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【もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ○○○○に やろう。】

Last-modified: 2018-06-27 (水) 09:19:19

概要 Edit

初代ドラゴンクエストで【ラスボス】【りゅうおう】が戦闘前に言うセリフ。
なかなか意表を突かれるオファーだが、当然の如く罠である。
この問いに「はい」と答えてしまうと大抵はろくでもない結果が待っているので注意。
 
シリーズの他作品や【4コマ漫画】は当然、直接的な関係の一切ない外部作品などでも度々パロディやオマージュとしてネタにされるなど、同作、というよりシリーズ全体を通してみても【ゆうべは おたのしみでしたね。】と並ぶ超有名なセリフといえるだろう。
 
後年「はい」という回答に対する末路後日談が描かれようとは誰が想像したであろうか…

DQ1 Edit

FC・MSX・MSX2版 Edit

全文は以下の通り。選択肢で「いいえ」を選ぶとそのまま戦闘になる。

「よくきた ◯◯◯◯よ。 わしが おうのなかの おう りゅうおうだ。
「わしは まっておった。 そなたのような わかものが あらわれることを…
「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ◯◯◯◯に やろう。
「どうじゃ? わしの みかたに なるか?(はい/いいえ)
 
はい
「ほんとうだな?(はい/いいえ)
 
はい
「では せかいの はんぶん やみのせかいを あたえよう! そして…
「そなたに ふっかつのじゅもんを おしえよう!
「***** *******
 ***** ***
 これを かきとめておくのだぞ。
「おまえの たびは おわった。
 さあ ゆっくり やすむがよい! わあっはっはっはっ

これを承諾してしまうと、画面が暗転して、メッセージ欄は赤くなったまま、以降プレイヤーの操作を一切受け付けなくなる。
こうなるとゲーム機本体の電源を切るかリセットボタンを押すしかない。
ナンバリング作品では唯一とも言える、明確なバッドエンディングであり、ゲームオーバー。
世界を救うという使命を捨てて欲望に呑まれた勇者の自業自得とも言えるだろう。
【復活の呪文】を用いれば任意の場所から再開できるのでリカバリー自体は容易であるが。
 
なお承諾した際に竜王が教えてくれる復活の呪文(上記*の部分)を入力すると、Lv1かつ所持金・所持品ゼロの状態で再開することになる。
理論上はこの復活の呪文から再スタートして再び竜王に挑むのも不可能ではないが、最初の支度金すらない有様なので相当に苦労することは想像に難くない。
「強くてニューゲーム」ならぬ「弱くてニューゲーム」といったところか。
一種の【やり込み】と捉えてあえてここからプレイするのもまた一興かもしれない。
もっともハンデはそれだけなので、最初の苦境さえ乗り切ってしまえばあとは通常プレイとなんら変わることはないが。

SFC版以降 Edit

以下はSFC版の原文ママ。

(ローラ姫をかついでここまで来た場合)
 「ほほう 姫を わしの所まで連れてきてくれたのか? ごくろうで あったな。
(ここより共通)
「よくぞ来た ◯◯◯◯よ! わしが王の中の王 竜王である。
「わしは 待っておった。そなたのような若者が あらわれることを。
「もし わしの 味方になれば 世界の半分を ◯◯◯◯に やろう。
「どうじゃ? わしの 味方に なるか?(はい/いいえ)
 
はい
(武器を装備していない場合は*Aへ)
 「よろしい! では わしらの 友情のあかしとして その剣を もらうぞ!(はい/いいえ)
 はい
 (ロトのつるぎの場合)
  ◯◯◯◯は ロトの剣を 竜王に さしだした。
  「ほほう すでに この剣を 手にしていたか……。
 (ロトのつるぎ以外の場合)
  ◯◯◯◯は □□□□を 竜王に さしだした。
  「ほほう こんなもので わしを倒すつもりだったのか。
 (ここより全武器共通)
 「しかし もはや どうでも よいことじゃ。
(*A)
「では わしからの おくりものを うけとるがよい!
「◯◯◯◯に 世界の半分 やみの世界を あたえよう!
「わあっ はっ はっ はっ はっ わっ はっ はっ はっ はっ はっ。」

「はい」を選んだ時の念の押し方が、対価を要求するものになっている。そのため、武器惜しさに誘惑を蹴った人もいるのではないだろうか。
この後いきなり場面がリムルダールの宿屋に変わり、「ずいぶんうなされていたようですが…」と宿屋の主人に言われる。
つまり夢オチ(ただし、竜王の城から直接帰還しただけの扱いなので、回収したアイテムなどは手元にあるし、消費したアイテムはなくなっていたりする)。
また、宿泊した扱いにはなっていないため、HPやMPはそのまま。
さすがに冒険の書のデータを消すのはまずかったのだろうが、ゲームオーバーにすらならず、いかんせんFC版と比べるとインパクトは弱い。
 
ちなみに「いいえ」を選んだ場合も、今回は念を押してもう1回誘ってくる。

(最初の問いに「いいえ」)
「どうした? 世界の半分を 欲しくはないのか? 悪い話では あるまい。(はい/いいえ)
いいえ
「では どうしても このわしを倒すというのだな!
「おろか者め! 思い知るがよいっ!

2回断って初めて戦闘に突入するようになった。

ゲームブック(双葉社) Edit

この誘いに一度乗ったふりをし、その上で竜王に不意打ちを食らわせないとゲームオーバーになる。

小説版 Edit

竜王の目的が変わっており、地上界のみならず天上界まで制覇することになっている。このためか、世界の半分ではなくアレフガルドを与えるという内容に変化している。

DQ8(3DS版) Edit

【写真】の装飾フレームのひとつにこのセリフを元ネタとした

世界の半分をやろう

というウィンドウが用意されている。

DQ10 Edit

【グランゼドーラ城】の本棚に「まおうとゆうしゃ」という本(おそらく絵本であろう)があり、「まおう」がこの台詞を言う。
これに対して「ゆうしゃ」が、DQ6のように偽と真の2つの世界にこの本は存在しているのだが、偽の方では「この世界は おまえのものじゃない。ぜんぶ ぼくのものだ」、真では「(前段は同じ)みんなのものだ」と返している。
前者を見たプレイヤーは盛大にズッコけつつも、さすがに「何かがおかしい」と感じるであろう。
公式しかもナンバリング作中で勇者側の返事がハッキリ記された貴重な例と言える。

この他、一種の大喜利システムである【バトンちゃん】のお題が「世界の半分が欲しい?」になったことがある。
 
ドラゴンクエスト誕生30周年記念イベント【竜王城の決戦】で竜王が登場し、当然DQ1のやり取りも再現された。ただし「世界の半分」は、アストルティア世界でそれを言うと話が大きすぎるためか、プレイヤーキャラクターの出身地に置き換えられた。詳しくはこちら

DQ11 Edit

真エンディングにおける【ドラゴンクエストシリーズ】名場面集の映像の中で登場。
 
なお、この映像中に表示される復活の呪文を(DQ11のメインメニューで)入力すると、DQ1のゲーム冒頭のシーンをプレイ出来、外に出ようとするとPS4/3DS移植版DQ1を無料ダウンロード出来る(2018年1月28日までのサービス)。

また、3DS版では裏ボスの【りゅうおうもどき】もこのセリフを言うが、「……と言いたいところだが わしには その権限はない。」と続いていき、「はい/いいえ」の選択にはならない。

DQM1 Edit

【やぼうのとびら】で竜王が聞いてくるがどう答えても戦闘になる。

剣神 Edit

原典であるDQ1と同じようにりゅう王が聞いてくる。「はい」と答えるとバッドエンド。
全ステージで「超カッコいい」を取得した状態で彼の誘いに乗ると、最後のセリフにて

りゅう王「ヤミノコロモに つつまれ
  しずかに くらすがいい……。
  わっ はっ はっ はっ はっ。

と、「ヤミノコロモ」という意味深なキーワードを呟く。
この「ヤミノコロモ」を復活の呪文のコーナーで入力することで、【ゾーマ】と戦うことが出来る。
ちなみに「超カッコいい」に取り逃しがある状態だと、

りゅう王「わあっ はっ はっ はっ
  わっ はっ はっ はっ はっ。
 

と、ひたすら笑うという展開になる。

スラもり3 Edit

密かにスラもり3にもパロディとして登場している。
モジャパンにいるキラーマシンのおねがい(キラーマシンを20体集める)をクリアして仲間に加え、エンディング後に話しかけると、

「セカイノ ハンブンヲ オマエニ ヤロウ。」
「カイワ ぷろぐらむ えらー。 シュウフク フカノウ ピピーッ。」

という台詞を聞くことができる。

DQB Edit

本作における全ての始まりの言葉。
SFC版準拠の問いかけで、一度は断るが結局は誘いに乗ってしまう元勇者のシーンがプロローグにある。
この問いに「はい」と答えてしまったことから本作のストーリーは始まる。
 
【主人公(DQB)】にも「闇の世界ではなく、自由に物を作れるビルダーとしてのあたらしい世界を与えてやろう」と同じ問いをしてくるが、もちろん罠である。
また元勇者の時とは違い、この選択が罠であることを見抜く根拠が主人公側に十分揃っている。
まず主人公は、竜王の誘いに乗った末路がこの世界であることを十分知らされており、竜王の誘いが危険であることを判っている。
しかも竜王は、人々から物造りの力を奪っており、人間の物造りの力そのものを恐れていると最初に言っているため、今さら自由に物を作れると誘われても説得力は無い。
そればかりか、【フリービルドモード】で知られざる島という主人公専用のフィールドが既にあるので、そもそも誘いに乗る意味がない。
竜王自身も「本来の力を見せる前に、そなたにもあやつと同じ問いかけをしようではないか」と言っており、もはや様式美になっていたりする。きっとこの後に「はい」と答えられた時は内心アドリブだったのかもしれない。
 
それでも「はい」と答えるとやっぱり闇の世界を与えられ、何故か1章で目覚めた最初の穴倉に戻され、主人公はオープニングで目覚めたのとは逆に、【ルビス】の嘆きと共に墓の前で倒れてしまい、画面が暗転すると共に死亡時の音楽が流れてタイトル画面に逆戻り。即ち、ゲームオーバー。
この時、穴倉すら深い闇の色に覆われており、より竜王の力が深く浸食したことを匂わせる。そして、ルビスに与えられた命が再び奪われてしまったのだろう。すなわち、これまでの物造りの活動が水の泡と化したばかりか、より事態が悪化している。通常の死亡と違って「ゲームオーバー」になったのも、もう取り返しがつかないからだと思われる。
主人公の生い立ちと世界の成り立ちの経緯を考えれば、上の選択の結果は至極当然である。
 
DQB中では、研究に行き詰まっていた技術者【ラライ】に対しても同じ誘惑を行っている。
狂気に堕ちていたラライはこの誘惑に乗ってしまうのだが…
 
なお、この言葉に元勇者がはいと答えてしまった理由について、ルビスは「それも人間らしい答えだった」、
【エル】はこう解釈している。
「彼は己に課せられた使命を果たし、あの場で竜王を倒せば名実ともに勇者となれた。そんな状況で本当に竜王から世界の半分をもらえると、本気で信じたのだろうか?」
「おそらく彼は伝説の勇者を血をひくものとしてもてはやされて生きてきて、自分の道を決める選択肢が与えられたことなど一度もなかったのではないだろうか。そんな中にあって、自分の道を決められる選択肢が与えられたら、『自分がここでもし、はいと答えたらどうなるんだろう』と考えてしまうのではないか。」
「あの選択は、本当に世界の半分が欲しかったわけではなく、むしろ彼が真面目な性格であったが故の純粋な好奇心によるものだったのではないか。」
と解釈している。
両者とも結果を知っているからこそ言える後知恵で元勇者の行動をあれこれ非難することはせず、元勇者の行動に一定の理解を示しているのが印象的である。
確かにプレイヤー視点だと、ゲーム中で初めてシナリオに影響を与えそうな選択肢が提示されたら、「あそこで“はい”と答えたらどうなるんだろう」という興味は出てくるのでエルの解釈はある意味正しい。
このページを読んでいるプレイヤー諸兄にも、「まさか本当に世界の半分がもらえるわけではないだろう」と思いつつも、「敢えて間違った選択をしてみよう」と魔が差した経験はきっとあるはず。
上記のようにオープニングで元勇者も「一度は」竜王の誘いを断っており、これが竜王と手を組むのが本意ではない伏線になっているとも言える(SFC準拠のやりとりを採用したことに重要な意味がある)。
もっともあれは1度目の騙しであり、ゆえに好奇心に負けるのはわかる。だが、本作の主人公(及びプレイヤー)にとっては事実上2度目の騙しに等しく、これに引っかかるようであれば本気で救いようがない。
…え?「適当に○ボタン連打してたら「はい」押しちゃった」って?それも竜王の罠だ。

DQH2 Edit

通常の竜王には「いいえ」、【竜王・強】には「はい」と自動で答えるがどう答えても戦闘になる。

ダイの大冒険 Edit

【ハドラー】が「オレの部下になれ。そうすれば世界の半分を与えてやるぞ」と【アバン】に持ちかけている。
1度目の時はアバンの容姿が勇者のオマージュ、ハドラーの容姿がりゅうおうのオマージュなのでまさしくDQ1の再現と言えるだろう。
2度目はデルムリン島で持ちかけているが、アバンに
大魔王の使い魔になり下がったお前にそんな権限はない」と一笑に付されてしまっている。
 
世界の半分と提示してはいないものの、同作では同様の勧誘は【バーン】【バラン】
バーンと【ダイ】の間でも行われており、繰り返し使われている(すでにお分かりと思うがバランは「YES」と、ダイは「NO」と答えている)。
これについて原作者の三条陸は、単行本32巻(バーンがダイを勧誘する「誰がための勝利」の収録巻)で「敵ボスからの勧誘はDQのお約束」といったコメントを書いているが、
実のところ敵ボスが主人公を誘うというシチュエーションは、当時この台詞のやり取り以外だと、せいぜいDQ5のラマダが選択肢次第で光の教団に誘ってくるぐらいしか存在していなかった。
たった一度しか披露していないにもかかわらず、そのキャラ・シリーズの代名詞的行動と認識されるというのは、相応にインパクトある行為であったという証左であろう。
 
ハドラーはともかく、バーンに限ってはバランやロン・ベルクの例を見れば、誘いに乗っても「世界の半分」ほどではないにしろきちんと実力に見合う対価は払っている。そのため、裏切りや顔に泥を塗る行為さえしなければ、りゅうおうみたいなだまし討ちは起こらないだろう。
とんでもなく不謹慎だが、仮にダイが誘いに乗ってもりゅうおうみたいなだまし討ちには合わないだろうから悪い話ではないし、誘う側のバーンにとっても、バランを超える待遇を用意しても決して損とは思わなかっただろう(誘いに乗ったら間違いなく地上は終わりだが)。
 
……とはいえ、バランやハドラーの末路(バランは自分に牙を剥く可能性があるという理由で暗殺者を差し向けられ、ハドラーは地上を与えると騙されて捨て駒にされた)を考えれば、一時は厚遇されてもいずれは切り捨てられる可能性が高いので、やはり断って正解なのではないかとも思える。
そうでなくとも、ダイからしてみればバーンは自分の目の前で実父バランの死体を無残にも焼き払った男なのだから、そんな者の配下につくことなどできないのは考えてみれば当たり前の話である。
むしろ、そんなことをした相手から「今でもお前の父親には敬意を払ってるよ」などと言われたらブチ切れるのが普通ではないだろうか。
そのあたりを考えると、バーンの勧誘の仕方にはいささか問題があるともいえるだろう。彼が人間の醜い面を蔑みながらも、一方で人間の情愛というものをよく理解できていないことの表れと言えるのかもしれない。

余談 Edit

『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』のCM(2015年9月)で北大路欣也が実写版のりゅうおうを演じた時もこの台詞を言っている。