狙撃兵(LW2)

Last-modified: 2020-05-21 (木) 21:32:56

公式MOD:Long War 2及びLong War Perk Packを導入した場合に既存ユニットは性能が変化する。

狙撃兵

LW2の狙撃兵はピストル関連のアビリティが軒並み削除されており、純粋なスナイパークラスとなっている。
LW2ではピストル系はサブ武器ではなくユーティリティスロット用のアイテムとなっているため、
ピストルをちゃんと持たせなければスナイパーライフルでしか攻撃することができないので注意。

ピストルの代わりにホロターゲッターという照準支援装置をサブ武器として所持しており、
これは使用した敵に対する味方の攻撃命中率を1ターンだけ向上させる装置だが、
使用しても潜伏状態を解除しないという利点があるため、味方の待ち伏せ監視射撃の命中率を向上させることができる。
また階級が上がるとファントムなど一部の潜伏用スキルも習得するため、
「先行偵察しつつ敵を見つけたらホロターゲットを使って見つかることなく味方を支援」という隠密偵察兵としての運用も面白い。
ただしその場合に持たせたいであろうサブマシンガンは装備できず、
メイン武器はスナイパーライフルで固定のため、機動力に難があるのが欠点。

狙撃兵のアビリティは最初の上等兵の段階で選択によって大きく特徴が変化する。
遠距離射撃で命中率ボーナスが付くようになり、徹底的に遠距離狙撃に特化する「頭上の死神」。
攻撃だけでなく命中率を底上げするバフ要員としても活用できるようになる「ラピッドターゲッティング」。
積極的に移動・前進して側面攻撃を狙うなら、移動後も射撃できるようになる「スナップショット」。
同じ狙撃兵でも最初のアビリティ選択で運用方法がガラリと変わると言ってもいいだろう。

アビリティ

階級アビリティ名効果備考
一等兵ホロターゲットホロターゲッターでターゲットをマークする。
ターン終了までの間、味方は対象に対する命中率ボーナス+10。
装備のアップグレードにより命中率が+15,+20となる。
部隊視界自身の視界外の敵を、味方ユニットが視認していれば射撃できるようになる。
ただし、ターゲットまで射線が通っていなければならない。
部隊視界での射撃では距離が離れるほど命中率ペナルティが累積する。
上等兵頭上の死神敵ユニットを高所からメイン武器で撃破した場合、行動値が1回復する。
長距離射程命中率にボーナス。
ラピッドターゲティング行動値消費無しでホロターゲットが可能になる。
クールダウン4ターン。
更にホロターゲッターの通常使用時の行動値消費が1になる。
ホロターゲッターを使用しても行動終了にならない。
ラピッドターゲッティング実行後、通常のホロターゲッターを続けて使用可能。
スナップショットスナイパーライフルによる通常射撃を行動値1で行えるようになる。
ただし自身の視界から5タイル(=22タイル)より遠いターゲットに対するスナップショットは深刻な命中率ペナルティが発生する。
スナップショットを習得していても、一部の特殊射撃やメイン武器による監視には行動値2が必要。
22タイル超の遠距離ペナルティは1タイルにつき命中率-20。
伍長ダムグッドグラウンド自分より低い位置にいる敵に対し、命中率+10、防御力+10。
ハイデフ・ホロホロターゲットで補足した敵に対するクリティカルヒット率が+10。装備のアップグレードによりクリティカルヒット率が+15、+20となる。
精密射撃クリティカルヒット率+30、クリティカルダメージ+33%の特殊射撃を行う。
クールダウン3ターン。
軍曹ロングウォッチ監視に部隊視界が適用されるようになる。
ファントム部隊が見つかってもこのユニットは潜伏を維持する。
デッドショットクリティカルヒット率+10%。
二等軍曹センターマスメイン武器の基礎ダメージが+1。
インディペンデント・トラッキングホロターゲットの効果が1ターンの間持続する。
ロープロファイル部分的遮蔽が完全遮蔽として扱われる。
一等軍曹潜伏ミッション中、1回だけ即時潜伏状態になる。
バイタルポイント・ターゲティングホロターゲットで補足した敵に対しダメージボーナス+1。装備のアップグレードにより+2まで上昇。
アグレッション視界内の敵1体につきクリティカルヒット率+5%(最大30%)。
曹長クビキリターゲットのHPが100%未満の場合、クリティカルヒットなら即撃破となる特殊射撃。ただし通常ヒットならダメージ半減となる。
行動値2消費。クールダウン4ターン。
支配種エイリアンに対しては即撃破ではなく2倍ダメージ。
マルチターゲティング複数の敵に対してホロターゲットを行う。
クールダウン2ターン。
狩人の本能敵の側面や背後に対する遠距離攻撃ダメージに+2のボーナス。
上級曹長ダブルタップ射撃を行った後、攻撃アクションに限定した追加行動を行うことができる。
行動値2消費。クールダウン1ターン。
アルファ・マイク・フォックストロットメイン武器のダメージ+4。
シリアルキラーメイン武器で敵を撃破した場合、消費した行動値が回復する。
回復するたび、そのターンの間クリティカルヒット率にペナルティが累積する。
クールダウン4ターン。

戦術とビルド

一等兵

ホロターゲット

狙撃兵が持つ照準補助装置を使用して対象の敵にマーキングを付与する。
マーキングした敵を攻撃するときに命中率ボーナスが発生する。

狙撃兵の攻撃は行動値2ポイントが必要という大きな制約があるため、
移動したい場合には青範囲で移動しつつホロターゲッターで味方の命中率アシストができる。
ホロターゲットの持続時間は1ターンで、次の自軍ターン開始時には効果終了する。

部隊視界

上等兵

頭上の死神

自分より低い位置にいる敵をスナイパーライフルによる攻撃で撃破した場合、行動力1を回復する。
ピストルによる撃破は対象外。
また「遠距離精度ボーナス」とは、部隊視界範囲の敵に攻撃する場合に
対象が遠すぎる場合の命中率ペナルティをゼロにしてくれる効果がある。

超遠距離からでも命中率ペナルティが免除されるため、
高所が遠くでもじっと腰を据えて狙撃に専念することができる。
行動力回復は1ポイントのため連続狙撃はできないが、
リロードしたりホロターゲットで別の味方を援護したり、移動して位置取りを変えるだけでなく
"ストック"類を装備することで使用できる「ステディエイム(次ターンの攻撃まで動かずダメージも受けなかった場合、攻撃時に命中・クリティカル率に大幅ボーナス)」で次ターンに備えたりと、LW2では活用の幅はかなり広い。
ピストルによる攻撃は可能なのでピストルの攻撃アビリティがあるなら携行するのも手。

ラピッドターゲティング

ホロターゲッターを使用した時の行動力消費が1ポイントになる。
また、行動力消費ゼロでホロターゲッターを使用できるアビリティが追加される。
アクティブスキルのクールダウンは4ターン。

1ターンに2回(=敵2体)にホロターゲッターを使えるようになるため
1人では手に負えない状況で味方のお膳立てをする支援役としても活躍する幅が広がる。
特に「ラピッドファイア」など命中率ペナルティを受ける連続攻撃アビリティを持つ兵士の命中率を補強できると強力。
また追加アビリティは4ターンに1回、ノーリスクで命中率を底上げできるようになるので
自分自身で狙撃する場合にも事前に使うことができるようになる。

スナップショット

スナイパーライフルによる通常攻撃が残り行動力1の状態でも可能になる。
スナップショットでの攻撃は22タイルより離れた敵には命中率が著しく低下する。

機動力に難がある狙撃兵の機動性を補強してくれるスキル。
積極的な前進が求められるミッションでも戦力になりやすくなる。
ただし可能になるのはあくまで通常射撃のみ。
アビリティによる特殊射撃や監視は行動力2が残っていないと使えない点に注意。

伍長

ダムグッドグラウンド

自身より低い位置にいる敵への命中率が+10され、
低い位置にいる敵から攻撃された時に防御力が+10される。

「頭上の死神」との親和性抜群のスキル。
命中率だけでなく狙われた時の被弾率も下げてくれる。
とはいえ活用できるのは敵に射線の通る高所が都合よく生成されていればの話。

ハイデフ・ホロ

ホロターゲッターにクリティカル率アップの効果が追加される。
上昇量はホロターゲッターのアップグレードに応じて10/15/20。

クリティカルが重要なクラスは限られており、
あくまで確率なので安定した火力アップとは言いづらい。
習得するなら強襲兵などとセットで運用したい。

精密射撃

クリティカル率とクリティカルダメージを強化した特殊射撃。
クリティカル率+30、クリティカルダメージ+33%、クールダウン3ターン。

クリティカル率はカバーに隠れた敵には大きく低下するため、
活用するなら積極的に側面攻撃を狙いたい。
ただし「スナップショット」の項で説明している通り、
特殊射撃は「スナップショット」を習得していても行動力1では使えないので注意。

軍曹

ロングウォッチ

部隊視界の範囲に入った敵にも監視射撃が反応するようになる。

攻撃だけでなく監視も長射程化するアビリティ。
ただし余計な敵に反応してしまう可能性も上がる。

ファントム

部隊が発見状態になっても、自身は潜伏状態を維持する。
ただし自分で発見される要因を作った場合は無効。

機動力で劣る狙撃兵は敵と交戦開始する前の位置取りが重要なので、
攻撃前にできるだけ狙われなくなる可能性を高めるのは有効な手段。

デッドショット

クリティカル率が常時+10される。

「クビキリ」などクリティカル率が重要なスキルを取るなら選びたい。

二等軍曹

センターマス

メイン武器による攻撃ダメージが+1される。

無難に安定した火力強化がされるアビリティ。
攻撃面の底上げならこれ。

インディペンデント・トラッキング

ホロターゲッターの持続時間が1ターン延長され、持続2ターンになる。

ホロターゲッターでマークした敵をそのターンで倒しきれなくても
次のターンまで持続するようになるので利便性が向上する。

ロープロファイル

低遮へい物(ハーフカバー)に身を隠している場合でも、
高遮へい物(フルカバー)として防御ボーナスが計算される。

高所にあるカバーは屋上の手すりなど低遮へい物が多いため、
高所狙撃ビルドで「ダムグッドグラウンド」と併用すると高い回避能力を得られる。

一等軍曹

潜伏

1ミッションに1回だけ、自身だけが即座に潜伏状態に移行する。
ただし敵の視界内では発動不可。

奇襲を狙って側面を回り道したり、もしくは単純に死にそうな時の隠れ蓑としても。

バイタルポイント・ターゲティング

ホロターゲッターにダメージボーナスの効果が追加される。
ホロターゲッター/マーク2まではダメージ+1、マーク3なら+2される。

「ハイデフ・ホロ」のクリティカル強化より直接的で安定した火力アップになる。
次の階級の「マルチターゲッティング」と組み合わせると、
待ち伏せ監視射撃による一斉攻撃で敵分隊ごと一掃できる可能性が大きく上昇するだろう。

アグレッション

自身の視界内にいる敵の数に応じてクリティカル率にボーナス。
敵1体あたり+5、最大+30(6体分)まで。

防御面の強化であれば生存率向上に役立つが、
火力のために視界内に敵を多く残しておくのは危険なので、あまりボーナスを狙うのも考え物。

曹長

クビキリ

残りHPが100%フルではない敵に対してのみ使用可能な特殊射撃アビリティ。
クリティカルヒットが発生した場合は対象を即死させる。
攻撃対象が支配種エイリアンの場合、即死の代わりにダメージ2倍のボーナスとなる。
ただしクリティカルヒットしなかった場合、ダメージが半減するペナルティを受ける。

側面攻撃時にワンチャンを狙ってみるロマンアビリティ。
機械系の敵には側面攻撃ボーナスが発生しないので成功は難しい。
積極的に生かしたいなら武器パーツの「レーザーサイト」、
アビリティ「ハイデフ・ホロ」などでクリティカル率を底上げしよう。

マルチターゲティング

対象を選択し、対象とその半径4タイル以内にいる敵ユニットへ一斉にホロターゲットの効果を与える。

潜伏中に固まっている敵小隊を見つけた時にはこれ以上ない支援アビリティ。
ホロターゲッターは使用しても潜伏が解除されないので、
一斉攻撃をかける前にマルチターゲッティングを実行して
全ての敵に一度にホロターゲットを付与し、味方を強力にサポートすることができる。

狩人の本能

上級曹長

ダブルタップ

このアビリティによって攻撃を実行した後、攻撃系アクションに限定した追加行動をすることができる。
追加で実行できるのは通常射撃だけでなく「デッドアイ」や「クビキリ」などの特殊射撃、または監視も可能。
クールダウン1ターン。マガジンの残弾が2発以上残っていないと発動不可。

「ダブルタップ」による攻撃自体は通常の射撃と同じ性能。
攻撃後、確実に追加で2回目の攻撃を行うことができる。
また「頭上の死神」と効果が重複し、2回の攻撃の間に高所から敵を倒せば
行動値1のアクションを更に追加で行うことができる。

同階級の複数アビリティが取得可能なLWotC版では
高所から「ダブルタップ」→追加の攻撃で敵を倒して「頭上の死神」で行動値1回復→行動値1で発射できる「スナップショット」による3発目
という最大3連射を実行することも可能なロマンを秘めている。

アルファ・マイク・フォックストロット

シリアルキラー

発動後にスナイパーライフルで敵を倒すと、攻撃で消費した行動値が回復する。
ただし敵を倒すたびにダメージとクリティカル率が徐々に低下する。
行動値2が必要。クールダウン6ターン。

バニラ版との違いは発動には行動値2が必要なため、
移動後は「スナップショット」を習得していても使用不能になる点。
あらかじめ複数の敵を狙える位置取りをしておく必要はある。
ただし似たような効果であるシノビの「リーパー」と違い、そもそも敵に近づく必要が無いため
攻撃を外してもリスクが小さいという大きなメリットがある。
また連続撃破を狙うなら拡張弾倉を装備しておきたいところ。