ギルドカードやライダーカードに刻まれた、幾多の試練を乗り越えしハンター・ライダーたちの歩みの証。
いわゆる実績(トロフィー)であり、一部の作品*1では実際にプラットフォーム側のシステムと取得条件が連動している。
目次
概要
- モンハンシリーズのやりこみ要素のひとつ。様々な条件を満たすことで取得できる。
- 初登場はMHP。しばらくはPシリーズの独自要素だったが、
MH3以降はナンバリングシリーズにも導入された。
- 取得条件は村☆1~2のクエストを全てクリア、特定のモンスターを討伐などといったものから、
全てのボスモンスターに最大金冠をつける(サイズ表示なしを除く)などまで、時間のかかるさまざまな条件がある。
全ての勲章を集めるのは大変だが、全て集まったのを眺めると壮観である。
主な勲章獲得条件
- 村クエストを全てクリア
- 村長の手ぬぐい(MHP)、村長のキセル(MH3G)、隊長のお守り(MHXX)など。
その拠点にいるまとめ役の所有物を貰えることが多い。
大抵は★1~2、★3~4など、ランクごとに分けられて3~4個程存在する。- G級作品で村上位が追加された時は、それに対応して新しく追加されたりする。
- 集会所クエストを全てクリア
- 赤銅・白銀・黄金のメダル(MHP~MHX)、銅・銀・金のアイルーダルマ(MHP3)、
優秀狩人ノ巻【下位/上位】(MHRise)など。
初登場からかなり長期間の間は(MHP3を除き)メダルであった。
こちらも村クエストと同様にランクごとに分けられて複数存在する事が多い。- G級作品でG級が追加された時は、それに対応して新しく追加されたりする。
- 村クエストと集会所クエストを全てクリア
- 天地狩猟ノ覇紋(MHP2G~MH3G、MHX)など。
MHP3では集会浴場でのみ受けられる番台クエも含まれる。
- 訓練所・闘技大会をクリア
- クロオビバッジ(MHP2)、大会認定トロフィー(MH3G)、金陽の盾(MHX)など。
ランク問わずただ全て1回クリアするだけでいい勲章もあるが、
全てAランク以上やSランクでクリアという条件のものも存在し、
闘技大会はペア前提で設定されている事も多いためかなり難易度の高い勲章になっている。
- 特定のモンスターを狩猟
- 黒耀の指輪(MHP)、月迅竜の羽織(MH3G)、狩ノ極意 骸之巻(MHX)、ヌシの小太刀(MHRise)など。
その作品に登場する看板モンスターやラスボス、裏ボスなど
強力なモンスターを初めて狩猟した時に獲得できる勲章。
そのモンスターの素材を加工したものであることが多い。
- 最大金冠・最小金冠をコンプリート
- キングクラウン・ビッグクラウン、スモールクラウン・ミニチュアクラウンなど。
救済クエが無い限りはほぼ完全に運要素が絡む勲章であり、殆どの作品で最難関として扱われる。
3G~XXの作品では銀冠でも勲章が得られるため最大金冠側の難易度のみ多少緩和されている。
アップデートでモンスターが追加される作品では、この勲章の実装後に追加されたモンスターは対象外になる。- ただし、MHRiseでは金冠勲章のほうが後から来たというケースも発生。
MHRiseでは、当作で実装するすべてのモンスターを実装し終えると同時に金冠勲章を実装したので
勲章が欲しかったら、後から追加されたモンスターも元からあるモンスターもすべて金冠で揃えなければならなかった。- MHRiseのG級作品にあたるMHR:Sでは従来とおなじく
最初から実装済みのモンスターの金冠を揃えるだけで金冠勲章を獲得出来る形に戻った。
- MHRiseのG級作品にあたるMHR:Sでは従来とおなじく
- ただし、MHRiseでは金冠勲章のほうが後から来たというケースも発生。
- 捕獲可能モンスターを全て捕獲
- 生態研究報告書など。
メインシリーズでは、理由は不明だがMHXXを最後に登場していない。
MHSTではモンスター図鑑をすべて埋めることが取得条件となっている。
- 各武器種で武器を複数個作成
- 竜職人のトンカチ(MHP2G~MH3G、MHXX)、キングオブウェポン(MH4)、力こそ全て(MHWorld)など。
シリーズによって異なるがおおよそ各種武器最終強化10個作成など。
MH3Gの場合、120個の武器作成が必要になる。重複OKとはいえ数が多すぎるためかなり大変。
かなりの資金と素材が必要になるので計画的に作成していこう。
MH4以降はさらに武器種が増えたのもあってか、
レア度の高い武器を武器種問わず合計数個作るだけでOKと、条件がかなり緩和されている。
- 特定のフィールドで複数回クエスト達成
- 狩人のあゆみ(MHP2、MH3G)、神木の首飾り(MHRise)など。
狩人のあゆみは各フィールドで数十回クエストをこなし、
それによって得られる称号を全て入手すれば獲得となる。
- 調合リストを埋める
- 賢者の印(MHP)、賢者の腕輪(MHP2)、賢者の巻物(MH3)、賢者の書物(MHX)など。
当初は錬金術や精算アイテム、フエールピッケルの調合なども含み、地味に手間のかかる勲章だった。
後に全て埋めるのではなく一定数になったりして緩和され、
最近の作品ではリストが最初からほぼ埋まっている事もあり、この勲章自体が存在しなくなっている。
- ゼニーを一定数入手
- 倹約家の堅紐巾着(MH4)、ブルジョワハンター(MHWorld)、豪華な千両箱(MHRise)など。
現在の所、いずれの作品でも条件は100万ゼニー以上の入手となっている。
MH4、MHWorldでは累計では無く現在の所持金で判定しているため、
獲得するには冗談抜きで倹約しなければならなかった。
類似の勲章としては作品ごとの固有のポイントの入手・蓄積によるものがある。
- 拠点施設の拡張・利用
- はじまりの鉱石(MHP)、一流ファーム認定書(MH3G)、頼りになる凄腕技師(MHW:I)など。
物にもよるが、基本的に拠点で使用できる農場等の施設を最大まで拡張する勲章はシリーズ恒例と言える。
広義の意味では食材のコンプリートなどもここに含めることもできるだろう。
また、施設を利用することによってもらえる勲章も数は少なめだがいくつか存在する。
- オトモの育成
- 子分認定書(MH3G)、ネコ嬢さんのポーチ(MHXX)、頼れる相棒(MHWorld)など。
オトモアイルーやチャチャ・カヤンバのレベルを上げることで入手できる。
オトモアイルー関連のものは基本的には1匹が到達すれば良い物がほとんどだが、
中には一定数だったり全サポート傾向だったりと複数匹のレベルを上げる必要があるものも。
また、作品によってはなつき度だったりオトモ道具のレベルだったりスキルの解放による勲章もある。
- 引き継ぎ勲章
- 2ndG狩りの証(MHP3)、ベテランハンターのエンブレム/証(MH4G/MHXX)が該当。
作品を跨いでデータ連動、もしくは引き継ぎを行った証として入手できる、ある種レアな勲章である。
どれも共通して連動したMHP2G/MH4/MHXのデータのプレイ時間が記載されている他、
2ndG狩りの証ではクエストクリア回数と使用回数最多の武器の使用回数、ベテランハンターの証ではMHXでのHRが記載される。
連動を行わないで新規データを作成した場合にはこれらは入手できないが、
代わりに同じ枠にハンターになった証(MHP3)、フレッシュハンターのエンブレム/証(MH4G/MHXX)という、
新たにハンターになった旨が記されている代替の勲章が入手できる。
いずれにせよゲーム開始時に条件なしで入手できるためコンプリート云々には関わらない。
- 勲章を全て獲得
- 新大陸の覇者(MHWorld)、制覇の大勲(MHRise)など。
闘技大会や最小・最大金冠コンプリートなどかなり険しい道のりとなるため、
これを獲得できれば間違いなくその作品をやり込みきった証と言えるだろう。
無論、モンスターハンターはやろうと思えばいくらでも目標を設定できる作品であるので
これを取ったら終わりではなく、あくまでやり込みの一区切りである。
シリーズ毎の特徴
- MHP2Gではギルドカード1ページ目の勲章をコンプリートする前に2ページ目の勲章を得ると、
称号「パーフェクト」を取得できなくなる有名なバグが存在する。
当初はMHP2からの引継限定の称号と言われていたり、条件が詳細に分かった後も、
しばらくはイベントクエストのダウンロードが必須とされていた。
詳細は個別ページに任せるが、現在はイベントクエスト無しで獲得できる事が分かっており、
動画サイトやSNSでもちょくちょく獲得報告が上がっている。
- MH3とMH3Gでは全ての狩猟船を最終強化すると「義兄弟の契り」という勲章を取得できるのだが、
有名なバグが存在した3Gでは、闘技大会を全武器クリアするまで取らないよう推奨されていた。- 現在は修正パッチが配布された為、順当に取得しても問題無い。
- MH4では勲章がなんと120枠も存在する。
5つのカテゴリに分けられており、1つのカテゴリ(20枠or30枠)の勲章を全て取得すると1つの大勲章を取得できる。
順調にストーリーを進めていけば手に入るものから、初めてモンスターに乗った、拘束状態から逃れたなど、
非常に簡単な事でも取得できる勲章があるため、意識せずとも集まっているものも多い。- MH4Gでは「G級ランク」というカテゴリが追加され180枠となった。
新モンスター狩猟の証や古文書の解読等、さらに勲章集めのボリュームが増している。
- MH4Gでは「G級ランク」というカテゴリが追加され180枠となった。
- MHXでは各村に関する勲章カテゴリ4つと一般的な勲章が集まる龍歴院カテゴリが存在する。
各村のものは依頼や貢献度、狩技にプーギーの服の収集状態などの勲章が集まる。
たん掘れに従事していた人はユクモ村の勲章はコンプリートしているのに他が全然……なんて人もいるだろう。
龍歴院のものはクエストのクリア状況やサイズ、オトモや武具関連などいつも通りの勲章の他、
二つ名持ちモンスターのクエスト全レベルクリアの勲章がモンスターごとにあるのが特徴。
- MHWorldでは一転して50枠と、MH3G以前のような数になった。
また、PSのシステムの「トロフィー」やXbox、Steamの「実績」とも連動しており、
どの勲章を何割のプレイヤーが入手したのか確認できる。
一度覗いてみれば、意外な事実を発見できるであろう。エンドコンテンツをやり込む層は全体の半分もいないとか- 大型DLCであるMHW:Iで勲章が50枠追加され100枠となった。
DLCの追加モンスターに加え、MHW無印の追加モンスターも含めた最大・最小金冠や
環境生物の最大・最小金冠の勲章などが追加されている。
ただ、環境生物のほうは何でもいいので金冠サイズのものを1匹捕まえるだけで良い。
- 大型DLCであるMHW:Iで勲章が50枠追加され100枠となった。
- MHRiseでは当初最大最小冠や闘技大会に関連する勲章がなく、
探索要素や翔蟲、ガルクに関する勲章などが追加された。
やはりというか強者ハンターは勲章で無くとも金冠狙いや闘技大会までやり込んでいるが……。
また、大型DLCではなく無料タイトルアップデートで勲章が追加された。
初期は38枠、Ver.2.0で5枠、Ver.3.0で7枠追加され、計50枠。
最大最小金冠、闘技大会の勲章も改めて追加されている。- MHR:Sではこれに更に勲章が追加。
発売時点では42枠、Ver.11で5枠、Ver.12で3枠追加され、サンブレイク追加分は計50枠。
MHRiseの時点までのものと併せれば合計で100枠となった。 - また、MHR:Sでは勲章とは別に「偉烈バッジ」と言うものもVer.11で追加された。
最終アップデート時点で全16枠あり、特定モンスターの討伐や闘技大会や傀異クエスト等の制覇、
勲章コンプリートなど様々な条件で獲得することができる。- 一度獲得した偉烈バッジは、プレイヤーの頭上や集会場メンバー一覧のハンターネームの横に表示させるよう
オプションから設定することが可能であり(もちろん非表示も選択できる)、
マルチプレイでやり込みを自慢することもできる。 - ちなみに、MHRiseの時からナルハタタヒメを討伐すると「兜」のアイコンをハンターネームの横に表示できた。
偉烈バッジはこのシステムをさらに拡張したものである。
- 一度獲得した偉烈バッジは、プレイヤーの頭上や集会場メンバー一覧のハンターネームの横に表示させるよう
- MHR:Sではこれに更に勲章が追加。
- MHFには勲章システムは存在しない。
ゲームデータを追加していく性質上、時間が経てば経つほど条件が難しくなったり、
逆に簡単になったりと難易度の変化が生じてしまうためだろう。- 例えば「生態研究報告書」であれば、"捕獲可能な全モンスターの捕獲"を条件とすると、
新モンスターが実装されるたびに勲章を獲得するまでの手間がどんどん増えていってしまう。
また、捕獲可能な新モンスターが追加された際に、
それ以前の既存の全モンスターを捕獲して勲章を手に入れていた場合に
そのモンスターを捕獲するまで一時的ではあるが矛盾が生じてしまう。 - PS3/Vita/PS4版ではトロフィー機能に対応しており、実質的な勲章の立ち位置を担っていた。
上述の問題についてはアップデート毎にトロフィーを追加する、
トロフィー条件そのものを変更する*3といった形で対応していた。 - なお、ゲームデータを追加していくという点はMHWorld以降のメインシリーズも同様、
更に言えばMHP2→MHP2Gといった引き継ぎの場合も近いものがあるが、
それらの作品においては、問題が生じうる制覇系の勲章の説明文を
「全ての~」ではなく「多くの~」や「一部を除いた~」といった文言にして対応している。
- 例えば「生態研究報告書」であれば、"捕獲可能な全モンスターの捕獲"を条件とすると、
- MHNowには勲章システムは無いが、代わりとなるシステムとして「狩人メダル」というものが登場している。
各モンスターの討伐数や武器使用数、ストーリークリアのメダルなどメインシリーズにもあるようなものから、
様々な採集ポイントを訪れる、探索して歩いた距離を稼ぐ、期間限定イベントクエストのクリアなど、
MHNow独自の勲章要素も存在している。
- アイルー村シリーズにも勲章システムは存在しないが、
代わりにアイルー村Gからギルドに飾れる工芸品の中に「トロフィー」が追加された。
いずれも装飾品カテゴリーであり、条件を満たすことで芸術家からもらうことができる。