【もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ○○○○に やろう。】

Last-modified: 2020-04-18 (土) 23:00:14

概要

初代ドラゴンクエストで【ラスボス】【りゅうおう】が戦闘前に言うセリフ。
なかなか意表を突かれるオファーだが、当然の如く罠である。
この問いに「はい」と答えてしまうと大抵はろくでもない結果が待っているので注意。
 
シリーズの他作品や【4コマ漫画】は当然、直接的な関係の一切ない外部作品などでも度々パロディやオマージュとしてネタにされるなど、同作、というよりシリーズ全体を通してみても【ゆうべは おたのしみでしたね。】と並ぶ超有名なセリフといえるだろう。
 
後年「はい」という回答に対する末路後日談が描かれようとは誰が想像したであろうか…

DQ1

FC・MSX・MSX2版

全文は以下の通り。選択肢で「いいえ」を選ぶとそのまま戦闘になる。

「よくきた ◯◯◯◯よ。 わしが おうのなかの おう りゅうおうだ。
「わしは まっておった。 そなたのような わかものが あらわれることを…
「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ◯◯◯◯に やろう。
「どうじゃ? わしの みかたに なるか?(はい/いいえ)
 
はい
「ほんとうだな?(はい/いいえ)
 
はい
「では せかいの はんぶん やみのせかいを あたえよう! そして…
「そなたに ふっかつのじゅもんを おしえよう!
「***** *******
 ***** ***
 これを かきとめておくのだぞ。
「おまえの たびは おわった。
 さあ ゆっくり やすむがよい! わあっはっはっはっ

これを承諾してしまうと、画面が暗転して、メッセージ欄は赤くなったまま、以降プレイヤーの操作を一切受け付けなくなる。
こうなるとゲーム機本体の電源を切るかリセットボタンを押すしかない。
ナンバリング作品では唯一とも言える、明確なバッドエンディングであり、ゲームオーバー。
世界を救うという使命を捨てて欲望に呑まれた勇者の自業自得とも言えるだろう。
以前の【復活の呪文】を用いれば任意の場所から再開できるのでリカバリー自体は容易だが、長らく復活の呪文を聞かずに進めてきた場合は非常に手痛い。
そうでなくても、ここまで来た道中の【経験値】等も無駄になる。
(もっとも、普通に竜王を倒して【エンディング】を迎えた場合も同様だが。)
また、うっかりここで教えてもらった復活の呪文(上記*の部分)を入力すると大変なことになる。
 
その内容とは、なんと「Lv1」かつ「所持金・所持品ゼロ」の状態で「最初からスタート」になる。
理論上はこの復活の呪文からスタートしてもクリアできないことはないが、最初の支度金すらない有様なので相当に苦労することは想像に難くない。同時に初期能力値の高低差がより一層顕著に現れるだろう。力が6ありHPも高いA・Cタイプのボーナス3ならそこそこ戦えるが、A・C・Dタイプのボーナス0だとしたらスライムやスライムベスあたりに嬲り殺される屈辱を何度も味わうこと必至。
実際にはBタイプのボーナス0も同じくらい弱い。守備力が1しかないので、1/4の確率で1ダメージ多く食らっていたら、最大HP15も実質12以下相当になるため。
武器も防具も買えないので1戦ごとに瀕死になるが、宿に泊まる金もないので死んで回復する【デスベホマ】か面倒臭い【復活の呪文】で再スタートさせるしかない。
他にハンデはないため、序盤を乗り切れるかどうか、プレイヤーの根気と精神力が試される。
「強くてニューゲーム」ならぬ「弱くてニューゲーム」といったところか。
一種の【やり込み】と捉えてあえてここからプレイするのもまた一興かもしれない。
もっとも、いちいちここまで来てこの復活の呪文を使わなくても、名前を入れて【ラダトーム】王室の最初の宝箱3つのうち扉を開けるための【かぎ】だけ取ってフィールドに出れば同じ条件なので、わざわざこれをメモする価値はないだろう。
 
徳間書店の【完全攻略本】のコラム「ロト外伝」で、これについて書かれた記事がある。
そこには「竜王も復活の呪文をおしえてくれるけど、な、なんと、レベル1!だまされるなョ。」と、レベル1については書かれているが装備、アイテム、所持金については書かれていない。
まあ、さすがにロトの剣等を持ったままというのは考えられないので、手ぶらで丸裸無一文ぐらいはなんとなく察しはつくだろうが・・・

SFC版以降

以下はSFC版の原文ママ。

(ローラ姫をかついでここまで来た場合)
 「ほほう 姫を わしの所まで連れてきてくれたのか? ごくろうで あったな。
(ここより共通)
「よくぞ来た ◯◯◯◯よ! わしが王の中の王 竜王である。
「わしは 待っておった。そなたのような若者が あらわれることを。
「もし わしの 味方になれば 世界の半分を ◯◯◯◯に やろう。
「どうじゃ? わしの 味方に なるか?(はい/いいえ)
 
はい
(武器を装備していない場合は*Aへ)
 「よろしい! では わしらの 友情のあかしとして その剣を もらうぞ!(はい/いいえ)
 はい
 (ロトのつるぎの場合)
  ◯◯◯◯は ロトの剣を 竜王に さしだした。
  「ほほう すでに この剣を 手にしていたか……。
 (ロトのつるぎ以外の場合)
  ◯◯◯◯は □□□□を 竜王に さしだした。
  「ほほう こんなもので わしを倒すつもりだったのか。
 (ここより全武器共通)
 「しかし もはや どうでも よいことじゃ。
(*A)
「では わしからの おくりものを うけとるがよい!
「◯◯◯◯に 世界の半分 やみの世界を あたえよう!
「わあっ はっ はっ はっ はっ わっ はっ はっ はっ はっ はっ。」

「はい」を選んだ時の念の押し方が、対価を要求するものになっている。そのため、武器惜しさに誘惑を蹴った人もいるのではないだろうか。
この後いきなり場面がリムルダールの宿屋に変わり、「ずいぶんうなされていたようですが…」と宿屋の主人に言われる。
つまり夢オチ(ただし、竜王の城から直接帰還しただけの扱いなので、回収したアイテムなどは手元にあるし、消費したアイテムはなくなっていたりする)。
また、宿泊した扱いにはなっていないため、HPやMPはそのまま。
さすがに冒険の書のデータを消したりLv1の丸裸無一文状態に書き換えたりするはまずかったのだろうが、ゲームオーバーにすらならず、いかんせんFC版と比べるとインパクトは弱い。
 
ちなみに「いいえ」を選んだ場合も、今回は念を押してもう1回誘ってくる。

(最初の問いに「いいえ」)
「どうした? 世界の半分を 欲しくはないのか? 悪い話では あるまい。(はい/いいえ)
いいえ
「では どうしても このわしを倒すというのだな!
「おろか者め! 思い知るがよいっ!

2回断って初めて戦闘に突入するようになった。

ゲームブック(エニックス)

この誘いに乗ってしまうと、竜王と共にアレフガルドを治める王となり、ロトの血は封じ込まれ、ゲームオーバーとなる。
誘いを断ると、竜王は正体を現し、戦闘となる。

ゲームブック(双葉社)

この誘いに一度乗ったふりをし、その上で竜王に不意打ちを食らわせなければならない。最初から誘いを断ったり、二度にわたって誘いに乗ると、ゲームオーバーとなる。

小説版

竜王の目的が変わっており、地上界のみならず天上界まで制覇することになっている。このためか、世界の半分ではなくアレフガルドを与えるという内容に変化している。

DQ8(3DS版)

【写真】の装飾フレームのひとつにこのセリフを元ネタとした

世界の半分をやろう

というウィンドウが用意されている。

DQ10

【グランゼドーラ城】の本棚に「まおうとゆうしゃ」という本(おそらく絵本であろう)があり、「まおう」がこの台詞を言う。
これに対して「ゆうしゃ」が、DQ6のように偽と真の2つの世界にこの本は存在しているのだが、偽の方では「この世界は おまえのものじゃない。ぜんぶ ぼくのものだ」、真では「(前段は同じ)みんなのものだ」と返している。
前者を見たプレイヤーは盛大にズッコけつつも、さすがに「何かがおかしい」と感じるであろう。
公式しかもナンバリング作中で勇者側の返事がハッキリ記された貴重な例と言える。
 
この他、一種の大喜利システムである【バトンちゃん】のお題が「世界の半分が欲しい?」になったことがある。
 
ドラゴンクエスト誕生30周年記念イベント【竜王城の決戦】で竜王が登場し、当然DQ1のやり取りも再現された。ただし「世界の半分」は、アストルティア世界でそれを言うと話が大きすぎるためか、プレイヤーキャラクターの出身地(世界の6分の1)に置き換えられた。詳しくはこちら

DQ11

真エンディングにおける【ドラゴンクエストシリーズ】名場面集の映像の中で登場。
 
なお、この映像中に表示される復活の呪文を(DQ11のメインメニューで)入力すると、DQ1のゲーム冒頭のシーンをプレイ出来、外に出ようとするとPS4/3DS移植版DQ1を無料ダウンロード出来る(2018年1月28日までのサービス)。
 
また、3DS版では裏ボスの【りゅうおうもどき】もこのセリフを言うが、「……と言いたいところだが わしには その権限はない。」と続いていき、「はい/いいえ」の選択にはならない。

DQM1

【やぼうのとびら】で竜王が聞いてくるがどう答えても戦闘になる。

剣神

原典であるDQ1と同じようにりゅう王が聞いてくる。「はい」と答えるとバッドエンド。
全ステージで「超カッコいい」を取得した状態で彼の誘いに乗ると、最後のセリフにて

りゅう王「ヤミノコロモに つつまれ
  しずかに くらすがいい……。
  わっ はっ はっ はっ はっ。

と、「ヤミノコロモ」という意味深なキーワードを呟く。
この「ヤミノコロモ」を復活の呪文のコーナーで入力することで、【ゾーマ】と戦うことが出来る。
ちなみに「超カッコいい」に取り逃しがある状態だと、

りゅう王「わあっ はっ はっ はっ
  わっ はっ はっ はっ はっ。
 

と、ひたすら笑うという展開になる。

スラもり3

密かにスラもり3にもパロディとして登場している。
モジャパンにいるキラーマシンのおねがい(キラーマシンを20体集める)をクリアして仲間に加え、エンディング後に話しかけると、

「セカイノ ハンブンヲ オマエニ ヤロウ。」
「カイワ ぷろぐらむ えらー。 シュウフク フカノウ ピピーッ。」

という台詞を聞くことができる。

DQB

本作における全ての始まりの言葉。
SFC版準拠の問いかけで、一度は断るが結局は誘いに乗ってしまう元勇者のシーンがプロローグにある。
この問いに「はい」と答えてしまったことから本作のストーリーは始まる。元勇者は約束通り竜王から【セカイノハンブン】を貰い、そこに永住する羽目になった。
 
【主人公(DQB)】にも「闇の世界ではなく、自由に物を作れるビルダーとしてのあたらしい世界を与えてやろう」と同じ問いをしてくるが、もちろん罠である。
また元勇者の時とは違い、この選択が罠であることを見抜く根拠が主人公側に十分揃っている。
まず主人公は、竜王の誘いに乗った末路がこの荒廃した世界であることを十分知らされている上に、旅の中で実際にその目で見てきており、竜王の誘いが危険であることを判っている。
しかも竜王は、人々から物造りの力を奪っており、人間の物造りの力そのものを恐れていると最初に言っているため、今さら自由に物を作れると誘われても発言自体が矛盾していて説得力は皆無。
そればかりか、主人公には【フリービルドモード】で知られざる島という物造り専用のフィールドが既に用意されているので、そもそも誘いに乗る意味もない。
竜王自身も「本来の力を見せる前に、そなたにもあやつと同じ問いかけをしようではないか」と言っているあたり、もはや様式美的に、その気もないのにわざわざ同じことを言っているような節すら感じさせる。きっとこの後に「はい」と答えられた時は内心アドリブだったのかもしれない。
 
それでも「はい」と答えるとやっぱり闇の世界を与えられ、何故か1章で目覚めた最初の穴倉に戻され、主人公はオープニングで目覚めたのとは逆に、【ルビス】の嘆きと共に墓の前で倒れてしまい、画面が暗転すると共に死亡時の音楽が流れてタイトル画面に逆戻り。即ち、ゲームオーバー。この時、穴倉すら深い闇の色に覆われており、より竜王の力が深く浸食したことを匂わせる。そして、ルビスに与えられた命が再び奪われてしまったのだろう。すなわち、これまでの物造りの活動がすべて水の泡と化したばかりか、より事態が悪化している。拠点で復活する通常の死亡と違って、やり直しの選択肢すら出ずに「ゲームオーバー」になったのも、もはや取り返しがつかないからだと思われる。
主人公の生い立ちと世界の成り立ちの経緯を考えれば、上の選択の結果は至極当然である。
 
DQB中では、研究に行き詰まっていた技術者【ラライ】に対しても同じような誘惑を行っている。こちらは人間を超える叡智を与えるというもの。
精神に限界が来ていたラライはこの誘惑に乗ってしまうのだが…
 
なお、この言葉に元勇者がはいと答えてしまった理由について、ルビスは「それも人間らしい答えだった」と否定も肯定もせず、【エル】
「彼は己に課せられた使命を果たし、あの場で竜王を倒せば名実ともに勇者となれた。そんな状況で本当に竜王から世界の半分をもらえると、本気で信じたのだろうか?」
「おそらく彼は伝説の勇者を血をひくものとしてもてはやされて生きてきて、自分の道を決める選択肢が与えられたことなど一度もなかったのではないだろうか。そんな中にあって、自分の道を決められる選択肢が与えられたら、『自分がここでもし、はいと答えたらどうなるんだろう』と考えてしまうのではないか。」
「あの選択は、本当に世界の半分が欲しかったわけではなく、むしろ彼が真面目な性格であったが故の純粋な好奇心によるものだったのではないか。」
と解釈している。
両者とも結果を知っているからこそ言える後知恵で元勇者の行動をあれこれ非難することはせず、元勇者の行動に一定の理解を示しているのが印象的である。
確かにプレイヤー視点だと、ゲーム中で初めてシナリオに影響を与えそうな選択肢が提示されたら、「あそこで“はい”と答えたらどうなるんだろう」という興味は出てくるのでエルの解釈はある意味正しい。
このページを読んでいるプレイヤー諸兄にも、「まさか本当に世界の半分がもらえるわけではないだろう」と思いつつも、「敢えて間違った選択をしてみよう」と魔が差した経験はきっとあるはず。オリジナルのファミコン版の経験者であればなおのことだろう。
上記のようにオープニングで元勇者も「一度は」竜王の誘いを断っており、これが竜王と手を組むのが本意ではない伏線になっているとも言える(SFC準拠のやりとりを採用したことに重要な意味がある)。
もっともあれは1度目の騙しであり、ゆえに好奇心に負けるのはわかる。だが、本作の主人公(及びプレイヤー)にとっては事実上2度目(ラライの件も含めると3度目)の騙しに等しく、これに何の疑いもなく引っかかるようであれば本気で救いようがない。
…え?「適当に○ボタン連打してたら「はい」押しちゃった」って?それも竜王の罠だ。

DQH2

通常の竜王には「いいえ」、【竜王・強】には「はい」と自動で答えるがどう答えても戦闘になる。

星ドラ

常設イベントクエスト「ルビスの光に導かれ」のシングルモードで、りゅうおうとの戦闘前にこのやり取りが発生する。
「はい」と答えるとパーティ全員に「誘惑の代償」という状態異常をかけてくる。
ちなみに誘惑の代償は素早さ低下+被ダメージ上昇効果が戦闘終了まで永続する効果となっている。

DQR

リフレッシュ後のりゅうおうのカードがこれを再現。
いいえを選ぶと4ダメージ、以降も敵ターン開始時にランダム4ダメージだが、はいを選ぶと史上初の特殊敗北となる。
はいを選ぶ状況は… お察しください。

ダイの大冒険

【ハドラー】が「オレの部下になれ。そうすれば世界の半分を与えてやるぞ」と【アバン】に持ちかけている。
1度目の時はアバンの容姿が勇者のオマージュ、ハドラーの容姿がりゅうおうのオマージュなのでまさしくDQ1の再現と言えるだろう。
2度目はデルムリン島で持ちかけているが、アバンに「大魔王の使い魔になり下がったお前にそんな権限はない」と一笑に付されてしまっている。
 
世界の半分と提示してはいないものの、同作では同様の勧誘は【バーン】【バラン】、バーンと【ダイ】の間でも行われており、繰り返し使われている(すでにお分かりと思うがバランは「YES」と、ダイは「NO」と答えている)。またバーンはハドラーに対して世界征服の暁には地上を与えると言っておりこれも広義では当てはまるだろう。
これについて原作者の三条陸は、単行本32巻(バーンがダイを勧誘する「誰がための勝利」の収録巻)で「敵ボスからの勧誘はDQのお約束」といったコメントを書いているが、実のところ敵ボスが主人公を誘うというシチュエーションは、当時この台詞のやり取り以外だと、せいぜいDQ5のラマダが選択肢次第で光の教団に誘ってくるぐらいしか存在していなかった。
たった一度しか披露していないにもかかわらず、そのキャラ・シリーズの代名詞的行動と認識されるというのは、相応にインパクトある行為であったという証左であろう。
 
ハドラーはともかく、バーンに関してはバランやロン・ベルクの例を見れば、誘いに乗っても「世界の半分」ほどではないにしろきちんと実力に見合う対価は用意している。そのため、裏切りや顔に泥を塗る行為さえしなければ、りゅうおうみたいなだまし討ちは起こらないだろう。
仮にダイが誘いに乗っても悪い話ではないし、誘う側のバーンにとってもバランを超える待遇を用意しても決して損とは思わなかっただろう。
バーンが同時に語った「世界を救ってもやがては必ず迫害される」ような人間の薄情で身勝手な一面は確かに事実であり、ダイもそれを経験していて否定することはなかった。
 
……とはいえ、彼と契約したバランやハドラーの末路(バランは自分に牙を剥く可能性があるという理由で暗殺者を差し向けられ、ハドラーは地上を与えると騙されて【黒の核晶】まで仕込まれていて捨て駒にされた)を考えれば、一時は厚遇されても不都合となれば切り捨てられる可能性も高いので、やはり断って正解なのではないかとも思える。
バランは魔王軍を去り不穏因子として見なされていたので(本来【竜の騎士】は世界の秩序を乱す者の排除が宿命である)仕方ないところはあるが、ハドラーはバーンに捨て駒にされるまで常にバーンに忠実に従っていたのに対し、バーンは最初からハドラーに万一と称して黒の核晶を仕込んでおり、これは明らかに最初から約束を反故にした裏切りである。
 
ダイは二人の末路を知っているし、そうでなくともダイからしてみればバーンは自分の目の前で実父バランの死体を無残にも焼き払った男なのだから、そんな者の配下においそれと付くことなどできないのは考えてみれば当たり前の話である。
むしろ、そんなことをした相手から「今でもお前の父親には敬意を払ってるよ」などと言われたら却って不信を買うのが普通ではないだろうか。
そのあたりを考えると、バーンの勧誘の仕方にはいささか問題があるともいえるだろう。彼が人間の醜い面を蔑みながらも、一方で人間の情愛というものをよく理解できていないことの表れと言えるのかもしれない。
「念のため…聞いておこう…」だから本心からダイの「YES」は期待していなさそうだが。

余談

『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』のCM(2015年9月)で北大路欣也が実写版のりゅうおうを演じた時もこの台詞を言っている。
 
ネット上では世界の半分として、「男の世界」をやろう!というネタが有名。
元ネタは【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】のネタ……ではなく、第4巻の巻末で発表された読者の投稿で、「キングスライム賞」に選ばれた作品である。
世界中の人間は半分が男、半分が女であり、男しか居ない世界を与えられた勇者が男たちに囲まれてガックリとうなだれる……というもの。
漫画家ではなく一般人の投稿が現在でもネタにされ続けるのは、それだけ強烈なインパクトを残した作品だったということか。
今の時代ならそんな世界を貰ったら、狂喜乱舞しそうな人達もいそうで怖いが…アッー!

2020/2/20発売の「ペルソナ5 スクランブル」にてあるボスが追い詰められた際に似たようなセリフを吐く。
ちなみにこのボスが出るダンジョンは虚飾がテーマなだけにパクネタばっかり。