モンスター/オオナズチ/MH2~MHXX
Last-modified: 2025-05-23 (金) 10:18:37
MH2~MHP2G
- MH2ではクリア後に赴けるココット村で受注できるクエスト群の最後に登場する。
つまり、オフラインモードでは最後に狩猟可能となる裏ボス的立ち位置のモンスターであった。
- オオナズチはフィールド内をステルス状態のまま徘徊している。
静かに動いているため兆候を見過ごしやすく、ノーヒントで見つけるのは至難の技。
初期配置エリアや次の移動先に急行してペイントしておきたい。
- 他の大型モンスターと違ってハンターに気づきにくく、ぶつかるまで気づかないこともある。
向こうからは中々こちらを見つけてこないので、
こちらから見つけないといつまでたっても遭遇できないこともしばしば。
せっかく見つけても、ペイントを忘れたりペイント切れに気づかないまま移動された日には泣くしかない。
- 舌による払い攻撃の範囲が非常に広い。
攻撃前に頭を引いて下げるため、前脚くらいまでなら余裕でカバーしてくるぶっ飛んだ攻撃角度を持つ。
射程自体はそこまで長くないが、発生が早いため予備動作を見てからは避け辛い。
運悪く正面にふっ飛ばされ、次の攻撃がガスブレスだとほぼ確定で喰らう事になるのも厄介。
とはいえ判定自体は一瞬なので、回避性能がなくても避けられる可能性は高い。
あちらから見て左側から右側へ払う攻撃なので、頭を殴るなら右脚側から行こう。
避けられないと思ったらわざと前脚へ向かうと、脚の踏み込みで尻餅を付く程度で抑えられる事も多い。
- 舌による攻撃全般、上の払い攻撃や単発の舌攻撃、尻尾叩きつけ終了時等でアイテムを盗まれる。
オオナズチの攻撃をきちんとガードしても盗まれてしまう。
メラルーと違い、一度盗られてしまうと取り返す方法はない。
回復薬や砥石を取られジリ貧に陥る可能性もあるため、可能なら盗み無効を付けておきたい。
付けられない場合はカラの実や通常弾Lv2など、ストック数99個のアイテムを持ち込むと対策になる。
- 回復薬等の飲料や、こんがり肉、携帯食料など食べられるアイテムを優先して盗む傾向がある。
秘薬などのアイテムを温存していると掻っ攫われることも珍しいことではない。
ただし所詮は確率であり、ひたすら砥石ばかり狙われることもある。
- 非怒り時の動作自体は非常にゆったりしているうえ、
防御半減のブレスを喰らった状態でもない限り、突進くらいしか痛い攻撃もない。
が、気絶値だけはその他古龍と大差ないので、毒ガスブレス以外は立て続けに喰らってしまうと即気絶する。
あまり連続で喰らうことが少ないひっかきですら二発で気絶させられる。
- 上位以降はバックステップから続けて即突進してくる場合があるため、
出の早い毒ガスブレスは仕方ないにせよ、なるべく攻撃を受けないよう立ち回りたい。
- 尻尾で地面を叩き付けることで発生する風圧がかなり厄介。
非常に効果範囲が広く、龍風圧無効が無ければガンナー以外はほとんど攻撃出来ない。
比較的射程が長い太刀やランス等でも正面から殴ろうとすると龍風圧妨害を受け、大体終了時の舌を喰らう。
- ただ、尻尾から90°真横の部分には何故か風圧を受けない不思議な空間が存在する。
- 休息時のHP回復速度が異様に速く、瀕死時に見失ってしまうとかなりのHPを回復されてしまう。
ソロの場合は尻尾が切れたあたりから、ペイントを絶対に切らさないよう意識しておきたい。
- MHP2(G)では同じ部位で2回以上怯ませる、音爆弾を当てる、転倒させることで一時的にステルスを解除できる。
しばらくすると再び姿を消して同エリア内のどこかに飛んで行くため、見失わないように注意。
- 透明時はただでさえ硬い肉質がさらに硬くなるので、転倒時の隙や音爆弾の効果を活かして攻めたい。
しかし、頭に限っては何故か透明時の方が柔らかく、特にガンナーは10%もの差がつく(切断は変化なし)。
- 閃光玉効果中はステルス中でも☆マークが頭の部分に表示される。
他のモンスター同様、突進やバックステップ等を使わなくなり、
威嚇やひっかき等のほとんどその場から動かない攻撃位しかしなくなる。
ステルス中でも頭の位置がバレバレになる&ほとんど動かないので大きな攻撃チャンス。
ただし稀に狂った様に毒ガスブレスを連発するため、ガンナー以外はロクに攻撃できない事態も発生する。
- 破壊可能部位は角と尻尾。
角は龍属性ダメージが、尻尾の切断条件に「体力一定値以下」が必須。
これらはMH4Gに登場する際オミットされた。
- 慣れればソロでも比較的楽に討伐できるが、PTプレイになると(オオナズチにとって)大変悲惨なことになる。
特にMHP2Gでは、高い火属性を持つコウリュウノツガイを担いだハンター4人掛かりで乱舞すれば、
G級個体であろうと転倒させ続けて0分針で沈めてしまう。
テオ・テスカトルやクシャルダオラと比べて御しやすいため、古龍の大宝玉集めに利用されていた。
- ソロの場合、ある程度後ろに回ると振り向き動作が確定で2回になる。
ヘイトを逸らしてしまうオトモを連れてこない方が楽になるケースも多い。
時間のかかる振り向き動作を誘発してひたすら頭に溜め3を叩き込める大剣や、
比較的ダメージの通りが良い頭を殴ってステルスを解除、
ダメージの通りを良くした後に脚をボコボコにして大ダウン、しかる後にしこたまコンボを頭へ叩き込む、
という戦法を取れる太刀、狩猟笛と相性が良かった。
- なお、理由は不明だが、あらぬ方向へ振り向き攻撃を行うケースが見受けられる。
ステルスを行うオオナズチの性質上、突進やバックジャンプと併さると見失いやすく、意外と厄介。
ソロでの狩猟時にはけむり玉を持っていきたい。
- 森丘での戦闘時、よりにもよって初期配置が糞エリア筆頭の9であり、ステルスバックジャンプで北、南の二箇所に飛ぶ。
そう、反対側に飛ばれた場合、あの通路へ突進で突っ込んでくるのである。
オトモの爆弾等で通路中で怯ませてしまうと非常に戦いにくくなってしまう。
体躯の関係で胴体の接触判定が非常に広く、回避距離スキル無しではかなり抜けにくいため、
ハメられる危険性が非常に高い。
- 密林での戦闘時は隣り合っていないエリアへと移動することが多く、
ソロの場合は移動に時間が取られ時間切れになる事態が発生しやすい。
- 登場ムービーでは、襲い掛かるでも威嚇するでもなくただ歩いているだけ。
なお、このムービーでよくわかるがモロクトカゲのような歩き方をする。
この挙動は風に揺れている周囲の葉っぱや枝に擬態する為とされ、
おそらくカメレオンのような見た目と掛けているのだろう。
MH4
- MH2初出である同期の2体の古龍が参戦した為、
オオナズチも同期繋がりで参戦するかと思われたが、残念ながら不参戦に終わった。
- 本作では竜人問屋を介し、クシャルダオラ素材との交換でオオナズチの素材が手に入る。
素材交換を行うためには強化クシャルダオラの討伐をクリアする必要がある。
防具一式は相変わらず使い難いが、聴覚保護のSPが高めに設定されており、
高級耳栓装備をシミュレートすると高確率で使用するためパーツ単位での需要は高い。
また、双剣もかなりの高性能であるため、必要に応じて交換していこう。
MH4G
- MHP2G以来、実に6年ぶりの復活。
- 発売前にPV4追加映像にて登場、
久々の復活をアピールして古参プレイヤーを沸かせることとなった。
- 告知の時点から公式サイトなどで大々的に紹介されていたのみならず、
パッケージ裏にデカデカと掲載されるなど、本作の目玉の一つと言うべき破格の扱いを受けている。
当時パッケージを飾った古龍種はクシャルダオラをおいて他におらず*1、
パッケージ裏ともなればこのオオナズチが初である。
- 今回は
釣られたり、乗られたりせず、ハンターからこんがり肉を舌で掠め取ろうとしている。
単に写真の配置でそう見えるだけかと思いきや、オトモの片方がオオナズチに気づいて驚いているため、
このハンターはどうやら本当にオオナズチのいる場所で気づかずにのんびり肉を焼いていたようだ。
この場合はむしろ、ハンターがのんびり肉を焼くほど安全だと思われていたエリアに
気づかれずに忍び寄るオオナズチの擬態能力の高さを見るべきか。
…パッケージ裏で危機管理がなっていない前例がある?な、何のことやら…。
- G級クエストでは遺跡平原・原生林に出現するほか、
旧作では登場していなかった戦闘街でのクエストが存在する。
従来のオオナズチは「人里を襲撃しない比較的大人しい古龍」と見なされていただけに、
通説を覆しドンドルマを襲撃したことに驚いた古参プレイヤーも多いだろう。
- 後述の裏設定によれば、これはオオナズチという種の個体差によるものらしく、
単に従来確認されていた個体は大人しい(街を襲わない)ものが多かったというだけのようだ。
旅団クエストでは登場ムービー付きで未知の樹海に登場。
新規エリアの紫色の洞窟内に現れ、擬態能力でハンターを翻弄し襲い掛かる様子が描かれている。
- 高低差にも対応しており、標的にしたハンターが自分と高さの違う段差にいた場合、ペタペタと壁を這い登ってくる。
その時の様子はヤモリそのもので、このことやムービーでのハンターへの奇襲の様子から、
強力な粘着性を手足に備えていることがうかがえる。
- なお、段差を移動し切る前に標的をうかがうかのように一旦止まって相手に顔を向ける挙動を行う。
頭を攻撃するチャンス…かと思いきや想像以上に隙が少ないので、
ガンナーはまだしも剣士は不用意に近づくと逆に跳ね飛ばされるので注意。
- 部位破壊については他の古龍種と同様、龍属性以外の武器でも角破壊が可能になった。
更に、他の古龍たち同様翼の部位破壊が新しく追加された。
尻尾切断条件が旧作から変更され、体力一定以下という条件が無くなった代わりに耐久度が高く設定された。
- 尻尾切断に対する部位耐久値が1500と大型古龍の通常の部位耐久値に匹敵しており、
しかもその耐久値を3回分突破しなければいけないという破格の硬さを誇る。
さらに言うと、肉質も硬く属性の通りも良くない。
低確率ながら、尻尾からも古龍の大宝玉が剥ぎ取れる…が、
必死に切断してメランジェ鉱石なんかが剥ぎ取れた日には泣きたくなるだろう。
幸いなことに、基本報酬でも結構な確率で尻尾が出てくれる。
切断すると透明化を防止できるようになるとはいえ、尻尾に執着するタイムロスの方が大きい。
以上のことを踏まえると、無理して切断を狙う意義は薄いといえるだろう。
- ただ、この耐久値は間違っている可能性がある。
というのも、本作の公式ガイドブックでは通常の部位耐久値と部位破壊に対する耐久値が
分かれている場合があるからである*2。
オオナズチの場合、通常の部位耐久値は500であり、切断に必要な部位耐久値である1500はその3倍である。
それでも切りにくいことに変わりはなく、基本値だけで言えばあのゴグマジオスと同等であり、
肉質も考慮するとオオナズチの尻尾が本作で最も切りにくい尻尾の一つであると言える。
- 余談だが、攻略本によって尻尾切断条件が明かされるまでのかなり長い間、
このオオナズチの尻尾切断条件にはかなりの憶測が流れていた。
例えば体力一定値以下で一定量蓄積、特定の属性が必要、などなど。
これらの諸説の中で特に高い信憑性を持たれていた説が
「旧作と異なり尻尾の先端部分にのみ切断判定がある」
というものであり、本Wikiの当記事にもかなり長い間記述がされていた。
実際は特殊条件など存在せず、単に部位耐久値が異常に高いだけであったのだが、
そのあまりにぶっ飛んだ高さ故に、狙いにくい尻尾先端にしか判定がないと思われていたのだろう。
- 本作のオオナズチの尾には耐久バグが存在するらしく、ギルドクエストでレベル130を超えた辺り~レベル139の間では、
大剣の溜め3の一発で切れたり、属性をスキルで強化した双剣の乱舞1~2回のみで切れたりと、
今までの切れにくさは何だったのかと言わせるほどブツブツ切れるようになる。
耐久値がオーバーフロー*3している可能性が考えられるが、
もし本当にオーバーフローをしているとなると本来の耐久値は最低でも、32,767となる。
- ドス古龍の中では唯一旅団クエストの中にG級オオナズチの討伐クエストがある。
EDの後、筆頭ランサーとガンナーから「最近、姿の見えないモンスターが出没している」
という情報が聞けるが、
それを追って彼らから示されたクエストをこなしていくと、やがてこのオオナズチに行き当たることになる。
但し、実際にオオナズチの出る「消え去ること、霞の如し」が提示されるようになるのはG3に昇格してからである。
- こちらの方はあくまでソロ用ということでか体力や戦闘能力は大老殿のものよりも低めであり、
更にこなす度に相手が強くなるギルドクエストとも違っていくら戦っても強さの変動がないことから
後半の武具を作成する際になにかと要求されがちな古龍の大宝玉集めにも都合がいい。
- ただし、クエストは緊急クエ扱いなのでクリア後にこのクエストは消滅する。
代わりに「高難度:古の霞龍、オオナズチ」というクエストが出現するが、
高難度クエストの常として提示がランダムになるので注意*4。
このクエストは「消え去ること、霞の如し」には存在しなかったサブターゲットが設定されており、
フィールドも未知の樹海から遺跡平原に変更されているなど全く別物なのだが、
何故か最初からクリア済み扱いである。
- 大老殿でオオナズチの討伐クエストをクリアすると、『霞か雲か古きぞ出ずる』というクエストが出現する。
…のだが、このクエスト、なんと弾、ビン以外のアイテムの持込が一切不可能という非常に厳しい参加条件である。
更に、アイテム無しだからといって攻撃力や体力に補正があるわけではない。
- 流石にアイテム皆無でオオナズチを狩れというのは無理がありすぎるということでか、
BCからのスタート&支給品が最初から届くという良心的な仕様となっており、
中身も応急薬グレート7×4や携帯砥石5×4等、いつもの少なさが嘘のような充実ぶりである。
なお、サブターゲットの乗りダウン成功で支給されるアイテムは秘薬×2が4セット。
乗り状態を成功させられるかどうかもかなり重要なファクターとなる。
以上の理由からかなりキツい難度が高いクエストであるが、
それでも防具やお守り無しで逃げ場の無い闘技場に放り込まれるよりかはマシと思う人も多いかもしれない。
ただし、いうまでもなくオオナズチ自身の舌攻撃によるアイテム盗難は支給品も対象内。
盗み無効のスキルを発動させていないと、貴重な支給品が容赦なく奪われていく。
特に、解毒薬を開幕で全部盗られて解毒の手段がなくなり詰むという事態には気を付けたい。
- 非常に厳しい戦いとなるのがボウガンであり、
オオナズチの硬さに加えて弾の調合素材が一切持ち込めないため、持久戦を行うことができない。
一応キャンプにはLV1貫通弾や火炎弾がそこそこ揃ってはいるが、弾切れする度に取りに戻る手間が生じる。
ソロの場合、なるべく沢山の種類の弾が撃て、速射で弾の節約ができるボウガンを選ばなければ、
よくて撃退止まり、悪ければクエスト失敗になりかねない。
たとえパーティープレイであっても、生命の粉塵などが持ち込めない関係上、
互いのサポートは見込めないため、ソロ以上に自身の体力に気を配る必要も出てくる。
一応サブターゲット成功で支給用生命の粉塵が支給されるが…。
- なお普通に採取はできるため、素材をかき集めれば回復薬グレートくらいは数個ほど作れる。
このクエストの舞台となる遺跡平原ではおあつらえ向きにエリア1に
薬草・アオキノコ・ハチミツのグレート★御三家3点セットの採取ポイントが全てあるので、
用心するなら作っておくとよい。
ついでに適当な素材を持っておくことで回復アイテム等が盗まれる確率を下げられる。
ちなみに、本クエストは古龍の大宝玉が基本報酬4%というなかなかの高確率で入手できる。
これはLv136~のギルドクエストと並ぶ数値であり、通常の大老殿クエストの中では最高確率である。
そのため、このクエスト専用の装備を用意して周回を行うパーティも存在するようだ。
戦闘能力
- MH4Gにおいても擬態能力は健在だが、旧作とは演出が大きく異なっている。
通常時は姿を見せたまま徘徊しているが、擬態能力を使う際にはエリア中に霧を散布する行動をとる。
霧によって光を屈折させるという生態がよりゲーム内で表現されたものだろう。
擬態中の行動も些か俊敏さを増しており、よりスタイリッシュな戦法へと変わっている。
また霧がかかっていると、BGMがくぐもるという前代未聞の演出が追加された。
正しく霞龍らしい演出と言えよう。
- かつてはけむり玉を用いて姿をあぶり出す戦法がとられる事もあったが、
本作では音爆弾・けむり玉が効かなくなっている。
- 間延びしがちだった行動面でもテコ入れが図られており、トリッキーさが増している他、
一部の攻撃の予備動作として、次に狙う対象を目で追う様になっている。
これも左右の目が自由に動く霞龍の特性を反映したものだろう。
- 突然舌を振り回しながら突進するアクションが追加された。
フルフルの頭突きに似ており、虚を突かれやすい。
この攻撃も攻撃力が高く、側面に回り込んで避けよう…
…というわけにはいかない。
- 舌出し突進はジグザグに動くため、振り回される舌の軌道が見切り辛く、
身体の側面に居ても絡め取られることがあるなど、かなり凶悪な攻撃。
更には突進本体も目にも留まらぬスピードで迫ってくることもあれば、
気の抜ける程ゆったりとした動きで繰り出されることもあり、緩急の付いた動きでハンターを翻弄する。
盗み効果ももれなく付いてくるので、「突然秘薬を盗まれた!」ってことも多々ある。
- 予備動作もないに等しく、
突然0.2秒ほど止まった後、特徴的な鳴き声を出しながら突進するというものになっている。
突進→舌突進に至っては予備動作は存在しない。
これらのあまりの無茶苦茶な性能に、避けさせる気があるのか疑わしいと言われる程である。
- 毒ブレスのレパートリーが大幅に強化されている。
- まず、着弾すると毒素を滞留させる性質を持つ紫色の毒玉ブレス。
着弾すると毒が飛び跳ね、毒霧が長時間着弾点に滞留する。
後ずさりながらこちらに軸を合わせて吐いてくるため、どうしても距離を取られてしまう。
怒り状態では後ずさりして1回、さらに後ずさりしてもう1回と吐く他、後ずさって連続で2回吐くようになる。
前者はかなり距離を離されてしまい、後者は2回目をこちらの位置に応じて左右に吐き分けるため、
普通に移動すると当たってしまう。
加えて、旧作でも使っていた飛び上がって真下広範囲に毒を吐く攻撃でも巨大な毒霧が滞留するようになった。
その上自身の翼の風圧を利用し、残留している毒を移動させる攻撃もしてくるようになった。
この毒霧によるダメージは毒無効を付けていても無効化できず、尻餅効果もあるため、
攻防一体の極めて厄介な攻撃である。
- そして、オオナズチの全攻撃の中で最も攻撃値が高い強毒霧放射。
体内で超濃縮した猛毒液を霧状にして放射する珍しいブレス攻撃であるが、
これには3つのバリエーションがあり、その場で放出するタイプ、
後脚で立ち上がって歩き回りながら放出するタイプ、回り込みながら放出するタイプの3つ存在する。
最も厄介なのは首を振り回しながら辺り一面を薙ぎ払うタイプであり、
なんと後脚で立ち上がってハンターを追尾しながら発射してくるため、非常に避けにくい。
たとえ回避に成功したとしても、前方にハンターが残っている場合は放射時間を延長し、
執拗に当てようとする性質があるため直ちに離れないと危険。
更に、行動の終わり際や振り向き途中などに攻撃すると、
モーションを即キャンセルして回り込み毒霧ブレスで迎撃してくる場合がある。
手数武器や攻撃モーションの長い武器は常に警戒した方がいいだろう。
また、突然ステルス化し死角に回りこんで毒霧ブレスをしてくることもあるため、
後脚に張り付いていれば安全というわけではなくなった。
あまり、というか殆ど知られていないが、どちらのブレスも実は水属性である。
かといって水属性やられにはならず、認知度が低いのはこのためであろう。
水耐性を上げればダメージを軽減できるので、特に強毒霧放射の対策として検討してみても良いかもしれない。
- なお、旧作で披露していた疲労毒霧ブレスや防御力半減ブレスはオミットされた。
似たような見た目のブレスは使うが、いずれも効果が毒へと変わっており、
毒と擬態能力を主体としたモンスターへとリデザインされている。
- ダメージの大きいブレス、突進、舌攻撃は気をつけていれば回避は難しくない。
むしろ辛いのはやたらと発生する削りダメージや、咄嗟の回避が難しい引っ掻き、
攻撃力は低いが追加の毒が痛い毒霧攻撃などであり、
チマチマと削られていつの間にかジリ貧になっていることが多い。
そのため毒無効と極限強化【生命力】の恩恵が非常に大きく、両方備えればかなり快適に立ち回れるようになる。
- 舌攻撃と同時に食糧アイテムを盗む能力は過去作品通りであるが、盗む対象のアイテムも過去作と同じであり、
キノコ大好きのスキルが加わった本作においてもキノコ類を盗むことがない。
そのため、キノコ大好きを発動させておくと回復アイテムが盗まれない故に若干安心感が増すといえる。
ただし、『キノコ大好きがなくても食べられるキノコ』は対象に入る。
効果が微妙なものばかりなので実害は殆どないだろうが、
モドリ玉調合用にドキドキノコを持ち込んでいると盗まれることがあるので注意。
- これに関しては、単なる仕様に収まらない説明が可能である。
オオナズチの生態に関する仮説に、「人間の野外行動が食料や医薬品に依存していることを理解している」
というものがあり、この説に基づいて考えた場合、
敵対した場合に食料を盗むのはハンターの戦力維持力を低下させるためである。
しかし、通常のハンターが食せないキノコでもスキルで使用可能になることをオオナズチは知らず、
それ故こうしたキノコ類をオオナズチは盗もうとしない、という仮説が考えられる。
実際、このスキルの恩恵には「強力な麻痺毒を持つキノコを生で貪り体を硬質化させる」といった、
我々ハンターの視点でも到底理解できないような効果も数多く含まれており、
新たに誕生したスキルをオオナズチが見破れていないというのも十分に納得できる話ではないだろうか。
- 乗り中も奇想天外な動きを見せてくれる。
他のモンスターと違い、暴れたと思ったら急に一瞬だけピタっと止まり、すぐさま再び暴れるのである。
しかもこの停止、しっかりとモンスター側のゲージが緑色になるので、
初見ではチャンスだと思って斬りつけていたら再び暴れられ、乗り失敗ということが起きやすい。
また、知っていながら無理に斬りつけ、結局失敗するパターンも多い。
停止中は2、3回だけ切ってまたしがみつくか、大人しく停止中もしがみついたままでいるのが無難。
- MH3Gに登場したナルガクルガ希少種の前例やiOS版MHP2Gの仕様に準じて、
本作でもオオナズチの擬態能力の前ではターゲットカメラは完全に無力化される。
ただしP2G以前とは異なり、常時擬態をすることはなくなり、奇襲を仕掛ける時にのみ用いるようになったため、
エリア移動の際に見失い、再び探し出すのに時間を費やす心配はなくなっている。
逆に不意打ちに素早く対応が出来る点では効果的であろう。
- なお、有志による検証によると完全に透明化している時の移動は瞬間移動である。
ステルス化移動開始の鳴き声時に特定の1人を選び、そのハンターから見て後方に着地する。
ソロプレイで行くとわかりやすいだろう。
過去作と異なり当たり判定も存在しているので、透過中でもダメージを与えることは可能である。
- 角を破壊した後は擬態能力が落ちるせいか、擬態中でもターゲットカメラに捕捉されるようになる。
移動も瞬間移動ではなくなるので対処は楽になる。
- 異常な弾肉質と高い体力は以前とあまり変わっておらず、ガンナーはかなりの苦戦を強いられる。
弾肉質に至ってはむしろ更に硬くなっており、全身30以下。グラビモス亜種と同じくらい堅いのである。
もちろん部位破壊で肉質変化など一切せず、ずっと硬いまま戦い続けなければならない。
さらに透明化中すら一層と硬化するため物理弾を主体に戦うのは非常に辛く、戦略の見直しが必要だろう。
また、攻撃が重く激しくなった分、射撃やリロードのチャンスが極端に少なくなったほか、
擬態状態中はこちらからなにもできない時間があるなど、攻撃面で手数を増やしにくい。
さらに避け辛い舌攻撃はガンナーの立ち回る距離を広範囲でなぎ払う上、
威力が高く防御400程度でも半分以上はダメージを負ってしまう。
その上、もちろんアイテム盗難のオマケ付き。
ガンナーの間では調整不足だという指摘(悲鳴)も挙がっているようだ。
- 幸いにも属性攻撃の通りはかなり良く、火と龍、次いで雷が効くので属性弾主体であれば比較的楽になる。
アグナコルピオや蒼火竜炎舞砲【忌火】などの、
火炎弾の運用に長けた武器であれば比較的有利に戦えるだろう。
- 高レベルギルドクエストに於いてはただでさえ高い耐久が更に上がり長期戦を強いられる上、
攻撃力も大幅に上昇するため隙がなく剣士・ガンナー問わず非常に戦いにくい。
特に怒り時は通常の毒霧ブレスでも防御700の剣士が即死する他、
使用頻度の高い突進や舌攻撃でも体力を半分近く持っていかれるため危険性が高い。
毒霧の削りもかなり痛くなり、極限強化【生命力】を施していない場合はかなりの回復薬を使わされる。
ただ、熟練した双剣使いが集まると、
属性特化した炎焔刀イグナトルや封龍剣【極絶一門】、もしくは発掘武器で完全にハメ殺されることも。
その場合普通にやって3分~5分、上手くいけば2分台で倒せることすらある。
また攻撃パターンが通常のものと変化がなく、攻撃自体も対処が楽なのでギルドクエストでは好まれる傾向にある。
ただし耐久面が高く時間が掛かるので、効率を重視する場合他のモンスターが選ばれがち。
報酬面でも他の古龍やラージャン、イビルジョーと比べると見劣りする。
- 大きく上昇する体力に対して尻尾の部位破壊耐久値はあまり上がらない(どころかオーバーフローする)ため
尻尾の切断は通常の個体よりかなり容易である。
尻尾の為だけにこちらを選ぶというにはいささか強力過ぎる相手ではあるのだが。
MHX
- クシャルダオラ、テオ・テスカトル、キリン同様に本作でも続投。
集会所において下位から登場する。
森丘や沼地が復活したため、久々に懐かしのフィールドでオオナズチに相見える。
- 森丘での初期位置が悪名高きエリア9から主戦場のエリア3に変更されており、
開幕早々派手に立ち回れる様に改善されている。
…というかエリア9に移動する事すら無くなった様であり、MHP2G以前と比べると随分戦い易くなった。
古龍の中では温情派な設定は健在だったらしい。
- 沼地での行動に変化はないが、場所問わず爆弾が使える様になった。
肉質の硬いオオナズチを爆殺したいボンバーマンの方には朗報である。
- なお、怒り時のBGMがくぐもる演出がオミットされている。
- 本作ではMH4G版をベースにしつつ調整されている。
強毒霧噴射を含む霧状のブレスを一切使わなくなり、
一定ダメージを与えると透明化してカウンターを行うという仕様もなくなった(理由は後述)。
そんなわけで動きとしてはMHP2G以前のオオナズチに若干近くなり、束の間に即死する危険性は下がった。
しかし、それが影響して隙が減ったために若干攻撃を叩き込みづらくなっているとの評判も。
更には本作からステルス状態の時間が延長されている*5ので、この特徴が輪をかけて強い。
あくまでベースはMH4Gであるため、MHP2で有効だったけむり玉や音爆弾は効かない。
- ただし、ステルス状態の時でも当たり判定が残るようになった。
また後ろ脚付近は昔と同じく大体安全ではあるが、突進の攻撃判定がちゃんと後ろ脚からも出るので注意。
- さらにブレスは水属性ではなくなったようで、水耐性を上げるメリットがなくなっている。
- 公式攻略本によると尻尾切断ための耐久値については、本作でも1500と変わらずぶっとんだ数値だが、
1回0にするだけで切断できるようになったようだ。それでもまだまだしんどいことに変わりないが。
下位のオオナズチの出現するクエストでは尻尾の切断がサブターゲットになっているのだが、
よほど執拗に尻尾を狙わない限りまず切れない。
- なお、本作でも尻尾は切断せずとも通常報酬で入手できる。
確率はそこまで高くはないが、武器によってはこちらのほうが現実的。
入手確率自体も逆鱗等に比べれば遙かに楽。
尻尾の切断の難しさに隠れがちだが、
本作では全体的に乗りを狙いにくくなっているため、翼破壊の難易度も若干だが上がっている。
ガンナーやジャンプ攻撃を狙いやすいエリアルスタイルなら多少は楽に破壊できるだろう。
尤も、尻尾とは異なり、剥ぎ取りや報酬でもボロボロ出るため、無理に破壊を狙う必要はなかったりするが。
脚を狙っていても羽にはよく吸われるし。
- 属性やられにはならないが、オオナズチの舌を使った攻撃全般は龍属性である模様。
終盤の防具は龍耐性が低くなりがちなので注意しよう。
加えて舌の範囲が旧作より広がっており、ナズチの腹付近まで伸びてくる。
左側の判定は右側よりも強く、後ろ脚の手前くらいまで伸びてくる長さ。
当然のように吹っ飛ぶ方向はナズチの向いている側。
- 先述した通り、本作では集会所下位の時点で挑める。
しかし肉質の硬さは変わらずで、
斬れ味の大半が緑の下位武器では前脚や翼は多くの場合弾かれてしまうため苦戦を強いられる。
ご存知の通り後脚のひるみで転倒してくれるため、近接武器は後脚を狙った立ち回りをするといいだろう。
今までと同様に、火/龍属性数値が高い武器で狩猟に臨みたいところである。
- 透明化する前にオトモがココ掘れニャンの技を使っていると透明化しても移動した方向へ普通に投擲する。
運良く投げはじめてからの透明化という限られた条件だが、これを頼りにオオナズチへ攻撃を狙うのもアリ。
- 危険度は超大型を除けば最高の★7。
明確に生態系を破壊するレベルの暴食を行う健啖の悪魔や、
悪意なく周囲に殺人ウイルスに等しき物質をばら撒く天廻龍を上回り、
アカムトルムやウカムルバスと同格である。
古龍としては大人しいと言う設定が多いだけに少々違和感を覚えるかもしれないが、
他のドス古龍が★7に設定されているため
同期つながりでオオナズチも同ランクになったという推測もある。
MH4Gでは強烈な毒霧を多用してくる強敵であるため、そちらが基準になったと考えれば違和感はない。
- 凶暴性などについては個体によるようなので何とも言えないが、
擬態による奇襲能力の高さ、人間の所持品を奪い取ってしまう知能の高さ、
常に放出しているという特殊な神経毒のガスなどが「ハンターにとって危険」と評価された、という考察もある。
シャガルマガラの狂竜ウイルスはガララアジャラ亜種などの一般大型モンスターでも克服できていることや
古龍には影響していないことを考えるにオオナズチの放つ毒液の方が致死性が高いという判断もできる。
確かに、意図的に人間およびその生活圏を襲う習性のあるモンスターは危険度が高く設定される傾向にあるが、
オオナズチは食料などを目当てに人間の行商の隊を襲ったりしている事例が多数ある。
縄張りに侵入したり干渉したりしない限りそもそも衝突しない他の古龍とはこの点が異なる。
「近付かなければいい」という根本的な対処が難しいのも一因かも知れない。
- ネタバレではあるが、ベルナ村を救った後に流れるエンディングムービー
「Let'sニャンス」にちゃっかり登場している。
その出番は、踊っているネコ嬢を背後から舌の上に乗せて持ち上げる、というもの。
一緒に踊っていたアイルーもびっくりの演出である。
このムービーで出てきた古龍は本種のみで、その上村クエのみ進めていてはこの時点では確実に遭遇しない。
過去作を知っている方々ならニヤッとしただろうが、
知らない人たちは突然背後から現れたオオナズチに驚いたであろう。
MHXX
- MHXXでのG級では、MH4Gの個体に基づいた霧状ブレスを再び使用してくるようになった。
毒霧ブレスは水属性となるので、舌の龍属性との2属性に注意する必要がある。
- どうやらこれらの霧状ブレスはG級専用行動として設定されているらしく、
それ故にMHXではオミットされていたようだ。
下位・上位の時点ではそれらの変更点はない。
- 弾肉質の固さがさすがにやり過ぎと判断されたようで、頭は弱点特効の有効肉質まで軟化した。
しかし、高い位置にあり、やたらふらふらと動く頭を物理弾で狙うぐらいなら、
今作で弱体化したとはいえ属性強化スキルをつけた装備+火炎弾で胴体を撃った方が
楽に火力を出せることには変わりないだろう。
- 村クエストでもG級個体が登場し、場所は今作追加された遺群嶺となる。
初期位置はエリア5だが、エリア移動先は隣ではない3か7であり追いかけるのが少々面倒。
移動先が隣であることが多い密林のクシャルダオラや砂漠のテオ・テスカトルに比べると
悪名高い大宝玉のマラソンには若干向かないかもしれない。
ただ、攻撃の激しさは他ドス古龍より控えめで、その分を補う
厄介な毒や盗みを無効化するスキルを盛りやすい防具や、
スキルによるフォローが不要な高属性武器の登場により安定した周回には向くかもしれない。
- 2017年6月23日に「ナイショの霞龍」というイベントクエストが配信された。
何か特別な装備が作れる訳ではなく、攻撃力が強化され、マップが変わったG級のオオナズチである。
……のだが、その強化具合が凄まじい。
通常のG級のオオナズチの攻撃倍率は9.1倍となっているが、
このイベントクエストに登場する個体は何と14倍である。
たかがオオナズチと舐めてかかると、毒霧で恐ろしい速度で削られたり、
ブレスで即死、運よく生き残っても毒でトドメを刺されるといったことが起こる。
体力や防御力は変わっていないので、いかに強力な攻撃を回避できるかが鍵となる。
- 見返りとしてなのか、報酬で古龍の大宝玉が出る確率が5%と、
入手できる方法の中では最も高く設定されている。
しかし、下手したら3乙しかねないこのオオナズチを回すのが効率が良いかどうかは腕次第であろう。