概要
極大の魔力で
直線上にいる敵を
滅却する
【魔法使い】の必殺技。CT140秒。
前方直線範囲に無属性ダメージを与える。
射程15m、範囲30m。【ダメージ上限】は29999。
基礎ダメージは8950~9050で、【こうげき魔力】が1000を超えるとダメージが上昇する。
ダメージ計算式は次の通り(攻撃魔力の上限は不明)。
(攻撃魔力-1000)×6+8950~9050
呪文ではなく必殺技なので、呪文に関係した状態変化や設置効果(【攻撃呪文強化】【呪文ダメージ限界突破】【呪文耐性低下】【マホカンタ】【呪文完全ガード】【霊脈魔法陣】など)の影響を受けない。
【打撃完全ガード】の影響も受けないが、【ダメージ完全ガード】では無効化される。
また、各種【フォース】で属性を付与することはできず、武器の属性も反映されない。
完全に無属性で固定され、フォースが反映されない技はこれと【戦車のタロット】のみ。
【テンションアップ】【与ダメージ増加】【被ダメージ増加】【災禍の陣】といった、攻撃手段のカテゴリや属性の有無を問わないダメージ変動効果の影響は受ける。
【輝石のベルト】【戦神のベルト】などに付与される「特定系統にダメージ+」も反映される。
その他、【死神のピアス】【マーシャルピアス】の「特技のダメージ+」も乗る。もっとも、これと【ぶきみな閃光】に僅かな固定値の上乗せがされるだけのため、敢えて魔法使いが特技ダメージピアスを選ぶメリットは非常に薄いが。
また、狙ってかけることは難しいがこうげき魔力自体を上昇させる【攻撃魔力プラス】も影響を受ける。
凄まじい威力だが、前述の通り呪文や属性攻撃を強化する手段では威力が上がらない。
できる限りは他の呪文・属性関係のCTバフ・デバフの効果時間中に撃つのは避け、テンションや災禍と噛み合う時に撃ちたいところだが、それらに固執するあまりCTサイクルを遅らせたり、最悪発動タイミングを逃してチャージを無駄にするのも良くない。
とりあえず撃っても十分なダメージを出せるので、迷うくらいならチャージ次第即打ちしても良いだろう。
【ミラクルゾーン】で掛かるバフの影響も一切受けないため、必殺チャージ後にメドローアのCTが溜まっている場合は、先にメドローアを撃った後に(必要に応じて【超暴走魔法陣・零】や【ヴェレ系】の更新を挟んだ上で)ミラクルゾーンからの攻撃呪文ラッシュに繋げるのが理想的な運びとなる。
メドローアの極意
1レベルあたり威力が+2%され、Lv6で+12%される。
Ver.6.4までは宝珠の入手手段は達人クエストや【魔法の迷宮】【試練の門】からのランダム取得のみだったが、Ver.6.5前期で【あくま神官・強】と【メイジももんじゃ】が落とすようになった。
変遷
Ver.6.3
実装。
当初は各種【フォース】で属性を付与することができ、属性を付与すると輝石のベルトの「属性特技の攻撃ダメージ+○%」や戦神のベルトの「属性攻撃ダメージ+○%」の効果も反映されていた。
なお、武器の属性は当初から反映されていなかった。
Ver.6.3.1
メドローアにフォースが反映されるのは不具合として修正された。
武器の属性も反映されないため、メドローアを使う際に輝石のベルトや戦神のベルトの属性強化は意味をなさなくなった。
Ver.7.2
前述の通りこの技自体は呪文カテゴリに属さないが、魔法職強化の一環として上方修正を受けた。
攻撃魔力キャップ上昇に加え、基礎ダメージも上昇したため、以前よりもさらに威力が伸びた。また、ダメージ上限も29999となった。
余談
元々は漫画「ダイの大冒険」のオリジナル技。
【メラ系】と【ヒャド系】の合体魔法で、相反する熱操作呪文を合成することで対消滅を引き起こし、その魔力に触れたものを完全消滅させる極大消滅呪文。
本作以前のゲーム作品では、モンスターズシリーズやDQ11にも逆輸入されていた。それらや原典での扱いについてはDQ大辞典:【メドローア】を参照のこと。
本作においてもメラ系とヒャド系の魔法を極めた魔法使いの奥義といえばやはりコレ、ということで以前よりプレイヤーからは実装を望まれていた技であり、Ver.6.3で第二必殺技として実装されたことにより遂にそれが実現した。
ゲーム作品に登場する際は本作に限らず、バランス上の都合から有限のダメージに威力を留められたり、必殺技等の特別枠に割り当てられたがために呪文としての性質を失ったり(マホカンタを無視できる等)と、原作再現できる範囲が限られてしまうことが少なくない。
しかし、本作では他のゲーム作品ではなかなか再現できない「左右の手にメラ系とヒャド系の魔力を生み出し、両手を合わせて合成した後、弓のように構えることで消滅の魔力を光の矢として撃ち出す」というモーションが完璧に再現された。
また、流石に何でもかんでも一発で消滅とはいかないものの、第二必殺技の中でも基礎ダメージ・ダメージ上限共に高く並の雑魚モンスターなら一撃で吹き飛ばせてしまう等、威力面でも優遇されており、総じてゲーム作品の中では原典の再現度が高い方と言える。
ちなみにDQ10関連では【ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ】に先行して登場している。
こちらでは、前述のモーションが「二つの魔力の生成・収束・狙撃」という工程に分割され、メラ担当、ヒャド担当、合成担当、狙撃担当の4人で分担して放つ大魔法として扱われていた(しかも一発撃つだけでも術者全員に多大な負担がかかる)。
なお、「ソウラ」世界における本来の設定では合成担当が発射を兼任するため3人で行使できるのだが、この時の合成担当の「ブラオバウム」の呪文命中精度に難があったため、それを補うために狙撃担当の「パンダ」が加わっている。
作中では魔族側が築いた城壁破壊のために使用され、3枚の城壁を難なく貫通するという凄まじい威力を見せているが、3発目の発射時に危うく【ライセン】が張っていたマホカンタで返されそうになった所を【ダン】が事前に罠に気づいたおかげで難を逃れた。
最終決戦では異形の姿と化した【魔公子イシュマリク】に対して使用し、顔の左半分を吹き飛ばすも即座に再生され、さらにマホカンタで対策されてしまった。
同じ漫画媒体なだけあり、射線上にあるもの全てを完全に消滅させる威力やマホカンタを始めとした呪文対策で防がれる弱点など、複数人で行使する点以外はDQ10本編よりも原作再現度が高い。
なお、「ソウラ」でメドローアを担当した魔法使い達は「古の英雄譚では一人で二つの魔力の生成・収束・狙撃をこなす大魔道士が登場するが流石に創作だろう」「軍記物に誇張はつきもの」とコメントしている。
これは間違いなく「ダイ大」の大魔道士師弟を指してのことであろうが、その後実装されたDQ10本編では【主人公】自身が彼らのごとく一人でメドローアを行使できるようになった。
もっとも、おとぎ話の中の存在に負けず劣らずの実績・経歴とチート性能を有するDQ10主人公ならば、一人で行使できても不思議ではないだろう。
一方、この極大消滅呪文を本作主人公や大魔道士師弟のような天才的なセンスの持ち主でなくとも集団魔法として行使できるようにアレンジした「ソウラ」世界の魔法使い達の研究成果を評価する向きもある。
過去作品で呪文として登場したものが必殺技扱いで本作に実装されるのは、【パルプンテ】に続き二つ目。