パンデモニウムからそびえ立つ魔王城。 そこに神魔が居ると狙いをつけた冒険者たちは侵入を開始した。
通常 | 魔性 | 宿った | 伝説 | 恐ろしい | 壊れた | |
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推奨Lv | Lv90 | Lv145 | Lv193 | Lv??? | Lv??? | Lv |
攻略Lv | Lv96 | Lv154 | Lv206 | Lv??? | Lv??? | Lv |
階層数 | 4F | |||||
探索判定回数 (1階あたり) | 踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F) | |||||
進行(踏破前) | 250秒 | 280秒 | 330秒 | 400秒 | 550秒 | |
進行(踏破後) | 187.5秒 | 210秒 | 247.5秒 | 300秒 | 412.5秒 | |
探索時間(踏破前) | 05:00:00 | 05:36:00 | 06:36:00 | 08:00:00 | 11:00:00 | |
探索時間(踏破後) | 01:33:45 (5625秒) | 01:45:00 (6300秒) | 02:03:45 (7425秒) | 02:30:00 (9000秒) | 03:26:15 (12375秒) |
※時短無し・探索時間等倍での数値
出現モンスター
- 道中出現
- ボスのみ出現
1Fフロアボス
迷宮称号のデスナイト×2 +ランダムな基本編成 |
2Fフロアボス
迷宮称号のアークウィザード×2 +ランダムな基本編成 |
3Fフロアボス
迷宮称号のドラグーン×2 +ランダムな基本編成 |
◆ダンジョンボス
2連戦
敵はいずれも迷宮称号
- 1戦目
プライドドラゴン×1 - 2戦目
レアアイテム
名称 | 罠難易度 | ドロップモンスター |
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☆デスナイト | -~- | デスナイト |
魔道教典Lv4『凍える吹雪』 | -~- | アークウィザード |
神聖教典Lv4『回復の法』 | -~- | ドラグーン |
プラチナロッド | -~- | プライドドラゴン |
★高潔なる血 | -~- | |
熱風の精霊像 | -~- | 四翼の悪魔 |
マサムネ | -~- | |
魔道教典Lv7『禁断の力』 | -~- | |
魔性 | ||
ハイランダーソード | -~- | 魔性のデスナイト |
ダークワンド | -~- | 魔性のアークウィザード |
深紅の盾 | -~- | 魔性のドラグーン |
竜人の秘薬 | -~- | 魔性のプライドドラゴン |
☆プライドドラゴン | -~- | 魔性の四翼の悪魔 |
宿った | ||
なし | ||
伝説 | ||
騎士の勲章 | -~- | 伝説のデスナイト |
大魔導師の杖 | -~- | 伝説のアークウィザード |
武神の小手 | -~- | 伝説のドラグーン |
光輝の剣 | -~- | 伝説のプライドドラゴン |
★終焉の書 | -~- | 伝説の四翼の悪魔 |
ダンジョン内イベント
魔宮殿パンデモニウムの上には一つの城が建っていた。
自由に空を飛べる者でなければ、その城へ行くにはパンデモニウム内部から登っていくしか無いだろう。
長い回廊のような巨大遺跡を通り抜けた冒険者たちは、城へ続く塔を登って侵入を開始した。
この先に竜の支配者が居るのかもしれない。いや、きっと居るだろう。
冒険者たちの長年の勘がそう告げていた。
ここで討ち取ることができれば竜との戦いは終わるかもしれない。
今回の目的は竜と悪魔との戦争の合間の手薄な隙を突いての偵察であったが、このまま王手をかけるチャンスでもある。
潜入による敵指揮官の撃破は冒険者たちの得意技だ。
冒険者たちはこれまでの疲れを忘れて、ただ標的を求めて進んだ。
たどり着いた城は王侯貴族の住むような豪華な作りをしていた。
魔王が住むと言われても納得できる威厳があった。
それでこそここまで来た甲斐があると、冒険者たちは自らを納得させて足を進めた。
途中、売れば一財産になりそうな豪華な飾りなども見られたが冒険者たちは見向きもせず足を止めることはなかった。
この戦いには人類の存亡がかかっているのだ。
このまま竜に食い殺されて国ごと滅ぶか、ここで敵の首級を上げて英雄となるか。
その目的の前には財宝など些事なことである。
一つ訂正しなければならないだろう。迷宮で見つけた財宝を持ち帰るにはその大きさ・重さ・帰りの負担まで素早く判断しなければならない。
故に足を止めるに値するかまで一目で見極めてこその冒険者である。
この潜入にまで参加するほどの歴戦の冒険者であれば、その飾りの価値を見極めるくらいは容易いことであった。
冷静に今ここで手を出す価値がある財宝かをしっかりと見定めて行動していた。
城の中に居る騎士や魔道士は非常に高レベルの手練であった。
この城に重要な何かがあることは間違いないだろう。
冒険者たちが様子をうかがうと竜に乗った兵士が慌ただしく駆けていくのが見えた。潜入している事はもうばれているのだろう。
竜に乗る兵は巧みな操作で竜を操っていた。
竜を自在に乗りこなせるならば騎兵などより遥かに強力な戦力となるだろう。
機動力の高い相手であり見つかればあっという間に囲まれるかもしれない。
城の中はいよいよ騒がしくなってきた。
時間を掛けていては警備を固められてしまうだろう。
冒険者たちは素早く行動を再開した。
目指す敵はきっとこの先にいる。
冒険者たちは広大な部屋に出た。
高い天井と敷き詰められた大理石の床。
豪華に飾られた壁が天井まで続き、翼の生えた人物が描かれている。
見上げると自分が小さくなったと錯覚するほど大きな絵であった。
広いフロアの奥は階段状になっており高台へと続いている。そして、その階段の手前には巨大な生物の姿が見えた。
ドラゴンだ。
それは誰も見たことのない美しい姿の竜であった。青紫の鱗に覆われた巨大な体躯は成竜としての熟成を遂げた姿であると見て取れた。
竜は冒険者たちが現れた時点で既にこちらを見ていた。
その鋭い瞳からは知性と理性を見て取れる聡明さを感じさせた。
この竜の知覚からすれば奇襲の類は通用しないのだろう。
青紫のドラゴンはゆっくりと体を起こしてこちらを向いた。
そこから動く気配はない。
まるでその場所を守っている門番のように竜は待ち構えていた。
冒険者たちの心には動揺が生じていた。その竜の瞳を見ていると心を見透かされているような焦りが生じてくるのである。
その視線からは気高さと清らかさを感じとれてまるで自分の方が汚れた悪しき存在であるという思いが生じてきた。
冒険者たちは頭を振って不安を追い出して武器を構えた。今更迷う必要など無い。
自分たちが清らかな存在であるなどとは思っていない。
「この竜の綺麗な鱗はきっと高く売れるであろう」
そう強く思うことで冒険者として戦う意志に心を切り替えた。世界を救う英雄になる、という浮ついた気持ちでは負ける気がしたのであった。
自らの命を掛け金としてまだ見ぬ財宝を狙って生きるトレジャーハンターとしての生業こそが冒険者の本性である。
一攫千金のためにドラゴンを狙うハンターとして冒険者たちは心を塗りつぶして武器を構えた。
青紫の鱗を持つ竜の瞳には魔力があった。それはその瞳に捕らわれた者は自らの罪の意識に身を縛られて戦う意志を持てなくなるという力であった。
冒険者たちは冒険者の業によってその魔力を振り切った。
青紫の鱗を持つ竜は高らかな吠え声を上げて地に倒れこんだ。
冒険者たちは世に数少ない成竜を打ち倒した高揚感を抑えながら、慎重にその先を見据えた。
ドラゴンが立ちふさがっていた先には階段があり、その上には豪華な王座が一つあった。
そこには、一人の人物が座っていた。
その背には四枚の翼があるのが見える。
今ここで王座に座っている者ならば支配者であろう。
もしかしたら全ての元凶が今、眼の前にいる四翼の悪魔なのかもしれない。
その四翼の悪魔は動かず、悠然とこちらを見下ろしていた。
青紫の鱗を持つ竜と戦っている間もずっとこちらを見ていたのだろう。
不意に、悪魔がニヤリと笑った気がした。
悪魔は王座から立ち上がり、ゆっくりと階段を下り始めた。
悪魔は冒険者たちを見下ろして言った。
「少数で群れを成し
ここまで乗り込んでくる力。
お前たちは個体として
優れていると言えるだろう。だが、種としては
竜より優れているのか?稀に出る優れた個体に頼る種族
生まれながらに優れた種族
どちらが頂点に立つべきか?生態ピラミッドの頂点は
常に少数であるべきだ。集団で上に立とうとする
人間種こそが
世界を乱す悪と知れ。
」
冷たい視線に射すくめられて冒険者たちの全身には寒気が走った。
その威圧感には身に覚えがあった。
これまで何度も味わったことのある嫌な威圧感。
それは過去に出会った神魔たちが発するものと同じであった。
神魔は個を滅ぼす力を持つと言われている。
しかし仲間たちと共に力を合わせれば打ち勝つことは可能である。
それは今まで何度も成してきた事である。
そしてこの神魔を倒せば竜の襲撃は止まるかもしれない。
冒険者たちは決戦の予感に心を引き締めて戦いに挑んだ。
冒険の手記(全10)
『竜の生態と役割』
著作:シェイフ・ウシュムガル
世界の多くの生物は竜族の生活を知らない。それは当然である。
竜に遭遇することは死を意味するからである。
特に成竜にまで成長したドラゴンは数も少なく秘境に住んでいる。
成竜の獲物は大型の魔獣である。
人族は小さく弱い故、成竜にとっては物足りない獲物なのである。
【 ファイヤードレイク 】
火山帯に生息することを好むレッドドラゴンが時を経て成竜となった個体である。
その体は幼体よりも更に大きく力も強いのである。
彼らは環境に依存せずに自ら火山のごとく火炎を操ることが出来るのである。
獲物を丸焼きにすることが大好きで火炎の吐息を扱うことを得意とするドラゴンである。
【 エンシェントドラゴン 】
古くより生きる竜であり、我が同族である。
成竜であることは当然として竜族の中でも長き時を生きる誇り高き竜なのである。
その体も力も他の成竜よりも強く、知らない魔法も無いのである。
目まぐるしく生きて死ぬ人族を好まず、人族からは離れた土地に住むことが多いのである。
知識の価値を知っており人族の書物を読み、自ら書物を記する個体も居るのである。
竜族は地上最強である。
これは長き時、世界を見て回り、知識を集めた上で言えることである。
大きな体はそれだけで力となる。故に竜族は強いのである。
長き寿命による経験は力となる。故に竜族は強いのである。
深き知識と知恵は力となる。故に我は知を集めたのである。
個体としてドラゴンを上回る者も時には現れたが、それは個体が優れているだけであり種族の優位性が変わるものではない。
神話より生まれし英雄たちは個体数が増えないので種族ではない。
人族は数が多く稀に優れた個体が現れるがそれでも竜族の平均に届くかという程度の力である。
そして直ぐに寿命が尽きてしまうのである。
長き生の中では幾度か知己を得た者も居た。
彼らは皆、優れた知性と力を得た人族であった。
しかし皆、すぐに死んでしまった。
体が弱く、寿命も短い。
なんと弱き種族なのか。
彼らが生きるのは何の意味があるのか?
そして数が増えると星を食い荒らし始めるのである。
我ら竜族にとっても星は大事な生きる場所である。
星に有害な生物は減らす必要がある。