【デボラ】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 06:48:24

パーティメンバー:DQ5
【主人公】【ビアンカ】【ゲレゲレ】【フローラ】【男の子】【女の子】【ヘンリー】【サンチョ】【ピピン】(―【デボラ】)

概要

【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】において、DS版から追加された女性仲間キャラクター。
【ビアンカ】【フローラ】と並ぶ3人目の【結婚】相手候補。英語版ではDebora。
ちなみに、デボラ(Deborah)とはミツバチという意味のヘブライ語が起源の女性名であるが、関連性は不明。
フローラは花に関連する語源を持つため、その姉としてはキャラクター性も含めてマッチしたネーミングと言える。
一方、英語名についてはビアンカとフローラが白と黒で対になっていたのに対して少し浮いてしまっている。
 
後付けされた存在であることに加え、彼女自身の棘の強い性格や世界観からの浮きっぷりのため、かなり人を選ぶキャラクターであり、発表されるやいなやDQ界隈に大嵐を巻き起こした。
また、後付けの際に既存キャラの設定へ割り込んだ弊害として、数多くの矛盾点とツッコミ所を生み出しているのも事実であり(詳しくは後述)、それゆえにDS版DQ5の制作陣を批判する声もある。
一方で、その強烈なキャラクター性に惹かれたプレイヤーも少なからずおり、良くも悪くも異次元のインパクトを持った人物であると言える。
 
DS版DQ5以降のDQキャラが揃って出演する作品のうち、DQ9やDQ11、バトルロードシリーズなどでは登場しているが、ヒーローズやシアトリズムなどのようにデボラだけ登場しない作品もある。DQ5を原案とした映画【ドラゴンクエスト ユア・ストーリー】にもデボラは登場しない。
後付けの存在であること、評価が賛否両論であることを配慮した結果、このような扱いとしているのかもしれない。
DS版DQ5のTVCMやライバルズでのCVは朴璐美(DQ10オンラインでは【ケイト】を担当)。

DQ5(DS・スマホ版)

容姿

黒の長髪を華やかな盛り髪にして、さらに赤薔薇の髪飾りで彩っている。
碧眼で目つきはきつく、自信を示すように不敵な笑みを浮かべているのが印象的。左目元にほくろがある。
ヘンリーに「セクシー」と評されるなど、作中においても色っぽさが言及されている。
顔立ちや体型、髪の色など、フローラとはあまり似ていないが、瞳の色だけは同じである。
 
衣服は装飾を散りばめたド派手なピンク色の【シルクワンピース】であり、大きく開いた胸元、スカートの丈の短さ、ハイヒール、ピンクに塗られたネイルなどが目を惹く。
ドレスの腰の装飾は実妹のフローラと同じものである。
そのいでたちは、ファンタジーの世界観の中では異彩を放っており、マントを羽織った旅装束の主人公や子供たちと並んでも明らかに浮いているが、家族四人が黒髪で統一される点を喜ぶ向きもある。
髪型からはわかりづらいが、主人公と息子が硬そうな髪質なのに対して、娘がサラサラ頭なので、おそらく盛り髪を下ろせば娘(と妹のフローラ)に近い髪質なのだろう。
 

来歴

【フローラ】実の姉であり、彼女と同じく養子として【ルドマン】に育てられた。
フローラと同様、自身が養女であることは知っており、彼女も天空の勇者(【主人公(DQ4)】)の子孫ということになる。
二人共身元がハッキリしていない孤児だったのに、「実の姉妹」であることをお互いが断言している根拠については作中で明かされることはない。
ルドマンは両者の誕生を見ていないのに「デボラの方が年長」とわかった所を見ると双子ではないようなので、発見時点のデボラがある程度まわりの環境を理解して会話もできるようになっており、彼女自身が「フローラは妹」と証言したと考えるのが自然なのだろうか。
しかし、幼児の証言のみで「実の姉妹」であることまでを断言するには乱暴なので、他になんらかの決定的証拠があるのかもしれない。
また、ビアンカやフローラと同じく、実の両親および拾われるまでの経緯については結局のところ一切謎となっている。
 
おしとやかなフローラとはまるで逆の性格でとにかくキツく、高飛車で、主人公に対しても、しょっぱなから「小魚に似ている」と発言する。
【サラボナ】の町人ほぼ全てから不評を買っており、服の趣味もまるでキャバ嬢の如き派手さである。
 
結婚までの経緯もかなり特異で、ルドマンがフローラとの結婚条件を説明する席で突然現れて
「うるさいわね~!なんのさわぎ?また私とつき合いたいって男たちが来たわけ?」
というセリフを吐き、ルドマンに諌められて退場する。
その直後の通常会話でも主人公に対してかなりそっけない態度を取っているのだが…。
嫁選び前夜での会話では選択肢によって「小魚みたいな顔」「嫌いじゃないわよ」と自らの好物に例えてみせたり、「でもどっちにしても私には関係のない話だわ……」と思わせぶりな態度を見せたりと、わかりづらいがわずかながら心情を覗える場面が登場する。
そして嫁選び当日、いざビアンカかフローラかを選ぶ段階になったところで「なかなか見所があるじゃない。(中略)仕方ないから私があんたと結婚してあげるわ。いいわね?」という台詞と共に乱入してくる運びとなる。
後々にわかるのだが、妹同様、主人公に一目ぼれしていたのである。
 
彼女を選ぶと「ホンキかね?」「勇気がある」「大変な旅になる」「女を見る目がない」など、あらゆるサラボナ住民から散々に評される。
彼女が普段町の人々にどんな態度で接していたのか目に浮かぶようだ。
Bボタンで会話すると、事あるごとに主人公を「小魚みたいな顔」「しもべ」と称し、暇さえあればケチョンケチョンに貶してくる上に、主人公が少しでも断るそぶりを見せれば【無限ループ】を起こして無理矢理ハイと言わせる始末。
忠臣であるサンチョですら「私も デボラ様が 坊っちゃんの 奥様と聞いたときは しょうげきが 走りましたよ。」とコメントする始末。
その後の石化と復帰については他の嫁2人と同じだが、最後まで毒舌は健在。
 
フローラ同様、嫁に選んだ場合はルドマンからの贈り物を各地でゲットでき、結婚直後の【封印のほこら】における【ブオーン】に関するツボ確認のイベントもフローラ同様に発生する。
旅立ちに反対され、なんとかルドマンの許しを得ようとするフローラとは異なり、「私が足手まといになんかなるわけないじゃん」と自信満々で、そもそも試される必要なんて無いという姿勢のため、「ツボくらいパパが自分で見に行けばいいのに」と、かなり面倒臭がっている。
 
主人公と結婚しなかった場合はエンディング時点でも独り身のままだが、主人公への未練を拭いきれないでいるビアンカとは異なり、気ままで自由な独身生活を謳歌しているようである。
その一方で、デボラは主人公と結婚し旅に出ることで魅力が見えてくるキャラでもある。

性格・キャラクターに対する評価

初めて情報が公開された際は、その強烈なキャラ設定に「【堀井雄二】がおかしくなった」などと非難の声が少なからず起こった。

実家【グランバニア】で「ベッドが狭い」との理由で、夫を床に寝させるのは基本。
それでもきちんと子供は生まれるので安心していい。うーむ。
なお結婚式の翌日から、主人公はデボラより早く起きることを義務付けられることに。身分は主人公の方が上なのに。
 
主人公が王族であることが判明した際には、セレブからさらなる超セレブへとステップアップできたことを喜ぶが、たとえ相手が一国の王であろうと、主人公への態度は変化しない。
それどころか【オジロン】の初対面時は「私のパパより貫禄ないみたい」と、この後倒れでもしなければ不敬罪でしょっ引かれても文句を言えない発言をする。
そして無事子供を出産し、妊娠中も含めて珍しくしおらしくしている思いきや「子供が生まれてベッドが狭くなったから」と、主人公は即位式の前日でも寝室の床で寝ることになる。
 
そして石化復帰後の感動の再会後でも「私が攫われるのが心配なら、そばで寝ていいわ。もちろんアンタは床よ。」
主人公にとっては日常だが、子供はまだしも臣下が見たらびっくり仰天して卒倒しそうな光景が繰り広げられる。
ついでに【ピピン】の扱いにも長けており、美人を探し回るピピンに「私が見えないのかしら?」と言えば「我が王妃デボラ様」の美しさをオドオドしながら称え、実家では部屋の外で寝ずの番を命じられる。
エンディングラストの舞踏会では他の嫁を選んだ場合は嫁の方が回るのだが、デボラの場合は「アンタが回るのよ!」と言わんばかりに主人公の方が回らされる。
 
と、散々な面がストーリーでは目立ち、ツンデレどころではないツン99%の女と誤解されることも度々。
しかし、ツンデレの本質は「本当は愛情があるのにプライドが邪魔して感情を素直に表現できないこと」。
わかりづらいだけで、よくよく行間を読めばデボラの言動は完全にツンデレのそれであり、教科書通りのツンデレと言える。
 

  • 主人公を小魚呼ばわりするが、「小魚は(体に良いので)嫌いじゃない」と言ってもいる。
  • 「間違っても、あんたがいなくてさびしいとか、そういう理由でついていくわけじゃないから。」というツンデレの教科書のようなセリフを吐く。
  • 初めて旅に出るときには「新婚旅行」と言って明らかに上機嫌である。
  • 山奥の村での会話など、ツンで隠し切れないほどデレ要素過剰である。
  • 滝の洞窟に連れていけば、選択肢次第で自ら主人公にくっついてくる。
  • 「しもべはあんた一人いればいい」と言うように、特別視されているのが明確にわかる。

など。
 
また、頼りない【アンディ】ではフローラにふさわしくないと思っているようなセリフがあり、なんだかんだで妹のフローラを大切に思っている態度も見せる。
ちなみにデボラはアンディのことを子分のように従えてパシリとして使っていたようであるが、「『子分と奴隷は違う』」と前置きした上で、人間を奴隷としてこき使う敵勢力に対して怒りを顕わにするなど、人道的な心構えと倫理観も持ち合わせている様子。光の教団の存在についても最初から「ろくなもんじゃない」と怪しんだり、教団に入ろうとする者に対しても懐疑的な態度を取るなど、善悪の判断基準も真っ直ぐに養われている。また、甘やかされて育ちながらも自立心は高い。
 
さらに、ストーリーを進めていく中で

  • 口の悪い中でも人を気遣う優しさ。
  • 主人公が倫理的に問題のある行動をとったりすると、明らかに機嫌が悪くなる。
  • 勇者でないことを悔やむ女の子に「あなたの力も素晴らしいもの」と諭す。
  • 子供達には「優しいお母さん」「2人の子供に生まれて幸せ」と慕われる。
  • エンディングのサンタローズで会話すると、シスターの「わーいわーい」に自分もつられてしまい、主人公に笑われる。

など、意外にも女の子らしい面や、母親らしい面があることも垣間見られる。
なお、戦闘に関しては主人公や仲間モンスターに比べて劣っていることを自覚しているため、戦闘中に限っては主人公(=プレイヤー)の命令を素直に聞く。
 
また、会話システムによるラスボス戦直前の台詞などが人気が高い。
彼女を嫁にした場合は見逃さないようにしよう。
 
やや言動に難はあるものの、容姿やスタイルは良く、前述のとおり「『また』私とつき合いたいって男たちが来たわけ?」という台詞があることから、フローラ同様に、財産目当て、あるいは彼女の美貌に惚れこんで縁談を申し込む者も多かったと思われる。
フローラは訳あって数年間もの間不在だったのだから、なおさらである。
 
なおビアンカのことを「最初に会ったときから他人のような気がしない」など、彼女とフローラ、ビアンカは三姉妹だという説もあるが定かではない。
単純に「同じ天空の勇者の血を引いている」という意味かもしれないが…。
 
フローラを嫁にして子供達と一緒に彼女を訪ねた後仲間会話をすると、「小魚」の本当の意味(実は素直に誉めない彼女なりの誉め言葉)が明かされる。この場合、子供たちにとってデボラは伯母ということになるのだが、やはり「おばさん」という言葉は禁句のようである。
 
また、「スライムを食べたらコラーゲンが豊富で肌に良さそう」と発言して、モンスターと仲の良い娘を慌てさせたり、石化から復活した後には、自分のプライドを傷つけた相手に激しい怒りを見せつつも、若い姿のままでいられたという点だけは好意的に受け入れていたりと、他の花嫁候補とはかなり異なる感性の持ち主でもある。
彼女の自室には【スライムタッチ】がある位なので、(食べようとしたことはさておき)なんだかんだでスライムが好きなのかもしれない。実際にオラクルベリーではスライムと一緒に寝たら気持ちよさそうと言ってくるが、抱き着いたらべとべとするという主人公の助言を聞いて諦めた模様。【オラクルやののれん】に対して我を忘れて歓声をあげるフローラのようなことは、さすがにない。
また意外にもオバケの類が苦手のようであり、結婚直後に【レヌール城】に連れて行った場合は「別に怖いわけじゃないわよ。」と言った直後に「わ、私がそんな話を聞いたくらいで怖がるなんて思ったら大まちがいよ!」と慌てふためいてくれる。
 
このように癖の強いキャラではあるが、近年はプレイヤーの間にもツンデレの概念が浸透したことや、スマホ版のリリースなど、再評価される機会を多く得たことに伴い、 現在では熱心なファンもつくようになった。
前述のように後年のリメイクであるDS版で初登場したことや共に旅をするうちに様々な魅力が見えてくることといい、まさに「遅咲きの花」と言うべきキャラである。この辺りはDQ7の【マリベル】とも通ずるものがある。
 
ここまで癖の強いキャラにした理由について、【堀井雄二】は、「SFC版でみんなビアンカを選ぶと思ったら意外とフローラを選んだ人も多かったので、今回追加される新たな嫁候補は誰も選ばなさそうなキャラにしてみた」と発言している。
まあ前述の通りある意味魅力的なキャラといえるので、堀井の目論見はおそらく、いい方向で外れたわけだ。

設定変更について

元々フローラは一人っ子という設定でシナリオを成立させていたところに後付けで姉を登場させ、それに合わせた既存の展開・設定に対するテコ入れがまともに行われないまま通しているため、いくつかシナリオに無理が生じてしまっている。
 
上述の様に、フローラとはほぼ対極をゆく性格のため、「わがまま放題に育てられた姉と厳しくしつけられた妹」という構図になった結果、ルドマン夫妻の娘に対する教育方針が180度違うことになってしまい、かなり不自然な印象を受ける。
それだけならまだ違和感程度で済んだ話だが、フローラの結婚相手を募集するというシナリオの根幹自体は全く変更していないため、姉のデボラよりも先に妹の結婚相手を募集し、しかも結婚相手には世界に2つとない家宝の天空の盾を与えるという、明らかに従順な妹に偏愛しているとしか見えないシナリオ展開となってしまった。
その辺の問題は「フローラを姉、デボラを妹」という風にすればある程度解決できた可能性もあるが、フローラの年齢が不明とはいえビアンカと同年代(18~19歳ぐらい)と推定されるため、その妹としてしまうと年齢的に問題ありと判断されたのかもしれない。
さすがにスタッフもそこには苦心したようで、理由付けのためか、ルドマン夫人にこの展開に対する言い訳のような台詞が追加されている。
しかし、その内容は

*「え? デボラという娘もいるのに
 なぜ フローラの結婚相手だけ
 ぼしゅう するのかって?
*「だって あなた……
 うちの娘と結婚することで だれかを
 不幸にするなんて…… 心が痛むもの。

というものなのだが、親としてはかなりの問題発言である。
普通であれば、「本人の意思を尊重した」とかにしたいところだろうが、この結婚話自体がもともとフローラの意思を尊重しているわけでもないため、このような形にせざるを得なかったスタッフの苦悩が伺える。

この設定変更の影響で、ルドマン夫妻の人格設定、その描かれ方や印象を損ねてしまった点は否めないだろう。
中途半端な言及をしてかき乱すくらいなら、ある程度謎にしてプレイヤーの想像に任せた方がまだ良かったかもしれない…
むしろ、こんな所よりも早急に言及するべき箇所は多々あるのだが。
 
しかし、デボラの方は会話システムで「あたしの寂しさを気遣ってわがままを許していてくれたのかも」と親の心情を慮る台詞もあり、自分の二人の子供たちに分け隔てなく接し、まっすぐに育ってほしいという思いが伺えるなど、言葉や態度とは裏腹に、それなりに両親と通じ合うことはできていたようである。
 
また、孫の顔を見せに行った際などのルドマン夫妻のセリフは、フローラの場合と大差がない(要するに台詞の使い回しである)ため、孫の来訪を喜ぶ祖父祖母としては当たり前の対応であるのだが、上述の「デボラへの接し方」という部分に疑念を抱いている場合には少し違和感を覚えるかも(ちなみにこれは夫妻に限らずサラボナの町人にも言えることだったりする)。
 
なお、これとは別にデボラの登場によってルドマン家の飼い犬の【リリアン】の設定にも微妙な変更がなされており、これはこれで違和感を生じさせてしまっている。詳細については当該項目を参照。
 
ただし、深く考察などをせず流してプレーできるプレイヤーもいるだろうし、ましてやDS版がDQ5の初プレーだったプレイヤーであれば、そもそもそういう設定として疑いなく受け入れる可能性も高いだろう。
結局のところ、感じ方はプレイヤー次第である。

戦闘能力

他の結婚相手候補が典型的な【魔法使い】系であることとは対照的に、彼女は前衛系の成長ステータスが組まれている。

攻撃呪文はベギラゴン止まりであり、イオナズンもメラゾーマも覚えてくれない。
また、MPが他の嫁候補2人に比べて低めなことに加え【しあわせのぼうし】が装備できないため、攻撃呪文を連発するとダンジョン内でガス欠になる可能性も。
他の嫁候補にない呪文として、ザキとメダパニを習得。
補助呪文についてはビアンカ、フローラと同様の物を習得する。
後述のステータス傾向や装備の種類からして「呪文もこなせる軽装アタッカー」といった感じか。
 
その分、攻撃力が女性としては高めになっており、【専用装備】として2回攻撃が可能なネイル系統を有する。
Lv25くらいまでは力も順当に伸びるので、そこそこ物理攻撃でも頑張ってくれる。
嫁候補3人の中では【グリンガムのムチ】を最も有効活用できるキャラと言えるだろう。
装備タイプが剣や金槌を装備できる戦士タイプのキャラながら素早さも高め。身の守りもかなり高い。
とはいえ、やはり本職の物理アタッカーに比べると攻撃力が低めなのは否めない。
武器はそこそこ重いものを装備できるが、重い防具までは装備できないのだ。
さすがに重量のあるものは武器だけで精一杯といったところなのだろう。
ネイル系よりもギラ系特効を持つ【ほのおのツメ】を持たせたほうがダメージが大きくなるだろう。
 
後半になると力が伸び悩むという大きな欠点があるものの、時同じくして手に入る【まじんのかなづち】を装備できてしまう。
基本的にまじんのかなづちを装備できるキャラは鈍足ばかりだが、彼女は素早さもそこそこあるため、ほしふるうでわ+まじんのかなづちによるメタキンキラーとして大暴れする。
離脱期間の長さゆえにどうしてもレベル差が開いてしまうものの、デボラは嫁候補の中ではレベルアップに要する経験値が最も少ない。レベル差を自らの腕で埋める、アグレッシブな嫁である。
本作には仲間モンスターがいる関係で理屈上メタル狩りの需要が無くなることがないので、本人や主力メンバーが最大レベルになった後でもやり込みのお供として大活躍してくれる。
 
【やまびこのぼうし】が削除されたリメイク版では、呪文使いは大幅に弱体化したので、物理アタッカータイプの彼女は、戦力的に他2名より上と評していいだろう。
また、他2人に比べて、ステータス傾向、装備、呪文いずれも娘とあまり被らないため、娘とのコンビネーションという点でも、1歩リードしていると言える。
一家四人でパーティを組んだときは、彼女の場合が一番戦力バランスが良くなる。
 
力が本職の脳筋たちに劣るとはいえ、Lv99まで上げれば大抵は220以上(レベルアップ時のランダム成長値を吟味すれば251)まで伸びるため、自力で255に達しないキャラの中では最も高い。
つまり、最もドーピングでカンストさせやすいので、デボラと結婚した場合は【ちからのたね】を優先的に回しても良いかもしれない。
 
ネックは【結婚】相手に共通する、青年時代前半終盤の【グランバニア】~青年時代後半の【大神殿】
という、かなり長期な強制離脱期間。
再加入時には主人公らと比べるとかなりのレベル差が生じていると思われる。
特に前衛タイプの彼女の場合、呪文でカバーできる他の嫁2人よりも戦力低下の度合いが大きい。
特にレベル上げをせず進んだ場合、魔界以降は物理攻撃も呪文も火力不足でバイキルトぐらいしかやることがないというのも珍しくない。
使いたければ文字通り「愛」をもって集中的に経験値を与えていこう。
 
武器については、他の嫁候補が装備できない爪系と金槌系に加え、【はやぶさのけん】【きせきのつるぎ】を扱うことができる。
反面、杖類と短剣は装備できないが、正直それらを装備するメリットは皆無なので大したことではない。
 
防具は、総合的なラインナップを見れば、守備力ではフローラと大差ない。
ただし髪型が崩れることを嫌がるのか、帽子類は一切装備しない。
魔法使い用のゆったりとしたローブ系装備も着てくれない。
また、DQ5の仲間キャラで唯一【メガンテのうでわ】を装備しない。
以下の専用防具のラインナップからも、独自の美意識に沿ったコーディネイトで防具を選んでいることがうかがえよう。

  • 【シルクワンピース】(デボラの初期装備にしておそらく普段着。ド派手。)
  • 【フラワーパラソル】(黒地に金縁、赤い花弁状の装飾が施された日傘。スマホ版の配信アイテムを除けばデボラが身に着ける盾はこれのみ。ド派手。) 

 
なお、初期装備の【シャイニーネイル】とシルクワンピースは彼女と結婚する他に入手方法の存在しない一品物。
そのため、アイテムコンプリートを目指すプレイヤーは必然的に彼女一択となる。
彼女の専用武器であるネイル系の武器は、他の嫁を選択した場合、まったく役に立たない。
コレクションアイテムとして、ふくろの肥やしにしても良いが、高値で売れるので換金するのも手である。

習得呪文

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期103241523053102358578
最大992172551902352555114357372196

※これは基準値であり、DS版以降はマイナス補正のないランダム成長のため、実際には必ず上記より強くなる。

耐性

強度属性
無効(なし)
強耐性ザキ・麻痺、ラリホー、マヌーサ、マホトーン、メダパニ、毒、休み
弱耐性(なし)
無耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、マホトラ、ルカニ、メガンテ・体当たり

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】で「遠い未来」(=DQ5の世界観)を選択すると、他の嫁候補たちと一緒に登場。
宿屋を経営している働き者のビアンカ、子ども達をピクニックに連れていってあげているフローラに対し、村長の家を1フロア陣取って優雅に生活しているあたりはさすがデボラである。
ビアンカやフローラの子供たちはそれぞれ母と一緒に楽しそうにしているが、デボラの子供達は、この家の地下室におり、洞窟のさらなる奥にいる【ダークドレアム】の気配を感じ取り、主人公に伝えてくれる役割を担っている。
ここで彼女に話しかけると、

「まぬけ面で わたしを見ないでくれる?」
「用がないなら 話しかけないでくれる?」

など、DQ5の主人公に対するツンとは異なるニュアンスで突き放してくる。
これは無関心に近い態度であり、好き嫌い以前にそもそもこちらを寄せ付けない雰囲気が伝わってくる。
おそらくこれが初対面の男性に対する彼女のデフォルトなのだろう。
そう考えると、DQ5の主人公に対する辛辣な言い回しも、少なからず好意を持っていたことの裏付けと言える。
 
ちなみにダークドレアムを撃破したことを報告すると若干台詞が変わる。芸が細かい。
破壊と殺戮の神すら制した主人公に少しは興味を抱く…ことなどなく、「そんな話 私に聞かせて 何かの役に立つの?」とあっさり一蹴されるだけ。
最後まで主人公に関心を持つことは無かった。

DQ9

2009年12月4日に【スペシャルゲスト】として配信された(現在は配信終了)。
彼女にまつわる装備、【デボラワンピース】【デボラコサージュ】【クインヒール】を装備して戦歴を開くと、「天空のおネエちゃん」の称号を得られた。
なお、クインヒールはデボラからもらうことも可能だったが、彼女の専用装備ではない。普通に錬金で作成できる。

DQ11(3DS版)・DQ11S

冒険の書の世界でルドマンの屋敷で登場する。呪いによりルドマンの姿に変えられており、クエスト【ルドマン家の呪い】をクリアすると元に戻る。
元に戻った際には、「あなたをしもべにしてやってもいい」と言い、「一番のしもべはすでに決まっているからあなたは二番よ」とDQ11主人公をナンバーツーに認定してくれる。リメイク版DQ6のときとはえらい違いだ。
一番目はやっぱりDQ5主人公のことであろう。彼へのデレを惜しげもなく披露する。
ちなみに、本編とはうってかわってDQ5主人公への恋愛感情を明確に表に出す(相変わらず素直ではないが)のはデボラのみとなっている。
3DS版ではSFC版DQ5のグラフィックに合わせ、SFC風のドット絵が書き下ろされている。

バトルロード2

第四章から登場。肩書きは「第三の女デボラ」。
SPカード「【フラワーパラソル】」で登場し、とどめの一撃では【烈空カカト落とし】という技を使う。
しかし、そのとどめの一撃ときたら、地面から【大神殿】上空まで一気に飛び上がり、カカト落としで大神殿ごと【セントベレス山】を真っ二つにするという、主人公の10年の奴隷生活を文字通り両断するとんでもないものであった。【イブール】は泣いてもいい。
というか、ビアンカとフローラはそれぞれ炎のリングと水のリングの力で天変地異を起こしているのに、デボラは素の身体能力でこれである…
 
厳密なダメージソースはカカト落としそのものではなく、神殿を真っ二つにした後に高空から落ちてきた彼女のハイヒールの片っぽの直撃である(技を繰り出した弾みですっぽ抜けた模様)。物理法則上、物体が高い位置から落下すればするほど衝突の衝撃は増すとはいえ、片っぽの靴の直撃だけでモンスターの群れに大ダメージを与えるってどんだけ……。

スキャンバトラーズ

【スペシャルチケット】【まじんのかなづち】【主人公(DQ5)】と共に登場。
夫が疲労困憊になりながら両手で持って来たまじんのかなづちを片手で持ち、軽々と扱う夫以上の怪力(?)ぶりを見せてくれる。

トレジャーズ

お宝に【デボラの像】が登場。

ライバルズ

第2弾カードパック「解き放たれし力の咆哮」で他の花嫁候補と同時に実装。また、第8弾カードパックにて「天空の花嫁 デボラ」名義で英雄カードとして再録されている。いずれも共通レジェンドレアカード。
ビアンカが攻撃、フローラが防御なら、デボラはゴージャスといったところか。

第2弾「デボラ」

5/5/5 冒険者
スキルリンク:自分の手札は全てレアリティが1つ上の別のカードに変わる。

手札のカードのリアリティをあげ、しかもすべてをプレミアムカードにしてしまう彼女らしいゴージャスな能力。
レアリティの高いカードは全体的に強いカードが多く、それらを多く当てることが出来ればかなり優位に立てる。
特に相性が良いのは商人であり、テンションスキルで手札に加わった種もそのまま別のカードに変化させることができる。実質3ドローに近い。同様の理屈で、武術カードを別のカードに変化させられる武闘家も良相性か。
 
ただしすべての手札を変えてしまうため戦略を組んでフォローするのは不可能に近く、しかも変えた手札が役に立つかは運次第、下手をすれば大量に手札が腐ってしまう。
よくも悪くも非常にギャンブル性の強いカード。彼女の奔放さまでもうまく表現してしまっているといえるだろう。どうせなら元からレアリティの高いカードを多数組んでレジェンド連打といった豪華な戦いをしてみたいところだ。

第8弾「天空の花嫁デボラ」

コスト2 英雄

レベル1 コスト0 この手に切り札を
自分のデッキからBETを持つカードを1枚手札に加える。

レベル2 コスト0 アゲていくわよ
味方のBETが発動した後味方リーダーのテンション+1
条件を満たすと自動的に発動

レベル3 コスト3 小魚への施し
コイン1~4枚を以下の確率で手札に加える 30%で1枚、40%で2枚、20%で3枚、10%で4枚。

第8弾パックの新要素「コイン」へのシナジーを持つ英雄カード。
サーチがあるため不発に終わるリスクが低く、レベル3まであげればいつでもコイン補充ができるようになり、普段は計算しながらちまちま使わなければならないコインを豪勢に使いまくれる。
ベビーサラマンダーやクラーゴンといった大量にコインを使うことで強さを発揮するカードと組ませるといいだろう。

タクト

2020年12月31日開催の「ドラゴンクエストVイベント」にて登場。
「デボラSPスカウト」で仲間にすることが可能。同スカウトのAランクモンスターは【ホークブリザード】。「ルドマンの館」でも入手可能。
英雄系Sランク、こうげきタイプ。
リーダー特性は「物理威力+10%」
基本特性「ゴージャスレディ」(ギラ属性物理ダメージ10%アップ・会心率を5%アップ)
とくぎは「せんねつづき」【タイガークロー(特技)】「剛熱舞闘撃」
必殺技は「ブチギレモード」
覚醒スキル 10Pで「いどう力+1」
2022年6月10日に才能開花。
才能開花でとくぎ「ライオネスクロー」
特性「ブチギレモード回復力+100%」「プチギレモード」(戦闘開始時攻撃力を上昇・ダメージを軽減状態にする)「怒髪天」(自分のとくぎでHPを回復した時、超ちから貯め状態にする)等を習得できる。

才能開花によって必殺技で自分を強化してから強力な一撃を放つキャラに、ただしHPが満タンの時だと「怒髪天」は不発に終わるため、事前にダメージを受けておく事。

ドラけし!

「デボラ」「花嫁デボラ」「花嫁デボラ+」の3種類が登場。

「デボラ」

2022年12月1日開催のDQ5イベント「天空の花嫁と魔界の王」にて登場。
星4の緑属性で、スキルは×字の範囲を物理攻撃する「ライオネスクロー」。編成に入れてブオーンとけしコン!すると50アピールポイント獲得。

「花嫁デボラ(+)」

同じく2022年12月1日開催のDQ5イベント「天空の花嫁と魔界の王」にて登場。期間限定ドラポンから排出される星5の緑属性で、攻撃力は最大352にまで届く。スキルは動かした向きで変わる長方形範囲を物理攻撃する「私につくしなさい」。
イベントで手に入る「デボラのブーケ」と錬金するとブーケが付き左目を閉じた花嫁デボラ+になり、敵の行動遅延が追加される。
またけしコン!では300アピールポイントを獲得できる。

当イベント限定ドラポン(前半)の中で一番の当たりと言える。

「振袖デボラ」

2023年12月30日~来年1月8日開催の期間限定ドラポン「2024謹賀新年ピックアップ」から排出される星6の赤属性で、スキルは上方向かスライド方向に自分を中心とした長方形範囲を物理攻撃しつつ敵の行動を遅延させる「まじんの鏡開き」。
また2024年1月1日から一週間の間に実装されるおみくじBOXを引けるおみくじチケット2024の獲得量をアップできる。