大剣「角王剣アーティラート」を使った戦法の一つ。
MHP2G、MH3G、MH4Gで行えるが、特に話題となったのは初出であるMHP2G時代。
目次
概要
- 大剣に抜刀術、斬れ味レベル+1、集中の3種類のスキルを用い、
弱点部位に武器出し攻撃、及び溜め斬りを狙っていくというもの。
戦法自体は大剣なら全武器で可能だが、アーティラートとの組み合わせが特に有名であるためこう呼ばれる。
- 立ち回りとスキル構成は現在における定石であり、特筆すべき点ではなくなっている。
それほどまでに後の狩猟に多大なる影響を与えた戦法である。
ここでは基本的に「角王剣アーティラートとスキル構成」と「戦法の変遷」に絞って解説する。
MHP2G
- 角王剣アーティラートに関する具体的な性能はこちらを参照してほしいが、
簡潔に言えば「武器倍率310+匠発動で紫ゲージ40+会心率マイナス15%」という性能である。
更に、今作にて初登場したスキル「抜刀術」は、武器出し攻撃が必ず会心になる為、
一撃離脱戦法で圧倒的威力を保ちつつ短所を克服する事が可能だった。
そして同じく本作で登場した、溜め攻撃の時間を0.8倍にまで早める集中を付け加える事により、
会心込みの武器出し攻撃をする一撃離脱戦法が圧倒的威力を持つ事となった。
これが「抜刀アーティ」の始まりである。
- 瞬間火力はあるものの時間火力が低い大剣だが、今作のゲームバランスの兼ね合いもあり、
上記の構成であれば素早く狩猟可能である事が確認され、
悪印象を払底させるには十分過ぎるものがあった。
本作ではラオートという歴代で類を見ない程のダメージ効率を有する戦法があるが、
次点で抜刀アーティがそれに迫る…とすら言われた程である。
- 溜め斬りはMH2で追加された攻撃であり、当時はそれに対する違和感を覚える者もいた。
だが、この戦法が普及した事により「溜め斬りは大剣の基本」と言われるまでに地位は向上した。
- 基本的にこの戦法は敵の振り向きに合わせて弱点部位に武器出し攻撃をするだけでも十分な為、
機能する相手は圧倒的に多い。
実力があれば更に好機が増え、より速い時間での狩猟も見込めるが、
お手軽感が強調された結果として抜刀アーティを問題視する者も少なくなかった。
- 本作で「抜刀アーティ」が可能だったのは恵まれた装備セットも理由である。
防具は金色・真シリーズの者が比較的多い傾向にあるのだが、
その理由は、一式で匠と集中が発動し、装飾品で抜刀術を発動させることができるためである。- その他、金色・真以外にレウスXシリーズをベースにした混合防具を愛用する者もいる。
レウスXには抜刀術の他、攻撃のスキルポイントも多めに付属される為、相性が良い。
ただし、あろうことか溜め短縮がマイナスになっている点には注意。
防具の組み合わせを工夫し、どうにか集中のスキルを発動させたいところだが、これは難しい。
また、斬れ味レベル+1の発動が金色・真に比べて困難な点も見逃せない。
アーティラートを使うというよりは、後述の匠不要な轟大剣【大王虎】を使う装備とした方が無難か。
相手によっては集中を切り、集中か攻撃かで装備を複数作成するのも一考の余地あり。
その集中を捨てて攻撃のスキルをつけたい場合は、
作成難易度が極めて高いもののミラルーツZ一式で真打を発動という選択肢もある。 - 一応、作成難易度を緩和する、という意味合いであれば
「集中」「抜刀術」「斬れ味レベル+1」をスロ無しの条件で発動させるだけならば
ギザミXや剛角を使わない金色【真】の部位を使うなど金獅子の剛角を全く使わない構成も存在はした。
詳しい装備構成は省くが、必要であればシミュレータに掛けてみるといいだろう。
と言っても金色【真】で揃えれば耐性のバランスが整い、防御力もほぼ同格、おまけに見た目も統一性が出る上、
この時代のラージャンは弓を使えれば角を折りながらでも割と楽に狩猟できたのもあって
こちらはあまり浸透していなかった。
- その他、金色・真以外にレウスXシリーズをベースにした混合防具を愛用する者もいる。
- 欠点は防具も含めた装備の完成までに多大な手間を要すること。
アーティラートは一発生産できない上に、角竜とその亜種の角を大量に使う。
先述の金色・真も激昂ラージャンの素材*1を求められるため決して楽な道のりではない。
また、抜刀術を装飾品で発動させる場合、抜撃珠(2スロで抜刀会心+3)を作るのに火竜の紅玉を要する。
もちろん、その苦労に見合った戦闘力はあるが。
角竜には高台乗せハメが有効なので案外楽だったりする。
- なお、アーティラート用に匠、抜刀術、集中を発動させようとすると、
追加できる有用なスキルはこれを用いてのアイテム使用強化くらいである。
丸薬の効果時間を30秒まで増やせるのは地味ながら有用であるので是非一考を。
その他
- ガオレンズトゥーカ
- 斬れ味ゲージの紫の部分がやや短いが、それ以外はアーティラートに迫る性能。
なおかつ防御力補正も大きい。
ディアブロスに苦手意識を持つハンターはこちらを使うことも多いが、
あの面倒な相手を倒す必要がある為、製作には根気が必要。 - 轟大剣【大王虎】
- 斬れ味ゲージがデフォルトで紫、かつ上限に達しているので斬れ味レベル+1が不要であり、
その分を他のスキルに回せるのが売り。但し作製に轟竜の天鱗が必要。 - 火砕断、崩剣ウェンカムルバス、ブリュンヒルデ、エンシェントPG
- それぞれ火、氷、龍、龍の属性大剣。
属性が必要な部位破壊をする際に使うことになる。
しかしいずれもダメージ自体は弱点属性を突いてもアーティラートに勝てないことがほとんど。
龍属性が二つあるのは実力が拮抗しているため。
MH3G
- MH3からは敵の行動が大きく変化し、振り向きに合わせて武器出し攻撃のみでは
通用しない敵も登場した。
更に、大剣には抜刀術+集中+匠の発動を前提とした調整が入り、以降の作品において
「強力過ぎる構成」から「無くてはならない構成」という位置付けに変わった。
- 角竜ディアブロスは登場するが、角王剣アーティラートが作製可能な作品は
MHP2G、MH3G、MH4Gの三作のみである。
ところが、MH3Gにおける角王剣アーティラートは大剣の斬れ味基準である
斬れ味ゲージ紫20を下回っており、抜刀術の仕様変更で会心率無視不可能となった為、
角王剣アーティラートは微妙な状態になってしまう。
故に、ネロ=アングイッシュや剛断剣タルタロスが
精力的に用いられる傾向にあった。
MH4G
- MH4系でも上記3点スキルの重要性及びいわゆる抜刀溜め攻撃の用途は変わらないのだが、
本作では溜め3→横殴り→強溜め3→強なぎ払いの強力なコンボが存在し、
更に強溜め斬り以外の基礎モーション値が向上したことにより、
単に抜刀攻撃を繰り返す以外の攻め手が充実することになった。
特に4Gでは抜刀術を外して上記コンボをひたすら行うというような運用例すらみられるようになり、
抜刀溜め攻撃一択とはならない環境も存在した。
- 角王剣アーティラートはMH4では未登場だったが4Gで復活。
3Gの時よりは強化されており、更には作製時期・難度・レア度の面で優遇されている。
角王剣+ディアブロXでラスボスまで行ける程の強さはある。
一応最終的にはこれを超える武器もいくつか存在はするが、
手堅い立ち位置という評が一般的といえる。
また上述した環境の変化はあるが、相手や戦術によっては「抜刀アーティ」も効果的ではある。
関連項目
武器/角王剣アーティラート
モンハン用語/ラオート - 抜刀アーティと共に、MHP2Gを代表する有名な戦法