概要
【NPC】の一つで、主に【アストルティア】とは異なる世界で生活していると思われる【種族】。アストルティア内でもまれに見かけることがあるが、その数は少ない。また、レンダーシアには【妖精の綿花】という植物が自生している。
蝶の翅が生えた小人というイメージが強いが、広義には妖怪に近い意味を持つ。例えば【ジャック】の由来であるジャックオーランタンは、死後に天国にも地獄にも行けなくなった幽霊のことである。
ファンタジー全体では【エルフ】や【ドワーフ】も妖精として扱われ、DQにおいてもⅤではそう扱われている。
DQシリーズ旧作のエルフは人間大の妖精といった見た目をしていたり、知られざる伝説などの一部書籍においては妖精にエルフとルビが振られていたこともあるが、DQ10においては妖精はエルフ・ドワーフと明確に区別されている。
外見
複数の異なる外見を持ったキャラクターがまとめて「妖精」と呼ばれている特徴がある。
- 光る球体
- 【妖精たちのポルカ】や【魔法の迷宮】で登場するもの。クリスマスイベントではプレゼントの周りに集まっているが、話しかけることも調べることもできないので、システム上はNPCではなく背景という扱いだと思われる。設定では【スノー】も普段はこの姿とのこと。
- カボチャ頭の小人
- ジャックをはじめとしたスウィ~ツランドの住人。背丈は【プクリポ】と同程度。
- 蝶の翅が生えた小人
- スノー、【ベラ】、【ミモリー】?、【ジェディナ】、【サンビタリア】、【アマリリス】、【ギフト係リーフィー】?、【ネモフィラ】?。バージョンアップにつれて季節イベント限定ではない常駐NPCが少しずつ追加されており、見かける機会が増えてきた。宙に浮いているので分りにくいが、背丈はプクリポと同程度。耳は丸い者が大半。クエストのみに登場する精霊オンディアヌも見た目は彼女達と同一。【新エテーネの村】の【ルピナス】も同じ姿だが、彼女は【魔法生物】である。
- 光輪を纏った光る蝶
- お花の妖精が該当。また【ミュルエルの森】や【妖精図書館】には光輪のない光る蝶が舞っている。
- 時の妖精
- 【キュルル】、【キュロノス】が該当。【ついてクン】にも時の妖精のものはあるが、見た目が微妙に異なる。
- プクリポ
- 【バトンちゃん】が該当。妖精というのは自称と思われる。
生息地
- 【星の大樹広場】
- スノーたちが毎年やってくる【聖天の使い】を招き入れる場所。球体と蝶の翅つきがやってきている。当人はこの時期が終わると妖精の世界(あるいは妖精の国)に帰らないといけないと言っているので、ここに住んでいるわけではない。アストルティアの住人がこの場所にやってきても、姿が変わる・能力が制限されるといった変化はない。スノーたちの主は名前で呼ばれることのない女王。
- 【妖精の国】
- ベラたちが住んでいる世界で、別名春の国。主は【ポワン】。DQⅤからのゲスト出演であるため、蝶の翅つきの他にドワーフや人間の老人に似た姿のNPCも住んでいる。アストルティアの住人がこの世界へやってくると【スライム系】モンスターの姿になってしまう。逆にベラはアストルティアでは姿が透明になり、プレイヤー以外からは知覚されなくなってしまう。
- 【スウィ~ツランド】
- ジャックたちが住んでいる世界。またの名をお菓子の国。主は【魔女シュガー】。カボチャ頭と蝶の翅つきが住んでいる。アストルティアの住人がこの世界へやってくるには特別な衣装が必要。【ミローレ】はいつもの姿だが、神に仕えている人物なのでただの人間ではないのだろう。
現状この世界だけ名前が付いている。
その他
妖精王
ポワンと魔女シュガーが妖精王の会合に参加していたこと、ポワンが【寒鬼団長アレル樹】に渡した薬には、妖精王のみが知る秘術が用いられていることが明かされている。
妖精王とはポワンやシュガーのような妖精の代表のことを指し、複数の妖精王が参加する会合だから妖精王の会合なのか、それとも妖精王という秘術を知るような聡明な妖精が1名おり、その妖精王が主催する会合だから妖精王の会合なのか、詳細は不明である。
妖精の女王
ベラによると妖精の国は複数あり、それぞれの国に妖精の女王がいるらしい。ポワンやシュガーのような妖精の代表のことを指しているようだ。
また、サンビタリアは主人公との出会いを妖精の女王さまのお導きだとしている。
「お導き」とは一般的に神仏に対して使う言葉であることや、スノーたちの国の女王がアストルティア中を祝福で包む力を持っていることを考えると、女王と呼ばれる妖精は一般の妖精とは別格ともいえる存在なのかもしれない。
魔物
一部のモンスターは、モンスターリストや【転生モンスター】の称号などで「邪悪な妖精」、「闇の妖精」などと称されている。