武器/覇剣エムカムトルム

Last-modified: 2023-09-07 (木) 21:12:49

黒き神の力を刀身に宿す大剣。
これを携える者は、世に覇を称える運命を歩むと言われる。

目次

概要

  • 冒頭に掲載した説明文の通り、「黒き神」覇竜アカムトルムの素材から作られる大剣。
    圧巻の攻撃力と会心率、そしてアカムト武器として見ても圧巻の(酷い)斬れ味を持つ。
    デザインはアカムトルムの甲殻をふんだんに使った巨大な剣。
    甲殻中心の隙間にオレンジ色のラインが入っており、溜めにより外殻が開くギミックを搭載。

性能

MHP2G

  • MHP2Gで追加された新規のアカムト武器。
    • アカムト武器でも特に高い攻撃力1248
    • 脅威の会心率50%
    まさに最強の一振りといっても過言ではない性能である。
    …が、うまい話には当然裏がある。
    アカムト武器恒例の斬れ味の悪さである。
    他のアカムト武器と同じ…ではなくそれよりも酷い。
    斬れ味はまさかの黄色であり、匠をつけても緑30といった有様。
    大剣は斬れ味の消費が少ないため、これでもいいっちゃいいのだが…。
    根本的に解決してない?知らんな。
  • そして、ウカムルバスの素材を投入し最終強化形「覇王剣クーネエムカム」へと強化される。
    肝心の性能だが、
    • P2G大剣で2番手の攻撃力1584
    • 驚愕の会心率50%
    • 匠なしで緑30を得る
    と、純粋に攻撃力を高めた進化系になる。
    当然、匠をつけると青ゲージが得られ…ない。
    つまり、はじかれやすいG級で下位武器と同等の斬れ味で戦えということ。
    もはや、餅つきがどうとか心眼がどうとかそういうレベルでもない。
  • また抜刀術の登場により、素で会心を持つことがメリットとして薄くなってしまったことも
    この武器の微妙さを引き立てている。
    今作追加された紫ゲージの倍率が圧倒的なのもあり、
    猛威をふるう抜刀術アーティラートにはどうあがいても勝ち目がない状態。
    更にいうと、その強化前であるターリアラートに対しても抜刀術前提であればやはり負けてしまう。
    斬れ味の悪さという足枷は、あまりにも大きなものであった。

MHP3

  • アカムトルムと共に復活。
    本作では、
    • ブースト込で上位武器トップタイの攻撃力265(=他作の1272相当)
    • 相も変わらぬ会心率45%
    • そしていつもの素の黄色ゲージ
    と、攻撃力ブーストを除けばほぼMHP2Gのエムカムトルムと同じ性能。
    と思いきや匠で出る緑ゲージが20に減少。さらに使いづらくなった。

MH4

  • アカムトルムと共に再度復活。
  • 気になるその性能は、
    • ワンランク下がったがMH4トップの攻撃力1104
    • やっぱり素晴らしい会心率30%
    • おなじみの斬れ味
    と、やっぱりここまでは過去作から大きな変化はない。
    しかし匠の追加分が全て緑になり、スロットも一つ得たため実質使い勝手は向上した。
  • ただし他のアカムト武器は匠で青ゲージが出るようになったものもあるので、
    相対的に弱体化したともいえる。
    しかしグレンウォルの記事を見るとわかるが
    斬れ味消費30の範囲ではエムカムが群を抜いて高く、
    それ以上の斬れ味消費ならさらに差が開く。
    そのため、抜刀術【技】を付けない構成であればこの武器が最も高いダメージを与えられる。
    もっとも、その「抜刀術【技】を付けなければ」がかなり手痛い訳で、有用性は然程高くない。
    ガチの狩猟に使われることは少ないが、趣味で担ぐには十分な性能ではある。
    定点攻撃をし続ける相手としてダレン・モーランダラ・アマデュラがいるため
    それらに使うのには良いかもしれない。
  • ちなみに本作に登場するアカムト武器の中では唯一製作に覇竜の宝玉を必要としない。
    代わりに集めにくい獄炎石を8つ使う。

MH4G

  • 遂にアカムトルムのG級個体が出現
    それに伴い、P2G以来久々に最終形「覇王剣クーネエムカムが復活した
    • ちなみに今作ではもう一つ覇王剣が登場しているが、
      武器カテゴリそのものが違うのでぶっちゃけどうでもいい。
  • そして気になる性能だが、
    • 相方の武器についで2位の攻撃力1632
    • エムカムトルムから更に上昇した凄まじい会心率40%
    • やっぱり斬れ味は酷い
    アカムトルム武器の縮図のような性能を保ちながら突き抜けた感じである。
    一応匠を付けるとアカムト武器としては念願の青ゲージを獲得するのだが、
    長さはたったの10しかなく、大剣でも厳しめと言わざるを得ない。
  • この武器を運用するにあたって匠は勿論のこと、心眼、そして業物は必須である。
    ただでさえ大剣は必要なスキルが多く、スキル枠を圧迫しがち。
    いっそのこと抜刀術は諦めても良いかもしれない。
    • 青ゲージも10しかないので匠をあきらめ火力盛りするのも手。
      一応緑ゲージで、攻撃力1300・紫ゲージ相当の火力はある。ほぼネタだが…。
  • 尤も、そこまでしたところで他の武器には敵わない。
    そもそも大剣は攻撃力斬れ味がモノを言う武器種であり、
    スタンダードな運用に於いて会心率は殆ど意味を成さない。
    更に言えば大剣は最高ゲージの長さが少なくとも20必要であり、
    その長さがあるかどうかで実用性が大きく変わっていくのである。
    • まず攻略段階の時点で見てみるとあの角王剣アーティラートが立ち塞がる。
      攻撃力では僅かに劣るものの、匠発動で紫ゲージが20出現し、その差を見事に覆してしまう。
      更にこの性能でもレア度が9であり、極限強化が楽なのもポイント。
    • 次にG★3に昇格すると、相方の武器である崩天剣エンテオンカムが先に作れるようになる。
      此方を上回る凄まじい攻撃力を持ち、斬れ味もこちらよりはマシな白ゲージ20となっている。
      更にオマケとして氷属性を僅かながらも持ち合わせている。
      唯一会心率は低いが、抜刀術が無駄にならないため、総合的にはクーネエムカムより使いやすい。
      そしてこの武器も何故かレア度9である。
    • そしてトドメは長らく未解禁だったブラックミラブレイド
      トップクラスの物理攻撃力を持ちながら会心率も0%で火力が安定しており、
      紫ゲージの長さも十分長い30、更には十分な龍属性まで備えている。
      勝てる要素が全くなく、見事に存在意義を粉砕されてしまっている。
    この様に、扱いが難しく、強力なライバル達に押し負ける結果に終わってしまった。
    正直、この性能に貴重な「覇導玉」を使う価値はない。
    見た目がカッコイイだけに非常に残念である。余ったらコレクションとしてBOXに眠らせておこう。
  • 抜刀術を無視して壁殴りをするのであれば一応期待値でこれらに並べるのだが、
    そうなると今度はティガ大剣が出て来る。
    あちらも素で会心を持つために影の薄い武器だが、壁殴り運用ならこちらのほぼ上位互換となってしまう。

MHX

  • アカムトルムと共に続投。
    相変わらず高い攻撃力250、会心率45%、素で黄色といつもどおりである。
    ただし斬れ味はMHP2G仕様となり追加の緑ゲージは30に減少した。
    しかし今回の新要素であるエリアルスタイル鈍器の登場により、
    ロマン運用には可能性が出てきている。
    • エリアルスタイルはモンスターを踏みつけてからのジャンプ攻撃が可能となるのだが、
      その中でも大剣は地上での溜め攻撃がないことも相まって、ほぼジャンプ攻撃しか行わない。
      そしてジャンプ中の攻撃は斬れ味に関係なく弾かれない性質を持つため、
      黄色ゲージという劣悪な斬れ味のこの大剣であろうと心眼をつけることなく運用が可能となった。
    • また鈍器は斬れ味が悪いほど攻撃力がアップするスキルで、
      斬れ味が黄色のこの武器の場合は+25もの効果を受ける。
  • こういったわけでエリアルスタイル限定とはいえ、使おうと思えば運用可能となった可能性はある。
    とはいえ鈍器の補正をうけてもなお黄色ゲージのハンデ差は大きく、
    青ゲージ以上の大剣には瞬間火力で勝てない物も多い。
    しかし、エリアルスタイルは抜刀状態のまま何度も攻撃するといった機会が少なくないため、
    大剣のお供であった抜刀会心の恩恵を受けにくいといった面があり、
    従来であればあまりメリットでなかった45%もの会心率がここにきて輝きを見せる。
    手数の少ない大剣において、他を寄せ付けない圧倒的会心率は数値以上にこの剣独自の強みとなっている。
    • 素の会心が高いということは新スキルである超会心とも相性が良い。
      シルバーソル一式のおかげで昔の仕様に戻った弱点特効とも同時発動させやすく、
      仮に弱点特効、超会心、飛燕、鈍器使いとスキルを構成してやると
      もともと高い攻撃力に鈍器で+25追加され、
      それを飛燕で1.1倍にし、
      さらにダメ押しの超会心で1.4倍のもの攻撃力が
      弱点特効のおかげで95%の確率で出せる
      といったロマンあふれる脳筋プレイも可能となる。
      もともと狭い部位には連続して攻撃するのは不得手なエリアル大剣であるが
      背中や羽といった攻撃しやすい部位が弱点であった場合は試してみるのも一興かもしれない。
    ……ただし、黄色ゲージで運用すると言うことは斬り方補正による大幅なダメージ減算を受けると言うことである。
    減算に幅がある為、具体的な数値を出すのは難しいが、
    鈍器込で補正を0.6~0.7倍とした場合、攻撃力が275 → 165~192.5の幅で激減している。
    参考値として轟大剣【王虎】は白ゲージ時に290.4である*1
    スペック通りの性能を引き出すには超人的な見極めが必要になることは念頭に置かねばならない。
    尤も、現実的にそんな事は不可能であるし、
    この大剣が作成できるハンターが黄色ゲージで大剣運用をするとは本来は考えにくい。
    いや、全くいないわけではないが
    • 一見、相性が良いスキルが揃い、高い防御力が得られるアカムト防具をセットで運用するプレイヤーは多い。
      しかし黄色ゲージで火力を出すことは上記の通り現実的ではなく、当一式は斬れ味レベル+の発動は不可能
    • また斬れ味レベル+1では緑5しか出ず、斬れ味レベル+2で初めて緑30になるため
      ガチ運用するなら斬れ味レベル+2は欲しい。
      しかし本作での匠スキルは非常に重く、
      鈍器+6s3の良おまをもってしても斬れ味レベル+2、心眼、鈍器使いを発動するのが限界。
      斬り方補正というシステムのマイナーさ(と鈍器使いのスキルの存在)が生んだ悲劇である。
      • フォローしておくと、上位中盤程度の攻撃力は出る。
        この武器が作成可能になってからでその性能を「良」とするかは流石に疑問だが。

MHXX

  • MHXXでは鈍器スキルが乗算方式になり、黄色ゲージでは攻撃力が1.15倍(緑では1.1倍)となった。
    とは言え、上位のエムカムトルムの時点では斬り方補正の関係でやはり使いづらい。
  • 究極強化後の銘は「覇神剣イクセエムカム」。
    攻撃力は370と大幅増加、会心率45%は据え置きで、斬れ味は素でそれなりの緑ゲージを獲得
    そして斬れ味+2を発動させることで、ほんの少しだけ青ゲージが出る。
  • 前作と比べ、鈍器使い、斬れ味+2の同時発動前提から、片方のみでまともに運用可能となったため、
    運用の際のスキル負担が大幅に減少。
    そしていずれのスキルを発動した場合でもトップ争いに食い込むレベルで期待値が高く
    エリアルスタイルの他、(大幅強化された)ブシドースタイル、ブレイヴスタイルなど、
    抜刀状態での連続攻撃で立ち回れるスタイルも強力と来ている。
    このように様々な要因が重なった結果、ネタ扱いだった過去作から一変、
    第一線に勇名を馳せる強力な武器に返り咲いた
  • デフォルトがそこそこの緑ゲージということで、
    G級追加で死にスキルとなると思われていた鈍器スキルの恩恵を最大限にまで発揮することが可能に
    鈍器運用が現実的に可能な大剣としては会心率を除いても最高クラスの攻撃力を有しており、
    会心率を含めれば鈍器運用可能な大剣としては最高の攻撃力となりうる。
    • ちなみにこの武器(斬れ味緑)の場合、鈍器使い発動時の攻撃力増加値は37。
      会心率を考慮しない場合、紫ゲージ換算で攻撃力が約300前後となり、会心抜きでも平均レベルのものにはなる。
    • なお、爪護符ネコ飯込みで鈍器と超会心を発動させた場合、表示攻撃力もさることながら、
      ダメージ期待値が530を超え、緑ゲージでありながら一線級の武器へと変貌を遂げる。
      ネセト一式と鈍器4スロ3のお守りがあれば、その他のスキルの発動は比較的容易。
      上記のお守りが無ければスロット3のお守りに会心珠【3】か鈍器珠【2】と【1】をはめて両立させることが可能。
      ややハードルが上がるが、青電主一式と鈍器+6スロ3のお守りを揃えることができれば、
      超会心、連撃の心得、飛燕、鈍器使いとエリアル運用で欲しいスキルが勢揃いするばかりか、
      緑ゲージだけを伸ばせる斬れ味レベル+1まで付いてくるという至れり尽くせりな仕上がりとなる。
      • 上記の構成の亜種として鈍器+3真・青電主+3スロ3のお守りで頭腕腰を青電主、
        脚をアカムトXRとすると胴が完全フリーになる。…のだがお守りの鈍器が最低限の+3では
        マルチでは少し扱いづらい不屈以外は鉄面皮と暑さ無効くらいしか追加できない。
        鈍器+4~6で(青電主装備部位は変わるが)耳栓や北風/南風の狩人、見切り+2等を追加できるようになる。
  • 一方、匠運用では青ゲージが10しかないという窮屈さがあるものの、
    弾かれにくさは緑と青で段違いであり、火力も鈍器補正込みの緑ゲージよりやや高め。
    鈍器より一回り発動させにくいが、スキルポイント分の価値はある。
    斬れ味は絶対回避【臨戦】で維持できるとはいえ、狩技が一枠固定されてしまいがちな点がネックか。
    狩技選択の自由度と継戦力の鈍器運用、火力と弾かれにくさの匠運用、と使い分けよう。
    • 弱点特効+超会心を前提とした場合、瞬間火力では抜刀会心+超会心の断骨大剣等に劣るが、
      2撃目以降は期待値で大きく上回り、コンボが繋がるほどみるみるうちに突き放していく。
      抜刀状態を主として立ち回る限りはMHXXで最高火力の大剣になり得るのである。
  • 敵の肉質との相性や、部位破壊も積極的に狙うなら弱点特効だけでなく、
    見切りや挑戦者(の会心部分)、連撃の心得で会心を上げるのも有効。
    特に連撃の心得は踏みつけ跳躍をトリガーに効果を発動出来る、
    他も連続攻撃がメインとなるため相性は抜群である。

余談

  • シリーズを通して性能としてはいまいちなこの武器だが、シリーズ中最大の大剣とも言える見た目とギミックから、
    デザインが好きというハンターは多く、心眼をつけてまで運用する者もいる。
    また溜め斬りのギミックに注意が行き気づきにくいが、納刀時と比べ抜刀した際柄が伸びている。
  • MHXXでは、ようやくエリアル大剣として十分な強さを発揮してくれるようになった。
    それにしても、ただでさえ巨大な大剣の中でも特に最高クラスの重厚さを誇るこの大剣を、
    軽やかに跳ねながら振るうというのはなかなか異様な光景である。
  • MHP2Gで初めて登場した武器ということで、MHP2の時代にアカムトルムが輸入されたMHFには登場しない。
    のちにMHFにて「覇帝刀エムカムトルム」という太刀が登場しており、銘が流用されたものと思われる。
    なお「MHFにおけるアカムトルムの大剣」自体はアカムトルム実装から7年近くが経った、
    MHF-G7アップデートにてG級武器覇皇大剣ガカムトルムとして追加されることになるが、
    形状はこの武器とは異なるものとなった。

関連項目

モンスター/アカムトルム
武器/アカムト武器
武器/覇帝刀エムカムトルム
武器/覇皇大剣ガカムトルム
武器/覇王剣 - 同じ銘を持つ武器
システム/斬り方補正


*1 尚、武器の性質上環境によるケースの変動が激しい為、会心率と中腹補正はここでは考慮しないものとする