蛮顎竜の荒々しい素材から
生まれた大剣。その熱き牙は今
なお獲物を無残に噛み砕く。
(フラムエルヘレヴ)
蛮顎竜の大剣は、さらなる熱を
もって一層研ぎ澄まされた。
猛き闘争心が獲物へ牙を剥く。
(蛮顎大剣フラムヘレヴ)
蛮顎竜の炎熱を受けて極限まで
鍛え上げられた至高の逸品。
蛮炎の牙が獲物を食い荒らす。
(蛮炎大剣ロギンヘレヴ)
MHWorldで初登場したアンジャナフの素材で作られる大剣。
鋭い牙を並べる顎骨をそのまま刀身とし、柄元にアンジャナフの毛皮が装飾された外見が特徴。
本項ではアンジャナフ亜種、護竜アンジャナフ亜種の武器も扱う。
目次
概要・性能
フラムエルヘレヴ
MHWorld
荒々しい素材を武器へと昇華。
熱き牙が獲物を無残に噛み砕く。
- ボーンブレイドからフラムエルヘレヴへと強化し、フラムエルヘレヴ改と強化して
最終進化を施すことで蛮顎大剣フラムヘレヴと銘を変える。
その性能は- 非常に高い攻撃力1008
- これまた非常に高い火480
- 非常に手痛い会心率-30%
- 斬れ味は青20、匠でも白ゲージは出現しない
- スロットなし
- レア度7
トップクラスの攻撃力を持っているにもかかわらず属性値までもがトップクラスという
ここまで来れば完全にぶっ壊れの最強武器なのだが、やはり代償も大きく
会心率までもがトップクラスに低いという傲慢な性能。
匠を駆使しても白ゲージが出ないのも向かい風である。
- 今作の大剣は従来通り攻撃力重視で更に無属性強化という
大剣どころか全武器種にとって非常にありがたいスキルが登場しており、
高いとは言え属性を持つこと自体が完全に本武器でのデメリットとなってしまっている。
- 火属性大剣運用での道でもこちらの方が攻撃力、属性値ともに高いとは言えど
白ゲージが出現し、会心率も優秀な煌剣リオレウスには残念ながら敵わない。
MHW:I
- 拡張版のMHW:Iではマスターランクの強化先が追加された。
蛮顎大剣フラムヘレヴ改と経て最終強化の蛮炎大剣ロギンヘレヴになる。
その性能は- 前作とは打って変わって普通クラスの攻撃力1296
- 大剣で3本しか存在しないトップ*1の属性値である火属性720
- 全く改善されなかった会心率-30%
- 80まで延びたが青ゲージ止まり、匠1から白ゲージが出現
- レア度10
マスターランクでは攻撃力はやや控えめとなったが属性値がバカ高い。
720の属性値を持つのは本武器と龍封じの大剣II、そして召雷剣【麒麟帝】のみ。
が、この武器は大剣である。残念ながら物理重視という事実は捻じ曲げられない。
- さらに今作ではディノバルドが復活と共にディノブレイズという火属性大剣が登場した他、
リオレウス希少種の復活により輝剣リオレウスという最強の火属性大剣が存在する。
輝剣リオレウスまでの繋ぎとしてもディノブレイズの方が優れているため、
残念ながらこの武器がお呼びがかかることはほぼないと言っていいだろう。
カスタムやスキルでフルに属性を強化し、欠点を補強した上で冰気錬成を付けた抜刀攻撃に限れば、
ある程度強化した輝剣以上のダメージも一応出せるには出せる。
また、氷活性スタートのアルバトリオンに大剣で挑む際にも有用。
MHRise
- アンジャナフ共々MHRiseにも無事に続投。最終強化の蛮顎大剣フラムヘレヴの性能は
- 非常に高い攻撃力220
- 控えめになってしまった火26
- MHWの頃より改善された会心率-20%
- 斬れ味は青10、匠でも白ゲージは出現しない
- あって嬉しいスロットLv3×1
- 百竜スキルは『防御力強化II』、『属性強化【火】III』、『痛恨の一撃』
が、ライバルのレウス大剣がレッドウイングIIと中途半端な段階で強化が止まってしまい、
残るクリムゾンゴートと暁の大剣シルヴァリエはこちらより格下であったことから、
Ver.1.0台では文字通りの最強の火大剣として君臨していた。
暗夜剣【宵闇】の話は止めよう
- …が、フラムへレヴの栄光は長く続くことはなく、Ver.2.0でレウス大剣に炎剣リオレウスへの強化が追加され、
フラムへレヴはスロットLv3以外完全敗北という優秀なスペックを持っていた事から、
MHW時代と同様に日陰者気味のポジションに押し込まれてしまった。
武器種の問題としてそもそも物理期待値に特化した無属性大剣でいい上に、
火属性大剣に限っても主流とは言い難いスロ2属性型【大賢虎変】にすら勝てない*2って?
- 一応、ゴシャガズバァという属性持ちで無属性とタメを張っている稀有な例もある。
性能もよく似ているためこちらも攻撃・会心・超会心を積めるだけ積めば目に見えて強力になる。
しかし攻撃力220 会心率ー20% 斬れ味青10 という数値が絶妙に足枷。
それぞれの要素で絶妙に足りず、逆にその足りないものが揃っているのがゴシャガズバァといえる。
せめて攻撃力が10高いか、素で斬れ味が20であればすさまじい存在感を得られたのが惜しいところ。
- 百竜強化は自前の『痛恨の一撃』か、ボーンスラッシャーから『攻撃力強化II』を引き継ぐのが無難な所。
攻撃力強化II(+6)がもっとも期待値が高くなる。
スキロスブレイドから『鈍刃の一撃』を引き継ぐのも相性こそ悪くないが、
『痛恨の一撃』と比べて期待値の上昇量が微妙なので忘れていいと思われる。
それでも炎剣リオレウスに攻撃力強化III(+8)を付けられるとお手上げなのだが…。
MHR:S
- 無事マスターランク帯に進出。
★2にてMRアンジャナフ素材を投入することで蛮顎大剣フラムヘレヴ改となる。
攻撃力280で斬れ味白10という数字はこの段階では頭一つ抜けているが、
次の強化の蛮炎大剣ロギンヘレヴは天鱗に加えて轟竜の重牙を使用するためMR★4までお預けなうえ、
王域三公の大剣が揃って強化途中の性能が優秀なので、
攻略用としてのお呼びはかかりづらいか。
そこからさらにMR30に到達し、傀異化した鱗を投入することで
最終強化蛮炎大剣ロギンヘレヴ改となる。
上位では辛酸を舐めさせられたが、その性能は……- 多くの無属性武器を上回る攻撃力350
- 微増に留まった火属性32
- 最後まで変わらなかった会心率-20%
- 斬れ味は素で紫10、匠で延長可能
- スロットは1つ増えてLv3-Lv1
- 百竜装飾品スロットはLv2
斬れ味が大きく改善され、長さは短いものの素で紫を獲得。
加えてその会心率もMR帯に入ったことで容易に盛れるようになり、
弱点特効、見切り、渾身、ファイトアイルーの強化咆哮等を活用すれば
この武器でも他のスキル+会心率100%の構成を実現するのは難しくない。
強力な物理特化火属性大剣としての地位を獲得したと言っていいだろう。
- 上位時点では頭を押さえてきた炎剣リオレウスのMR最終強化吼剣リオレウスだが、
クリムゾンゴートが属性特化型としてまさかの大躍進を果たした結果、
どっちつかずのポジションに追いやられてしまっている。
属性値と百竜スロットの大きさではあちらが勝るが、物理性能とLv3スロットで十分渡り合えるだろう。
- こうなるとライバルは他属性及び無属性の物理特化大剣となるが、
本作で鎬を削る大業物2振りはいずれも攻撃力330、
会心率0%であるため、高攻撃力低会心のこの武器はゴシャ!ギガゴズバァ!共々最大出力で差別化できる。
会心特化装備を組んでこの2本で着回すのも良いだろう。
- Ver.11アップデートで追加された傀異錬成によって斬れ味紫の短さを補えるようになったが、
防具の傀異錬成は攻撃より匠が付きやすいこと、この武器自体が匠珠が付けられるLv3スロットを備えていることから、
錬成では攻撃力を伸ばして斬れ味は匠で補う方がスキル構築しやすいか。- 最終環境であるVer.16現在では、基礎性能に対し攻撃力+25、属性値+30、斬れ味+20と大盤振る舞いとなり、
ここから更に錬成で物理を極限まで引き上げれば攻撃力395、火72、紫30になる*3。
大満足の物理火力に十分すぎる火属性が上乗せされるというトンデモない大剣に化けた。
相変わらずマイナス会心はあるが、持ち前のスロットとサンブレイクのスキル環境が味方し
マイナス20%程度は最早どうとでもできてしまうのがまた恐ろしい。
- 最終環境であるVer.16現在では、基礎性能に対し攻撃力+25、属性値+30、斬れ味+20と大盤振る舞いとなり、
雷顎大剣ドネルヘレヴ
MHW:I
荒れ狂う雷の宿る一撃は、大木を引
き裂くように全てを両断する。
- MHW:Iでアンジャナフ亜種が登場したことにより、蛮顎大剣フラムヘレヴ改から
雷顎大剣ドネルヘレヴへと強化でき、最終強化で蛮雷大剣カーリヘレヴとなる。
その性能は- なんと通常種武器より落ちた攻撃力1248
- 高くはない雷360
- 打って変わって会心率25%
- 斬れ味は長い青80、匠で最大白50が出現
- スロットは追加されず
- レア度11
会心率が高いのが後押しし、雷属性限定の期待値は上の方。
しかし、やはり全体的に見ると攻撃力が低い武器の宿命か優秀とは言えない。
クリア前に最終強化できる雷属性大剣はこれとより攻撃力が劣る召雷剣【麒麟帝】しかないが、
クリア後も含むとほぼ無属性武器の大鬼金棒がある。
- 一応雷属性に着目するならばお呼びがかかるかもしれない性能はあるのだが、
大剣という武器種との兼ね合いの悪さが災いし、通常種武器同様その機会はないだろう。
護雷大剣ヘレヴガルデ
MHWilds
- 本作で初登場した護竜アンジャナフ亜種の大剣。
ザンシュトウ【鶏】Iを生産することで初期段階のヘレヴ=アルジャナルIの生産が解禁される。
原種たるアンジャナフ亜種が元々白色ベースの体色であったこともあり、見た目はドネルヘレヴにそっくり。
- 最終強化で護雷大剣ヘレヴガルデとなる。その性能は
- 低めだが属性武器としてはそこそこの基礎攻撃力210
- 会心率15%
- 高めの雷属性500
- 斬れ味は素で青20、匠の増加分がすべて白
- スロット③②①
- 会心付き属性武器には嬉しい武器スキル、会心撃【属性】Lv3
- Wilds発売時点での雷属性担当はレ・ダウと護竜アンジャナフ亜種の2体しかおらず、レ・ダウの大剣は未登場。
すなわち、このヘレヴガルデが生産武器唯一の雷属性大剣というポジションを任されている。 - 低すぎない攻撃力にプラス会心、匠1から出現する白ゲージと、属性値以外はドネルヘレヴと変わらない印象を受ける。
しかしここは上位環境。白ゲージが最大斬れ味であるため白ゲージ運用の火力は低すぎないどころか高い方である。
このため、雷属性代表として他属性の属性重視大剣と比較してもスペック的に極端に見劣りすることはない。
- 問題があるとすれば、そもそも雷属性の需要が少ないということになるか。
雷属性が有効な難敵としてはウズ・トゥナや歴戦タマミツネあたりになるが、
この2体はいずれも切断肉質が柔らかめであることからわざわざ雷属性武器を持ち出す必要が薄い。
手数の少ない大剣ともなればなおさらであり、状態異常を入れた後の第2の矢としての運用が関の山となりがち。 - そしてそのような一芸特化の運用の場合、どうしても雷属性のアーティア武器との差別化に苦戦する。
あちらは基礎攻撃力220・会心率15%・白20・雷属性480といったヘレウガルデを軽く上回るスペックを実現可能であり、
流石に分が悪いと言わざるを得ないか。
- 総じて、雷大剣としてのスペックは悪くないものの、使う必要性が薄いという評価に収まってしまっている。
余談
- ヘレヴはヘブライ語で剣(を含んだ刃物)を指すヘレヴ(חרב)、
フラムはフランス語で炎を意味する「フランブワン(flamboyant)」と思われる*4。- 亜種武器のドネルはドイツ語で雷・雷光を意味する「ドナー(donner)」辺りが元ネタだろうか*5。
- ロギンとカーリは北欧神話に登場する巨人「火の象徴・ロギ(Logi)」とその兄弟「風の象徴・カーリ(Kári)」が由来か。