【ドラゴラム】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 05:28:30

概要

【竜術士】ゾーン技。自身を60秒間竜の姿(黒い【グレイトドラゴン】型)に変身させ、変身中以下の効果を得る。

  • 変身と同時に、自身に【攻撃力上昇】2段階付与+HPとMPを(後述する変身後の最大値を基準として)50%回復+悪い状態変化を解除(【蘇生禁止】等を除く)する。
    • 攻撃力上昇→悪い状態変化解除の処理順であるらしく、変身前に【攻撃力低下】がかかっていた場合は変身後に完全な強化とならない(攻撃力2段階アップが1~2段階ダウンと相殺された結果、1段階アップかプラマイゼロになる)ため注意。
  • 【パラメータ】の基礎値が専用のものに変化する。
    あくまで基礎値を変身前の竜術士の値から変身後の値に書き換えるだけであり、装備が無効になったりはしないため、装備品によるパラメータの上乗せや各種特殊効果は引き続き有効となる。どう使っているかは不明だが武器ガードや盾ガードも有効。
  • 通常攻撃がグレイトドラゴン系統や【はやぶさの剣】装備時と同様に1倍+0.7倍の2連撃になる。
  • 以下のドラゴラム時専用パッシブスキルが有効となり、ドラゴラム時専用特技が使用可能になる。
    • 代わりに、ドラゴラム時専用特技とチャンスとくぎを除いた呪文・特技全て、および「防御」「道具」「武器変更」コマンドが使用できなくなる。
    • 非CT技の砂塵ブレスのみ【ダメージ上限】は3999。それ以外の4種はCT技で、全て初回CTは0秒でダメージ上限は9999。
スキル名消費MP再使用CT効果
【ドラゴンビート】パッシブ敵が死亡する度に【テンションアップ】1段階
竜のウロコパッシブ【被ダメージ軽減】100
竜の息吹パッシブ全ての属性攻撃ダメージ+20%
【鎌スキル】150P「ドラゴラム強化」を習得していると更に強化される
【砂塵ブレス】12-射程15m。前方範囲に土属性ブレスダメージ+【幻惑】
【テールスイング】1025秒自分周囲15mに通常攻撃の約2.3倍の物理ダメージ+【転び】
【地竜爪】1530秒射程15m。対象周囲に土属性ダメージ+土耐性低下
【はげしいおたけび】1040秒自分周囲にダメージ+【おびえ】
【大岩ふらし】2060秒【設置型】。射程15m。対象の足元に約2秒後に起爆するダメージゾーンを設置
起爆時に範囲内へランダム単体攻撃を3回行い、土属性ダメージを与える

一見近距離アタッカーに思えるが、はげしいおたけび以外の特技は射程や攻撃範囲が呪文と同じ15mになっているため、変身前と同様後衛として戦うことも可能である。
通常攻撃も強力で、【アストルティア防衛軍】などでダメージブーストが重なると簡単に9999×2ダメージが出る。【竜の脈動】も合わせれば15000近くのが出ることも。

ドラゴラム状態は時間経過の他、作戦コマンドから自発的にドラゴラム解除するか、【変身】系状態変化や【ミニ化】を受けると解除される。
【いてつくはどう】等のはどう効果では解除されないものの、それ以外の良性ステータスは普通に消されるので注意。
非常にレアなケースだが、コマンド選択後変身の演出中にちょうどゾーンが切れた場合、変身に失敗してミスになる。
ゾーンの残り時間1秒未満ぐらいでしか起こりえないので、タイミング的にほとんどない事だがゾーン技の表示が黄色状態の時には一応注意。

問題点

大きな竜の体のせいで画面の視認性が悪くなり、ボスの強力な攻撃の予兆などが見えずに回避し損ねるといったことが起こり得る。これは自分のみならず、パーティを組んでいる他のプレイヤーにも同様の影響が出てしまう。
このため他の小型のドラゴン系モンスターの姿に変えさせてほしいという要望もあるようだが、後述の設定から実現は難しいか。
 
一部の戦いでは戦闘中コマンドに【????】が表示されることがあるが、これはドラゴラム状態では使用できない*1。(コマンドは表示されるが選択できない)
これが表示される戦いでは????を使用することで致命的な攻撃を回避する場合がほとんどであるため、咄嗟にドラゴラム解除して使用しないと全滅のおそれもある。注意したい。
 
効果時間が残っている時に戦闘が終了すると光に包まれて元の姿に戻る演出が入るため、わずかに戦闘終了のテンポが悪くなることに留意。
ボス戦ではほぼ気にならないが、レベル上げなどでフィールドのモンスターと連戦するような場合はストレスになるかもしれない。

余談

元ネタはDQ3初出の同名呪文【パルプンテ】【メドローア】に続いて3つ目の既存呪文が必殺・ゾーン技に格上げされたパターンである。
初期作品では変身して専用のパラメータとブレス系特技を得る代わりに、その間はプレイヤーの意志で一切操作できず、能力値も完全固定のため元のスペック次第では変身するとかえって弱体化するという結構癖のある性能であった。炎の威力自体も初期の3でこそ最強レベルの威力だったが、その後は微妙な威力であり、使う事自体が地雷な呪文だった。
そのためか、近年の作品では術者が一瞬だけ変身してブレス攻撃を行い、攻撃が終われば即変身を解く単発攻撃技として扱われることが多くなった。
しかし、本作では一定時間で変身を維持するという旧作準拠の方式を取りつつ、操作自体は変身解除を含め任意で行えるなど制約を緩和して扱いやすくするアレンジが加えられた。
 
設定上では竜と契約してそのチカラを借りる竜術士の奥義とされており、単なる大技の一つに限らない、竜術士という職そのものを象徴する技としても扱われている。
奥義だけあって設定上の習得難度は非常に高く、一歩誤れば修行中に命を落としたりチカラに溺れて理性を失いかけたりする程。
なお、クエスト【いざ ドラゴラム】で「どのような竜の姿になるかは生まれ持った資質で決まっている」という趣旨のセリフがあり、職業クエストではさまざまなドラゴラム形態が登場する。
主人公は前述の通りグレイトドラゴン型だが、アスパは【スマイルリザード】型、【ルーイン】【逆乱の竜ナダイア】【禍乱の竜アンテロ】型、【竜術士ランジェ】【水竜ギルギッシュ】型となる。
しかし、どの形態であろうと契約したバウギスの影響か、土属性ブレスのドラゴンになる事は変わらない。
 
また、本作では既に類似技として【竜族】【竜化の術】というものが存在しているが、ドラゴラムは竜族以外が竜のチカラを得る術として棲み分けて実装される形となった。
竜化時の姿が使用者によって変わるのもあちらと同じだが、何気に主人公と【トビアス】は二人ともグレイトドラゴン型なのでお揃いである。
 
他にも勘違いでこれと名前が似て全く非なる呪文を研究していたがいたが、当時その本物が実装されるとはだれも思わなかっただろう。



*1 Ver.7.0時点