【ドラゴラム】

Last-modified: 2025-09-22 (月) 10:00:44

概要

【竜術士】ゾーン技。自身を60秒間竜の姿(黒味がかった青の【グレイトドラゴン】型。【竜の書】があれば変更可能)に変身させ、変身中以下の効果を得る。

  • 変身と同時に、自身に【攻撃力上昇】2段階付与+HPとMPを(後述する変身後の最大値を基準として)50%回復+悪い状態変化を解除(【蘇生禁止】等を除く)する。
    • 攻撃力上昇→悪い状態変化解除の処理順であるらしく、変身前に【攻撃力低下】がかかっていた場合は変身後に完全な強化とならない(攻撃力2段階アップが1~2段階ダウンと相殺された結果、1段階アップかプラマイゼロになる)ため注意。
  • 各種【パラメータ】が一定値上昇する。
    • 有志の検証によれば上昇量は一部を除いてレベルに依存しており、変身前のパラメータに【HP】+(レベル×5)、【MP】+150、【こうげき力】+1050、【しゅび力】+(レベル×2+470)、【こうげき魔力】+(レベル×5)、【すばやさ】+(レベル×3+120)、【きようさ】+(レベル+200)、【おしゃれさ】+100、【おもさ】+650される。
    • あくまでドラゴラム状態による上乗せがされるだけで、装備補正などの分を上書きするような仕様ではないため、装備品によるパラメータの上乗せや各種特殊効果は引き続き有効となる。
      どう使っているかは不明だが武器ガードや盾ガードも有効。
  • 通常攻撃が1.5倍+1.0倍の2連撃になる。
  • 以下のドラゴラム時専用パッシブスキルが有効となり、ドラゴラム時専用特技が使用可能になる。
    • 代わりに、ドラゴラム時専用特技とチャンスとくぎを除いた呪文・特技全て、および「防御」「道具」「武器変更」コマンドが使用できなくなる。
    • 非CT技の砂塵ブレスのみ【ダメージ上限】は6999。それ以外の4種はCT技で、全て初回CTは0秒でダメージ上限は9999。
スキル名消費MP再使用CT効果
【ドラゴンビート】パッシブ敵が死亡する度に【テンションアップ】1段階
【竜のウロコ】パッシブ【被ダメージ軽減】100
【竜の吐息】パッシブ全ての属性攻撃ダメージ+20%
【鎌スキル】150P「ドラゴラム強化」を習得していると更に+10%
【砂塵ブレス】12-射程15m。前方範囲にこうげき魔力参照の土属性ブレスダメージ+【幻惑】
【テールスイング】1025秒自分周囲15mに通常の5.0倍の物理ダメージ+【転び】
【地竜爪】1520秒射程15m。対象周囲にこうげき力参照の土属性ダメージ+土耐性低下
【はげしいおたけび】1030秒自分周囲にこうげき力+こうげき魔力参照のダメージ+【ふっとび】&【おびえ】
【大岩ふらし】2060秒【設置型】。射程15m。対象の足元に約2秒後に起爆するダメージゾーンを設置
起爆時に範囲内へランダム単体攻撃を3回行い、こうげき力参照の土属性ダメージを与える

一見近距離アタッカーに思えるが、はげしいおたけび以外の特技は射程や攻撃範囲が呪文と同じ15mになっているため、変身前と同様後衛として戦うことも可能である。
通常攻撃も強力で、【アストルティア防衛軍】などでダメージブーストが重なると簡単に9999×2ダメージが出る。【竜の脈動】も合わせれば11999×2のダメージが出ることも。
 
ドラゴラム状態は時間経過の他、作戦コマンドから自発的にドラゴラム解除を選択することで解除される。
変身技という都合のためか、各種【変身】【ミニ化】といった他の外見変化系状態変化を食らった際も、それらに上書きされる形で解除されてしまう。
他方で基本的に【いてつくはどう】等の強化消去効果で解除されることはない。とはいえ(当たり前だが)ドラゴラム起動に付随する攻撃力上昇を始めとした他のバフは消されるので注意。
また、【時元神キュロノス】【女神ゼネシア】【時よ消し飛べ】【時よ静寂に沈め】【タイムマスター】【リバースターン】を受けた場合は他のバフ共々解除されてしまう。
非常にレアなケースだが、コマンド選択後変身の演出中にちょうどゾーンが切れた場合、変身に失敗してミスになる。
ゾーンの残り時間1秒未満ぐらいでしか起こりえないので、タイミング的にほとんどない事だがゾーン技の表示が黄色状態の時には一応注意。

問題点

大きな竜の体のせいで画面の視認性が悪くなり、ボスの強力な攻撃の予兆などが見えずに回避し損ねるといったことが起こり得る。これは自分のみならず、パーティを組んでいる他のプレイヤーにも同様の影響が出てしまう。
このため他の小型のドラゴン系モンスターの姿に変えさせてほしいという要望もあるようだが、後述の設定から実現は難しいか。
その後Ver.7.3の2025年2月28日に【竜の書】が実装されドラゴラムの姿を変更できるようになったが、(後述の設定が根幹にあるためなのか)ベースがグレイトドラゴン型なのは変わらないためカメラの視界を損なう問題は解決していない。
 
一部の戦いでは戦闘中コマンドに【????】が表示されることがあるが、これはドラゴラム状態では使用できない*1。(コマンドは表示されるが選択できない)
これが表示される戦いでは????を使用することで致命的な攻撃を回避する場合がほとんどであるため、咄嗟にドラゴラム解除して使用しないと全滅のおそれもある。注意したい。
 
効果時間が残っている時に戦闘が終了すると光に包まれて元の姿に戻る演出が入るため、わずかに戦闘終了のテンポが悪くなることに留意。
ボス戦ではほぼ気にならないが、レベル上げなどでフィールドのモンスターと連戦するような場合はストレスになるかもしれない。
 
また、根本的な問題としてドラゴラム中は呪文を唱えたり呪文関係のバフやパッシブの恩恵を受けることが全くできないため、非ドラゴラム時の呪文火力を追求するほどドラゴラム中の立ち回りとの噛み合いの悪さが露呈する。
極論、変身中の技より呪文連発の方が安定して火力を出せるのであればドラゴラムすること自体が地雷行為になってしまい、攻撃呪文が大きく上方修正されたVer.7.2以降は実際にそうなっていた。
これの解決のため、Ver.7.4でドラゴラム中の特技全般の威力を上げられている。
ドラゴラム中の特技は大半が固定ダメージなので、土耐性のない相手であれば習得直後からカンストダメージを連発することも可能。

余談

元ネタはDQ3初出の同名呪文【パルプンテ】【メドローア】に続いて3つ目の既存呪文が必殺・ゾーン技に格上げされたパターンである。
初期作品では変身して専用のパラメータとブレス系特技を得る代わりに、その間はプレイヤーの意志で一切操作できず、能力値も完全固定のため元のスペック次第では変身するとかえって弱体化するという結構癖のある性能であった。
また、肝心のブレスも初出のDQ3でこそ一般の攻撃呪文を上回る高威力のものだったが、DQ4以降は火力が下がり、使う事自体が地雷な呪文と化していってしまった。
そのためか、近年の作品では術者が一瞬だけ変身してブレス攻撃を行い、攻撃が終われば即変身を解く単発攻撃技として扱われることが多くなった。
しかし、本作では一定時間で変身を維持するという旧作準拠の方式を取りつつ、操作自体は変身解除を含め任意で行えるなど制約を緩和して扱いやすくするアレンジが加えられた。
 
設定上では竜と契約してそのチカラを借りる竜術士の奥義とされており、単なる大技の一つに限らない、竜術士という職そのものを象徴する技としても扱われている。
奥義だけあって設定上の習得難度は非常に高く、一歩誤れば修行中に命を落としたりチカラに溺れて理性を失いかけたりする程。
なお、クエスト【いざ ドラゴラム!】で「どのような竜の姿になるかは生まれ持った資質で決まっている」という趣旨のセリフがあり、職業クエストではさまざまなドラゴラム形態が登場する。
主人公は前述の通りグレイトドラゴン型だが、アスパは【スマイルリザード】型、【ルーイン】【逆乱の竜ナダイア】【禍乱の竜アンテロ】型、【竜術士ランジェ】【水竜ギルギッシュ】型となる。
しかし、どの形態であろうと契約した【バウギス】の影響か、土属性ブレスのドラゴンになる事は変わらない。
 
また、本作では既に類似技として【竜族】【竜化の術】というものが存在しているが、ドラゴラムは竜族以外が竜のチカラを得る術として棲み分けて実装される形となった。
習得難度が高いことや、竜化時の姿が使用者によって変わったり、暴走する可能性があるのもあちらと同じだが、何気に主人公と【トビアス】は二人ともグレイトドラゴン型なのでお揃いである。
なお竜族がバウギスと契約して竜術士になり、竜化の術とドラゴラムを使い分けられるのかは不明。
 
他にも、かつて【古代呪文】として存在していたらしいドラゴラムを研究していたものの、勘違いでこれと名前が似て全く非なる呪文を唱えてしまったがいたが、当時その本物が実装されるとはだれも思わなかっただろう。主人公が使えるようになった事を彼が知ったらどんな反応をするだろうか…



*1 Ver.7.0時点