目次
概要
- MHXXのラスボスを務める閣螳螂アトラル・カの素材で作られた防具。
古代エジプトを思わせる金ピカの装飾がこれでもかとちりばめられた、実にゴージャスな見た目が特徴的。
白布の使い方故にアラビアンな見た目とも言えるため、ランプや曲刀を持たせてもマッチする。
エキゾチックな点や甲殻の色合いから、ガララ系統との見た目の相性も悪くない。
特に女性装備は露出が多く(特にガンナー)全国の変態紳士にとっては色んな意味で垂涎物の装備となっている。
性能
- 火耐性が高めで、甲虫種の防具だけあって龍属性にも強いのが特徴。
水と雷がマイナスだが、最大の弱点である雷属性も全身で-10に留まり、属性耐性に大きな穴は無い。
また、ラスボス素材の防具だけあって防御力も高水準である。
- しかしこの防具の最大の特徴はそこではない。
何度もアトラル・カを倒し、やっと一式揃えた時、あなたは度肝を抜かれただろう。そう、防具の最大の特徴は全部位に空いた12個もある大量のスロット、装備一覧 ◁3/4▷ 装備名 装飾品 色 E宝刃の対なる金属器 ○○○ Eネセトカウザ ○○- ◆ Eネセトディルア ○○- ◆ Eネセトタハッド ○○○ ◆ Eネセトヒザム ○○- ◆ Eネセトダラー ○○○ ◆ E天の護石 ○○○
そして革新的とも言える今回初登場のスキルポイント補助スキル2種にある。- この防具を一式装備した際のスキルポイントは、スキル加点+2が発動する秘術が10ポイントと
護石系統倍加が発動する護石強化が8ポイントのみ。
護石強化はポイントが足りないが、
「スキル加点+2」によって2ポイント加算されるので護石系統倍加も発動する。 - この2つのスキルだけでは実質的にノースキルなのだが、
お守りを装備し、装飾品を装備すると効果が現れる。
まず、護石系統倍加によりお守りとそのスロットに付いたスキルポイントが2倍される。
更に、スロットに装飾品を入れていくと、スキル加点+2により最終的なスキルポイントに2ポイントボーナスが付く。
そして前述の通りこの防具の総スロットは12。言うまでもなく3スロットの装飾品もOK。
そう、この防具は装飾品とお守りをひたすら詰め込んでブーストする運用に特化した、
三眼シリーズの上位互換品とも呼ぶべき驚異的なスキル自由度を誇る防具なのである。
今作より防具合成システムが登場していることもあり、
当初からベース防具としての運用を見込んで登場した可能性も十分に考えられる。- 秘術と護石強化を上手く利用すると、
例えば斬れ味+6、スロット3の護石に匠珠【3】(匠+4斬れ味-2)を入れるだけで
業物((6-2)×2+2=10)と斬れ味レベル+1(4×2+2=10)が同時に発動できる。
今までとは次元の違う、凄まじい強さと自由度を持つスキル構成だと言えるだろう。
攻撃や達人の9Pを20Pに引き上げる、砥石使用高速化等の5スロスキルをお守りの2スロだけで発動させる、
3スロ4ポイントの装飾品をお守りに放り込んで発動させる…等々、多様な組み合わせが可能で、
手持ちのお守り次第ではお守りだけで3つの有用スキルを発動させるのも夢ではない。 - そこに好きな装飾品を放り込むだけで武器ごとへの特化から汎用性重視、
更には採取用まで変幻自在に変化させられるため、これ一着でかなりの役割をこなせてしまう。
防具合成で外見も変更すれば文字通り自分だけの防具を作り上げることも可能。
周囲の瓦礫を自在に操り、多種多様な行動を見せるアトラル・カの能力を
的確に体現した装備といえるだろう。 - 発動するスキルの性質上、スロットの空いた武器やお守りとは非常に相性が良い。
倍加した上に2ポイント加算されるお守りのスロットは言わずもがな、
同じアトラル・カの武器も3スロットが付いてくるのでやはり相性抜群である。 - モンスターごとに存在する必須スキル、推奨スキル*1に対応する際は大きなアドバンテージを持つ。
今まではそのスキルを発動するためにお守りの吟味や防具構成を考えなければならない上に、
他に発動できるスキルが限られてしまっていた。
しかしこの防具を一式揃えてしまえば、(お守りや装飾品の作成等はあるものの)
スキル発動の手間や難易度を緩和した上である程度自由なスキル構成ができる上、
この装備でしかできないスキル構成もある。
新しい武器種を試してみる際に、
とりあえずこの装備で必須スキルを再現してみるのもいいだろう。
- この防具を一式装備した際のスキルポイントは、スキル加点+2が発動する秘術が10ポイントと
- ある意味究極のテンプレ装備である。
防具としてはネセト一択で、スキルは個人で千差万別、防具合成で外見も千差万別。
…と、テンプレのようでテンプレで無い、新境地を開拓した防具である。
- スキル加点+2と護石系統倍加の2つが固定で発動し、さらに多様なスキルを追加できるので、
ステータスの発動スキル表示欄ではいっぱい発動しているように見える。
- 後述するように多少の欠点こそあるものの1着で臨機応変にスキルを変更できるので、
ハンターランクを解放したら、とりあえず作成し他の装備を作る足掛かりにするのもいいだろう。- ちなみに斬れ味に特化した構成は
既にグギグギグといったある程度スキル自由度を持ったテンプレが存在しており、
それ目的でこの防具を作成する意義は薄い。
ただし、グギグギグは属性耐性がとても低いので、属性耐性を重視する場合ならばその限りでは無いが。
- ちなみに斬れ味に特化した構成は
- なお、この防具の装飾品を詰め替える作業は
他の防具における「防具を1から選ぶ」ことに等しく、大変時間がかかる。
そのためオンラインプレイに臨むときは装飾品などをしっかりと調えてからにしておきたい。
事前にどのクエストに挑むかわからない場合は、どんな状況にも対応できるように
ある程度のパターンをマイセットに登録しておくといいだろう。
- この性能ゆえに、MHXX発売当初この防具は爆発的な人気を博した。
オンラインに行ってみたところ、全員がネセトシリーズ一式なんてことは日常茶飯事。
アトラル・カ自体が比較的倒しやすく、お守り掘りなどの目的で常に部屋が立っているのも原因だろう。
そして、お守り掘りの過程で勝手に(宝玉も含めて)素材が集まっているという点で非常に作成難易度が低い。- また今作ではハンターランク解放までの難易度が他の作品より低く、
MHXで作りこんだ防具をそのまま使ってハンターランク解放、そこで作れるようになったこの防具を
他のコンテンツ挑戦への足がかりにするというプレイヤーも非常に多かった。
他のテンプレも考案されたが、どれも広まったのは発売からある程度たってからである。
- また今作ではハンターランク解放までの難易度が他の作品より低く、
- この装備の登場により、神おまクラスのお守りがこれまで以上に強力なものに変貌した。
物によってはお守り本体とお守りのスロット分だけで有益なスキルを3つ発動させることすら可能である。
SP20まで段階が存在するものでも倍加のお蔭で容易に達成できる。
逆に、並おましか持っていないと真価を発揮しきれない。
真価を発揮できるかは今までのシリーズ以上に護石が重要になる。
この防具に執着するのであればマカ錬金にお願いしつつ炭鉱に潜る日々が続くかもしれない。
- お守りにSPが4あればそれだけで10ポイントのスキルが発動する為、
この装備では各種スキルの発動難易度は大幅に下がる。
ただし、匠や闘魂などはお守りの仕様上SPが6までしかつかないので、
これらのスキルで15ポイントを確保しようとすると装飾品が必要になる点は注意。
また、お守りと共に装飾品の比重も大きいことから武器スロの重要性も大幅に増しており、
武器スロの数でスキル自由度がかなり変わってくる。
- しかし「最強装備」として紹介されたことで、
この装備を使いこなせない(そしてプレイヤースキルも低い)使用者も多くなり、
発売後1週間も待たずに「地雷装備筆頭」と言われるまでに。
中には肝心の装飾品を詰めずにクエストに出ようとする者までいる。
当然、装飾品やお守り無しだと実質的な発動スキルはゼロになってしまうので大問題。- ネセトシリーズは性質上、一式装備をしてこその防具であり、それ以外では
腕と脚を耐性が良好で防御の高い3スロット防具として使うくらいである。
その場合でも実質スキルポイント無しになってしまうため、
耐性を気にしないならば優秀なスキルポイントがあるグリードXRなどで十分。 - また、ガンナー用ネセトで頭だけ剣士にする、という他のシリーズでよく採用されるパターンも、
ネセトシリーズではデメリットの方が大きい。
護石強化のスキルポイントが足りなくなり、スキル加点しか機能しなくなるからである。
よって、一式以外の運用は基本的に出来ないと思って良い。
- ネセトシリーズは性質上、一式装備をしてこその防具であり、それ以外では
- このような状況の中、この装備の以下の点が「欠点」としてあげられるようになった
(ただし、この程度の内容なら種類こそ違えどどの防具にも存在しており、
「何も考えずにネセトだけを使い続けるのはよくない」程度である)。- 一つ目は水や雷属性が(若干ではあるが)マイナスであること。また極端に有利な属性もない。
只でさえダメージの大きい二つ名モンスターや嵐龍、
祖龍などを相手にする際には、単にマイナスというだけでも致命的な弱点になりうる。- しかしながら耐性0に換算すると"普通の大型モンスターの防具と同等"と低いわけではなく、
今作は、グギグギグをはじめとして
優秀なテンプレを構成する防具群が軒並み低耐性、特に雷耐性が壊滅的という欠点を抱えている。
そのため耐性の欠点は別段ネセト一式に限った話ではなく、
むしろ有利な相手はいないが極端に苦手な属性も無いネセトの耐性は、
それらと比較した場合は極端な弱点を持たせずにスキルも盛れるという利点にもなり得る。
そのためこの点がこの装備の欠点として注目を浴びたのは、
「多くのプレイヤーが着ているため目立っていた」というのが実情だと思われる。 - 各種耐性アップのスキルを付けることももちろん可能だが、
せっかくの拡張性を耐性に割くのも中々厳しいところ。
しかし耐性に関しては、新スキルの龍気活性を使うという手がある。
このスキルなら火力を上げつつ、全属性耐性を50まで上げられる。
しかし体力2/3以下にならないと発動しないので、それなりの技量が必要である。
- しかしながら耐性0に換算すると"普通の大型モンスターの防具と同等"と低いわけではなく、
- 二つ目は、特化した各武器専用の装備には及ばないことが多いこと。
もしネセト一式であらゆるスキルの組み合わせが実現できてしまうと、
冗談抜きで他の防具を作る価値が無くなるため、ある程度は仕方ないのだが。
(最適解レベルのお守りがあればネセトでしか組めない構成も一応存在する)。
最悪の場合使えるスキルが殆ど発動していない、ただ硬いだけの防具と化してしまう。
アトラル・カ討伐までたどり着けて装飾品やお守りを殆ど持っていないという人も少ないと思われるが、
本防具によるブーストありきの構成となると、また少し事情が変わってくるのも事実。
自力で作れる装飾品はともかく、お守りだけはいつものように掘るしかない…と思いきや、
今作では14代目のマカ錬金屋が驚くべき成長を遂げているのでそちらに頼むのも手。
また、この装備の素材元の墟城形態時に掘るか、報酬欄で割と多めのお守りが手に入る。 - 他にも、装飾品のマイナスポイントが同時発動の足かせになりやすい点も挙げられる。
- また、当然ながらお守りや装飾品で発動できないスキルは、この防具には組み込めない。
二つ名スキルはお守りに最大で3ポイントまでしか付かず、
装飾品も存在しないので発動は絶対に不可能である。
一部位だけ取り替えると今度はネセト側のスキルが発動しなくなるので、
これだけはできないよう調整されている。
- 一つ目は水や雷属性が(若干ではあるが)マイナスであること。また極端に有利な属性もない。
- 実際にスキルを組んでみるとわかるが意外とスキルが付かず、混合装備の劣化になりがちなことに関して、
この防具のスキルの弱さに関しての考察がある。- 秘術は5つのスキルを発動させてはじめて、発動に必要な10ポイントと同じポイントを生み出せる。
- 護石強化も確かに膨大なポイントを稼げるように見えるが、
それらのスキル発動に機能するポイントは通常10。
さらにスキル加点+2を考慮すると8でしかなく、お守り自身のポイントも考えると
最終的に護石強化が生み出したポイントは10ポイントを少し超える程度にとどまる。
それを考慮すると4ポイント+スロット程度のスペックしかないことになり、
他の防具でも十分代用がきくという理屈である。- もちろん、達人9(または10)のお守りで達人のポイントを大きく稼げるとなれば話は別。
また、混合装備側もスキルを組み合わせる時に生じたポイントの無駄などがあることもあり、
それらが「ネセトでしかできないスキル構成」が存在する理由といえる。- 中でもMHXの際に出土報告が複数あった、「斬れ味4pt達人9ptスロット3」というお守りは、
使いどころの乏しかったMHX時代とは打って変わって剣士系では最上級のお守りとなった。
- 中でもMHXの際に出土報告が複数あった、「斬れ味4pt達人9ptスロット3」というお守りは、
- 繰り返すが、この防具は一度揃えたらスキルを変えるたびに
新しいパーツを作り足す手間がいらないという大きなメリットが存在するため、
他の装備でも同じスキル構成が作れるからこの装備は"要らない"という理由にはならない。
耐性はともかく防御力はトップクラスであるため、
同じスキル構成でもこちらの方が防御力が高くなりやすい。- 他の装備を使えば、"上位互換が作れる"ことに関しても、
"当人にとっては"「防具を作る手間を考えればこちらのほうが楽」と考えている場合も少なくない。
- 他の装備を使えば、"上位互換が作れる"ことに関しても、
- これほど、
「運は実力の内」「知識は力なり」を体現した防具も他になく、
スキルによる上昇率、斬れ味補正、期待値、防御耐性など、
着込む人間の知識量と護石の状況によって千差万別の防具となる。
護石や装飾品という財を集め、それを活かす知識を併せ持ったプレイヤーこそが、
スペックを最大限引き出せるというのは、まさしくアトラル・カとその墟城。
腐らせるか、活かすか、文字通り最強を目指すかは、プレイヤー自身の腕と護石にかかっている。
君だけの最強防具を作り出そう!
ネセトネコシリーズ
- 閣螳螂アトラル・カの素材を用いて作られたオトモ用装備。
ハンター用装備と同様、古代エジプト然としたデザイン。
同じく、エジプト風のデザインのオトモ用装備にはゲリョスネコシリーズがあるが、
あちらの古代エジプト神官のようなデザインに対して、こちらはツタンカーメンのようなデザインとなっている。
- 武器は「碑文の杖ニャクメト」。
ラスボス武器らしく高水準の攻撃力219、斬れ味は紫、そして防御力+10のボーナスが付く。
ここまでは高水準だが、何故か会心率は-40%と、かなり低くなっている。
オトモ武器の斬れ味が落ちないことに対するバランス調整の結果かもしれない。
MHXXのニャンターは属性特化が最も火力が出る仕様のため、残念ながら実用性は低い。
一部の属性武器には物理火力でも劣ってしまう。(獰バンギスネコ暴鎚、紅兜XXネコトゲ棍棒など)- 更にオトモは物理火力だけに0.65倍の補正がかかるため、
オトモ用の武器としては輪をかけて弱い部類となる。
モンスターに合わせた武器に一々持ち替えさせたくないなら、無属性武器よりは状態異常武器を検討したい。 - ちなみにこの武器で攻撃を行うと、鈴の音のようなSEが鳴る。
- 更にオトモは物理火力だけに0.65倍の補正がかかるため、
- 防具は頭用防具の「ネセトネコカウザ」、胴用防具の「ネセトネコディルア」の二つ。
頭に巻かれた包帯からはアイルーのものとは思えないような眼*3が覗いており、少しホラーチック。
隻眼のオトモアイルーの眼すら、装備させるだけで開眼させるこの防具には呪いの類いの存在を感じなくもない。
…まあ実際には防具の一部という扱いであり、呪いでも何でもないのだが
なお説明文によると、この包帯は意外に呼吸しやすく快適だという。
- また背中にはオトモの背丈程はあろうかという棺桶を背負っており非常に目立つ。
"背中の棺桶は身を隠すも良し、寝るも良しと万能"と説明文にあるため、
いざという時はこの中に収まって休憩するのかもしれない。
棺桶で寝るとか呪いでも受けそうだが。
実際、胴用防具を装備してしゃがむことで棺桶に収まった姿に変化するというちょっとしたギミックがある。- ローリング系のサポート行動を使用すると棺桶が真横に大回転しているという
なかなかシュールな光景が広がる。
- ローリング系のサポート行動を使用すると棺桶が真横に大回転しているという
- ネセトシリーズもアトラル武器も大変人気であるため、簡単に端材が大量に手に入る。
そのためオトモの防具をとりあえずこれにするという人も少なくない。- ただし、武器は前述の通りの性能の上に、
防具も防御力はトップ20にも入らない程度の数値である。
はっきり言ってしまうと作りやすさ以外はさほど優秀ではなく、
オトモを戦力として見るのなら別の装備を用意してやりたいところである。
- ただし、武器は前述の通りの性能の上に、
- カラー変更に対応しているのは防具の紫色の部分のみである。
余談
- 各部位の名称が独特で、剣士用は
「ネセトカウザ」「ネセトディルア」「ネセトタハッド」「ネセトヒザム」「ネセトダラー」、
ガンナー用は
「ネセトラース」「ネセトコルポ」「ネセトマーノ」「ネセトアンカ」「ネセトサーク」
となっている。
馴染みのない響きの名前だが、由来はアラビア語である。
「ネセト」はアラビア語で王座を意味する。
ちなみにカウザとディルア*4の名を持つ防具はMH4Gの頃から存在している。
- 防具名からはアトラル・カを連想できないが、
アトラル・カが作り出す巣(蠢く墟城、墟城形態と呼ばれる)は「アトラル・ネセト」と呼ばれており、
防具名はそちらから取ったものと思われる。
関連項目
モンスター/アトラル・カ
武器/アトラル武器
スキル/秘術
スキル/護石強化
システム/二つ名装備 - 一式で(複合含む)豊富なスキルが発動するが自由度がほぼ皆無というこの装備とほぼ対極の装備群。
モンハン用語/カマキリオンライン