概要 
各種素材から武器や防具、道具などを作ったり、特殊効果を付けるシステム。
仕組み自体はDQ8以降の錬金にあたるもの。
しかしMMOである本作では、【旅人バザー】と結び付くことで【金策】の1つとなり、さらに運営目線ではアストルティア全体の物品供給・経済システムの根幹を担っており、錬金の後継というよりも「MMOとしての当たり前」に近いと言える。
職人を含むアストルティア経済全体の活性化については運営が常に注視するところで、例えばVer.4.0で白【宝箱】が導入されたのも、最高クラス以外の装備品については職人とバザーによる供給が十分に機能していないことへの対応であった。
なお、初期開発においてはりっきーが職人の担当だったことが知られている。
具体的な職人の種類については職人を参照。
詳細 
基本システム 
職人になるためにはまず、就きたい職人のギルドで職人認定用クエストをこなす必要がある。
職人になると職人Lvがステータス画面に表示されるようになる。
Lv30以降、5レベル毎にレベル上限が存在し、それ以上に上がるための昇段用クエストが用意されている。Ver.6.2現在、レベル上限は75となっている。
当初は金策の目玉として注目されていたシステムであり、開始直後は作れば作るだけバザーで儲けが出たが、
職人評判を上げるために採算度外視でバザーに出品するプレイヤーが殺到してあっという間に値下げ合戦に発展。
結果、バザーには原価割れを起こす装備品が数多く並ぶ事となった(特に☆1や失敗錬金品)。
このような商品は金策として使えた物では無い。本当に儲けたいならばバザーの動向を見て、その様な商品に手を付けないようにしたい。
またそれ以外でも基本的に失敗なし最上品の需要が特に高いため、それより少しでも落ちるものは売値が大きく落ちてしまうことが多い。
高レベル装備品の☆3が出れば儲けはでかいが基本は運任せなのでリスクも大きく、なれないうちは逆に破産する危険性が大。自分用の物を作るにしても中々出来ず、バザーで買える物だと結局直接買った方が安上がりになったりもする。
リスクを負わず金と職人レベルを上げたいならば、失敗しなければ(基本)必ず儲けが出るギルドマスターの依頼だけをこなしていくのも良いだろう。
アイテムの作成 
作成するにはレシピを覚え、素材を揃える必要がある。
DQ8・9とは違い、素材を全種類、規定数揃えていてもレシピを覚えなければ作成は出来ない。
レシピは店で購入できるものもあるが、モンスターのレアドロップでしか手に入らないものもある。
かつてはちいさなメダルの交換でも手に入れる事が出来た。
特に手に入りにくいレシピは、バザーで高値で取引される。
また、今作では前作までの錬金釜とは違い、元の武具と各種素材とを使って新たな武具を作るのではなく、素材に装備を必要としない。
その他、レシピ帳としては入手できず、フィールドの本棚を調べることでレシピを覚える物が調理以外の各生産職人に数種類存在する。
このレシピの在り処は超DQXTVなどのアップデート情報では毎度告知される他、一部のみではあるが旅人バザーからレシピ書を検索して詳細を見れば入手方法が載っているものもある。
だが完全ノーヒントであるものも少なくないため、それらの入手の際は外部サイトでの検索に頼ることになるだろう。
加えて必要な素材種類数も、少ないものだと1種類、上位の武具になるにつれ増えていき、多いものだと6~7種類にも及ぶ。
その上で、各種職人道具を装備し、各種設備を調べて作成するものを選択。
選択後、職人ごとに決められたミニゲームをこなして完成させる。
武器・防具・職人道具・料理の生産ではミニゲームの出来のよさに応じて失敗となるか☆が0~3個ついた物が出来上がる。
失敗すると作ろうとした物は得られない。また、☆0~2個は成功、☆3個は大成功と扱われる。
☆が多いと基本の性能が個数に応じて上がる他、錬金によって特殊効果を付けられる数が増える。
出来の良いものを作るとランダムでコツを掴むことができ、以降同じ物を作る時に会心率が上がると共にいっぱつしあげが可能になる。
いっぱつしあげはミニゲームをこなさなくとも作成が可能になるが、☆は最大で2個までしかつかない。
0個の時もあるので、バザーで儲けを出したいならいっぱつしあげは基本的に非推奨。
一方で失敗なく短時間に作れるため、元気玉を使った職人経験値稼ぎや後述の依頼納品用はいっぱつしあげで作るのも一考の余地がある。
家具・庭具の生産ではミニゲームの結果は失敗・成功・大成功の3種がある。
失敗すると作ろうとした物は得られない。大成功になると色違いなど少し違ったものが完成する。
錬金は☆付き装備品に特殊効果を付けるもので、ミニゲームの結果は失敗・成功・大成功・パルプンテの4種がある。
失敗は狙った効果が弱くなってついてしまい、大成功は逆に強化されてつく。
パルプンテは狙ったものとは別の効果がランダムでつくなど特殊なことが起きる。
Verが進むごとに新しいレシピが増えているが、必要素材数が増え続けた結果原価が非常に高くなってしまうことから、手を出せないという声も増えてきている。
運営はこれについて、上位装備がオーブ、結晶、キラキラで拾える素材の需要を生んでおり、これらを売って儲ける金策を支えているため、現時点(いつ?)では適正だと判断しているという。
Ver.4.0からはモンスターが装備を落とすようになった(白宝箱)が、そのバージョンにおける最新装備は落とすモンスターが存在しないようになっている。
最新装備の入手方法は職人システム、【アストルティア防衛軍】、【いにしえのゼルメア】に限定され、さらに錬金の最大数値が付いた装備は職人システムでしか入手できない。
これにより職人システムの価値は以降も維持されている。
依頼 
ギルドマスターから日替わりで受注できる職人仕事。
報酬として得られる職人経験値は、普通に仕事をするより大幅に高いので、職人レベルを上げる上で重要である。また報酬ゴールドもそこそこ得られるので、地味だが【金策】にもなる。
詳しくは【職人ギルド依頼】を参照。
職人レベル 
詳しくは【職人レベル】を参照。
仕事をこなすと職人経験値が入り、職人Lvが上がっていく。経験値も☆が多い物が出来るほど上がる。
職人Lvが上がると集中力が上がり、作れる物が増えるほか、各種職人特技も習得していく。
利益を考えずにてっとり早く職人Lvを上げるなら元気玉といっぱつしあげを使って大量生産するのも1つの手である。
職人レベル上限 | 実装時期 |
30 | 最初から |
35 | Ver.1.2 |
40 | Ver.1.4 |
45 | Ver.2.1後期 |
50 | Ver.2.4後期 |
55 | Ver.3.3前期 |
60 | Ver.3.5後期 |
65 | Ver.4.3 |
70 | Ver.5.0 |
75 | Ver.6.2 |
評判 
職人Lvとは別に評判という値が設定されている。
生産系職人は他のプレイヤーに装備されるか、錬金を付けることで、錬金職人は他のプレイヤーに装備される事で評判が上がっていく。
Gのリターンが一切ない事を覚悟の上になるが自分のサブキャラに装備させるだけでも上げられる。
家具では上がらない。
評判はF~SSランクとその上の伝説ランクがある。ランクを上げるために必要な評判は高ランクほど要求されるポイントが多いようで、低レベル装備品や初級錬金ではランクがなかなか上がらなくなってくる。高レベル装備品や上級錬金なら比較的早く伝説の職人になれるが、【ライン工】でも商材がLv.42(【きじゅつしの服セット】など)以上であれば伝説に届く。
ただ、1日で得られる評判は限られているため、伝説になるには何日も継続しなければならない。
以前は伝説ランクになると、なにもしないと評判が落ちてSSランクに逆戻りになった。Ver.3.0においてこの仕様は改められ、評判は落ちないようになった。
評判が上がるごとに、ギルドマスターからお祝いがもらえる。最初はその職人で使う【素材】?がもらえ、高いレベルではギルドマスターが着ている服(【職人装備】)がもらえる。職人装備は基本的に足→腕→からだ下→からだ上→頭の順でもらえるが、職人によって一部がなかったり、からだ装備が上下セットであったりする。さいほうと調理が4種で、ツボ錬金が3種、それ以外は5種である。
また同時に名声値ももらえる。高位ランクで得られる名声値はクエストで得られる値の比ではない。
SS級達成までで貰える名声値の合計は、当初の名声レベル上限だった99到達に必要な名声値の約10分の1であるが、職人だけでもゆうにレベル25を超えることが可能である。
ただし、伝説ランクは名誉称号(「伝説の○○職人」)という側面が大きく、高レベル装備品や上級錬金でも相当の時間がかかるわりに到達しても名声値は全く入らない。
とはいえ伝説到達時にも職人装備はもらえるので、装備を揃えたいなら目指してもいいだろう。
ランク | 貰える名声値 | 備考 |
F級無名職人 | - | 最初のランク |
E級新人職人 | 25 | |
D級新鋭職人 | 80 | |
C級人気職人 | 150 | |
B級有名職人 | 300 | |
A級カリスマ | 600 | 「○○のカリスマ」の称号を得る |
AA級噂の名匠 | 1250 | |
S級世界屈指 | 2600 | |
SS級国宝職人 | 5000 | |
生きる伝説 | - | 「伝説の○○職人」の称号を得る |
サービス開始1ヶ月弱でSS級職人が登場したことは開発にとっては想定外だったらしく、Ver.1.0.4aで名声値取得量の下方修正が入った。
藤澤D的には将来的にSSランクで得られる名声値を未取得のプレイヤーも取得済みプレイヤーと同等の名声値が得られるので問題ないとの判断から、取得済みプレイヤーの名声値は下方修正されなかった。
この対応に対し、未取得、あるいは修正後に取得したプレイヤーから不公平だと言う苦情が冒険者広場に殺到。
この事態に藤澤Dは自分の見通しの甘さを謝罪すると共に、Ver.1.0.4bで修正の差し戻しと、修正後に取得したプレイヤーの名声値の修正を行った。
転職 
職人レベル10までは自由に他の職人になることができる。
レベル10になると、レベルを解放するためのクエストを受注できる。これをクリアすると、「一人前の職人」とみなされ、レベルを11以上に上げることが出来る。そのかわり他の職人には就けなくなる。
Ver.2.1の【調理】職人の実装と同時に、各冒険者に【ギルド移籍許可証】が2枚配布された。これがあれば一人前になった後も職人転職が可能。
転職した後も元の職人に戻れば職人レベルは保持されている。
当時はこの2枚以外に入手方法がなかったが、Ver.2.4以降は【ちいさなメダル】100枚と交換でもらえる。これにより職人クエストのコンプも可能になった。
職人評判が「生きる伝説!」になると、【職人装備】をすべてもらえる。職人装備には、裸エプロンことツボ錬金装備や、アラビアン風のランプ錬金装備、冠が豪華なさいほう職人装備、コックさんスタイルの調理職人装備など、魅力的なものが多いので、これを目的に転職する冒険者もいる。
2017年8月の「国勢調査 5th Anniversary」において、「「生きる伝説!」を全職人で獲得しているキャラの数(8月2日時点)」が「87人」と発表された。
アストルティア全体でこの数なので、解説文にあるとおり「難度の高いヤリコミであることは疑いようもありません」と言える。
とはいえ、「生きる伝説!」の評判は職人レベル40前後でも取得が可能であり、レベルを上げる方がはるかに難しい。職人依頼で得られる経験値をメインにした場合、職人クエストのサブストーリーが完結するレベル54になるのにも数ヶ月、場合によっては1年近く毎日納品しないといけない。「一流○○職人」の称号を得られるレベル60、さらにカンストレベルにして「超一流○○職人」の称号を得られるレベル70になろうとすれば、さらにかかることになる。
さらに称号「百戦錬磨の○○」を得ようとすれば、1万回の職人仕事を成功させないといけない。
これをコンプした人はいるのだろうか……。
履歴 
Ver.3.0 
鍛冶等のコマンドにくわしくみるが追加。
素材の完成度を数字で見られるようになり、できのよさの良い装備を作る際に一々メモる必要がなくなった。
また、「生きる伝説」になって以後は評判が落ちなくなっている。
Ver.3.3~ 
ギルド依頼の報酬額が軒並み上昇。特に赤依頼は最低でも3万弱ほどのおいしい金策方法となった。
Ver.3.5後期 
RMT業者対策として、1週間に行える職人の回数が1000回までに制限された。他の週課コンテンツ同様、日曜朝6:00に回数がリセットされる。
運営曰く週に1000回以上の職人を行っているのは全体から見ても極僅かであり、その極僅かなうちのほとんどが業者であることから設定したとのこと。
通常のプレイではまず引っかかることはないが、一発仕上げで一気にレベルを上げたい時にはレアケースにはなるが注意が必要。
VUによるLv解放なら1000回も使う必要なくカンストするが、転職した後に一気に上げたいという場合はカンストまで行けずに引っかかってしまう。
その他今バージョンから【ドラゴンクエストX 冒険者のおでかけ便利ツール】の「職人ギルド依頼」で納品していた場合、マスターに話しかけると報酬を受け取るかどうかの選択ができるようになった(以前は話しかけると強制的に受け取っていた)。
また、各職人(生産・錬金共に)で納品依頼されるアイテムの種類が増加した。経験値は然程多くはないが、ゴールドの量は赤依頼に匹敵または大きく上回る。
ただし、そういった依頼は【汗と涙の結晶】を使用するため、結局は差し引きでそれほど報酬が多くなかったり、物によっては赤字になる場合も。
Ver.3.5.8 
超便利ツールからの納品報酬受け取り方法がさらに調整。
マスターに話しかけた時のメニューに「いっぱつ納品の報酬受け取り」が追加され、
この選択肢から、報酬の確認と受け取りをするかたちになった。
Ver.4.0 
冒険者のお出かけ便利ツールの「職人ギルド依頼」における一発納品で貯められる経験値に上限が付いた。上限を超えたポイントは切り捨てられる。
・武器鍛冶/防具鍛冶/道具鍛冶/さいほう/木工/調理 100,000ポイントまで
・ランプ錬金/ツボ錬金 15,000ポイントまで
Ver.4.4 
さいほう職人と木工職人で常に数値が見えるように変更された。この2職についてはくわしくみるのコマンドが何の意味も成さなくなった。
Ver.5.1 
【職人練習場】が実装。
プレイヤーが所属しているギルドマスターに話しかけると行くことができ、覚えているレシピを素材を使わずに練習することができる。
職人経験値の取得やコツをつかむことは可能だが、一発仕上げ(「練習場」なので練習にならないからというのが理由)やアイテムの持ち込みは出来ず、中で作った物も外へ持ち出すことはできない。
素材や職人道具は素材屋や職人道具屋で購入(無料)という形で揃えなければならない。素材屋や職人道具屋がズラリと並び、購入リストにも無料の文字がズラリと並ぶ光景はある意味圧巻。
上述通り「覚えているレシピ」のみ練習ができるので、レシピだけはあらかじめ購入しておく必要がある。
【元気玉】等のアイテムも中では使えないが、経験値アップ関係はあらかじめ使っておけば練習場の中でも有効。プレイヤーごとの専用エリアなので【おうえん】はできない。
なお、練習場では道具や装備品を何も持ってない状態になる(プレイヤーの見た目は職人装備になる)。その為、練習場から出るとHPやMPが装備の補正分減った状態になるので注意。
Ver.5.2 
ランプおよびツボ錬金で「いっぱつしあげ」が限定的に出来るようになった。
「いっぱつしあげ」が出来るのはギルド内の武器防具屋で売られるようになった「いっぱつの◯◯」という専用の武器防具のみ。各50ゴールドでできのよさは☆1つ。
つるぎ、杖、盾とよろい防具一式であるが、自分や仲間モンスター、アンルシアが装備出来ない、「いっぱつしあげ」専用装備である。もちろん取引不可。
これでランプおよびツボ錬金職人が他の生産系職人のように「いっぱつしあげ」で職人ギルド依頼を時短でこなせるようになった。
また採算度外視になるが、錬金職人もいっぱつしあげを使って一気に職人レベルを上げることも一応可能になった。
関連項目 
職人
職人特殊効果・用語
【職人レベル】
【武器鍛冶】
【防具鍛冶】
【道具鍛冶】
【さいほう】
【木工】
【ランプ錬金】
【ツボ錬金】
【調理】
【ふしぎな鍛冶】
DQ11のアイテム作成システムで、DQ10の鍛冶のミニゲームが登場。
アイテム種類に関係なく同一のミニゲームである、失敗してもアイテムは得られる等の違いがある。