴代踊り子そのままなスリットの入ったドレスで、衣装的にペアでダンスしたら中々素敵な感じになりそうだ。
一方姉のファリスはドット絵では浴衣と思われがちだが、原画ではバッツと同系統色違いに裾広がりアレンジされたものとなっている。
- レナは歴代踊り子そのままなスリットの入ったドレスで、衣装的にペアでダンスしたら中々素敵な感じになりそうだ。
全キャラに共通して、風水士のパジャマもどきやバーサーカーのオオカミ着ぐるみなど、価値観を疑う衣装は少なくない。
ジョブチェンジの衣装は別に当人達が決めてるわけではないのだろう。戦闘不能になると元に戻っちゃうことも考慮すると、一時的な変身に近いんじゃなかろうか。
衣装のデザインは一人ひとり違うわけだし、クリスタルのかけらにやどるセンスなのだろうか。
世界が平和になっても踊り子のジョブや、プロ並みのピアノの腕で金には困らないだろうと思われる。
- ジョブというかクリスタルの欠片は全部再生して然るべき場所に戻ったからED後はジョブの能力は失われたかもしれない
- とはいえ王族の友人が3人もいるのでイザという時は何とかなる。
また故郷も健在。長年旅を続けてきたわけだから生き残る術は十分身につけているだろう。 - クリスタルの力を貰う前からすっぴん状態で、力貰った後にはすっぴん(クリスタルの力を貰う前の状態)になっても力が使えるわけだから、普通に能力は継続じゃないかね。
- 旅の途中でマスターした力は自分のものとして残るのか…深いな。バッツの将来は明るいね。
- マスターした力が残れば普通に自分の能力だけでどうとでも出来るし。仮に能力が消えたとしても冒険で手に入れた武具と金の1/4で一財産築ける。
他3人が王族である事を考慮すれば1/4どころか実際はもっと貰えてもおかしくないし。 - エンディングでの演出的にクリスタルの力で得た能力は全て消えたと思われる。ただ、3人の仲間(全員王族)は勿論のこと世界各地で得た人脈や、冒険で築いた財産で余生は安泰かと思われる。もっとも財産については性格的に「俺がこんな大金持ってても仕方ないから、それぞれの国を良くする為に3人で使ってくれ」とか言い出しそうではあるが。
- とはいえ王族の友人が3人もいるのでイザという時は何とかなる。
アンサイクロペディアに載っているハーレム予想図が秀逸すぎる。
- 本当にヤバイくらいウマイです。
- さりげなくガラフの絵も載ってるあたりが気に入った。
セリフ一覧 
- 【「あ」 「い」 「う」 「え」……「え」…「え」……「え」っと…………ないか……】
- 【大ハマリかと思ったぜ!】
- 【風がよんでる】
- 【ガラフ死ぬな『ケアルガ』!】
- 【来るぞっ!!】
- 【こりゃあ、おもしろいや!】
- 【高い所はにがてなんだ…】
- 【どっちでもいいさ。ファリスはファリスだ!】
- 【へい!いらっしゃい!!】
- 【まったく、みんな無茶をしすぎだ!】
FF(OVA) 
200年後の世界を描いたOVA版ファイナルファンタジーでは、彼の子孫のリナリーという少女が登場した。
また、バッツ自身もミドの過去の回想などで姿が登場する(台詞は無い)。
その姿は、FF5本編とは大きく異なり、長髪にバンダナのゴツい体格(参考画像)。
- バッツという「注」がなければわからないかも。