レバノンの森の奥にはクロノス神殿があるという。 神殿の扉はノーム族長にしか開けられないと言われる秘境である。
通常 | 魔性 | 宿った | 伝説 | 恐ろしい | 壊れた | |
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推奨Lv | Lv50 | Lv82 | Lv109 | Lv143 | Lv182 | Lv |
攻略Lv | Lv58 | Lv94 | Lv126 | Lv167 | Lv215 | Lv |
階層数 | 4F | |||||
探索判定回数 (1階あたり) | 踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F) | |||||
進行(踏破前) | 200秒 | 230秒 | 280秒 | 350秒 | 500秒 | |
進行(踏破後) | 150秒 | 172.5秒 | 210秒 | 262.5秒 | 375秒 | |
探索時間(踏破前) | 04:00:00 | 04:36:00 | 05:36:00 | 07:00:00 | 10:00:00 | |
探索時間(踏破後) | 01:15:00 (4500秒) | 01:26:15 (5175秒) | 01:45:00 (6300秒) | 02:11:15 (7875秒) | 03:07:30 (11250秒) |
※時短無し・探索時間等倍での数値
出現モンスター
- 道中出現
- ボスのみ出現
名称 出現場所 クロノス兵(人型) ダンジョンボス
1Fフロアボス
迷宮称号のソードロイド×2 +ランダムな基本編成 |
2Fフロアボス
迷宮称号のガトリングタンク×2 +ランダムな基本編成 |
3Fフロアボス
迷宮称号のチェイサーガード×2 +ランダムな基本編成 |
ダンジョンボス
敵はいずれも迷宮称号
レアアイテム
ダンジョン内イベント
ノーム族長にしか開けられないと言われるクロノス神殿の扉は開いていた。
扉の横には古代文字の書かれたプレートがあった。
『 指紋・証・キュリ・ィ 』
文字はところどころ欠けていて意味を読み取ることは出来なかった。
冒険者たちは神殿の中を覗き込んだ。そして息をのんだ。
そこは外のジャングルとは一変した人工物の世界であった。
冒険者たちは勇気を出し、真っ白な床に足を踏み入れた。
つなぎ目の無い、四角くくり抜かれたかのような通路。
床、壁、天井、全てが滑らかで平坦に整えられていた。
そして光源が見当たらないのにどこまでも明るく見通せる。
古代遺跡にしか見られない作りである。
ノーム族長しか入る事が出来なかったということからも、踏み荒らされていない遺跡なのだろう。
神殿内には機械で出来た自動人形が徘徊していた。
機械人形は冒険者たちを見ると襲いかかってきた。
この神殿を守る兵なのだろうか。
機械は魔物とは随分と違う特質を持つ。慣れない相手に戸惑いながら冒険者たちは慎重に足を進めた。
『気・コント・ール・セン・ー』
通路のプレートには古代文字が書かれていたが、欠けていて誰も読み取れなかった。
これまで各地を回ってきた冒険者たちは古代遺跡には慣れている。しかし今、冒険者たちは緊張した面持ちで神殿内を進んでいた。
神殿内には光る文字が浮かび上がる透明な板が所々にあった。
この遺跡はまだ動いている……
機械人形を倒した冒険者たちは奥へと足を進めた。
そして神殿の最深部へと辿り着いた。
そこで冒険者たちが見たものは、破壊の跡であった。
不思議な装置が立ち並ぶその部屋は無惨に破壊されていた。
ジジ… ジジジジ……
壁一面に広がる巨大スクリーンは明滅を繰り返し、部屋の光は消えようとしていた。
そして部屋には一人の若武者が立っていた。
若武者:
「……」
若武者は刀に絡まった何かのコードを振り払った。装置を破壊したのはこの若武者であろう。
若武者の正体は分からない。しかし、冒険者たちがここへ来た目的はリリィの捜索である。
周囲には他に誰も居ない……
若武者:
「扉を開けた女の仲間か?」
若武者が問いかけてきた。
冒険者たちは一瞬、返答に悩んだ。この若武者が敵なのか味方なのか分からない。
冒険者たちは『その女を捜している』と答えた。
若武者:
「女は扉を開けてすぐに去った。
何が目的だ?」
予想外の答えに冒険者たちは戸惑った。扉を開けた魔女は神殿に入らずに立ち去ったと言うのだ。
若武者:
「まぁ良い、こちらには好都合だ。
おかげで神殿を破壊できた。
雷神の侵攻を邪魔するものは
これで無くなった。」
若武者はそう言って部屋の奥へと駆け出した。
冒険者たちはすぐに後を追いかけた。
若武者は向かった先には巨人でも入れそうなほど大きなガラスケースがあった。若武者がガラスケースへ飛び込むと入り口はすぐに閉まった。
冒険者たちもガラスケースに駆け寄った。ガラスケースの入り口を開こうとしたがどんなに力を入れても開かなかった。
そしてガラスケースの中は光に包まれていった。
冒険者は手に持つ武器をガラスに叩き付けた。しかし、ガラスケースには傷一つつかなかった。
武器を叩き付けても割れないガラス細工など聞いた事が無い。
このガラスは超古代文明の神秘なのだろう。
しかし、冒険者でありながら自分の攻撃はガラスすら破れない、という出来事は少なからず冒険者たちの自尊心を傷つけた。
やがてガラスケースの中の光は消えていった。そして同時に、若武者の姿も無くなっていた。
…ジ… ジジ… … ……
明滅を繰り返していた壁の巨大スクリーンの光が消えた。
……
部屋の明かりが消え始めた。
周囲の音も消えて静まった。
クロノス神殿は暗闇と静寂に包まれた。
冒険の手記(全5)
冒険者たちが拾った透明な板には光る文字が浮かび上がった。
それは古代文字であり冒険者たちは誰もその意味を読み取れなかった。
ログ No.A196
『…人工高気圧から人工低気圧へ吹き込む風は渦を描き、広域図に映る巨大な白い竜巻はまるで銀河のようであり…』
ログ No.A214
『…大気に舞い上がった埃と塵は巨大な遠心分離機にかけられたかのごとく自動的に振り分けられ指定の地域に降り注ぐ。後は待ち構えた分離機構が適切に処理し…』
ログ No.A228
『…雨で流して運搬し、雪に固めて貯蓄する。天候を利用した自然運搬機構は正常に作用しており…』
ログ No.A259
『…惜しむべくは操る精神に問題がある事だろう。これ以上利潤を求めた気候操作には賛同出来ない。大気の毒を追い出すだけでは駄目だったのだ。毒を吐き出しているのは人なのだ。人を追い出す事を決断しなければならな…』
名工の数珠丸恒次