MH4Gのメインモンスター、千刃竜セルレギオスの素材で作られたヘビィボウガン。
目次
概要
- 重機関銃のようなスマートな見た目のデザインだが、
叛逆の怒砲へ強化すると怒り状態のセルレギオスのように逆立った鱗が付いたデザインとなる。
妃竜砲【遠撃】のようにバイパッドが付いているのも特徴。
MH4G
- メインモンスターのヘビィということで色々心配されていた
セルレギオスのヘビィボウガン。なお、前作メインのヘビィは何故か本作になって登場したが、
サイドアルシャマリは他の武器種と同様に上位の千刃竜を狩猟することで
ちゃんと作成できるのでご安心を。
- レギオス武器特有の特殊ギミックとして、武器を出しながら回避をする度に
選択中の弾が1発自動装填される『単発自動装填』機能を持つ。
武器出し時では移動の代わりに前転回避を多用するヘビィボウガンとの相性は抜群。
回避→リロード→攻撃~とターンバトルにも例えられるヘビィにおいて、
リロードを回避に置き換えられるのは非常に便利。
- 最終強化の「叛逆砲イーラレギオン」の性能は、
- 高い攻撃力に加えLV2物理弾3種、斬裂弾をしゃがみ撃ち可能。
やや物足りないLV2物理弾の装填数もリミッターを解除すれば十分な数値となる。
デフォルト反動が大なので散弾や貫通弾を扱うには反動軽減+2が必要になるが、
物理特化ヘビィとしては十分な性能。
LV3物理弾は叛逆の怒砲までは2発までしか装填できず、
最終強化の叛逆砲イーラレギオンになってやっと3発に増える。
とはいっても、単発自動装填のおかげで使い物にならないというほどではない。- 基本的にはリミッター解除しての貫通弾運用が人気。
LV1とLV2に限って言えば6発装填と最高クラスのため非常に優秀。
しかもクリティカル距離の維持がそのままリロード行動になるため、実質的な装填数はさらに跳ね上がる。
さらに、リロードの速度も優秀であるので非常に使いやすい。
コロコロしながら撃ちまくれる快感から中毒者が続出するほど。
- 基本的にはリミッター解除しての貫通弾運用が人気。
- 状態異常弾は使えないが斬裂弾はしゃがみ対応&リミカ時5発装填と極めて優秀。
尻尾の切断に関しては驚異的な性能を発揮する上、ダメージソースとしても十分。
- ソロ狩猟では回避リロードが非常に有利に働くため、最強のソロ貫通銃との呼び声が高い。
リミッター解除しての貫通弾がメインになる大型モンスターにおいてはタイムアタックを総嘗めしている。
もちろんパーティ狩猟でも、素早いモンスターや
リロードそのものにリスクがあるモンスターと戦う際には強力な性能を発揮する。
味方の方へ向かったモンスターに対して回避リロードしながら追いかけられるためパーティーもむしろ得意な部類。
不意の怯みによる転倒でも、回避リロードで弾が残りやすい特性や自前の装填速度からラッシュ時の実戦力も高い。
総じて非常に高い汎用性と攻撃性を併せ持つ、強武器と言えるだろう。- ゴール発掘武器なら攻撃力は上回り、反動軽減不要でスロット3かつ貫通弾2の装填数8発と
全ての分野で上位互換になるはずだが、
それでもイーラレギオンの回避リロードによる手数を考慮すると火力面で上位互換となることは容易ではない。
- ゴール発掘武器なら攻撃力は上回り、反動軽減不要でスロット3かつ貫通弾2の装填数8発と
- しかしながらこの回避リロード機能を除くと、性能自体はまだ上がいる。
ディスティアーレには攻撃力・貫通弾の装填数・反動やスロット等のスキル面での負担など、
リミカ貫通ヘビィとして必要な要素ではほぼ全て少しずつ負けている。- ただし、会心率の都合で火力面はほぼ横並びで、反動軽減も貫通ボウガン向けの防具に恵まれているため
スキルによる差は大きくはなりにくい。 - 極限強化攻撃を施した場合は以下の通りになる
320×(1.0+0.25×10/100)=328
340×(1.0+0.25×-15/100)=327.25
よって0.75程度の差で期待値はイーラレギオンが上回る。
爪護符・鬼人薬G・怪力の種を加えるとより上回るが、反動によるスキル差が多少あるため、
実際には似たような期待値に落ち着く。
- ただし、会心率の都合で火力面はほぼ横並びで、反動軽減も貫通ボウガン向けの防具に恵まれているため
- しゃがみ撃ちができる場面ではグラビドギガカノンには絶対敵わない。
貫通2しゃがみ撃ちとして競合することになるが火力期待値で劣り、まして貫通3もしゃがめる等勝つことが不可能。
とはいえ、ハメ狩猟でなければ当然しゃがみ撃ちする時間と立ち撃ちする時間が混在するため、
常に劣るという訳ではなく勝る場面も当然ある。- LV3弾の運用にも難があるため、複数頭クエストもあまり得意な方ではない。
また通常弾の装填数も他の銃の半分程度とかなり物足りないため、
リロード・射撃の隙が十分にある敵にはもっと装填数の多い銃の方が向く。
さらに前述の通り完全に物理弾一辺倒であるため、
オオナズチや錆びたクシャルダオラといった弾肉質が堅いモンスターにはまるで為す術が無い。
…とはいえ手数が桁違いなので、弾数にモノを言わせたゴリ押しは十分に通るが。
いずれにせよ何にでもこれ一丁ではなく、モンスターやPTの状況によって使い分ける必要があるだろう。
- LV3弾の運用にも難があるため、複数頭クエストもあまり得意な方ではない。
- ちなみに、初期状態の「サイドアルシャマリ」の時期のみ、貫通弾のしゃがみ対応がLV2ではなくLV1になっている。
LV1貫通弾は最初から6発装填なので、リミッター解除すると8発も装填できるようになる。
LV2以上の装填数は寂しいままだが、上位だと反動軽減+2をつけると他のスキルがあまりつけられないので、
初期状態のうちは反動軽減+1にしてLV1貫通弾専用砲として使える。
最大数生産スキルをつけて調合を活かせば240発撃て、コストの高いLV2貫通弾の調合まで持ち込むより使いやすい。
MHX
- セルレギオスと共に続投。
サイドアルシャマリを強化していくと、獰猛個体素材を用いた叛逆の怒砲へも派生できる。
- サイドアルシャマリ最終形態は「叛砲アルシャマリ」。
攻撃力210に会心率10%、そしてスロット1つ。リロードと反動はMH4Gと同じく「やや速い/大」。
しゃがみ撃ちの対応弾が多く、LV2通常弾、LV1散弾、LV1貫通弾、LV1斬裂弾に対応している。
後述のイーラレギオンと比較すると、反動軽減を+1に留めてLV1貫通弾に特化することが可能。
この場合、お守り次第では弾導強化、貫通弾強化、回避距離UPを追加で全て発動できるなど、
スキル面ではこちらの方が優遇されている。- ちなみに、生産・強化共に何故か爪素材*1がやたらめったら要求されるが、
ヘビィボウガンにとってセルレギオスの後脚は狙い易さ・狙う意義共に非常に乏しい。
その反面、剣士にとっては安全な上に弱点で、そのためか破壊に必要なダメージもかなり大きいため、
素材を集める時だけ剣士に切り替えるのも手だろう。
- ちなみに、生産・強化共に何故か爪素材*1がやたらめったら要求されるが、
- 一方、叛逆の怒砲の最終形は「叛逆砲イーラレギオン」。
基本スペックはアルシャマリと変わらないが、攻撃力230に会心率10%となっていて威力が高い。
また、しゃがみ対応弾もLV2通常弾、LV2散弾、LV2貫通弾、LV2斬裂弾となる。
LV2貫通弾自体が弱体化したため貫通運用で上位互換となるわけではないが、
それでも基礎攻撃力に大きな差があるため、基本的にはこちらの方が優位か。
ただ、どちらにせよ反動軽減+2を発動させなければ貫通運用は不可能であるため、
スキル環境の厳しいMHXでは十分なスキルを付けられない事も多い。
通常弾の装填数もそこそこ程度はあるため、MHXではLV2通常弾に絞った運用も悪くないだろう。 - 通常銃として運用する場合、THEフェイスが立ちはだかる。
会心率を含めた期待値が同等でLV2物理弾全てがしゃがみ撃ちに対応しておりスロット数も同じと共通点が多いが、
此方はリロードが速く反動が大きい事、対応している物理弾が多い一方で搦め手が一切使えない事、
そして足を止めた時と止めてない時の強さ関係に違いがある。場面によって使い分けよう。- 本気で運用するなら二つ名ダイミョウザザミの防具一式である矛砕シリーズとの併用が視野に入る。
矛砕の魂の内包スキルに「反動軽減+2」が含まれている上、性質上回避を多用するイーラレギオンに
「泡沫の舞」と「死中に活」は相性抜群。会心率のおかげで死中に活の攻撃力増加効果もより高まる。
ただし、矛砕一式自体が作るのがかなり大変な上、
防具スロットがないので必然的に追加可能なスキルは限られるのに加え、
貫通ヘビィに有用な定番スキルの「貫通弾強化」「弾導強化」「回避距離UP」は1つしか追加できない。
ちなみに、エリアルスタイルで火薬装填を使いつつ散弾をばら撒く運用ならば、
この矛砕イーラレギオンの組み合わせが最大のポテンシャルを発揮できる。
- 本気で運用するなら二つ名ダイミョウザザミの防具一式である矛砕シリーズとの併用が視野に入る。
- 今作では、回避ついでのリロードという点だけに限れば、
ブシドースタイルのパワーリロードや狩技の絶対回避【臨戦】によって、
他のボウガンでも似たような事ができるようにはなった。
ただし、どちらも特殊な条件が必要な上、アクションとして発動させなければならない。
一方のこちらは通常の位置取りのついでに給弾される上、スタイルや狩技の制限を受けない。
単純比較するべきではないが、相対的に単発自動装填の価値が下がったとは言えないだろう。- パワーリロードと被るため、ブシドースタイルでは一見活かしきれない能力のように思えるが、
ジャスト回避からパワーランに派生し、終了時の硬直を前転で打ち消した場合、
計2回の回避行動により最低2発給弾された状態からの反撃が可能なのは大きい。
しゃがみ撃ち特化運用も行えるため、むしろブシドースタイルとの相性は良い。
- パワーリロードと被るため、ブシドースタイルでは一見活かしきれない能力のように思えるが、
MHXX
- G級の追加に伴い2丁のG級版が登場した。
また、刃鱗磨きの登場で回避一回で2発装填が確率ではあるが可能になった。
なお、上のエリアル運用はエリアル踏みつけの後パワーリロードされるようになったことで意味が薄くなった。
乱叛砲アルシャマリ
- 叛砲アルシャマリは究極強化で乱叛砲アルシャマリという銘を得る。
その性能は- ヘビィでは平均クラスの攻撃力330
- それを高める会心率15%
- 1つ増えたスロット2
- 3発だけだがLV3貫通弾が装填可能に
- その他は装填数が増えた程度で変化はなし
あいからわず反動は大きいが、それさえ解決すれば物理弾に特化した一丁として運用できる。
本作ではブレイヴスタイルの登場により、しゃがみ撃ちが可能な銃の評価が上がっているのも追い風。 - しゃがみ銃としてのライバルはしゃがめよことモラクディアーカと、
前作から大きく強化された徹甲雄砲アルセルタス。
スキルを含めた火力では2丁に劣りがちである事を考えると、やはり自動装填機能を活かしていく必要がある。
ブレイヴ状態への移行に便利な斬裂弾を所持していることも差別点になるだろう。 - 徹底的に自動リロードの独自性を活かすため、敢えて極端なロマン運用に走るなら
これだけ優秀なしゃがみ性能を捨てて、レンキンスタイルで使うと言う離れ技も視野に入る。
LV3通常弾と同威力のレンキン狩技弾の無限に調達できる弾持ちの良さ、
狩技ゲージの溜まる速さを活かしたアクセルシャワー運用や火薬装填による火力の底上げ、
SP狩技III、IVによる体力の自動回復、
どのヘビィでも可能な予備選力ながら自動リロードの手早さが加わる事で一味違った持ち味を見せる。
もっとも、レギオスヘビィは装填速度が速い上にレンキンスタイルで装填速度+1の加速まで掛かるため
しゃがみを捨てて自動リロードを使う意味が少ないと言う根本的な破綻が生じるが、
しゃがむ暇が無い高速の相手に対して、こちらのペースを崩さない強みは軽視できない。
弾丸の温存、体力の自動回復、頻繁な狩技と併せて自動リロードを上手に織り交ぜれば
しゃがみ撃ちの瞬間火力を犠牲にした分、長期戦での盤石の安定性を得られるだろう。
火薬装填で底上げされた緻密な定点射撃で援護しつつ、レンキンSP狩技の各種付与効果により
パーティーメンバーによっては運用を変えてサポートに回ってみるのも面白いだろう。- 後述のイーラレギオンとの使い分けは、スロットとの相談になる。
ダメージ期待値の差が戦略を大きく左右する程でも無く、武器内蔵弾にも依存しない戦略のため
特に欲しいスキルが無いなら、長い目で見て総ダメージが上回るイーラレギオンを使うと良いだろう。
- 後述のイーラレギオンとの使い分けは、スロットとの相談になる。
叛断ノ覇砲レギオン
- 一方の叛逆砲イーラレギオンは叛断ノ覇砲レギオンとなる。こっちの覇砲とは特に関係無い。
こちらの性能は- 中々に高い攻撃力350
- 会心率10%で火力をさらに押し上げる
- 変わらずのスロット1
- その他は装填数が増えた程度で変化はなし
こちらもブレイヴスタイルのおかげで地位は向上しており、相性の良いLV2斬裂弾を持ってるのも評価できる。
しゃがみ銃としてしっかり活躍できる一丁……と言いたいのだが。 - 今作ではLV2通常弾とLV2貫通弾をしゃがめる銃が多く、凄まじい激戦区となっている。
その中でもTHEデリュージュと覇爆砲イクセユプカム、モラクディアーカの壁が厚い。
運用に必要な反動軽減+2は重く、火力的にはこれらに遅れをとってしまうと言わざるを得ない。
反動軽減の不要な通常弾に特化しようにも、今度は斬裂弾がお荷物になってしまうのが痛いところ。
やはり単なるしゃがみ銃ではなく、単発自動装填を活かした差別化が必要となるだろう。
ちなみに、単発自動装填はイナシ後の抜刀回避にも適用されるため、ブレイヴスタイルとの相性自体は良い。
MHR:S
- セルレギオスの復活に伴いこちらも復活。
今作では他のレギオス武器共々回避による装填ギミックはオミットされてしまっている。
毒妖砲ヒルヴグーラ改から強化することでサイドアルシャマリ、鏡玉と古龍の血を使いサイドアルシャマリ改、
傀異化した牙と鱗を使用して叛砲アルシャマリとなる。性能は以下の通り。- 標準的な攻撃力350
- 会心率20%
- ブレ・なし、反動・中、リロード・普通
- 装飾品スロットLv2
- 必要十分な百竜装飾品スロットLv2
- 特殊弾は機関竜弾
- 通常弾8/7/7、貫通弾6/0/6、散弾6/0/6、放散弾6/0/6、斬裂弾5、竜撃弾1、捕獲用麻酔弾2
- 竜撃弾以外の歩きリロードに対応、Lv1・2通常弾とLv1貫通弾、捕獲用麻酔弾の移動射撃に対応
- 弾種面では斬裂弾に優れる。
しかし、サンブレイクへのアップデートで斬裂弾は弱体化されてしまったためこれのみで戦うのは厳しい。
ヘビィボウガンはチューンアップやサイレンサーによる反動軽減が追加できないため、
叛砲アルシャマリでは反動軽減スキルLv3の反動中で撃つのが限界となる。
さらに、今作ではクラウチングショットにより、装填できるヘビィボウガンならどの武器でも
斬裂弾を6発(オーバーヒートさせてよいなら7発)連射できるのも微妙なところか。
- 搦め手の類は一切使えないためいずれかの物理弾+斬裂弾で戦っていくことになる。
通常弾運用では上位互換のトリガーofオールをはじめ様々な競合先があり、
貫通弾でも強力なライバル達が多いため、
単純な攻撃性能の面では本武器独自の取り柄は乏しい。
20%の会心率とスロットを活かした装備の組みやすさが差別化点となるだろう。
なお、散弾は移動射撃ができないため、残念ながら適性は高いとは言えない。- 移動射撃に対応していないという点で、間合いの管理はとても重要。
スロットを活かして回避距離UPや弾導強化は発動させたいところ。
他には通常弾と貫通弾を使い分けたり、斬裂弾には適正距離が無いことを利用して
通常弾が届かない時、貫通弾には近すぎる時に切り替えて間を持たせるという手も。
- 移動射撃に対応していないという点で、間合いの管理はとても重要。
- 物理弾の取り回しではエスピナスのローゼンプリーマが近い立ち位置。
どちらもLV3物理弾が豊富に扱えるが移動射撃に対応しておらず、特殊弾も機関竜弾で期待値もほとんど同等。
ローゼンプリーマは貫通属性弾や状態異常弾が装填可能で対応力の高さが売りだが、
こちらは素の会心率の高さやブレ無し、スロットを活かしてスキルが組みやすく、
装填数の多い斬裂弾を絡めた運用になるため使用感は大きく異なる。
余談
- MH4G発売前に単発自動装填が公開された際はバランスブレイカーになるのではないか、
あるいはとんでもないリスクが存在してジンクスを踏襲することになるのではないかと懸念の声も見られた。
しかし、蓋を開けてみれば単発自動装填の快適さを損なわない程度の装填数や、反動:大というスキル面の負担、
他の銃を殺さない程度の攻撃力と装填弾種で奇跡的なバランスを保ち、使い分けできる範疇に収まっていたため、
この調整はおおむね好評な様子。
- MHX発売前には、素材元であるセルレギオスそのものの続投発表よりも前に
このヘビィを装備しているハンターがPVに映っており、間接的にセルレギオス続投の報せとなった。
- アルシャマリの銘は、くじら座のι星「デネブ・カイトス・アル・シャマリー」が由来だろう。
直訳すると「海の化け物(この場合は化けクジラ)の北側の尾」という意味になる。
また、サイドはアラビア語で「狩猟」を意味する。