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【キュロノス】

Last-modified: 2019-10-09 (水) 19:07:35

概要 Edit

Ver.4における黒幕。名前はキュ+クロノス(ギリシャ神話の時間の神)だろうか。
特徴的な名前により、プレイヤーからは登場当初から【キュルル】【キュレクス】と関わりがあることが推測されていた。
その姿は【時見の箱】そのものであり、実質的にこれがキュロノスの肉体である。
厳密には時見の箱内部に組み込まれた全裸のキュルルと同じ姿の生物がキュロノスの本体であり、キュレクスの回想で彼が時見の箱に封入される場面が確認できる。ただし、回想用に色調が補正されているため色は不明。
時見の箱は外部から操作される補助・制御用の装置と見られるが、本編時点ではキュロノスに制御を乗っ取られている。 
 
【パドレ】を「欠損品」と呼びつつも傀儡として使役し様々な時代の強大な力を集めさせ、【終焉の繭】に集約することで究極へ至ることを目的としていたが、その具体的な内容やキュロノスの正体が明らかとなったのはVer.4最終章【遥かなる未来への旅路】である。
本人曰く「正しき時間の流れを守るべくこの世界に舞い降りし者」、パドレには「アストルティアを救うため」と説明していたが、この「正しい時の流れ」が意味するところが明確になったのも同章。
Ver.4で各地を襲撃した【無限獣ネロスゴーグ】【喪心獣ゾンテドール】【憑依獣ザルボーグ】【ウルベア大魔神】を操っていた小型ヘルゲゴーグ)、【増殖獣バイロゴーグ】はキュロノスが自身の目的のために差し向けた実験体であった。
またパドレに【エテーネ王宮】を移転させているため、間接的に【クオード】が闇堕ちして【ガテリア皇国】【ウルベア地下帝国】を大虐殺するきっかけを作っている…というか繭に【地脈エネルギー】を注ぐことが目的であったため意図的に行っていたということになる。

【砂上の魔神帝国】 Edit

傀儡としていたパドレが主人公に敗れたため自ら活動を開始。新たな傀儡として主人公に目をつけ去って行った。
この時点で出番はこれのみで具体的なことは全く明らかになっていなかった。

【うつろなる花のゆりかご】 Edit

引き続きパドレと連携しつつも自らが舞台に上がる。
【宇宙船アルウェーン】の動力炉を強奪する際、障害となる主人公を別の時代へ飛ばして排除しようとするが、それを阻止せんとするキュルルとパドレを介しての時空エネルギーのぶつかり合いを演じ、キュルルの存在に驚きつつも主人公の利用価値を考え撤退。
バイロゴーグ撃破後待ち構えていた主人公と【ファラス】に対しては、普段は終焉の繭にゴーグを接収するところを、主人公を拘束して痛め付け、新たなる傀儡として使役する準備を優先。ファラスと【賢者ホーロー】の妨害により記憶の世界の発現を許し、時見の箱形態で主人公達と交戦。
撃破後パドレはキュロノスの支配から解放されるが、何とどこからか【マローネ】を連れて来て、傀儡として利用。ついでに画面の隅でバイロゴーグを吸収し、終焉の繭共々消え失せた。
なおこのシナリオにおいて、キュロノスが狙っていた吸引対象は全て収着し終えたことが明らかになっている。
 
キュロノスの言う「このままでは世界が滅びる」という言葉の意味はこの時点では不明だったが、「【ドミネウス王】が生み出した魔法生物がマローネを狙う」その1点だけは紛れもない真実である。ただし、それを誘導したのが自分だということを明かしていないだけである。
バイロゴーグが分裂し続けた時間軸では、繭と動力炉を合成するという企みが頓挫しているため、キュロノスの計略が失敗していると思われるが、後述する目的自体はこの形でも果たせていた模様。
なお、【時渡りの術】を使って仕事をしてもらう関係上、彼が傀儡として利用するのは時渡りのチカラが極端に強い者だけである。
また、救助されたパドレがひどく疲弊していた描写から、本人が受けたダメージや時渡りの乱発による疲労へのケアなど行わず傀儡を酷使していたことが伺える。

その正体と目的 Edit

時見の力を持つ異世界生命体・放浪者キュレクスから時見の力を抽出して作られたのが時見の箱であるが、【ギリウス】を筆頭としたレトリウスの子孫達によって自身らの繁栄の為に使うという欲望に満ちた使い方をしてきた為に時見の箱に宿った意志が邪悪に染まった存在こそがキュロノスである。
彼の主張する「アストルティアを救う」「正しい時の流れ」とは即ち、欲望に満ちた不完全な存在を全て滅ぼすことによる静寂の世界こそが真の救いであるというもの。
要は害悪となる存在は全て滅ぼしてしまえという破壊の権化であり、邪悪な欲望から生まれた為か創造を完全には否定していない破壊神よりも余程性質が悪い。
撃破後に転移してきたキィンベルの住人が世界再生前に動物の騒いでいる声が聞こえるという発言から、人間以外は殺していないようだが、終末の風景の様子からそれらの動物が生き延びられる環境とは到底思えない為、何の救いにもなっていない(ここでいう「騒いでいる動物」は大エテーネ島と共に転移してきた過去世界の動物たちである可能性もある。その場合は正しく「生物は全て皆殺し」にしたということになる)。
加えて某破壊神と違い、自身に必要な人材を唆して闇堕ちさせ操り人形にするという某神官のような事も行っている。
 
身も蓋もないことを言えば、主人公を始めとしたエテーネ王国末期の王族や関係者たちは、国民共々先祖の尻拭いのために過酷な運命を背負わされたのであった。
 
また、キュロノス自身は未熟な人々に良いように利用され続けて来た過去に激しい憤りを感じており、それらに対する復讐と、完全な肉体を創り上げることに固執している。
パドレを介してドミネウスを「俗物」と吐き捨て、【原獣プレゴーグ】を「耳障りな鳴き声」と見下している場面から、欲の赴くままに動く人間を特に嫌悪し、駒であるヘルゲゴーグ達さえ軽蔑していると思われる。
前述のVer.4.4で語られた時間軸も、究極の生命が誕生していないうえに大量のバイロゴーグが星に巣くっているため、彼の理想とはかけ離れていたことが推察される。
ちなみに【冥王ネルゲル】【大魔王マデサゴーラ】【邪竜神ナドラガ】は配下や分け身を使っての襲撃や、自身を様付けして呼ばせるなど組織だった行動をしているが、キュロノスは目的成就の為の散発的な襲撃こそするものの眷属達にはただ暴れることしか命令せず、マローネやバディンドにも呼び捨てされており、実質1人だけでアストルティア中を危機に陥れている。
魔族の王暗黒神同様自ら世界中を回り歩いたラスボスであると同時に、配下や眷属すら信用しない彼の排他的な面がよく分かる。
とは言え、撃破後に語られたクエスト【時の書と罪の書】によるとドミネウスを神託に従順な駒に仕立て上げたのはキュロノス自身であり、また野望成就の為には手段を選ばず、他者を利用して蹴落とし、自分の考えだけが正しいと考える姿勢は、自身が忌み嫌っていたエテーネ王族と何ら変わりない。
時見の箱形態でも目的を喋りまくる上高みの見物に決め込んだ結果思わぬ反撃を受ける杜撰な面も。
 
余談だが、Ver.4を始める境の回想をふり返ったときの【アストルティア文字】を一通り解読してみると、どうやらキュロノスが純粋だった時の心情が描かれている。
美しく、清らかな場所だと心躍り、初めて見たもの全てを新鮮に思い守ろうとした。だがある日小さな疑いが生まれ、それが確信へと変わった…等々続く。
純粋な心を持った人外の存在が人間の闇を知った結果、かつて守ろうとした世界を滅ぼそうとする悲しき悪役に変わり果ててしまったといえる。
また、かつてのエテーネ王族の醜悪な心に触れ続けた結果キュロノスは同じように醜悪な心を持ってしまい、キュロノスの影響で闇堕ちしたドミネウスはリンジャーラやパドレが闇堕ちする原因を作り、ドミネウスの子クオードもまたドミネウスと同じように堕ちて並行世界では更なる復讐鬼を生み出してしまうと、Ver.4の物語は闇堕ちの連鎖とも言えよう。

正体が判明した上での活躍と顛末 Edit

究極の身体を得る手段として、ドミネウスに神託を行いヘルゲゴーグを作成するように誘導。ヘルゲゴーグを量産し兵として利用する傍ら、竜神の心臓で強化した4体の幼体ヘルゲゴーグを造りネロスゴーグ・ゾンテドール・ザルボーグ・バイロゴーグにし、それぞれの目的を果たさせ終焉の繭に吸収させることで究極の肉体を完成させ、自身の意識を時見の箱から繭に移し替えようと企む。
ドミネウスにチカラを与えた後、なおも主人公に敗北した王を「俗物」と見下してパドレに殺害させ、同時進行でエテーネ王宮をヘルゲゴーグで埋め尽くし人々を殺害、王宮を時の狭間に移動し【時獄の迷宮】へと変貌、居城とする。
その後はパドレとマローネを操り(ついでに彼等の衣服を黒く変色させて)様々な時代で究極へと繋がるチカラを強奪し、各地に上記4ゴーグと繭を出現させアストルティアへの侵攻→撃破させ接収を繰り返し、遂に自らの肉体の生成に成功する。
なお最終章冒頭のパドレの独白によると、本来は完成したゴーグに戦闘の経験を積ませて成熟させ、その後吸収し成長した肉体を取り込む計画だったようだが、主人公が出現した魔獣を即座に絶命させていったため完璧にはならなかったとのこと(4.1でパドレが「早すぎる」と言った理由はコレ)。
 
それでも不安要素を全て排除したかったのか、【マデ神殿】に赴き派生元である漂流者キュレクス自身を襲撃、消滅に追い込む。
そのキュレクスからの時見を受け滅亡から逃れようとする【エテーネ王国】民に怒り、ヘルゲゴーグ軍団を【王都キィンベル】に解放し【メレアーデ】を狙うが、クオードの決死の一撃でそれまで使用していた肉体=時見の箱が破壊されてしまったため、計画を前倒しして時獄の迷宮に籠もり新たなる身体に意識を移し【時獄獣キュロノス】と化す。
更に主人公たちに自身を敢えて討たせ、時を巻き戻して更なる進化を遂げ【時元神キュロノス】へと自身を昇華する。
なお時獄の迷宮はキュロノスのテリトリーと化しており当然妨害に遭うとメレアーデ達は想定していたが、障害は【バディンド】【久遠の神殿】に出現するNPC達のみであった。これはキュロノスの目的が自身を強化することであったことと、予想外の攻撃を受けたため準備が不完全だったことが挙げられる。
 
時元神となったキュロノスは主人公達を時の牢獄に閉じ込め、その間に数ヶ月かけてアストルティアの人間、大陸全てを滅ぼして目的を完遂。期間的にもバイロゴーグのときと異なり、【宇宙船アルウェーン】を建造し脱出する猶予さえなかったと思われる(実際世界再生のムービー中にはアルウェーンの機関となる【キラキラ大風車塔】が崩壊しているのが確認できる)。
しかし、パドレの協力で時の牢獄を抜け出してきた主人公と対峙。時を止める能力を以て主人公を一方的に殺そうとするが、キュレクスの意思と力を継いだキュルルによって阻止され敗北。
その後またも時を巻き戻して敗北を無かったことにしようとするが、一度やられて手口を見切っていたキュルルに時間停止で阻止され、その隙を突いた主人公に時渡りのチカラを具現化した剣でコアを破壊される。
自らが最も滅ぼしたかったエテーネ人による敗北を恨みつつも、未来永劫アストルティアに生命が戻ることは無いと断言し消滅した。
だがメレアーデによって転移してきたキィンベルの永久時環を使った、キュロノスの死の事実は残した上で世界を崩壊前に巻き戻すという因果律操作によってアストルティアは再生、彼の野望は後一歩というところで完全に潰える事になった。
言ってしまえば、ある意味ではアストルティアの歴史からキュロノスと言う存在を無かったことにされた、つまり世界そのものからの「除名処分」を受けたような形での幕切れである。
Ver.4の主要キャラ達の人生を大きく歪め、歴代DQ作品で最も世界を滅亡直前まで追い詰めたキュロノスであったが、その栄華は僅か数ヶ月であり、自身の実績を無かったことにされるという惨めで呆気ない最期は、養分としてしか見ていなかったゾンガロンやネロドスと同様と言える。
 
主人公の剣でトドメという流れはVer.3の【邪竜神ナドラガ】と同じである。